おーるどタイム
2024.12.28
年内最後の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」。
前回は常連さんのお休みが多く、超こじんまりだった。
今回は常連さんも帰ってこられ、お久しぶりの方々もみえ、うって変わっての超満員。
超満員といっても10人ほどのこぢんまり音楽会。
でも歌声音楽会にはこの程度の規模がいちばんあんばいがいい。
水先案内人も含めて参加者全員の息づかいが伝わり合うような小さな小さな音楽会っていうのが一番いい。(お店的には少しでもたくさんのお客さんがいた方が良いのだろうけどね)
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ひさしぶりにふく助さんもベースを背負ってやってきてくれた。
河辺さんのキーボードもひかえめながら爽やかな音を響かせてくれた。
チノネさんもギターとパーカッションの両刀遣いで引き締めてくれた。
いろんな楽器の伴奏にのっかって皆さん気持ちよさげに歌い、そしてへらず口をたたく。
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この1年ほどでフォークの歌声音楽会はますます成熟してきたなって感じる。
以前は水先案内人としての僕の役割は大きかった。
歌に伴奏に進行にと八面六臂で支えてきた。(自分で言うか!)
でも今は少しずつ前面に出ることを控え、流れにまかせるようになっている。
水先案内人が頑張らなくても、参加者同士で自然に進行、選曲と良い流れになっている。
水先案内人の役割はおしゃべりの交通整理と、最初にキー・テンポを決めるくらいだ。
こぢんまり音楽会の良いところだ。
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その流れで全3部のうち2部の仕切りをふく助さんにお願いした。
ふく助さんはこの1年、歌声喫茶の活動に傾注されている。
彼の目標は将来地元で「ふく助歌声喫茶」をやることだと以前うかがっていた。
そんなこともあっての「仕切り」のお願いだった。
ふく助色のにじみ出る、いつもとは違った感じの進行になりおもしろかった。
(僕は外野からチャチャ入れに徹した)
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全体としては2ヶ月ぶりに来られた大浦御大が大活躍。
2ヶ月分のフラストレーションを爆発させるかのようにリクエストの嵐。
そして今日が21年目の命日だった坂庭しょうごさんの歌コーナー。
「花嫁」のクライマックス・バージョンとしょうごさんのスローなソロバージョン。
「海原」(スコットランド民謡「Water is Wide」)。
「初恋」(アイルランド民謡「Sally Gardens」)。
玲子ママのハンマーダルシマー、河辺さんのキーボードにも助けられてしっとり歌うことができた。
この歌を楽しみにしていてくれていたタケダさんや山田さんにもじっくりと聴いていただけた。
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難しかったのは全体の音量バランスだった。
生音のギターと歌声。
そしてアンプを通して発音しているベースとキーボード。
生音と電気楽器のトータルな音量バランス。
電気楽器同士の音量バランス。
音楽会がスタートしてからしばらくは判断がつきかねた。
ちょっと違和感を覚えた。
河辺さんはいつもなら縦横無尽に良いタイミングでキーボードのおかずを入れてくれるのに、今日はやけにひかえめだったことだ。
しばらくして分かったのはご自身の弾く音が聞こえないことが判明。
アンプがベースとキーボード両方をつないでいた結果聞き取りづらかったようだ。
アンプから一番遠い場所にいた僕の耳には判断がつけられなかった。
キーボードの音量を上げてもらうことで聞こえづらさは改善はされたようだ。
今後の課題は複数の電気楽器が混在する場合は、複数のアンプを使用し、演者が自分の音が聞こえるようにするくらいしかないかな。(返しのモニターアンプがあるのが一番良いんだろうけどね)
生楽器にしろ、電気楽器にしろ生歌を活かすためにバランスをとるということが大原則。
あ、これは水先案内人のお仕事だわい。
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そういう問題点をかかえながらも全体として楽しいフォークの歌声音楽会となった。
参加された皆さん、椋野マスター、玲子ママ。
1年間ありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
尚、新年1回目の音楽会は1月5日(日)14:00~17:00。
お正月中の音楽会となります。
2024.11.01
しりとりと連想でつなぐフォークの歌声音楽会
先月に引き続き今回も1時間毎の3クール。
長年前半・後半と2部制だったけど、3部制にしたことで1クールごとに違った選曲、違った切り口になった。
変化にとみ、新鮮な気持ちの状態で3時間歌うことができる。
これは大きな発見だった。
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第1クールはフォークソングに特化して、しりとりと連想を積み重ねて選曲していく。
これがとてもおもしろかった。
