朝市コンサート
2024.12.28
2024.02.15
朝市コンサートの記憶・記録

2022.12.22
再会
2021.12.28
残念な、悲しい知らせ
2020.04.10
4年前の「朝市コンサート」の模様
しっとりとした、濃密なコンサートだった。
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休憩中、前回に引き続き松本さんが来てくれた。
ありがたいものだ。
友人が来てくれると、ギアが1段上がる。
普段は市場の空気と同化するため、意識的に抑えぎみ。スピードよりもトルクを重視している。
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終盤、今日2回目の「夢」を歌ってると小さな女の子連れの若夫婦が通りかかる。
女の子と目が合う。興味深そうな目でこちらを見る。
その様子に気がついた母親がベンチに腰を下ろす。
女の子はにこにこしながら僕を見つめてくれる。僕も歌いながら微笑みかける。
その様子を母親はあたたかく見守っている。
ほのぼのとしたいい空気が流れる。
歌の内容もマッチしている。
こんな夢を見ました
あなたはとても若く
まだ幼い 小さな私を
あたたかく抱きしめて
春の光の中で
朝の風に吹かれて
愛すること 許すことの
意味を教えてくれた
長い時の 旅を終えて
今静かに眠りにつく
命をかけ 産んでくれた
その勇気を 忘れないと
さよなら ありがとう
二度と戻らぬ季節
朝の夢に 消える影が
後ろ手に手をふった
(小田 専太郎 俊明)
歌詞の一節ごとに目に見えないキャッチボールが交わされる。
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僕はこの親子にロックオン。
気がつけばギアはトップに入っている。
おだやかで静かながら、濃密な空間に。
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そんな様子をちょっと引いた位置から眺めていた父親が二人に寄っていく。
最初はおずおずと、やがてにこにこと。
この空気感のままに最後は「あ・り・が・と・う・の歌」。
産んでくれて ありがとう
育ててくれて ありがとう
遊んでくれて ありがとう
叱ってくれて ありがとう
歌いながらいろんな思いが去来する。
この子にとって、今はあたりまえのことだろう。
でもいつかそう感じる時がくるだろう。
この若い夫婦もわが子を思うとき、それが自分達の親御さんにつながっていくことに気がつくことだろうな。
家族の歴史のありがたさ。
それを感じることのしあわせ。
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60歳を過ぎてから、僕は人生の一番いい季節をただよっているのかもしれない。
祖父母の代から始まって孫につながる親子五代の家族の歴史。
気の遠くなる時の流れの中で60代の僕は今ちょうどその中間ポジションにいる。
これは有難いことだと思う。
わずか数分の歌を歌いながら、僕はそこに60年という歳月と自分につながる家族の歴史を感じていた。
2020.04.01
自粛モード漂う「朝市コンサート」
自粛モードの「朝市コンサート」。
越谷市場に到着すると、開口一番「今日はボリュームを抑えてくださいな。役所からイベント自粛要請が来てるんです」とのこと。
「じゃ、生音でやりましょう」ということで演奏許可を得る。
普段から音量はさほど大きくはない。ギター音を補助的に拾うくらい。
生音演奏でもやることはいつもとあまり変わらない。
いつも通りに歌い、ちょっとだけギターを強く弾く程度。
普段は音の届く範囲を入り口のある30メートル先に置いているが、今日は景品交換所の先まで20メートルくらいを意識した。
コロナの外出自粛モードのためか、いつにもまして閑散としている市場。
今日は冷凍マグロを切るチェーンソーの音もしない。
歌の神様に淡々と歌いなさいと言われているような今日の市場。
じっくり、まったりと歌った1時間半。
福引きコーナーも今日は早めに終わったので、こちらもいつもよりはちょっと早じまい。
丁寧に歌えたのでこれでヨシとしよう。
帰りがけに言われた。
「マイク使っても、使わなくてもあまり変わらないね」
「そりゃ、普段から完全生音でライブやってるからね」
でかかった言葉を飲み込み、にこりと笑って会場を後にした。
2020.03.15
「朝市コンサート」
いつにもまして閑散たる越谷市場です。
冷たい雨のためか、コロナのためか。
それでもお馴染みの顔ぶれが買い出しに精を出しています。
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今日はフラットピックを用いた奏法を封印しました。というのは最近ピックと弦のアタック音が耳に障るようになっているからです。
ギターの役割は歌を活かすためのわき役。あまり自己主張してもね。
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喫茶店JUNEのような場所で演奏する時はピックを使ってもやわらかなタッチで弾くことができます。それはこじんまりとした場所のため音が逃げずに回って返ってくるからです。
ところがだだっ広い市場だと音が広い空間に吸われ逃げでしまうからです。どうしてもピッキングが強くなってしまいます。要らぬ力が入ってしまうんでしょうね。
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でも指の腹を使ったフィンガーピッキングでは音量が足りなくなります。
そこでライン使用の封印を解きました。(普段は生音演奏にこだわり、ラインを使わないことを旨としているのです)
基本は1本立てたコンデンサーマイクでボーカルとギター音を拾います。ラインからの入力は補助的に音量補正として使いました。
指弾きにすることで、普段の市場とはひと味違った演奏ができ、うれしかった。
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今日は選曲もいつもとは大きく変えました。
普段市場ではポピュラリティのある歌が中心となります。それは客層に合わせてのことです。
お客様本位の選曲。
今回は完全に自分本位のわがまま選曲。
先月の「おーるどたいむライブ」でやった歌や来週の富安さんとの「音もダチライブ」でやろうと思っている歌等々。
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8時から9時半までの90分、一本勝負。
気持ちよく歌うことができた本日の「朝市コンサート」でした。
2020.02.08
6年前の今日も「朝市コンサート」をやっていた。
6年前の今日も「朝市コンサート」だったんだ。
この時も寒く、越谷に雪が降っていた。
そして、市場でのセッティングを初めてコンデンサーマイク1本で臨んだ日だった。
当時は商売中のお店と共存するための苦肉の策だった。
なにしろラインを通したギター音量や、それに合わせたボーカル音量は大きかった。
それが商売の邪魔になると苦情があったりした頃だった。
体から出る自然な声。
生ギター から出る自然な音。
これらをほんのちょっとだけ増幅するという発想だった。
ボーカルとギターの音量バランスがいいあんばいになるポイントを探すのに腐心した頃だった。
今ではこのセッティングがすっかり定着した。
【以下、当時の記録 2014年2月8日】
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雪降りしきる越谷。
閑散とした市場。
前回はインフルエンザで休んだんで気合い入ってたが……。
本日のセッティングはコンデンサーマイクを1本立て、ギターの音を主に拾うようにした。
広い市場ではギターの音が吸われる。ラインで繋いでもこの閑散ではやかましい。
いっそ生声で歌い、ギターの音量だけを補った方がいいと思った。
大正解!
