あすなろ山の会

2009.09.07

あすなろ 森の音楽会

僕と吉田政美君が二郎小屋に到着したのは昼下がりだった

八ヶ岳の山麓には秋の陽射しが柔らかくさしていた

僕たちを迎えに小屋の中から懐かしい顔が次々出てくる
あすなろ山の会のメンバーたちだ

テラスに腰を下ろし、朝焼いたという山盛りのシシャモで乾杯

ゆったり時間が流れる

ほどなく、甲府のチャーリーさんが到着
チャーリーさんはブログ「街角の歌芸人」を読んでくださり、参加の運びとなった
僕と同年代のギター弾き語リストだ
若いころはバンド活動をやられていたそうだが、いつでもどこでも演奏できる良さを目指し弾き語りに方向転換されたそうだ
チャーリーさんのワゴン車には楽器はもちろんだが
鍋釜、寝袋といった生活用具一式を積み込んでいらっしゃる!
このワゴン車1台でどこにでも出かけれ、どこでも演奏できる

まさに、僕の理想とするスタイルを実践されている方だ

遠慮なさるのをなかば強引に出演をお願いした

夕方になり、もう一人の出演者・原田さん夫妻が到着
原田さんは僕の岩登りの先生
同時に山遊びの同志でもある
それぞれの子供たちが同じような年なので、その昔はお互い一緒に子連れ山旅をやった
ここ数年原田さんもギターの弾き語りをやっている

出演者がそろったところで、「あすなろ森の音楽会」の幕が切って落とされた

オーディエンスは山の会のメンバーを中心に十数名
彼らは一昨年までやっていた「森の音楽祭」10年間を影で支えてくれていた人たちだ
初めてちゃんとしたオーディエンスとして演奏を聴くことになる
今までは焼き鳥を焼きながら、豚汁を作りながら片耳で聞いていてくれたのだ

今回のステージは小屋のテラスの一角
思い思いに腰を下ろし、酒を飲みつつ談笑しつつ聴いてくれる

テラスの下には去年までの屋根付きの立派なステージ

ステージから一方通行の演奏するのではなく、演じ手と聴き手が渾然一体となりながら進める音楽会が今回の「森の音楽会」のねらい

それには音楽会の規模もコンパクトなものにしなければならない

つまり12年前にめざした原点に立ち返ったことになる

音楽会はMartin古池をメインに、原田さん、チャーリーさんと進められた
再び僕の順番になり、不思議なことに気がついた

歌声もギターの音もよく回るのだ
ノーマイクの音楽会
当然モニターなどあろうはずがない
なのに自分の出した音が微妙なズレで耳に入ってくる
それは微妙であり絶妙であった