例えば本日の口開けは「もしもピアノが弾けたなら」。
西田敏行さんへの追悼としてしっとりと歌う。
歌が終わり何気なく言った。
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「さぁて、ピアノの後はどうしようかね」
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すかさず帰ってきた反応は
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「そりゃ、ピアノときたら次はギターでしょう」
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で『白いギター』を歌う。
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「白の後は黒でしょう」
「いや、黒は暗いから赤がいいよ」
「紅白でめでたくね」
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そんな会話が重ねられ「赤い花 白い花」へ。
こんな調子でしりとり風にえんえんと連想を積み重ねて歌いつないだ。
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第2クールは「Oさんコーナー」と称して、参加者で最高齢(80歳超)のOさんのお好きな歌謡曲や童謡・唱歌、合唱曲などを中心に。
参加者のほとんどが60代~70代前半。
80代のOさんと若干のズレが生じる。
そこで先月から最長老のOさんをリスペクトするコーナーを設けたんだ。
これが大当たり。
これまで時々知らない歌でちょっとさみしい想いをしてきたOさんも心置きなく歌える。
さらに古い歌謡曲などとフォークソングやグループサウンズなどの歌と棲み分けができるようになった。
「Oさんコーナー」も第1クール同様、連想ゲームのような展開。
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そして第3クール。
こちらはなんでもありのアラカルト。
従来の「フォークの歌声音楽会」の進め方に。
「連想とこじつけ」でおしゃべりを展開し、そこから次の歌を探る。
これまで水先案内人としての僕の役割だった。
それが今では水先案内人だけではなく参加者みんなが「連想とこじつけ」のリクエストになっている。
長年続けるうちに音楽会のスタイルとしてみごとに定着したわけだ。(まる8年も続いてるんだからりっぱなもんだ!)
「みんなで作る音楽会」に育ったことがなによりうれしい。
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今回は久しぶりに参加してくれたタッキーさんのフルートや、マスターのフィドル。そして河辺さんのピアノが随所随所にいろどりを添えてくれた。
あっという間の3時間。
うれしく、楽しいひとときとなった。
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次回は11月17日(日)。
時間は通常通り14:00~17:00。
今から楽しみでしょうがない。
2024.08.27
ダジャレとこじつけとおしゃべりと
今日の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」は(も?)皆さん舌好調だった。
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この音楽会が始まったのは2016年。9年前のことだ。
最初の頃はおしゃべりと歌とをシームレスにつなげていくという発想を理解してもらうことは難しかった。
参加者も水先案内人もまだ気心知りあえるところまではいっていなかった。おたがい少々遠慮がちにそれぞれの出方をさぐりながらの音楽会だった。
そもそも井戸端会議のような音楽会なんて発想が分かりにくかった。それが現実だった。
水先案内人の役割は多少強引にでも進行してくことだった。そうせざるを得なかった。
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今日は参加者の皆さん、自由におしゃべりを重ねていた。
おしゃべりはごく自然に次の歌へとつながっていった。
その様子を見ながらなんだかとてもうれしくなった。
水先案内人の存在感が薄れてきているのはいいことだ。
それは参加者が自発的に音楽会に関わり、楽しんでいる証左だからね。
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水先案内人としての僕の役割はちょっとした交通整理程度で充分。
マーチンさんのダジャレとこじつけには
すっかりならされたよ
そんな言葉が飛び出した。僕にとってはなによりうれしいこと。
みんなが同じ発想で音楽会を形作っているなと感じさせてもらえた。
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足かけ9年の「フォークの歌声音楽会」が将来的に「老々音楽会」へとつながっていく予感を感じさせてもらえた。
今参加者の多くは60代~70代。(最長老は御年81歳だけどね)
「高齢者」と呼ばれるお年頃だ。
5年後、10年後にはどうなっているか分からない世代だ。
