おーるどタイム de ライブ

2023.02.21

「おーるどたいむ de ライブ 冬の陣」をふりかえる

熱気あふれる、にぎやかなライブになりました。
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まず楽器の豊富さ。
これまでやってきたライブの中でも最多勝もんでした。
僕自身は通常の6弦ギター(HEADWAY百瀬恭夫モデル)と12弦ギター(HEADWAY)、さらにウクレレ(Tiki Tiki)をとっかえひっかえの演奏になりました。
これに加えてさらにもう1本の6弦ギター。マンドリン、バンジョー、ベース、ハンマーダルシマー、ワイゼンボーン、フィドル。
2時間強のライブの随所随所を様々な楽器が彩ってくれました。
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そしてお客さま。
おーるどタイムの常連さんを始め、各処でご縁を結んできた方々が集まってくださり、所狭しと陣取ってくれました。
中には名古屋から来てくださった大野さんや、小田原からバイクを走らせて来てくれたシンちゃんなど遠方からの方々も。
うれしいやら恐縮するやらでした。
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コロナ以降、歌声音楽会がメインの音楽活動になっています。
「ライブ」と銘打った定例の演奏会は「おーるどたいむ de ライブ」だけになっています。
3ヶ月ぶりの「わがままライブ」をたくさんの演者、たくさんのお客さん、そしてたくさんの楽器たちに彩ってもらえました。
うれしいことこの上なし。
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1部はソロステージ。
何十年もの間、この季節になるたびに演ってきた冬の歌を取り上げました。
いわば手慣れた歌の数々です。
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とはいえ今回はひとつの狙いをもって臨みました。
若い時分に歌っていた歌を、古稀を迎えた今ならどう歌うのかということを確かめたかったのです。
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準備の段階で大昔に録音したライブ音源を聴き直してみました。
若い時分の演奏を聴くのはなかなかつらい作業でした。
時にあまりのひどさに赤面し、押し入れに頭を突っ込んで大声で叫びたくなるような衝動にかられることも😅
それでもそれぞれの年代ごとにやはり歌へのアプローチや表現方法の違いを確かめることができたのは良かったのかなと思います。
(演奏も歌も総じて粗く、勢いにまかせて演っていた感があります。でも若かった分声につやがあり、今の時分ではもう出せない。加えて歌の世界にどっぷりはまりながら歌っているので、時に独りよがりになっていて、それがとても恥ずかしい😅
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今回そういったことを受けて心がけたことがふたつあります。
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①ギターの音数を減らす。
そうすることで歌のバックグランドに余韻として残したかった。
聞こえぬ音を感じてもらいたいという想いです。
つまり歌を活かすための伴奏に徹したかった。
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②自分自身の存在をなくすこと。
自分は歌の主人公には決してならない。歌から一歩身を引くことによって、自分というフィルターを通して歌の世界を表現する。いわば「語り部」的なアプローチにしたかった。
(ちなみに今回は「衣装」を全身黒づくめにしました。「黒子」であることを自分に意識させるという意図がありました)
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このような意図や試みが上手くいったかどうかは、今のところまだ判断できません。
これからの演奏の中で少しずつじんわりと体現されていくものかもしれません。
80才くらいになり、「傘寿ライブ」の折りにあらためて今回のステージをふりかえり判断が確定するのかもしれません。(気の長い話しだ!)
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2部は土屋一宏さん、高橋康夫さんと3人でトリオ・ロス・コッキーズとしてのステージ。
3人とも昭和29年生まれ。数え70の古稀トリオです。
土屋さん、高橋さんはナターシャセブンのコピーバンド「キャンドル」のメンバー。
キャンドルは結成49年の筋金入りのバンドです。
僕も高石友也さんの影響で歌い始めて50余年。
3人でナターシャセブンの選りすぐりを演奏しました。
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2部は一転して、3人での演奏を楽しみつくすことに集中しました。
長年ソロ活動をしてきた自分としてはバンド演奏が楽しみでしょうがない。
いつもは頭の中だけで鳴っている音が実際の出音として鳴っている。これは感動ものでした。
二人の奏でる音を聴き、同時に自分の音を出す。
音と心を合わせて奏でることの楽しさを満喫させてもらいました。
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エンディングの「街」~「さよならが云えない」では怜子ママのハンマーダルシマー、椋野マスターのフィドル、らんぶりんまっくさんのワイゼンボーンやマンドリンも加わります。
おーるどタイム・オールスターズでにぎやかにライブを終えることができました。
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追記
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1部の最終コーナーは「秋の陣」以降の近況報告。
①15年ぶりに出版社・世界文化社とご縁が再びつながり、絵本の歌をいくつか作曲。
その中から「おひなさまのいえ」を披露しました。
作詞は絵本作家・ねぎしれいこ先生。
シンプルな歌詞のくりかえしに、シンプルなメロディをつけました。伴奏もシンプルにウクレレで。
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②埼玉県公認のご当地ヒーロー「埼玉戦士 さいたぁマン」をやっている次男に依頼されて作った「みんなのヒーローズ」の初披露もしました。
「さいたぁマン」を15年近く続けるうちに15年前の幼児たちが成長しご当地ヒーローとコラボレーションをするようになっています。いわば「ご当地ヒーローの第二世代」。
子供たちがいつかなりたいと願うヒーローとはなんぞやという内容の歌です。
オリジナルの録音はグラム・ロック風のアップテンポですが、今回はミディアムテンポのカントリーフォーク調にアレンジしました。
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③イトコの古池エンタが亡くなって数日後に7年目を迎えます。
中学生の頃弾き語りの面白さを教えてくれたエンタ。彼の書いた「僕の星まで」が1部のラストソング。
今回もらんぶりんまっくさんにギターサポートをお願いしました。
僕は星灯りを意識して12弦ギターで。
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例のごとく長文になってしまいましたが、この振り返り作業を終えてやっと僕のライブが終了します。
次回は5月頃に「春の陣」を予定しています。
特集は次回も北海道シリーズで「僕の好きな安全地帯」の予定。
(ライブの中でついそう宣言してしまったのです)
明日から「春の陣」に向けてまた少しずつ準備を始めていきます。
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(写真はすべていろんな方から頂戴したものです)
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2023.02.10