まるでサラウンドスピーカーか、天然のリバーブのようだった

おそらく周囲の樹木の反響であり、小屋の木壁の反響のためだろう

天然リバーブは声を張るとわからない
むしろ音を抑えれば抑えるほど効果がある

PAを使用し、スピーカーから大音響を響かせた過去2回の森の音楽祭
僕たちは自然の音響効果のすばらしさに気がつかずにいたことになる

スピーカーから出直線的な大音量は微妙な波動を持つ天然リバーブを打ち消していたのだ

そのことに気がつき、僕はあえて声量を絞った
絞るためにあえてキーを落として歌った
ギターもピックをやめてフィンガーにした

普段の半分以下音量なのに、ちゃんとオーディエンスまで届けられている

なんと、小屋を挟んで20メートル先の道路にまで音は届けられているそうだ

目が洗われる思いだった

往々にして声を届けるため僕たちは大きな声を出そうとする
でも、もしかしたらそれは逆効果なのかもしれない

この点はもっと試してみなければ何ともいえないが、新しい発見に僕は有頂天になっていた

たっぷりと歌った後は吉田政美君にトリをつとめてもらった

政美君は童謡を中心に歌う
素直でストレートな声が森の中に吸い込まれていく
最後を締めくくるステージにふさわしい歌声だった

もちろんアンコールは「千の風にのって」~「夏の終わりのハーモニー」

二人のハーモニーは森の樹木にはねかえり、樹木の間を縫って返ってくる

気持ちのいいことこの上なし

オーディエンスのみなさんも心地よさそうに聴いている

スタンディングオベーションが鳴り止まぬうちに静かに歌は「あすなろの歌」

スタンディングオベーションは合唱に変わっていく

5時間の長丁場だった「森の音楽会」
最後は感動的な雰囲気の中で終えることができた

第11回森の音楽祭であり、第1回森の音楽会でもあった

来年がどういう形になるかはわからない
でも、必ずまたこの場に集まりたい

強く願ったエンディングだった

⇒写真のページ

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2009.04.13

土俵岳 恒例「あすなろコンサート」

秋川渓谷沿いに長い山並みが連なっている

高尾山から始まり陣馬山を経由し、三頭山まで全長50キロほどの笹尾根

土俵岳は笹尾根上のかなり奥まったところに鎮座する山

ぼくが所属する「あすなろ山の会」では毎年4月の第2日曜日に会員がこの山に集まる

春山開きのお祭り山行だ

1964年から延々と45年も続いてきた

ぼくが参加し始めて25

最初は若さにまかせて一人で高尾山から縦走を試みたり、逆に三頭山側から縦走もした

沢伝いにけもの道を登ったりしたこともある

気楽な一人旅だった

やがて、子供を連れて参加するようになった

小学生になりたての長男、4才の次男を連れての子連れ山旅に変わった

前日から山に入った

60リットルのザックにはテント、寝袋に食料と水が満載だった

山の中で火を起こし、寒さに耐えながらの山行が10年ほど続いた

やがて子供たちは育ち、再び一人旅に戻った

大型ザックの替わりにギターを背負っての山旅となった

このころから土俵岳お祭り山行の最後にギターで「あすなろの歌」を歌うことが恒例になってきた

「あすなろの歌」はあすなろ山の会のテーマソングとして作ったぼくのオリジナル

このころから音楽活動がライフワーク化し始めた

山歩きより音楽活動に費やすパワーのほうが圧倒的に多くなった

会の先輩や同僚たちもそれを快く受け入れてくれた

土俵岳の時は必ずぼくのミニコンサートをセッティングしてくれた

また、会のメンバーがオーナーの八ヶ岳の「あすなろ小屋」(二郎小屋)で年に1度「森の音楽祭」が開催され一昨年10回目を数えるまでになった

ぼくの音楽活動はこのように「あすなろ山の会」とは切っても切れない関係で続いている

今年もまたギターを背負って土俵岳に登った

そして「あすなろコンサート」をやった

30分ほどの小さなコンサートだが、小鳥のさえずりや、稜線を渡る風の音に乗せて歌うコンサートが好きだ

  古池さんの歌に応えるように鳥がさえずって…

  とっても心が和やかになったよ

そう声をかけてくださった先輩会員

こういう言葉が本当にうれしい

ギターをかついで登ってきた甲斐があるというものだ

最後は「あすなろの歌」を全員で歌いコンサートはお開き

メンバーの多くが70歳を超えている

50代のぼくが最若手の「あすなろ山の会」

いつまでこの場所に集まり、コンサートが続けられるかはわからない

でもその日が来るまでこの場所で毎年歌い続けたい

そう心に誓いながら山道を下った

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2007.10.10

街角ライブの記録 12 【2004年4月18日】

Martin Koike   風の便り vol.12

2004年4月18日

     あすなろの歌

   
   雪よ 岩よ 雲よ
   川よ 谷よ 樹木よ
   長い道程を君は 
   歩いてきたんだね
   おもいだしておくれよ
   さまよい歩いた日々を
   ザックに夢をつめて
   はるか山の彼方
   あすなろ あすなろ 心の旅人
   あすなろ あすなろ 心の故郷

   風よ 鳥よ 空よ
   水よ 露よ 朝日よ
   いつまでこの道を君は
   歩き続けるのか
   何を求めて行くのか
   何かがそこにあるのか
   旅するための旅を
   また始めるのだろう
   あすなろ あすなろ 心の旅人
   あすなろ あすなろ 心の故郷
   あすなろ あすなろ 心の故郷



                     (作詞・作曲  古池雅彦)

★「あすなろ山の会」に入会してもう20年になる。創立して45年の歴史を持つ山の会だ。会としての山行はもうほとんど行われていないが、会員各自の個人山行を機関誌 『あすなろ通信』 に投稿することで会として存続している。今年50歳になる僕が若手というぐらいだからパイオニア的な山岳会などでは決してない。各会員がてんでんばらばらにその人なりの山を楽しんでいるのが今の「あすなろ」の実態だ。