ちょっとでも元気のあるうちは毎月顔を合せ、おしゃべりに興じ、気持ちをそろえて歌う。
それをくりかえし、一緒に年を重ねていく。
よぼよぼのジジババになってもみんなで歌えるといいな。
それが現実のものになれば、なんて素敵だろう。
フォークの歌声音楽会@おーるどタイム
7月最後の音楽イベトは「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」。
いつものメンバーに加えて手練れギタリストのラージ飯島さん。
そして初めて来てくださった山岸さん、高橋さん。
山岸さん、高橋さんは隣町の八潮で歌声喫茶を運営なさっているそうだ。
ちょっと年上の女性二人組。年代的に昭和の流行歌やグループサウンズがお好きとのことだった。
一方でラージさんはちょっとだけ若者。ビートルズとフォークソングがお好き。蒲生の「アビーロード」などでビートルズバンドとして演奏されている。
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ラージさんのギターソロをフィーチャーしながらの進行することにした。
それを察してチノネさんはパーカッションを担当してくれた。
パーカッションが入ると演奏がぐっとしまる。
ラージさんの達者なギターに合わせこんで行く楽しさ(そしてスリル)。
伴奏隊はこれまで以上に盤石で、質の高いものになった。
仕事がたてこみ今日は参加できなかったキーボードの河辺さん、
別の場所で伴奏しているベースのふく助さんがいればさらに充実したことだろう。
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リクエストの方はいつものように「早い者勝ち」。
フォークソングやグループサウンズが多めだった。
初参加のお二人は多少遠慮されていたようだが、そこは人生の大ベテラン・大浦さんが話しかけサポートしてくれる。
全体に和気あいあいとして途切れることなく進んでいく。
おしゃべりもみなさん舌好調。
武田さんが明るい雰囲気を盛り上げてくれる。
やはりフォークの歌声音楽会はおしゃべりを酌み交わしながら歌うところがいい。
遅れて参加してくれた高橋さんと宮川さん。
今日は北公民館で文代さんたちのプサルタリーコンサート。
それを終えてから足を運んでくれた模様。
高橋さんの熟練ダルシマー、目下練習に余念のない宮川さんのアイリッシュハープも随所で聴かせてもらえた。
あっという間の3時間。
質の高い演奏、楽しいおしゃべり、そして心を合せて歌う唄の数々。
今回も良いひとときを過ごすことができた。
2024.07.01
辻井貴子ライブ@おーるどタイム
青空演奏を早めに終えておーるどタイムへ。
辻井貴子さんとお会いするのは1年ぶりくらいだろうか。
たしか昨年7月の札幌ラッキー☆フェス以来だったと思う。
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ソロ活動になって久しい貴子さん。
やぎたこ時代とはひと味ちがう辻井貴子色のにじみ出てくるようないいライブだった。
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変わらぬ涼やかな歌声、そして素直な歌い方が好きだ。
言葉がすっと入ってくる。
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おなじみのアメリカの古い歌に日本語の言葉をのせる。
単純な意訳の歌詞ではなく、貴子さん自身の言葉がのっかっている。
その歌詞の自然さのゆえにすっと入ってくるんだろうな。
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僕自身もカントリーソングに日本語の詞をのせて歌うが、頭でっかちな不自然な歌詞になりがち。
彼女の歌詞の自然さはここちいい。
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キャロル・キングの「You got a friend」が元になっている歌だ。
いろんな想い出が一瞬のうちに頭の中を駆けめぐる。
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年を重ねたキャロツ・キングとジェイムス・テイラーが互いに見つめ合いながら歌う「You got a friend」。
その動画をENTA巣で晩年のイトコ・エンタと観ながらうるっとしていた想い出。
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元の同僚で音楽友だちだったY君。
彼が会社を辞め故郷に帰ることに。僕のライブにゲスト出演してくれたY君と一緒に歌った「You got a friend」。
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わずか数分の歌でそんな想い出が駆けめぐる。
貴子さんの素直な歌唱にのってなじみの深いメロディと歌詞に触発されてのことだろう。
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心地よい満足感のある辻井貴子ライブだった。

まりけんライブ@おーるどタイム
不思議な錯覚を覚えていた。
