おーるどタイム

2025.11.30

ゆるゆるセッションに参加して

アイリッシュのセッション。
僕には相当に敷居の高いセッションだ。
僕の知るアイリッシュ・セッションはハイスピードで延々と演奏をくり広げる。
参加者は高度な演奏技術で安定的に奏で続ける。
アイリッシュには様々な形式やリズムがあり相当に奥深いジャンルだ。
そこに加わるには相当の知識と経験が必要だと思う。
僕はアイリッシュの曲すらよく知らない。知っていても有名どころの、それもメロディラインだけ。
参加するにはあまりにもハードルが高すぎる。
「ゆるゆるセッション」の課題曲も知らない歌ばかりだった。
でもそこは「ゆるゆる」。
今できることを一生懸命やって、楽しもうというのが趣旨。
僕のようなアイリッシュ音痴でも参加させてもらえるのがありがたい。
事前に頂戴していた楽譜と音源を頼りになんとなく感じをつかんでの下調べで参加させてもらった。
あとは現場で皆さんの演奏する音から得られるインスピレーションを膨らませながら演奏。
ちゃんとアイリッシュをやっている人から見れば邪道中の邪道だろう。
それでも音楽として成立すれば良しというスタンスで弾かせていただいた。
アイリッシュ音楽には麻薬的な魅力がある。
同じ旋律を何度も何度もくりかえし弾くうちに一種のトランス状態になる。「ピッカーズ・ハイ」だ。
休憩をはさんで3時間、ハイな状態で弾くうちに抜けられなくなる。
セッション終了後には早くも次回が待ち遠しくなる。
普段僕はソロの弾き語りスタイルでやっている。
この場合、自分ひとりで組み立て、演奏し、完結させなければならない。
つまりは主役は自分自身。
ゆるゆるセッションのいいところは参加者全員が主役で脇役ってところだ。
自我を捨てひたすら演奏に集中し、演奏の輪の一駒になる。
そこに快感を覚えるんだろうな。
企画・進行してくれた順子さん、ありがとうございます。
参加された皆さん、ありがとうございます。
また次回。お会いしましょう。

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信頼・友愛・連帯のライブ










歯の浮くような言葉を並べ立ててしまったが、「ハゲたくNight & マーティン古池ライブ」はそんなライブになったと思う。

ジョイント・ライブをやる時にいつも心がけていることではある。
それぞれの独立した個別のステージを展開するのは当然のこと。
でもそれぞれのステージがなんとなくつながっていて、共にひとつのライブを形作っていくってのが理想。
信頼・友愛・連帯がその「つながり」になっていくもんだと思っている。
これは演者同士だけではなく、そこにいあわせたお客様もまた同様だ。
演者とお客様とが渾然一体になってひとつの時間・空間を作り上げていくっていうライブがいい。

「ハゲたくNight & マーティン古池ライブ」はそんなライブになったように思う。
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楽しかった!

今回は遠路はるばるやってきてくれた富安ハゲちゃんとタクちゃんを地元民としてお迎えするのが役回りと心得た。
そこで「ハゲたくNight」のショーが少しでも気持ちよく演れるようにと思っていた。
もちろんどんな状況でもなんとかしてしまうお二人ではある。
それでも初めてのお客様もいるわけだから少しでもアウエイ感なしで演ってほしかった。

だから1部の僕のステージでは地ならしと場の空気を暖めるようなステージを心がけた。
いつもの「わがまま感」を少し控え、おしゃべりもやや控え目に。(本当か?)
いい塩梅で2部の「ハゲたくNight」にバトンを渡せたかな。
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ハゲたくNightはやはり楽しかった。
疾走感あふれるステージ、歌と歌とがシームレスにつながっていく心地よさ。
かゆいところに手の届くようなハゲちゃんのトーク。
朴訥でちょっと胸にしみるタクちゃんのトーク。

そしてなにより初めて来られたお客様の楽しそうな笑顔が印象的。
このお客様、実は演歌がお好きな方。
演歌や歌謡曲とは縁遠いハゲたくNightショーにも関わらず、満面の笑みを浮かべて楽しまれていた。(ほっとした)

うれしかったのはハゲちゃんと「まぼろしの翼と共に」を一緒にやったこと。
ほとんど打ち合わせ無しだったが、すんなりといけた。(事前の決めごとはキーとスリーフィンガーのリズムということくらい)
二人とも中学生のころこの歌をお手本に練習していたこともあり、暗黙のうちに共通理解があったんだろうな。
歌ににいたるまでの二人のやりとりは阿吽の呼吸。さながら漫才のボケとツッコミのようだった。
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青空演奏隊としてピロちゃんと「通り過ぎる街」もやれた。
実はピロちゃんは体調おもわしくなく、参加があやぶまれた。
無事来れたので急遽「青空演奏隊」コーナーを設けた。
この歌は二人で何度かやってきた歌だが、精度がどんどん上がってきている。いい感じにやれた。