【お知らせ】おーるどたいむ de ライブ 冬の陣 2023

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季節ごとの開催している「おーるどたいむ de ライブ 冬の陣 2023」です。
今回、第2部はゲストプレイヤーに土屋一宏さんと高橋康夫さんをお招きして、「トリオ・ロス・コッキーズ」と称して臨みます。
3人とも昭和29年生まれ、数え七十の古稀三人組。
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土屋さんと高橋さんは「キャンドル」というナターシャ・セブンのコピーバンドで長年演奏をしてきました。
そこで今回のお題は3人で奏でるナターシャの世界。
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第1部はいつものように季節の歌を縦糸に、近況報告的なステージを。
今回は毎年この季節になると必ず歌ってきた冬の歌から厳選してお届けします。
個人的には若かった頃の歌い方と、ジジイになった今の歌い方と何か変化はあるかどうかというところに興味ありあり。
はたして進化したのか、はたまた劣化したのか。
若い頃の心境と今の心境を比べ、得てきたものと失ってしまったもを確かめたいという思いもあります。
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同時に昨秋から立て続けに作った「絵本の歌」や、次男に依頼されて作ったご当地ヒーローのテーマソングなど新曲も披露したいなと思っています。
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  時 間  2月19日(日)15:00~17:00頃
  場 所  Live cafe おーるどタイム
        https://oldtimemk.exblog.jp/
        東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口
        徒歩10分(越谷郵便局向かい)
  出 演  Martin古池・土屋一宏・高配康夫
  木戸銭  ¥1000(別途オーダーをお願いいたします