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かなり以前に「SPレコードを蓄音機で聴く会」がおーるどタイムで行われたことがある。
巨大なラッパから紡ぎ出される音。
あまりの生々しさに驚きと感動を覚えた。
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小松崎健さんのハンマーダルシマー、田中麻里さんのアイリッシュハープの音色に目をつむり、音に身を委ねる。
ふと蓄音機のラッパの前にいるかのような錯覚を覚える。
音が深いんだ。
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マイクで集音しているわけではない。
楽器それ自体の音がおーるどタイムのステージで自然に増幅されている感じだ。
耳には楽器からダイレクトに届く音と、室内をまわりながら聞こえてくる音とがほどよく混じり合うような感覚だ。
多分これが音の深さにつながっているんだろう。
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それはまるでレコード盤の凹凸を針が拾い、巨大なラッパが空気振動で音を増幅していく蓄音機のようだった。
おそらくマイクで集音してスピーカーから増幅されたんではこうはいかないことだろう。
スピーカーを通した音は大きいけれど平板なものになってしまう。
蓄音機のように生々しく、深く、立体的な音に安心して身を委ねることができた。
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そして思う。
立体的で深い音に感じるのは健さん、麻里さんそれぞれの音を出す優れた技があってのこと。
印象的だったのはお二人ともまるで楽器と会話するように弾いていることだった。
まるで楽器を慈しむようにていねいに紡ぎ出す。
まるで楽器を慈しむようにていねいに紡ぎ出す。
そして同時に互いの音に耳を凝らしながら弾いていく。
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鉄弦のハンマーダルシマーとガット弦のアイリッシュハープは本来親和性が高い組み合わせだと思う。
でもちょっと間違えば互いの良さを打ち消す諸刃の剣。
簡単にバランスはくずれてしまうように思う。
例えば自由に弾く健さんの出すハンマーダルシマーの音。
その間隙を麻里さんのハープが埋めて行く。
鉄弦とガット弦の音色の違いが際立つ。
際立つ音の違いにむしろ調和を感じる。
まったくもって心地いいひとときだった。
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これまで幾度となくいろんな人との組み合わせで健さんのライブを聴いてきた。
どのライブもそれぞれの良さを感じてきた。
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今日麻里さんとのコラボを聴きながら思った。
札幌から健さんがやってくるたびにまた聴きたくなるのは、この音の余韻に身を委ねたいからなんだろうな。
正直なところ僕はアイリッシュをはじめとする、演奏される曲目についてほとんど知識がない。
それでも深い余韻に身を委ねるだけで、ただそれだけで充分に満足。
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いいライブだった。




2024.06.17
駄洒落・こじつけ・連想・そして肉付け
昨日の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」は日頃心がけている水先案内人の役割がいいあんばいでできたように思う。
ひとつの歌や参加者のリアクションから瞬時に駄洒落・こじつけが思い浮かび、連想を働かせ肉付けされていく。
それが次の歌に結びついていくという一連の流れだ。
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通常のライブの場合は事前にテーマやプログラムを準備しておく。
それをベースにしてライブを進めていく。
テーマやプログラムは羅針盤だ。
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一方「歌声音楽会」の場合はまったくの白紙状態でスタートする。
羅針盤のない状態で行き当りばったり、道草を食いながら音楽会は進んでいく。
道草を食むことで自然に道が拓かれ、それがやがて羅針盤になっていく。
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『水先案内人の役割』は羅針盤を作るための一連の流れとも云えそうだ。
参加者の心のタンスから記憶を引き出すために水を向ける。
浮かび上がった話の卵を割り、塩を加えたりコショーを振ったりバターを加えたりしながら料理の下準備をする。
この過程を参加者全員で仕上げる料理。
それが次に歌う唄だ。
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こういうことをくりかえしながら少しずついろんな料理を作る。
和食もあれば中華や洋食もある。
時にゲテモノ料理(?)に飛び火することだってある。
そして食後のスイーツ、エンディングテーマ『街』に結びつけていく。