玲子ママのハンマーダルシマーをフューチャーしての「夏のワルツ」をやれたのもうれしかった。

1部~2部、全編通してアットホームで楽しいライブだった。
なによりもお客様の笑顔が最高にうれしいライブとなった。



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漫談・ハゲ & 濃い毛


一昨日やった「ハゲたくNight & マーティン古池ジョイントライブ」ひと幕。

富安ハゲちゃんとのつきあいは結構長く、これまでも何度か一緒にツーマン・ライブをやってきた。
でも一緒に演奏するのは意外にも初めて。

どうも我々がそろうと漫談になっちまう。
でも歌は真面目に「まぼろしの翼と共に」

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2024.12.28

ゆるり フォークの歌声音楽会

年内最後の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」。
前回は常連さんのお休みが多く、超こじんまりだった。
今回は常連さんも帰ってこられ、お久しぶりの方々もみえ、うって変わっての超満員。
超満員といっても10人ほどのこぢんまり音楽会。
でも歌声音楽会にはこの程度の規模がいちばんあんばいがいい。
水先案内人も含めて参加者全員の息づかいが伝わり合うような小さな小さな音楽会っていうのが一番いい。(お店的には少しでもたくさんのお客さんがいた方が良いのだろうけどね)
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ひさしぶりにふく助さんもベースを背負ってやってきてくれた。
河辺さんのキーボードもひかえめながら爽やかな音を響かせてくれた。
チノネさんもギターとパーカッションの両刀遣いで引き締めてくれた。
いろんな楽器の伴奏にのっかって皆さん気持ちよさげに歌い、そしてへらず口をたたく。
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この1年ほどでフォークの歌声音楽会はますます成熟してきたなって感じる。
以前は水先案内人としての僕の役割は大きかった。
歌に伴奏に進行にと八面六臂で支えてきた。(自分で言うか!)
でも今は少しずつ前面に出ることを控え、流れにまかせるようになっている。
水先案内人が頑張らなくても、参加者同士で自然に進行、選曲と良い流れになっている。
水先案内人の役割はおしゃべりの交通整理と、最初にキー・テンポを決めるくらいだ。
こぢんまり音楽会の良いところだ。
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その流れで全3部のうち2部の仕切りをふく助さんにお願いした。
ふく助さんはこの1年、歌声喫茶の活動に傾注されている。
彼の目標は将来地元で「ふく助歌声喫茶」をやることだと以前うかがっていた。
そんなこともあっての「仕切り」のお願いだった。
ふく助色のにじみ出る、いつもとは違った感じの進行になりおもしろかった。
(僕は外野からチャチャ入れに徹した)
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全体としては2ヶ月ぶりに来られた大浦御大が大活躍。
2ヶ月分のフラストレーションを爆発させるかのようにリクエストの嵐。
そして今日が21年目の命日だった坂庭しょうごさんの歌コーナー。
「花嫁」のクライマックス・バージョンとしょうごさんのスローなソロバージョン。
「海原」(スコットランド民謡「Water is Wide」)。
「初恋」(アイルランド民謡「Sally Gardens」)。
玲子ママのハンマーダルシマー、河辺さんのキーボードにも助けられてしっとり歌うことができた。
この歌を楽しみにしていてくれていたタケダさんや山田さんにもじっくりと聴いていただけた。
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難しかったのは全体の音量バランスだった。
生音のギターと歌声。
そしてアンプを通して発音しているベースとキーボード。
生音と電気楽器のトータルな音量バランス。
電気楽器同士の音量バランス。
音楽会がスタートしてからしばらくは判断がつきかねた。
ちょっと違和感を覚えた。
河辺さんはいつもなら縦横無尽に良いタイミングでキーボードのおかずを入れてくれるのに、今日はやけにひかえめだったことだ。
しばらくして分かったのはご自身の弾く音が聞こえないことが判明。
アンプがベースとキーボード両方をつないでいた結果聞き取りづらかったようだ。
アンプから一番遠い場所にいた僕の耳には判断がつけられなかった。
キーボードの音量を上げてもらうことで聞こえづらさは改善はされたようだ。
今後の課題は複数の電気楽器が混在する場合は、複数のアンプを使用し、演者が自分の音が聞こえるようにするくらいしかないかな。(返しのモニターアンプがあるのが一番良いんだろうけどね)
生楽器にしろ、電気楽器にしろ生歌を活かすためにバランスをとるということが大原則。
あ、これは水先案内人のお仕事だわい。
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そういう問題点をかかえながらも全体として楽しいフォークの歌声音楽会となった。
参加された皆さん、椋野マスター、玲子ママ。
1年間ありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
尚、新年1回目の音楽会は1月5日(日)14:00~17:00。
お正月中の音楽会となります。