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2022.04.18

「おーるどタイム de ライブ 春の陣2022 道産子編」を終えて

ありまじろうさんをお迎えしての「おーるどタイム de ライブ 道産子編」をやっと開催することができた。

最初に企画したのは2年前のことだ。

「コロナの世」となり何度か中止・延期をくりかえし、念願をやっと叶えることができた。

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ありまさんも僕も共に北海道産。つまり道産子だ。

それぞれの出身地や歩いてきた道のりは違うけれど、幼少期から思春期・青春期を北海道の空気の中で育まれてきたことでは同じだ。

「それぞれの北海道、それぞれの今」を感じてもらえるライブにしたかった。

サポートにはらんぶりんまっくさんをお招きした。

まっくさんのお母上も北海道出身なので、文字通りの「道産子編」だ。

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1部はありまじろうコーナー。

ありまさんの奏でる歌の世界は独特だ。

現代詩のような「シュール」な世界をシンプルなメロディにのせ、訥々と弾き語る。

時々クスッとしたり、時々ドキッとしたり。

気がつくと飾り気のない「ありまワールド」に引きこまれており、そこから抜け出せない自分がいることに気がつく。

サポートギター(マンドリンも)のらんぶりんまっくさんも秀逸だった。

「ありまワールド」の雰囲気をこわさぬよう饒舌さを避け、絶妙に引き立ていく演奏だった。

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僕は「風景 ー Hours After」と「元町ファンタジー」などでからませてもらった。

ありまさんと知り合ったのは3年前のラッキー・フェス(札幌)。

その後断片的に演奏を聴かせてもらっていたが、60分の長尺で聴いたのは初めて。

すっかり「ありま菌」をうえつけられ、増殖していきそうな気配だ。

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2部はMartin古池コーナー。

寡黙なありまさんとはうってかわっておしゃべり満載のステージとなった。

始める前の予定ではおしゃべりは要所要所におさえ、歌数を多く入れようと思っているんだが・・・

お客さまから突っ込みが入るとついつい反応してしまう。(この突っ込みがまた多いんだ!)

道草を食っちゃしゃべり軌道修正してやっと歌い、そしてまた道草を・・・

道草だらけの井戸端ライブ。

忘れていたことも含め、お客さまからはいろいろ引き出していただいた。

歌ったのは(しゃべったのは)次の通り。

*さくら:ミツダイの名曲

*人生の扉:玲子ママのハンマーダルシマーと一緒に。

*港が見える丘

*元町(MOTOMACHI)

*僕の星まで:with らんぶりんまっく

*日暮れの想い出:with らんぶりんまっく

*夢:with らんぶりんまっく

*サハリンの火は消えず

*故郷に帰りたい(Take Me Home Country Roads):with らんぶりんまっく

*風景:with ありまじろう・らんぶりんまっく

*街:エンディングソング。全員で

*さよならが云えない:勝手にアンコール。全員で(マスターのフィドルフューチャーして)

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2年ごしでやっと実現した「道産子編」。

ありまさんやまっくさんには心から感謝。

いつもあたたかく背中を押してくれるおーるどタイムのマスターやママに大感謝。

そしてなにより足を運んでくださったお客さま方にも大感謝。
お客さま突っ込みやおしゃべりがなければ、キャッチボールがなければ僕のライブは成立しない。
そのことを今回もまた強く感じさせていただきました。

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次回「夏の陣」は8月に開催したいと思います。

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2022.04.16

【あらためてお知らせ】 おーるどタイム de ライブ 春の陣

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明日17日(日)は「おーるどタイム de ライブ 春の陣」。
ありまじろうさんをお招きし「道産子編」としてお届けします。
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ありまじろうさんも僕も共に北海道をルーツにしています。
それぞれを育んでくれた北海道に思いを寄せ、
それぞれの北海道、そしてそれぞれの今を歌にのせてお届けできればいいなと思います。
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  *17日(日)15:00頃開演
  *Live cafe おーるどタイム
    東武スカイツリーライン
    北越谷駅 東口
    徒歩10分
    バス:③乗り場(大沢4丁目経由) 大沢4丁目で下車
     Tel:048-971-1812  
     Mail:oldtimemk@yahoo.co.jp
  *ありまじろう / Martin古池
  *¥1500(別途オーダー願います)