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昨日の「フォークの歌声音楽会」は遠路ももっちさんがマンドリンで参加してくれた。
河辺さんのキーボードと相まって演奏に華を添えてくれた。
チノネさんや高橋さんのギター。
安定した歌声の武田さん。
朗々と歌い上げる大浦さん。
チャチャを入れるスーさん。
そしていつもながら突っ込み鋭い玲子ママ。
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参加者全員が心を合せて作り出す文字通り「みんなで歌おう・弾こうフォークソング」の集いとなった。
(今回の選曲の9割以上がフォークソングであったことは特筆すべきことだ。いつもは節操なしにいろんなジャンルの唄に飛び火するのにね)
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そしてあらためて実感した。
参加者みんなが心を開きあい、信頼感をもって臨んでいるからこその「駄洒落・こじつけ・連想・肉付け」なんだな、と。
2024.04.09
楽しきかな! 音もダチ!ライブ
富安秀行さん(ハゲちゃん)と我がホームグランドのおーるどタイムでジョイントライブ。
おーるどタイムで一緒にライブをやるのは実に4年ぶり。
楽しみにしていた。
今回はクラリネット職人・山本太郎さんやユーティリティ・プレイヤーのらんぶりんまっくさんも交えてのにぎやかステージ。
加えて紅一点のウクレレ弾きのりかちゃんと盛りだくさん。
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1部はMartin古池&らんぶりんまっく
2部はりかちゃんステージ
そしてハゲちゃんと太郎ちゃんによる3部。
いわば薄汚れたおじさんたちに挟まれて紅一点のりかちゃんが華を添えてくれたサンドイッチライブ。
それぞれに持ち味が違うところがいい。
長丁場だったけど、お客様には楽しんでいただけたんじゃないかな。
折良く桜もまさに満開。
「さくら」
「港が見える丘」
そして先日墓参りに行っていた故郷・函館をテーマに。
「元町(MOTOMACHI)」
「いいんでないかい」
まっくさんも加わってお墓参りのシリーズ。
「夢」
「母のお墓」
「日暮れの思い出」
さらに10日後に迎える70歳の誕生日を肴に
「あすなろの歌」
最後はみんなで
「カントリー・ロード」(故郷に帰りたい)
40分ほどの中で3つのテーマを盛り込んだんで、いつもよりおしゃべりを控えめに。
でもそれはそれでおもしろかった。
2部のりかちゃんのステージはやはり華があった。
子育てまっさかりのりかちゃん。
子供たちに歌い聴かせている「りか先生」ぶりを存分に発揮。
なんだかとても懐かしい気持ちにさせてもらえた。
ああ、おれにもこんな時代があったなぁ
そして最後はハゲちゃん&太郎ちゃんによるステージ。
ハゲちゃんはあいかわらず心地よく楽しませてくれた。
耳になじんだ歌を淡々と歌う。
それがすぅっと心にしみてくる。
(僕はハゲちゃんのことを内心で「人たらしの歌うたい」とよんでいる)
太郎ちゃんのクラリネットがハゲちゃんの歌に微妙に寄り添ってくる。
これがまたいいんだなぁ。
ひかえめであるが故により心にしみてくる。
ふたりの組み合わせでまさに「人たらし」のステージ。
存分に堪能させてもらった。
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またこの組み合わせで一緒に「スカイツリーライン・音もダチ!ライブ」をやりたいものだ。
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ご一緒してくれた皆さん、そして絶好の花見日和を蹴っていらしてくださったお客様。
さらにはおーるどタイム椋野マスターと玲子ママ。
皆さんに感謝!
2024.01.31
みわくのみわけんライブ@おーるどタイム
みわくのみわけんライブを久しぶりに聴くことができた。
このユニットの織りなす音楽が僕はとても好きだ。
それぞれ音楽ルーツを異にする二人が合わさり、重なりあって化学変化をおこす。
その結果心地よい音世界を紡ぎ出してくれる。
「みわけん」にはそんな印象を以前から持っていた。
久しぶりに聴くみわけんに僕はその思いをさらに強くした。
ツアー4日目の千秋楽だったことも、よりこなれた演奏につながっていたのかもしれない。
おーるどタイムはハンマーダルシマーの小松崎健さんにとって関東でのホーム的な場所。
そのためか終始リラックスモードでなごやかな空気につつまれていたことも大きいように思う。
いつものように繊細なタッチで打弦していく。
時に力強く、時にやさしく。
そのことはギターとボーカルの Miwa Horioさん(みわちゃん)にもいえるように思う。
みわちゃんの発する「声」を聴衆は固唾を呑んで「凝視」する。
時に突き抜けるような迫力で、時に絞り込むようなささやきで。
そして聴衆はそれをやわらかく包み込むように受け止める。
この日、おーるどタイムはそんな空気感に満たされていた。
後ろの席に座り会場全体を眺めながら聴いていた僕が思ったこと。
それは「化学変化が起きている」ということだった。
演奏する健さんとみわちゃんの間で起こっている「化学変化」は同時に演者と聴衆の間にもまた「化学変化」を起こし、会場全体が混じり合い溶け合っている。
今まさに、ここで「ライブ」が行われている。(発生している?)