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2024.11.01

しりとりと連想でつなぐフォークの歌声音楽会

先月に引き続き今回も1時間毎の3クール。
長年前半・後半と2部制だったけど、3部制にしたことで1クールごとに違った選曲、違った切り口になった。
変化にとみ、新鮮な気持ちの状態で3時間歌うことができる。
これは大きな発見だった。
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第1クールはフォークソングに特化して、しりとりと連想を積み重ねて選曲していく。
これがとてもおもしろかった。
例えば本日の口開けは「もしもピアノが弾けたなら」。
西田敏行さんへの追悼としてしっとりと歌う。
歌が終わり何気なく言った。
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 「さぁて、ピアノの後はどうしようかね」
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すかさず帰ってきた反応は
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 「そりゃ、ピアノときたら次はギターでしょう」
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で『白いギター』を歌う。
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 「白の後は黒でしょう」
 「いや、黒は暗いから赤がいいよ」
 「紅白でめでたくね」
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そんな会話が重ねられ「赤い花 白い花」へ。
こんな調子でしりとり風にえんえんと連想を積み重ねて歌いつないだ。
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第2クールは「Oさんコーナー」と称して、参加者で最高齢(80歳超)のOさんのお好きな歌謡曲や童謡・唱歌、合唱曲などを中心に。
参加者のほとんどが60代~70代前半。
80代のOさんと若干のズレが生じる。
そこで先月から最長老のOさんをリスペクトするコーナーを設けたんだ。
これが大当たり。
これまで時々知らない歌でちょっとさみしい想いをしてきたOさんも心置きなく歌える。
さらに古い歌謡曲などとフォークソングやグループサウンズなどの歌と棲み分けができるようになった。
「Oさんコーナー」も第1クール同様、連想ゲームのような展開。
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そして第3クール。
こちらはなんでもありのアラカルト。
従来の「フォークの歌声音楽会」の進め方に。
「連想とこじつけ」でおしゃべりを展開し、そこから次の歌を探る。
これまで水先案内人としての僕の役割だった。
それが今では水先案内人だけではなく参加者みんなが「連想とこじつけ」のリクエストになっている。
長年続けるうちに音楽会のスタイルとしてみごとに定着したわけだ。(まる8年も続いてるんだからりっぱなもんだ!)
「みんなで作る音楽会」に育ったことがなによりうれしい。
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今回は久しぶりに参加してくれたタッキーさんのフルートや、マスターのフィドル。そして河辺さんのピアノが随所随所にいろどりを添えてくれた。
あっという間の3時間。
うれしく、楽しいひとときとなった。
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次回は11月17日(日)。
時間は通常通り14:00~17:00。
今から楽しみでしょうがない。

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2024.08.27

ダジャレとこじつけとおしゃべりと

今日の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」は(も?)皆さん舌好調だった。
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この音楽会が始まったのは2016年。9年前のことだ。
最初の頃はおしゃべりと歌とをシームレスにつなげていくという発想を理解してもらうことは難しかった。
参加者も水先案内人もまだ気心知りあえるところまではいっていなかった。おたがい少々遠慮がちにそれぞれの出方をさぐりながらの音楽会だった。
そもそも井戸端会議のような音楽会なんて発想が分かりにくかった。それが現実だった。
水先案内人の役割は多少強引にでも進行してくことだった。そうせざるを得なかった。
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今日は参加者の皆さん、自由におしゃべりを重ねていた。
おしゃべりはごく自然に次の歌へとつながっていった。
その様子を見ながらなんだかとてもうれしくなった。
水先案内人の存在感が薄れてきているのはいいことだ。
それは参加者が自発的に音楽会に関わり、楽しんでいる証左だからね。
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水先案内人としての僕の役割はちょっとした交通整理程度で充分。
  マーチンさんのダジャレとこじつけには
  すっかりならされたよ
そんな言葉が飛び出した。僕にとってはなによりうれしいこと。
みんなが同じ発想で音楽会を形作っているなと感じさせてもらえた。
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足かけ9年の「フォークの歌声音楽会」が将来的に「老々音楽会」へとつながっていく予感を感じさせてもらえた。
今参加者の多くは60代~70代。(最長老は御年81歳だけどね)
「高齢者」と呼ばれるお年頃だ。
5年後、10年後にはどうなっているか分からない世代だ。
ちょっとでも元気のあるうちは毎月顔を合せ、おしゃべりに興じ、気持ちをそろえて歌う。
それをくりかえし、一緒に年を重ねていく。
よぼよぼのジジババになってもみんなで歌えるといいな。
それが現実のものになれば、なんて素敵だろう。

