寿コンサート

2018.01.31

蒲生の街を歩く

久しぶりに歩く蒲生の街。
駅東口からまっすぐのびる一直線の商店街。
蒲生駅前通り商店街と蒲生中央通り商店街だ。

この街に僕は15年ほど暮らした。
すっかり変わってしまった商店街のたたずまい。でもあの頃のままの店もしぶとく生き残っている。

商店街を歩きながら、30代~50代にこの街でやっていたライブの数々を思い出す。

駅のすぐそばにあったモスバーガーでやっていたモスライブ。
同じ並びにあるすみれ美容室でのすみれコンサート。
ちょこっと脇道に入ったところにある喫茶店ブーケでの井戸端ライブ。
旧日光街道をわたった先にある自治会館での寿コンサート。
旧スーパータジマ前での朝市コンサート。
そして喫茶店いづみでのライブ。

わずか数百メートルの商店街を舞台に長きに渡り、数多くのライブをやってきた。

今この街で歌うことはない。
けれども間違いなく、僕はこの街に育てられた。
この街での経験があったからこそ、今の自分のやり方が確立したんだと思う。

今商店街のそばに長男一家が暮らしている。
長男は自分が生まれ育った蒲生の街で新しい家庭をスタートさせたかったそうだ。

そして今日は長男夫婦の二人目の子の「お食い初め」。

蒲生で新たな命が胎動し始めた。

この街が好きさ
君がいるから
この街が好きさ
君のほほえみあるから

「街」高石ともや

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2013.09.28

9月の音楽日記

今朝の「朝市コンサート」で今月の音楽活動は無事終了しました。

毎年9月はライブ予定がいっぱいで忙しく過ごします。

今年は加えて仕事もかなり忙しく、終わってみるとヘロヘロの自分。ブログの更新もままならぬまま過ぎてしましました。

音楽活動にしぼって9月をふりかえってみようかと思います。

まずは1日の「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」。

このところおなじみさんが定着し、「昭和の香りただよう喫茶店で、昭和なお客さん方に、昭和な演者が、昭和の香りする歌を演ずる」ライブになってきました。

音楽を聴くライブというよりは、歌を肴に同じ時間を過ごすライブという感じ。

まさに自分の好きなスタイルのライブになりつつあります。

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7日は15年目になった「八ヶ岳・森の音楽会」。

P9076249
よくぞここまで続いているな。ここまで来たら行けるところまで行っちゃえという感じになっています。

16年前、小屋の関係者だけでひっそり始まった「森の音楽会」。やがて地元の音楽家たちの協力も得て、素人集団としては限界いっぱいまで盛大な音楽祭になっていきました。そして再び原点回帰をめざしました。こじんまりと、でも濃厚な時間を過ごせる音楽会として定着してきました。

出演者にも恵まれ、「お客さん」もまだまだ元気。(最高齢はすでに80歳を超えているのです)また来年も、そして出きれば再来年も・・・。

「山の養老小屋ライブ」になれる日が楽しみです。

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9日は地元越谷に戻り、蒲生寿町老人会で「寿コンサート」。

P9096454れももう5年くらい続けさせてもらっています。

今はお休みしていますが「すみれコンサート」の延長上にあり、元気なじいちゃん・ばあちゃんといい時間を過ごさせてもらっています。

今回はリクエストをたくさん頂戴したのですが、何曲かはお応えできなくて・・・。来年までの宿題にさせていただきました。

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翌週15日は再び信州、蓼科で「プール平音楽会」に出演しました。

ゼファーさん主催の音楽会で今年が2回目。地元のお客さんが大勢足を運んでくださり真剣な面持ちで聴いてくださる。いい音楽会でした。

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20日は毎月恒例「お好み焼きの三貴ライブ」

Photo_2Ts(ティアーズ)のギターの試運転を兼ねての演奏でした。

お客様が多かった1部はラインにつないで、やや少なくなった2部はアンプラグドで。

フィンガーピッキングやストロークをいろんな歌で試してみました。

これまで使って来たギターとは性格が全然違います。

Martin系の甘い音と違いギブソンっぽい硬く骨太の音色が新鮮。

まだギターの特性をつかむところまではいきませんでした。でも出音の違いに感動することしきり。

「同じ曲を弾いてもこんなに印象が違うんだ」という驚きの連続でした。

お客様はMartin古池評論家・Matsumura君。
ふく助さんは前回はご家族で、今回はおひとりで来てくださいました。

そしてこれまで何度か来てくださった若い娘さんグループ。
満面の笑みで聴いてくださる。うれしいですよね。

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27日は定年退職される大先輩の送別会でした。僕にとっては入社の時から多くを教えていただいた先生でもあります。