★そんな「あすなろ」にも華々しい時期があった。若手グループ「あすなろP2」によるヴァリエーションルートの追及や、ベテラングループによるヒマラヤトレッキング。20年ほど前までの話だ。

★『あすなろの歌』はその頃作った歌だ。創立25周年を記念して、まだ若かった僕がちょっと背伸びして書いた。当時の気持ちはベテラン勢に対する尊敬と、これからの自分の生き方を展望したつもりだった。緒先輩にも歌を受け入れてもらえ、以降ことあるごとに演奏してきた。

★先日、春のお祭り山行として40年以上も続いている『土俵岳集中山行』(秋川渓谷、笹尾根)に参加した。今年の『土俵』では初めてギターを持参してミニコンサートをやった。以前は子連れ山行でテントやら水やら食料やらを担ぎ上げていたのでギターどころではなかった。子供たちも成人し親とは行動を共にすることもなくなり、気ままな一人旅になったのでいつかは山の上でミニコンサートをやろうと思っていた。けれど『かざぐるま』の音楽活動が忙しくなりすぎ、なかなか実現しないでいた。

★何曲か歌い最後のしめくくりは『あすなろの歌』。歌詞は覚えていなくてもメロディを口ずさんでくれるメンバーたち。あらためて顔に刻まれたしわや、まるくなった背中、そして何よりもお酒の量が減った先輩たちを思った。45年の歴史の中にはそれぞれにいろんな出来事があったはずだ。もちろん僕も例外ではない。そして今でもこうしてそれぞれに山を続けている。たとえ個人山行中心であっても心の中に「あすなろ」があり、『心の故郷』になっているのを実感することができた。

★『あすなろの歌』が生まれて20年。今初めてこの歌に魂が宿ったような気がする。魂が宿るまでにはそれなりの時間の経過、それなりの人生が必要だったのかもしれない。歌が個人の人生を投影し、なおかつそれに普遍性が付与されたものだとするなら『あすなろの歌』はその条件を満たしてはいない。「あすなろ山の会」という限られた社会の中でしか認知されえない歌だから。でも限られた世界であったとしてもこの歌に何かを感じてくれる人がいるならそれでいいと思う。大先輩のゆうさんが「せっかくホームページがあるんだから、公開しなよ。俺たちだけでも見るからさ」と言ってくれたので、今回の『風の便り』に掲載します。

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2007.08.06

第10回 森の音楽祭 世代交代への橋渡し

Dscn3412 八ヶ岳の山麓の山小屋で

森の音楽祭が開催されました

年を重ねかさねて、なんと今年で10回目

音楽祭を支えてきたメンバーの高齢化も進みました

反面、若い世代も育ってきました

第10回目をきっかけに次回からは若い世代にバトンタッチをしようという位置づけで行われた今回の音楽祭でした

関東勢は

・Martin古池(弾き語り)
・吉田政美(歌)
・たまちゃん(ギター演奏)
・あるあすさん(弾き語り)
・ぺぐさん(弾き語り)・ぺぐジュニア(タンバリン)
・村田けいこさん(和笛)

八ヶ岳からは

・ピミエンタ(フォルクローレ)
けんたろう(パーカッション)
中村さん(弾き語り)
・デンプシーロール(ロックバンド)
・ジミー矢島(ブルース)

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2007.07.02

アナログの音・LP レコード

アナログの音・LP<br />
 レコード

八ヶ岳の大杉二郎小屋にはレコードプレーヤーが3台ある

今使ってるのが壊れてもあと2台あるから…
僕が生きてる間は大丈夫でしょう

そういいながら笑う二郎さん
七十も半ばにさしかかった、ウルトラアナログ人間の言葉には迫力がある

スピーカーから流れるレコードの音はやわらかく暖かい
CDの音はシャープだがどこかとげとげしい

昔真空管ラジオで聞いた薄いベールをかぶせたような音が小屋の中を包み込む

山小屋というシチュエーションもいい
室内はすべて板
高い天井

音がいい感じで回る
ゆったりした時間が山小屋を流れる

こんな時間にはレコードのアナログな音色がよく似合う

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八ヶ岳へ行こう!!!