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2022.04.07

【お知らせ】おーるどタイム de ライブ 春の陣 道産子編

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4月17日(日)に季節定例の「おーるどタイム de ライブ 春の陣」をさせていただきます。
今回はありまじろうさんをお迎えし、「道産子編」と題してお届けします。
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ありまさんも僕も共に北海道出身。
二人とも北海道に対する思いは深いものがあります。
それぞれの北海道、それぞれの今を歌やおしゃべりにのせてお届けできればいいなと思います。
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ちなみにライブ当日は僕の67歳最後の日。
翌18日には30年前の4月、68歳で亡くなった父親の年にならびます。
いわば人生の一里塚。
万感の思いを込めて歌います。
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   4月17日(日)15:00開演
   Live cafe おーるどタイム
    東武スカイツリーライン
     北越谷駅 東口 徒歩10分
     (越谷郵便局の真ん前)
     バス:③乗り場(大沢4丁目経由)大沢4丁目下車
     Tel:048-971-1812  
     Mail:oldtimemk@yahoo.co.jp
   1部:ありまじろう
   2部:Martin古池
   木戸銭:¥1500(他にオーダー願います)
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2022.03.02

【お知らせ】 「おーるどたいむ de ライブ 春の陣 道産子編」

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ずーっと延期になっていたありまじろうさんをお招きしての「道産子編」。
今度こそは!
と、やっとこさ開催の運びとなりました。
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北海道にルーツを持つふたり。
それぞれの世界を歌にしのばせて。
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ありまさんは3月に札幌に帰り「凱旋ライブ」をされるようです。
新鮮な札幌の空気を運んでくれることでしょう。
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僕は僕で父親が68歳の頃札幌で亡くなってから、この4月が30回目の命日。
どうしても自分のルーツを意識しちゃいます。
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くしくもこの日は僕の67歳最後の日。
67歳に明るく引導を渡し、新しく元気に年を重ねることができればいいな。
(できそうな気はするけれど、なにが起きるか解らないお年頃だしね)
そんなことを思いながらのライブのご案内でした。