そんな感覚だった。
前に観た「みわくのみわけんライブ」から1年以上の時を経て、僕が感じた変化はまさにこの点だった。
一昨年のライブではお二人の演奏のダイナミックさと繊細さとが全面に出ているような印象だった。
それは素晴らしく、力強く、圧倒される思いで聴いていた記憶が強い。
「すげぇ!」という興奮を伴う感覚だった。
今回は「きもちいいなぁ~」という感覚。(ここはあえて漢字ではなくひらがなで)
みわちゃんの歌にとても自然さを感じさせられたのがその一因かななどと(勝手に)思っている。
例えば、
ささやくようにやさしく歌うシーンから、一気にボリュームを頂点にまで持って行くシーンがとてもスムーズ。
なめらかでシームレスに底辺から頂点まで運んでいく。
体内の圧縮された「気」=音圧が小さな声でも大きな声でも変わらずかかっているんだろうなと思わされる。
そんなみわちゃんの歌に健さんの懐の深い熟練の技が寄り添っていく。
「きもちよさ」はそうして生まれていくんだろうなぁ。
2023.11.01
こじんまりと、そしてまったりと
今回の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」もいろんな楽器が集まった。
ギターあり、キーボードあり、ハンマーダルシマーあり、そして時々パーカッションあり。(今回はフィドルの出番はなかった)
年齢層も80代、70代、60代とやや高めながら幅広い。
これがこの音楽会のいつもの常態。
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僕はこの「常態」の音楽会がとても気に入っている。
軽く飲みながら、きままにおしゃべりを交わし、思い思いにそれぞれのお好きな歌を、みんなで奏でる。
水先案内人の役割は出されたリクエスト曲を元に自然なおしゃべりを引き出し、そのおしゃべりから次の歌に結びつけ形にしていくこと。
時に少々無茶なこじつけで次の歌に結びつけることもある。でもほとんどはちょっと水を向けると自然にできあがっていく。
参加者同士の信頼感があるからこそ生まれる自然さなのだと思う。
そしてこの信頼感は長年この音楽会を続けてきたからこそ生まれてきたんだろうと思う。
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アットホームな関係ができているから、逆に水先案内人としては久しぶりの方や初めての方に「疎外感」を感じさせないように気を配る。
(玲子ママのほんわりとしたキャラクターがおおいに力を発揮している)
(玲子ママのほんわりとしたキャラクターがおおいに力を発揮している)
こうして生まれる参加者同士の自然な会話こそが「フォークの歌声音楽会」を成立させている原動力なのだと感じる。
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今回は三部構成の音楽会になった。(通常は1時間半ごとの二部構成)
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一部は昨今亡くなった谷村新司さんともんたよしのりさんの追悼コーナー。
アリス時代も含めて谷村さんの歌を次から次へと歌い継ぐ。(「チャンピオン」のギターストロークは快感だった)
締めは「ダンシング・オールナイト」。
キーボードの河辺さんがここでなぜかBGMに「ブルーシャトー」を弾き始めた。
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そこで二部はグループサウンズ特集をやることになり、いったん休憩。
二部は参加者の多くがグループサウンズ世代だった。
一方で最長老80代の大浦さんには少々なじみの薄い分野。
そこでポピュラーな歌が中心になるように水を向ける。(グループサウンズには少々マニアックだが名曲がたくさんある)
大浦さんも一緒に口ずさめているかを観ながらの進行。
河辺さんのキーボード、宮川さんのハンマーダルシマー、そしてチノネさんのパーカッションが要所要所でいい味を出してくれた。
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三部は最長老・大浦さんのリクエスト、「勇気あるもの」(吉永小百合とトニーズ)からスタートさせた。
流れは昭和の流行歌に傾く。
昭和30年代~40年代の流行歌のオンパレード。(この時代はなじみの深い名曲の宝庫)
「熱き心に」(小林旭)はおおいに盛り上がった。
この歌を作曲したのは大滝詠一。
ここで例によってのこじつけ・へりくつ。「さらばシベリア鉄道」を強引に選曲し、ラストソングにした。
僕自身は3時間の音楽会の中でこの歌だけは100パーセント本気モードで歌った。
通常歌声音楽会では参加者が歌いやすいことを第一義に考えている。
だから歌もギターもでしゃばらず、控えめにして全体のバランスを取るようにしている。
だから歌もギターもでしゃばらず、控えめにして全体のバランスを取るようにしている。
「さらばシベリア鉄道」はふしまわしが難しい。
ある程度強引にリードしなければ腰砕けになってしまうと判断した。(そしてなによりもこの歌が大好きだからね)
「熱き心に」~「さらばシベリア鉄道」と会場の空気は沸騰した。
その熱を冷ますようにエンディングテーマの「街」を静かにゆっくり歌い、音楽会は幕をおろした。
今回もバラエティに富んだ歌の数々、濃密な音楽会になった。
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次回は11月26日(日)14:00~17:00。
年内最後の「フォークの歌声音楽会」は12月16日(土)14:00~17:00。
もしご都合のつく方がいらっしゃったら、ぜひ予定帳に書き込んでくださいな。
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- 【おしらせ】 ★おーるどたいむ de ライブ with my friends 2015春★ 2015.03.08
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