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フォークの歌声音楽会@おーるどタイム

7月最後の音楽イベトは「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」。
いつものメンバーに加えて手練れギタリストのラージ飯島さん。
そして初めて来てくださった山岸さん、高橋さん。
山岸さん、高橋さんは隣町の八潮で歌声喫茶を運営なさっているそうだ。
ちょっと年上の女性二人組。年代的に昭和の流行歌やグループサウンズがお好きとのことだった。
一方でラージさんはちょっとだけ若者。ビートルズとフォークソングがお好き。蒲生の「アビーロード」などでビートルズバンドとして演奏されている。
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ラージさんのギターソロをフィーチャーしながらの進行することにした。
それを察してチノネさんはパーカッションを担当してくれた。
パーカッションが入ると演奏がぐっとしまる。
ラージさんの達者なギターに合わせこんで行く楽しさ(そしてスリル)。
伴奏隊はこれまで以上に盤石で、質の高いものになった。
仕事がたてこみ今日は参加できなかったキーボードの河辺さん、
別の場所で伴奏しているベースのふく助さんがいればさらに充実したことだろう。
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リクエストの方はいつものように「早い者勝ち」。
フォークソングやグループサウンズが多めだった。
初参加のお二人は多少遠慮されていたようだが、そこは人生の大ベテラン・大浦さんが話しかけサポートしてくれる。
全体に和気あいあいとして途切れることなく進んでいく。
おしゃべりもみなさん舌好調。
武田さんが明るい雰囲気を盛り上げてくれる。
やはりフォークの歌声音楽会はおしゃべりを酌み交わしながら歌うところがいい。
遅れて参加してくれた高橋さんと宮川さん。
今日は北公民館で文代さんたちのプサルタリーコンサート。
それを終えてから足を運んでくれた模様。
高橋さんの熟練ダルシマー、目下練習に余念のない宮川さんのアイリッシュハープも随所で聴かせてもらえた。
あっという間の3時間。
質の高い演奏、楽しいおしゃべり、そして心を合せて歌う唄の数々。
今回も良いひとときを過ごすことができた。

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2024.07.01

辻井貴子ライブ@おーるどタイム

青空演奏を早めに終えておーるどタイムへ。
辻井貴子さんとお会いするのは1年ぶりくらいだろうか。
たしか昨年7月の札幌ラッキー☆フェス以来だったと思う。
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ソロ活動になって久しい貴子さん。
やぎたこ時代とはひと味ちがう辻井貴子色のにじみ出てくるようないいライブだった。
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変わらぬ涼やかな歌声、そして素直な歌い方が好きだ。
言葉がすっと入ってくる。
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おなじみのアメリカの古い歌に日本語の言葉をのせる。
単純な意訳の歌詞ではなく、貴子さん自身の言葉がのっかっている。
その歌詞の自然さのゆえにすっと入ってくるんだろうな。
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僕自身もカントリーソングに日本語の詞をのせて歌うが、頭でっかちな不自然な歌詞になりがち。
彼女の歌詞の自然さはここちいい。
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そんな中で今回特にぐっときたのは「きみのともだち」。
キャロル・キングの「You got a friend」が元になっている歌だ。
いろんな想い出が一瞬のうちに頭の中を駆けめぐる。
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年を重ねたキャロツ・キングとジェイムス・テイラーが互いに見つめ合いながら歌う「You got a friend」。
その動画をENTA巣で晩年のイトコ・エンタと観ながらうるっとしていた想い出。
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元の同僚で音楽友だちだったY君。
彼が会社を辞め故郷に帰ることに。僕のライブにゲスト出演してくれたY君と一緒に歌った「You got a friend」。
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わずか数分の歌でそんな想い出が駆けめぐる。
貴子さんの素直な歌唱にのってなじみの深いメロディと歌詞に触発されてのことだろう。
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心地よい満足感のある辻井貴子ライブだった。
1人、ハープ、アコーディオン、テキストの画像のようです