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2022.01.10

おーるどタイム de ライブ 冬の陣 2022

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1年以上お休みしていた「おーるどタイム de ライブ」を開催させていただきました。
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「コロナの時代」にあってどんな形でライブが開催できるのか考えた上でのことでした。
Live cafe おーるどタイムも換気機能のある強力なエアコンを2台新設、ステージと客席の間にアクリル板を設置、さらにライブ中も常時窓を少し開け換気に努めるという対応をとってくださいました。
密を避けるため客席同士の間隔を開けるなどの上、少人数でこじんまりとした形でやらせていただきました。
当分の間はこういう形でのライブが続くかと思いますが、それもやむを得ないことだと思います。
ライブを再開(再会)することができた喜びと有難さは、様々なやりづらさをはるかに上回っていました。
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1部ではこの1年、「コロナの時代」を僕はどう生きてきたかという近況報告を兼ねた構成にしました。
「コロナ路で 失くしたものと 得たものと」
というテーマです。
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「コロナの時代」になり、それまで毎週のようにやっていたライブや音楽会のほとんどができない状況になりました。
生活はライブ・音楽会を軸にしてきましたが、それが根こそぎ崩れてしまったわけです。
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そんな状況で「密にならないライブ」として川沿いの芝生ライブ(青空ライブ)を始めたのは夏前のことでした。
毎週土曜日、雨の日以外は欠かさず3~4時間ほどの野外演奏を続けてきました。
決して盛況とは言えないけれど、毎回なにかしらの新しい出会いがありました。
いろんな歌をリクエストされ、知らない歌であれば翌週までには覚えて歌えるようにする毎日が続いています。
新たな音楽友達もでき、毎週最後に1時間ほど一緒に演奏するようにもなりました。
あらたな出会いのきっかけとなっている「青空ライブ」は今では欠かせない大切なものになっています。
「青空ライブ」で歌うようになった歌を3曲。
「なんとなくなんとなく」(オープニング曲)
「めぐりあい」
「ずっと一緒さ」
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一方で途切れることなく毎月続けることのできた「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」。
毎月宿題を頂戴し、一つのテーマや一人の歌手(グループ)に焦点を当てて深く掘り下げて歌ってきました。
参加者の多くは人生の先輩方。
当然頂戴する宿題も昭和の香りがプンプンする歌謡曲などが中心。
知ってはいてもこれまでライブなどで歌ったことのない歌ばかりでした。
毎月10曲ばかり準備してきたので、単純計算でも120曲位の新曲に挑戦してきました。
その中から厳選した歌を数曲歌いました。
「恋をするなら」(ベンチャーズ風アレンジで)
「夢であいましょう」
そして昭和を彷彿とさせる乗り物、蒸気機関車・青函連絡船を舞台にした歌。
「リンゴ村から」
「哀愁列車」
「さよなら列車」
「津軽海峡冬景色」(青森までの「はつかり5号」の車内放送を交えて)
 ~短調「函館の女」のメドレー
1部の最後はちあきなおみの名曲
「紅い花」
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2部は一転してカントリーソングを中心に進めました。
らんぶりんまっくさんのギター・マンドリン・ワイゼンボーンでサポート。
百人力でした。
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おととし急逝したチャコちゃんの好きだった「テネシー・ムーン」。
チャコちゃんは僕と同じ年、しかも同じ日に生まれた気の置けない友でした。
今日のライブに来てくださった方の多くとも共通の友人ということもあり2部はしんみりとスタート。
まっくさんのマンドリンが心地よく絡みます。(ワイゼンボーンの切なくやるせない音色でも聴いてみたかったかな)
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テネシー・ムーンに引き続き
テネシー・ワルツ
ここからは現在病気のため長くリハビリ療養をされているトミ藤山さんをカバーしての進行にしました。
おーるどタイムでトミさんとのライブをやるという計画をいつか必ず実現させたいという願いを込めて。
Georgia On My Mind
Crazy
I’ll Hold You In MY Heart
Silver Wings
Lonly Together
そしてライブは最終コーナーに入ります。
故郷に帰りたい(Take Me Home Country Roads)
ウェスト・バージニアが舞台になっている望郷ソングです。
ウェスト・バージニアは炭鉱がたくさんある土地でもあります。
故郷・北海道もまた同様に炭鉱がたくさんありました。
一昨年の夏、札幌のラッキーフェスに参加後、廃坑になった炭鉱の町々を巡る旅に出ました。
その時の印象と重ね合わせた歌詞で歌いました。
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引き続き歌ったのは生まれ育った函館の元町をテーマにした小松崎健さんの
「元町(MOTOMACHI)」
子供の頃僕はこの街で毎日のように遊んでいました。
その時の印象を織り込んだ自作の歌詞で歌います。
そして小松崎健さんのオリジナル歌詞
「元町ファンタジー」
お客様でみえていたありまじろうさんに歌っていただきました。
ありまさんは若い頃に健さんと一緒に活動をしていた方です。
歌っているうちに昔をいろいろ思い出したようで感極まり大粒の涙が。
それに誘われるようにこちらまでぐっときます。
会場にもそれが伝搬し、暖かくもしんみりした空気が流れます。
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そして本日最後のプログラムは
「僕の星まで」
いとこの故・古池エンタ幸助が元町から函館山を見上げながら作った歌。
今日、サポートに徹してくれているまっくさんとはこの歌を何度も演奏しています。
阿吽の呼吸で歌うことができました。
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エンディングはおーるどタイムではすっかり恒例の
「街」
玲子ママのハンマーダルシマーも加わりしっとりと。
忘れられぬ故郷があり、故郷はいつも心の中に生きています。
でも同時に長年根をおろして暮らしてきたこの街もまた大切な場所。
そんな思いを込め、いつにもましてしっとりと歌うよう心がけました。
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そしていつものごとく“勝手にアンコール”。
マスターのフィドルを加えて
「さよならが云えない」
で、幕を閉じました。
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長く続いている「コロナの時代」。
僕も、お客様も、お店も心待ちにしていた今回の「再開! おーるどタイム de ライブ 冬の陣」。
再開は再会。
次にこのライブで再会するのは
4月17日(日)。
延期になっていたありまじろうさんとの「道産子編」をお届けしたいと思います。