八ヶ岳へ行こう〓

「森の音楽祭」の打ち合わせのため八ヶ岳に行ってきました

土曜日の夜遅く、会場になる富士見の大杉二郎小屋に到着し、飲みながらザクッとした下打ち合わせ

翌日地元八ヶ岳山麓のミュージシャン、棟梁山本さんとの打ち合わせで詰めることに

森の音楽祭も今回で10回目
この小屋の開墾式のセレモニーとしてスタートしました

10年前の第1回は当然小屋はなく、山の斜面を覆った木を切り倒し、簡単なステージとテントサイトだけの質素なものでした
出演者も
棟梁山本のフォルクローレバンド「ピミエンタ」、
オカリナアンサンブル「かざぐるま」、
そしてマーチン古池だけでした

小屋は大工さんでもある棟梁山本の指導で、すべて山仲間たちによる手作りです

毎年少しずつ小屋が贈改築され、その歩みとともに「森の音楽祭」も盛大になってゆきました

当初はこんなに長く続くとは誰も思っていませんでした

10回目を期に、これまで音楽祭の運営をしてきた長老たちから若い世代にバトンタッチしよう

これが打ち合わせの大きなポイント

ミュージシャンサイドとしてそれをどう具体化するかを棟梁山本話し合いました

打ち合わせは翌日パームスプリングというレストランで行われました
この日ここでジミー矢島さんのライブがあり、それに先だってピミエンタやパーム鈴木とお掃除おじちゃんずのライブがあったためです

みな森の音楽祭の出演者です

打ち合わせの結果

音楽祭の運営はこれまで手伝ってくれていた若者たちに任せる
長老たちはそれを支える

ステージ関係はすべてミュージシャンサイドで
そのとりまとめは棟梁山本とマーチン古池がやる

第10回森の音楽祭はそのバトンタッチの儀式と位置づける

こういった案配で決まりました

ジミー矢島さんの名曲をお借りして
この項の結びとしたいと思います

八ヶ岳へ行こう!!!

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2007.02.13

久しぶりの山歩き鍋割山

久しぶりの山歩き鍋割山
去年は骨折が長びき山には行けませんでした
土俵岳函館山を4月、5月に登ったきり
リハビリに精を出し体調もかなり良くなったし
山歩きの虫がうずき始め…
一念発起して宣言したのです

今年は月に一度は山に行くぞ!

カミさんは冷ややかに

あ、そっ
亭主元気で留守がいい

ときた

ならば遠慮なく行かせてもらいまっせ!

とは言ってみたものの、あまりにも長いこと山から離れてたもんで…
自信がもてない!

この際基本から
原点の山から攻めよう

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2006.09.13

Live in 清津峡のおさそい

9月30日(土) 夜       前夜祭
10月1日(日) 10:00~15:00 Live in 清津峡
南丹沢 清津峡キャンプ場

清津峡キャンプ場に通いはじめて20年以上の月日が流れました。
今時めずらしく何もないキャンプ場です。
 電気もない
 ガスもない
 電話も当然引いてない
 だけどおいしい水と心地よい風がそこにはある

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2006.09.05

第9回 森の音楽祭 良質の音楽を堪能!

こんなに幸せな気分でいいんだろうか
八ヶ岳から帰って一日過ぎ、いまだ深い余韻に浸っています…

今年で9回目の森の音楽祭
開幕時間の午後3時に会場の「二郎小屋」に到着

ビスターリ
  ビスターリ!!

あすなろ山の会のメンバーから歓迎の挨拶を受け、僕も

ビスターリ

ビスターリってのはネパールの言葉で
ゆっくりと、のんびりね
そんな意味です。
あすなろのメンバーがヒマラヤトレッキングに行ってから
挨拶がわりに使われるようになりました

音楽祭は予想通り定刻の開演から大幅にずれ込みそう

ま、いいかぁ…
ビスターリ

の…おなじみ「あすなろタイム」

でも!
準備は着々と進められていました。
昨年作られたステージに今年は屋根がふかれ、いつもたたられる雨対策はばっちり!
強力なPA装置も運び込まれ、セッティングの真っ最中でした。

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2006.08.29

八ヶ岳山麓 第9回 森の音楽祭 お知らせ

今年も恒例の森の音楽祭が開催されますImg343

早いもので今年でもう9回目になります。

森の大地を切り開いただけの第1回目から、
年を追うごとに少しずつ成長してきた音楽祭です。

数年前からは地元の住民やミュージシャンも参加し、
PA装置も使ったちゃんとした(?)コンサートにまでなりました。

 

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