ボーカルの過音量を気にせず自由にのびのび歌える。
音量も過ぎれば壁を作るものだ。
本日外の雪を眺めながら冬歌を。
雪見歌ってのもオツなもんだ。
底冷えの「朝市コンサート」
風はのれんをばたばたなかせ
丼につかまりながらすする拉麺。
疲れたんで油揚の肉詰めを追加。
寒かった今日の「朝市コンサート」。
久しぶりに底冷え。
足元から冷気が上がってくるは、ストロークをくりかえす指先はかじかむは。
気管支の不調の「後遺症」はいまだ残っている。
突如として気管支の中で暴れ、声がかすれる。
ごまかしながら歌い続けたけど、気持ちいいもんではない。
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前半は知名度の高い昭和の流行歌を中心に進める。
歌いなれたはずの歌だがどうも本調子ではない。
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後半に入り、新曲のオンパレード。
23日の「おーるどたいむライブ」でやる予定のものだ。
このうち何曲かは初めて人様の前で歌う歌。
この間自宅にこもり徹底的に歌い込んだ歌達だ。
でも、練習と人様の前で歌うのとではまったく別物。
声の出し方とギターのバランスにちょっと戸惑った。
でもまあ、なんとかいいあんばいに納めることができた。
この先ライブ本番まで3~4回は人様の前で歌うチャンスがある。
歌を鍛えなきゃね。
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ライブを終え撤収しているときお客様に声をかけていただいた。
70がらみのおじさんとその娘。
娘さんは40過ぎくらいかな。
おじさんは杖をつき、娘の肩を借りてそろそろと歩いている。
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寒いのにいつもご苦労さんだね
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これだけの一言が嬉しい。
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このおじさん、10年ほど前は元気に市場を闊歩していた。
姿が見えなくなったなと思っていたら、1年ほどたって突然杖をついて登場した。娘の肩を借りて。
毎回のように買い出しに来ている。
もちろん荷物は娘さんが持っている。
もう何年もそれが続いている。
カタツムリのような歩みだが、
市場の活気に触れることはおじさんにとって大切なリハビリなんだろうな。
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そんなことを思いながら、本日の「朝市コンサート」は終了。
2020.01.25
リハビリ的「朝市コンサート」
1月最後の「朝市コンサート」終了。
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今回もまたリハビリ的演奏。
やんや、まぁず今回の風邪は長引くわぁ。
もうすでに一ヶ月半。
咳き込むことは無くなったけどね。
思い通りに声をコントロールできない。
特に高音域はまだおっかなびっくり。
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だだっぴろい市場では高めのキーで声を張り気味の方が案配いい。
高めに不安があるんでやむなくキーを下げた。
その方が歌自体は安定するけど、いかんせん勢いがでない。
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たった1音下げるだけなのに、ギターの弾き方も変えなきゃならない。
声とのバランスがあるからね。
勢いの出ない歌に勢いある伴奏じゃうまくない。
かといって90分フィンガーピッキングに終始したんじゃ、ますます勢いが無くなる。
柔らかいタッチのシンプルなダウンストロークで通すことにした。多少のメリハリを意識しつつね。
「外角低めをていねいにつく」球威の劣るピッチャーの心境だ。
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でもまあいい勉強にはなった。
ダメなときはダメなりに。
リハビリ的演奏の時はそれに見合った演奏方法で。
状況に合った最適、最大限の演奏方法を試行錯誤することは学びになるってえもんだ。
それにこういう試行錯誤も案外楽しいもんだ。
長年やってこれたおかげで、暗中模索・五里霧中というわけでもないしね。
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これからも「冬の時代」に向かって年を重ねていくわけで。。。
いつもいつも体調絶好調というわけにいかない。
そんなシーンが増えるだろう。
そのリハーサルとなった今朝の「朝市コンサート」だったかな。
より以前の記事一覧
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- 汗まみれの「朝市コンサート」 2019.08.05
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- 【雑感】 朝市コンサート 2019.01.20
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