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2021.12.30

コロナ路で 失くしたものと 得たものと


新型コロナウィルスなるものが世に蔓延しはじめ、早くも2年にならんとしている。
これだけ長期にわたり、しかもこの先の見通しもいまだ霧の中となるともはや一時的な災厄とは言えない。
「コロナの時代」とでも呼びたくなってしまう。
それほどこのウィルスの脅威は日々の暮らしを変えてしまった。
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それでもこの「コロナの時代」を生きていかなくてはならない。
毎日の暮らしや道すがら、心の片隅で「コロナ」を意識しながらも日々を過ごさなくてはならない。
日々「コロナ路」を歩むようなものだ。
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「コロナ路」で僕も多くのものを失ってきた。
同時に得るものもまた少なくなかった。
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今回の「おーるどタイム de ライブ 冬の陣 2022」はそんな「コロナの時代」に失ったものと得たものをふりかえりながら進めたいと思っている。
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真っ先に上げなくてはいけないのはこの「おーるどタイム de ライブ」。
僕にとっては年4回、季節ごとにやってきた近況報告を兼ねた大切なライブだ。
日常のレギュラー音楽会や出前音楽会を3か月に1度「おーるどタイム de ライブ」に流し込んでいくというのが長年のライブスタイルだった。
このスタイルは今や完全に崩壊してしまった。
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なにしろレギュラー音楽会がやれない状況が続いている。
「お好み焼きの三貴ライブ」や「朝市コンサート」はおととしの4月以降ずっとお休みしている。
「朝市コンサート」はこの先もうできないということが確定した。
「お好み焼きの三貴ライブ」も再開見通しはまったく立っていない。

不特定多数の方々に歌うこれらのレギュラーライブは僕にとっては「戦場」であり、「ライブ道場」でもあった。
自分の歌や演奏を鍛える場を失うことは大きな痛手だ。
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「おーるどタイム de ライブ」もまたおととしの10月を最後に1年以上やれなかった。
2021年の「冬の陣」はありまじろうさんをお迎えして「道産子編」としてやるつもりだった。
でも緊急事態宣言を受けて中止。
そのリベンジを5月に予定したが、やはり緊急事態宣言の延長で再度中止。
結局昨年は1回もこのライブをやることができなかった。
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失ってしまったものの大きさははかり知れない。
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その一方で新たに得るものもまた大きかった。
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ひとつは「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」を毎月欠かさず継続することができたことだ。
ライブと歌声喫茶をブレンドしたような音楽会が「たそがれ歌声音楽会」だ。

この音楽会では毎月一人の歌手や一つのテーマを掘り下げるコーナーをやっている。
お客様からのリクエストを受けて決めていくのだが、頂戴するお題は僕がこれまで歌ったこともないものが多かった。

1か月かけてお題を深掘りしつつ、歌を覚える。
なかなか大変な作業を毎月くりかえしてきた。
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この1年やってきたテーマ・歌手をざっと上げると以下のとおり。