ここで数曲のミニライブ。

「贈る言葉」の歌詞を少々いじってお世話になった感謝と万感の思いを込めて歌わせていただきました。

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そして本日、「朝市コンサート」で9月の音楽活動は終了。

前回は所用のためお休みしたので1か月ぶりの朝市でした。

久しぶりに朝から声を出すことになり、思い通りにコントロールするまでちょっと苦労しました。普段なら第一声から喉がパッと開くんですが、なかなか思い通り開かない。
昨夜は送別会、お酒がちょっと残ってたかな?

それでもなんとかいつものペースにもっていくことができ一安心。

新ギターが広い市場の中でどう響くかを試しました。やはりフィンガーピッキングよりもストロークがいいようです。

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あっというまの1か月でした。

来月もレギュラーライブに加えていろいろあります。

毎年のことながら秋は僕にとって音楽の季節のようです。

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2010.09.09

今年も炸裂!! ジジ・ババ・パワー! 第3回 寿コンサート

9月とはいえじりじりの陽射しが照りつける昼下がり。

蒲生寿町の町内会館には敬老の日を前にして、およそ30名の「さつき会」のご老人たちが集まった。

今年はあまりに暑い夏だった。

皆さん達者でのりきられたか…
いささか心配だったが、見知った元気な顔に迎えられた。

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「寿コンサート」も今年で3年目。

実際は「さつき会」の敬老行事のアトラクション。

蒲生寿町の老人会なので舷をかついで(?)「寿コンサート」と勝手に名づけている。

僕自身、10年ほど前まで寿町の住人でもあり、年々愛着のわくコンサートになっている。

3時間ほどの行事なのでアトラクションは1時間以内に抑えるつもりでプログラムを組んだ。

ノリのいいご老人たちなので、リクエストなどもあるだろう。45分で組んで伸びても1時間で抑えなければいけないと思っていた。

いつものことながら選曲はぎりぎりまで悩んだ。

ご老人たちは御年70~80歳。

戦時中に幼少時代を過ごし、戦後の復興期に青春時代を迎えた方が多い。

軍歌や童謡・唱歌で育った子供たちは、心が最もみずみずしい思春期~青春期にアメリカから入ってきたハイカラな歌にあこがれたにちがいない。

だから青春時代に聴きかつ歌ったと思われる歌をつかみに持ってきたかった。

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同時に親として過ごしてきた30~40代は高度経済成長時代。

まさに企業戦士として身を粉にして働いてきた世代だ。

そんな夫を家庭で支えてきたばあちゃんたちだ。

そのころの流行歌もぜひ入れたかった。

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そして僕の世代とご老人たちの世代の接点になるテーマ。

迷わず決めた。

「故郷のこと。親子のこと」

彼らは生まれた時から蒲生の住人だったとは限らない。

むしろ別のところで生まれ育ち、戦火を逃れて蒲生に来た人もいるはずだ。

あるいは嫁いでこの町に来た人も多いはずだ。

様々なところからこの蒲生に流れ着き、今ここに根を生やし生きている。

当然親子のさまざまなあれこれもあったに違いない。

それでもこの地で生きてきて良かった。

そう思ってもらえるようなステージにしたかった。

そういう思いで作ったプログラムだ。

  1.真っ赤な太陽
  2.りんごの木の下で
  3.星影の小径
  4.サントワマミー
  5.私の青空
  6.津軽海峡冬景色(~特急はつかり5号の車内放送)
  7.函館物語
  8.秋桜
  9.無縁坂
  10.マイボーイ
  11.テネシーワルツ
  12.上を向いて歩こう

驚いた。

オープニングの「真っ赤な太陽」を歌いだすと、突然皆さん一緒に歌いだしたのだ。

やる曲やる曲すべて、口ずさみ、手をたたいてくれる。

津軽海峡冬景色」にいたっては大合唱だ。

これまでやった2回の寿コンサートよりはるかにエンジンのかかりが早い。

いや、のっけからフルスロットルだ!