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まりけんライブ@おーるどタイム







不思議な錯覚を覚えていた。
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かなり以前に「SPレコードを蓄音機で聴く会」がおーるどタイムで行われたことがある。
巨大なラッパから紡ぎ出される音。
あまりの生々しさに驚きと感動を覚えた。
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小松崎健さんのハンマーダルシマー、田中麻里さんのアイリッシュハープの音色に目をつむり、音に身を委ねる。
ふと蓄音機のラッパの前にいるかのような錯覚を覚える。

音が深いんだ。
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マイクで集音しているわけではない。
楽器それ自体の音がおーるどタイムのステージで自然に増幅されている感じだ。
耳には楽器からダイレクトに届く音と、室内をまわりながら聞こえてくる音とがほどよく混じり合うような感覚だ。

多分これが音の深さにつながっているんだろう。
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それはまるでレコード盤の凹凸を針が拾い、巨大なラッパが空気振動で音を増幅していく蓄音機のようだった。

おそらくマイクで集音してスピーカーから増幅されたんではこうはいかないことだろう。
スピーカーを通した音は大きいけれど平板なものになってしまう。

蓄音機のように生々しく、深く、立体的な音に安心して身を委ねることができた。

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そして思う。
立体的で深い音に感じるのは健さん、麻里さんそれぞれの音を出す優れた技があってのこと。
印象的だったのはお二人ともまるで楽器と会話するように弾いていることだった。
まるで楽器を慈しむようにていねいに紡ぎ出す。

そして同時に互いの音に耳を凝らしながら弾いていく。
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鉄弦のハンマーダルシマーとガット弦のアイリッシュハープは本来親和性が高い組み合わせだと思う。
でもちょっと間違えば互いの良さを打ち消す諸刃の剣。
簡単にバランスはくずれてしまうように思う。

例えば自由に弾く健さんの出すハンマーダルシマーの音。
その間隙を麻里さんのハープが埋めて行く。
鉄弦とガット弦の音色の違いが際立つ。
際立つ音の違いにむしろ調和を感じる。

まったくもって心地いいひとときだった。
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これまで幾度となくいろんな人との組み合わせで健さんのライブを聴いてきた。
どのライブもそれぞれの良さを感じてきた。
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今日麻里さんとのコラボを聴きながら思った。
札幌から健さんがやってくるたびにまた聴きたくなるのは、この音の余韻に身を委ねたいからなんだろうな。

正直なところ僕はアイリッシュをはじめとする、演奏される曲目についてほとんど知識がない。
それでも深い余韻に身を委ねるだけで、ただそれだけで充分に満足。
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いいライブだった。


















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2024.06.17

駄洒落・こじつけ・連想・そして肉付け

昨日の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」は日頃心がけている水先案内人の役割がいいあんばいでできたように思う。
ひとつの歌や参加者のリアクションから瞬時に駄洒落・こじつけが思い浮かび、連想を働かせ肉付けされていく。
それが次の歌に結びついていくという一連の流れだ。
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通常のライブの場合は事前にテーマやプログラムを準備しておく。
それをベースにしてライブを進めていく。
テーマやプログラムは羅針盤だ。
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一方「歌声音楽会」の場合はまったくの白紙状態でスタートする。
羅針盤のない状態で行き当りばったり、道草を食いながら音楽会は進んでいく。
道草を食むことで自然に道が拓かれ、それがやがて羅針盤になっていく。
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『水先案内人の役割』は羅針盤を作るための一連の流れとも云えそうだ。
参加者の心のタンスから記憶を引き出すために水を向ける。
浮かび上がった話の卵を割り、塩を加えたりコショーを振ったりバターを加えたりしながら料理の下準備をする。
この過程を参加者全員で仕上げる料理。
それが次に歌う唄だ。
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こういうことをくりかえしながら少しずついろんな料理を作る。
和食もあれば中華や洋食もある。
時にゲテモノ料理(?)に飛び火することだってある。
そして食後のスイーツ、エンディングテーマ『街』に結びつけていく。
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昨日の「フォークの歌声音楽会」は遠路ももっちさんがマンドリンで参加してくれた。
河辺さんのキーボードと相まって演奏に華を添えてくれた。
チノネさんや高橋さんのギター。
安定した歌声の武田さん。
朗々と歌い上げる大浦さん。
チャチャを入れるスーさん。
そしていつもながら突っ込み鋭い玲子ママ。
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参加者全員が心を合せて作り出す文字通り「みんなで歌おう・弾こうフォークソング」の集いとなった。
(今回の選曲の9割以上がフォークソングであったことは特筆すべきことだ。いつもは節操なしにいろんなジャンルの唄に飛び火するのにね)
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そしてあらためて実感した。
参加者みんなが心を開きあい、信頼感をもって臨んでいるからこその「駄洒落・こじつけ・連想・肉付け」なんだな、と。

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