今日で『民家ライブハウス 楽龍時』は「一時休業」するとのこと。
残念ながら最終日に開催されるライブを見届けることはできない。そのかわり昨日顔を出して楽龍時の空気にひたってきた。
帰りのバスにゆられながら楽龍時での日々が浮かんでは消えていった。
4年間のおつきあいだったが楽龍時では様々な経験を積ませてもらった。
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初めて楽龍時の門を叩いたのは2022年の夏の終わりと記憶している。
「コロナの季節」のまっただ中だった。
当時頻繁に行動を共にしていたふく助さんに連れて行ってもらったのが始まりだ。
その頃ふく助さんは楽龍時のオーナーの誠さんにベースを習っていた。
「楽龍時で歌声喫茶をやりたい。ついては適当な人はいないか」というような誠さんの要望に、ふく助さんが僕を推薦してくれたと記憶している。(この辺のいきさつは聞いた話しなので実際のところはわからないが・・・)
楽龍時のある吉川の市井の人たちに音楽を楽しんでもらいたいという誠さんの希望から「歌声喫茶@楽龍時」はスタートした。
当初は地元のお客様が多かったが、徐々に少なくなった。
変わって楽龍時の常連客や僕の友人たちが増えていった。
地元のお客様は農家さんが多いこともあり、常時の参加というのが難しいという事情からだろう。
初めての場所での音楽会なので当初は様子を見ながら進めていた。
回を重ねるにつれ徐々に自分の色が濃厚になっていく。
お客様とのおしゃべりを重ねながら歌を選ぶ。そこから新たなおしゃべりが生まれそれが次の歌につなげるというやり方だ。
まるで井戸端会議のように。
名称も「歌声喫茶」から「井戸端音楽会」に変更してもらった。
毎月1回、4年間で50回近くを続けることができた。
こじんまりながらも軌道に乗せることはできたかなと思う。
10年続けることを目標にしていた。その頃には地元のお客様もふたたび迎え入れられるようにしたいと思ってきただけに心残りではある。
それでも思いのままに自由に音楽会をさせてくれた誠オーナーやさやか店長には感謝あるのみだ。
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「井戸端音楽会」と並行して「SOMPOケア配信ライブ」も2年ちょっと体験させてもらった。(2023年4月~2025年7月)
配信ライブは僕にとっては最高の経験と学びの場となった。
目の前のお客様の表情や反応を見ながら進めるFace to Faceのステージ。
そしてスピーカーを通さず身体や楽器から出る空気振動で音を届ける極生演奏。
これが長年の僕の基本スタイルだ。
配信ライブでは全国に点在する老人施設に向けて音楽番組を提供するものだ。このスタイルではできない。どうしてもカメラで撮影しマイクで集音しないわけにはいかない。
目の前にいるのはお客様ではなく、カメラとマイク。
面食らった。
まず口元のマイクが視界に入いり気になってしょうがない。
ステージを動き回り、顔を右に左に振りながら歌うのが僕のスタイル。マイクに縛り付けられている感覚に陥った。
さらにお客さんが目の前にいない。視線はカメラ目線を求められる。
さらに聴いてくれているご老人たちの表情が見えないというのは致命的だった。
モニターに写される小さな映像だけが頼りで、きわめて心許ない。
1時間の番組をどうやって進めようか迷いに迷った。
最初のころはリクエストの数をご老人たちの反応をはかる指標のようにしていた。
けれど1時間に3~4曲、多くても5~6曲のリクエストでは1時間の枠をつなぐのは難しい。
何回か続けるうちにリクエスト頼みの進行には無理があると思い、スタイルを大幅に変更した。
思い切ってこちらから攻めることにした。
あらかじめ綿密にプログラムを組み上げ、ひとつひとつの歌を通してそれぞれの時代を語るスタイルにしたのが良かったようだ。
軌道に乗るうちに配信ステージの流れがなんとなくできてきた。
①季節の歌~②その時々のエポックメイキングな歌~③リクエストコーナーという按配だ。
これらが渾然一体となって流れ、エンディングソングに流れ込んでいく形だ。
定着するにつれ、こちらから促さなくともリクエストは安定していただけるようになった。
知らない歌やあまり自信の無い歌は「宿題」として翌月にはお応えする。そういうパターンも生まれた。
配信ライブの番組名も「Martin古池の歌声喫茶」から「Martin古池の歌謡ショー」に変更してもらった。
1時間の配信ライブのための準備にひと月を費やす。
これがとても良い経験、良い学びになった。
1曲1曲歌の流れた時代を考証し、歌のストーリーを押えながら妄想を膨らませる。そして歌い込んで身体にしみこませる。
なかなか大変な作業だった。
毎月のスケジュールはSOMPOケア配信ライブを軸に組み立てられていたようなもんだった。
でもそういう準備はおもしろかったし、良い勉強にもなった。
配信ライブの発注元(?)SOMPOケアの都合で配信ライブは2年で打ち切りになった。
そんな安堵感とともに一抹の寂しさも感じていた。
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4年にわたる楽龍時での日々。
忘れえぬ想い出となりそう。
あらためて誠オーナーやさやか店長に心から感謝いたします。
そして楽龍時に引きずり込んでくれた(

)ふく助さん、
楽龍時で親しくしてくださった皆々様。
ありがとうございました。
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