じいちゃん、ばあちゃんに後押しされて僕の口も滑らか。

これが効果的に効いたのか、「秋桜」「無縁坂」「マイボーイ」などは目をつぶってじっくり聴いてくれる。

この辺で予定の45分を経過したので、エンディングの「上を向いて歩こう」に持っていこうと思っていた。

けれども終わるのを許してくれない雰囲気がただよい、「ジャニー・ギター」「ダニー・ボーイ」を追加した。

歌い終わるとため息を漏らす人もいた。遠い昔を思い出していたのかもしれない。

リクエストが入った。「神田川」だ。

歌いだすと、会場中が一緒に歌いだす。

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  え?
  これって、俺の世代の歌だぜ!
  なんで、こんなに盛り上がるの?

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歌いながらそんな疑問が頭をもたげる。

そういえば、昔会社の大先輩もそうだった。
僕がこの歌を歌うたびに必ず涙を流し、何度も何度も歌うことを強要された。
楽曲のよさが世代を超えてしまったということなんだろうか。

最後はスペシャルサービスで日本とアメリカの失恋ソングのキワメツケ。

悲しい酒」と「テネシーワルツ」をじっくり歌う。

エンディング「上を向いて歩こう」は当然の如く大合唱になった。

当初予定の倍、1時間半のロングコンサート。

おおいに歌い、しゃべりにしゃべった。

最後の最後までじいちゃん・ばあちゃんにはノセられ、背中を押され続けたコンサートだった。

こんなにも楽しいコンサート。

来年も再来年もずっと続けていきたい!

切にそう願いつつ、会場を後にした。

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第1回 寿コンサート 「おそるべし じじばばパワー!!」

第2回 寿コンサート 「元気なり、地元のジジ・ババたち!」

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2009.09.08

今年も寿コンサート 元気なり、地元のジジ・ババたち

今年も蒲生寿町の老人会で演奏させてもらった

「敬老の日」企画

題して「寿コンサート」

寿町の老人たちの長寿を願ってのネーミング

にしてもなんておめでたい町名!

実はボクはかつて寿町に十年以上住んでいた
様々な思い出がしみついた町

その町で演奏するのだから気合いも入る

今年は去年よりも人数が増えて四十人を超える集い
喜ばしいことだ
(ばぁちゃんが圧倒的多数というのがなんとも…)

オープニングはカントリー調にアレンジした「なんとなくなんとなく」

軽快な曲調に合わせて手拍子もとびだす

昭和の歌謡曲を中心に進める

 「私の青空」~「りんごの木の下で」~「月光値千金」

笑顔がはじけのっけから一緒に歌ってくれる
いい雰囲気だ
去年のコンサートの始まりはちょっと胡散臭げ、いぶかしげな表情で迎えられた

  なにものだ?
  この兄ちゃんは?

今年は最初から笑顔で迎えてもらえた

笑顔に勝る歓迎はなし!

童謡を2曲歌う

  「赤とんぼ」~「小さい秋見つけた」

僕にとっては初めての試み
「かざぐるま」時代は当たり前のように童謡や唱歌を演奏していた
ソロにもどってからは意識的に童謡や唱歌を避けてきた
ご老人相手の「慰問」で童謡・唱歌に頼るのは安易に過ぎる
そんな自戒があるためだ

「年寄りが喜ぶ音楽=童謡・唱歌」

そんな風潮が全般的にあるのは事実だ
そう決めつけるのは一面的であり、人生の旅路を歩き続けてきた先達に対して失礼な気がする

今回はどうしても歌いたかった
「寿コンサート」の中で親の世代の方々がたどった足跡を歌でたどれればと思っていた
幼少時代~青年期~中年~老年
人生のそれぞれを歌でなぞってみたいと思っていた
そうすると童謡は避けて通れない

おりしも前日、八ヶ岳で吉田まさみ君歌った童謡の数々が心に残っていた

「赤とんぼ」を歌いだすと皆さん自然に口ずさみ始める
歌が進むにつれて声は次第に大きくなり楽しそうに歌う
僕の中にあった「こだわり」はじいちゃん、ばあちゃんの邪気のない笑顔にこっぱみじんに粉砕されてしまった