布施明、古関裕而、チューリップ、都はるみ、ちあきなおみ、菅原洋一、三橋美智也&春日八郎、御三家、吉幾三、クールファイブ、永六輔&中村八大・・・
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毎月10曲ほどの歌を準備して臨んできたので、この1年だけでも100曲ほどの「古くて、新しい歌」に挑戦したことになる。
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元来あまり器用な方ではない。
一つの歌を覚え、歌えるようになるためには相当の時間を要する。
結果、毎日の暮らしの大半は家にひきこもり「たそがれ歌声音楽会」の準備で占められてきた。
(これらの歌が自分の血肉になるのはまだまだ先の話だろうが)
でもこれがとてつもなく大きな財産になっているように思える。
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もう一つはこの夏から「青空生歌ライブ」というのを始めている。
毎週土曜日の昼下がり、越谷中央市民会館の前の芝生広場で歌っている。
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レギュラーライブをはじめ、いくつものライブや音楽会が中止・延期となり歌う機会が激減した。
やむにやまれず昔新越谷駅前でやっていた「街角ライブ」を復活させたのが「青空ナマ歌ライブ」だ。
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ライブと銘打ってはいるが、実際のところは「公開練習」的な感じの方が強い。
でもこれがいいトレーニングの場となってきた。
3~4時間歌い続けるのだが、一人旅が続くことが多い。(特に寒くなってからは)
それでも真剣に一生懸命歌う。
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たそがれ歌声音楽会でのテーマ曲の準備や復習に充てることで精度の維持にもつながっている。

それが結果として足を止めて耳を傾けてくれる人につながっていることも体感している。
可能な限り続け、いずれは「広場の風物詩」のようになれればいいのだが。
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これが2021年・コロナの時代にあって「捨てる神ありゃ、拾う神あり」の音楽活動シーンだった。
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1月9日の「おーるどタイム de ライブ」、前半は「コロナ路」の中で歌ってきた歌からセレクトして歌おうと思っている。
限られた時間の中なのでやれる歌は少ない。
テーマを「列車、連絡船」に絞ろうかと思っている。
旅することも思いのままにならない「コロナの時代」。
せめて旅の途中の小さな物語を紡いでいければいいなと思っている。







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2021.12.26

【お知らせ】 おーるどタイム de ライブ 2022年 冬の陣


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今年の演奏活動はすべて終了いたしました。
思い通りにはいかない1年でしたが、今できることには全力で当たることができました。
その意味で善き1年だったと思っています。
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そして今日から2022年に向けて舵を切りました。
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新年早々、1年以上できなかった「おーるどタイム de ライブ」を再開いたします。
この「再開、再会ライブ」では「コロナの時代」の往く年をふりかえりつつ、来る年に臨んでいくものにしたいと思っています。
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第1部は題して「コロナ路で 失くしたものと 得たものと」というテーマで。
そして第2部は久しぶりにカントリーソングを中心に歌いたいと思います。
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1年間の思いの丈を歌とおしゃべりに乗せてお届けします。

皆様のお越しをお待ち申し上げます。
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  日時  2022年1月9日(日)15:00~ (会場14:30)
  場所  Live cafe おーるどタイム
  出演  Martin古池
  木戸銭 ¥1000(別途オーダーをお願いいたします)

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2021.11.23

【お知らせ】「おーるどタイム de ライブ 冬の陣 2022」

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年明け早々の話で鬼が笑いそうですが、正式に決まったのでお知らせいたします。
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なんと1年半ぶりの開催となる「おーるどタイム de ライブ」。
コロナの蔓延とあいつぐ緊急事態宣言の余波で中止、順延を積み重ねてきたこのライブです。
気がつくと年をまたいでしまいました。
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かろうじて下火になり、世の中の動きも少しずつ活発になってきましたね。
満を持して再開いたします。
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詳細は後日またご案内いたします。
本日はお知らせまで。
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年の明けた1月9日(日)の午後3時。
よろしければ来年のメモ帳の片隅に予定を書きこんでくださいな。

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