リクエストもあり歌ったのは演歌

  「悲しい酒」~「津軽海峡冬景色」~「函館の女」

「悲しい酒」を歌いだすとそれまでの和気あいあいの空気が急に変わった
座が急に静かになる
僕の歌に合わせて口ずさむ人
  遠い目をして何かを見ている人
  目をつぶって聴いている人
僕はあえてテンポを落とし、ギターも声も抑えに抑えて歌った

「悲しい酒」という歌の持つ‘力’を感じずにいられない
それまで「ばあちゃんの顔」だった人が「女の顔」に変わる
そう感じたのは僕の深読みだろうか

それほどまでに「悲しい酒」という歌には力があり、たくさんの人の心に刻まれているんだろうな

「悲しい酒」を歌い終え、空気を変える必要があった

「津軽海峡冬景色」~「函館の女」を歌うにあたり、僕は大いにしゃべった
故郷・函館と内地を隔てる津軽海峡に対する北海道人の思いや、それにまつわる自分の青春時代の話を
北海道から内地にやって来て、やがてこの街・蒲生に流れ着いたあれこれだった

人生の先達たちと音楽会をやる時、「しゃべり」は大きな役割を持っていると思う
たいてい、先達たちは演奏をそのまま受け入れてくれる
にこにこしながら「ありがとう」と言ってくれる

でも、もう一歩も二歩も突っ込んだ音楽会にしたい
長い人生の道のりの中で深く静かに沈めてきたいろんな思いのほんの一端を引きずり出すことができたら
それにはただ歌うだけではダメだ

その歌に対する自分の思い
その歌の背景にある時代について
ストレートにテンポ良くしゃべるようにしている

ひとりよがりに陥る可能性もなくはない
でもうまくいった時、ライブは生き生きとしてくる

寿町のご老人たちは見事にライブに命を吹き込んでくれた

コンサート終盤に「おつきみどろぼうの歌」を披露する
この歌は先日印刷したばかりの「おつきみどろぼう」という本の作家ねぎしれいこ先生の書いた詩に僕が曲をつけたもの
絵本作家+出版社+印刷会社がタッグを組んだ業界でも珍しい試みの中から生まれた歌だ

歌に合わせて手拍子をいただく

「調子がよくて、おぼえやすい歌だわねぇ」

とのおほめの言葉をいただく

「お孫さんにこの本をプレゼントしてあげてくださいな!」

と、本の宣伝をしてエンディングへ

ラストソングは「愛燦燦」を選んだ
以前音楽友達・さすらいのギタリストさんが歌っているのを聴いて心動かされた
いつかどこかで歌おうと思いながら、暖めていた歌

今、このじいちゃん・ばあちゃんに歌わずしていつ歌うんだ!

そう思いながら静かに静かに歌う
ギターも歌もあえて音量を抑える
語るように、ささやくように歌う

今この瞬間どんな歌い方が一番適しているのか

以前はそんなことを強く意識しながら歌っていた
最近はその時一番いい歌い方が自然にできるようになってきた
見えない力がはたらいて自分を動かしているような感じになることがある
むろん頻繁にあるわけではない
ひとつのライブのキメの歌・キメの瞬間、自然にそうなることが多い

歌が会場を渡り、じいちゃん・ばあちゃんに吸い込まれていくような気がした

今年もいいライブにしていただいたなぁ

感謝しながら会場を後にした

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2008.09.08

寿コンサート  おそるべし! ジジババパワー!!

越谷は蒲生寿町の老人会から頼まれた「寿コンサート」

会場になった町内会館に足を踏み入れるとそこは30人ほどのじいちゃん、ばあちゃんらがすでにお食事タイムを楽しんでいました


  コンチワー!


中に入ると、一斉に浴びせられる視線、視線、視線


  なにものだ?
  このアンちゃんは?



そんなちょっとうさんくさげな視線を浴びながらステージに
敬老会でライブをやるなんて話は聞かされてなかったんでしょう
ちょっと、始めにくい雰囲気冷や汗


口開けは「私の青空」

歌うにつれ、うさんくさげな視線が好意的なものに変わっていくのがわかります


  これはここでつかんじゃえ


そう思いリフレインをしつこく数回繰り返すと、じいちゃん・ばあちゃんたちが一緒に歌いだし・・・


  みなさん、こんにちわー!
  はじめまして!
  といいても、この地にまったく無関係じゃないんですよ
  20年近く、僕もこの蒲生寿町の住民だったことがありまぁす
  若いころ畔上公園の鹿を相手に歌の練習をしていたMartin古池です
  今日は僕が子供のころから好きだった歌を集めてみました
  もし、リクエストがあったらおっしゃってくださいね
  できる歌なら歌いたいと思います



この段階で半数のじいちゃん、ばあちゃんの目は好意的なものに


「花」~「星のフラメンコ」へと歌い継ぐにつれ、会場がヒートアップ
一緒に歌いながら手拍子までいただけるように


「津軽海峡冬景色」~「涙の連絡線」を歌い終え


  僕のふるさとは北海道の函館です
  涙の連絡線に乗り津軽海峡を越えて、
  この蒲生の土地に流れ着いてきました
  次に、僕のふるさとを歌った
「函館物語」をお聞きください
  この歌は、中学時代の同級生が作った歌です
  メジャーデビューのチャンスもあったんですが…
  残念ながら夢かなわずくすぶっている歌です



初めて聴く歌に皆さん耳を傾けてくれているのが伝わってきます


  ほぉ・・・
  こんないい歌が埋もれているのは惜しいな



という声まで聞こえてきて…

気をよくして、路線を少し洋楽に持っていこうと思い「サントワマミー」

これもいい感触
一気に洋楽路線にと思った瞬間、「待った」がかかりました


  リクエストがあるんですが…


そういいながら手帳を開いて「すきな歌リスト」を見せてくれるじいちゃん
残念ながら、歌詞を持っていない歌ばかり
でも中に古賀メロディが


  古賀メロディつながりということで「悲しい酒」はいかがですか


これがすごかった
それまで、手拍子があったり、一緒に口ずさんだりってかんじだった会場が静まり返って…
僕の歌う「悲しい酒」を目を閉じて聴き入ってくれているんです
中には涙目のばあちゃんも何人かいて…

「悲しい酒」という歌自体の持つ力の強さを実感した瞬間でした



  東海の美空ひばりとよばれた歌手がいます
  僕の師匠・トミ藤山さんです
  御年69歳
  いま、ご本人のドキュメント映画撮影のため渡米しています
  トミ藤山さんがアメリカの紅白のようなコンサートで歌い
  大喝采を浴びた歌をやります

  「テネシー・ワルツ」



「悲しい酒」~「テネシーワルツ」

これがこのコンサートのクライマックスでした

目を閉じて聞き入るじいちゃん
遠い目をして何かを思い出すかのような表情のばあちゃん
なんと、江利ちえみバージョンではなく英語で口ずさむ人までいました

深く聞き入ってくれているのが伝わってくるこの瞬間
ライブ屋冥利につきる瞬間です


この後、「知りたくないの」を英語と日本語混じりのカントリーバージョンで歌いエンディングへ


最後は坂本九ちゃんの歌を


「上を向いて歩こう」~「見上げてごらん夜の星を」


もう、歌い始めから大合唱に!
さりげなく歌詞を先導しながら歌う僕に
しっかりとついてくる30人のじいちゃん・ばあちゃん

アドリブでリフレインを繰り返したり、思いっきりのブレイクを入れてもしっかりあわせてくれ!

これには僕が感動しました


長年ライブをやってきましたが、じいちゃん・ばあちゃんとシングアウトするのは初めての経験です

まるで、昔のフォークコンサートみたい
でも歌うのは「フォーク」ではなく昭和の歌謡曲!

このなんともいえない不思議な歌空間に僕はふるえました

歌いながら涙が出そうになったのは内緒の話


  じいちゃんがんばれ!
  ばあちゃんがんばれ!
  まだまだいくぞ!



そう思いながら、延々とリフレインを繰り返しました




こんなに感動と力をもらったライブは初めてかも

時間にして、約1時間半
予定の40分をはるかにオーバーした
歌とおしゃべりのライブでした


いやぁ…
音楽って
本当にいいもんですね!

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