トミ藤山

2009.12.23

動と静のコラボレーション トミ藤山+室町澄子「ライブ&トークコンサート」

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軽井沢で行われたトミ藤山さんと室町澄子さんの「ライブ&トークコンサート」

なんとしてもこの目でみたいと思っていました

トミさんと室町さんの名コンビによる「ラジオ深夜便」の話は幾度となく聞いてきました
お二人のコンビネーションがどんなものだったのか

期待で胸は膨らんでいました


初めてお会いする室町澄子さん
予想通りもの静かでとても品のある方でした

話の受け答えもおっとりとして、トミさんのマシンガントークとどう絡むのか
興味津々でした



コンサートは澄子さんの挨拶から始まります
もの静かでもしっかりとした口調はやはりプロのアナウンサー

耳に優しい音、波長というのがあるそうですが澄子さんの声はまさにそれだと思います
心地よくうっとりさせられます


トミさん、今回はアコースティックギター1本
それもアンプラグドでの演奏

マーチンの乾いた音を歯切れよくひびかせながら、ジャンバラヤでスタート

会場は澄子さんのお店「室町」

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板張りの高い天井と、片面広いガラス戸のライブな室内
音がよく反響し、よくまわります
ここに40人ほどの聴衆が入ると音が適度に吸われバランスがとれます

建物自体がアコースティックなPA装置
プロの歌手とプロのアナウンサーにマイクは無用の長物

お二人の深い声が流れます

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ショーは2部構成
カントリー中心の1部と、昭和の流行歌中心の2部

普段のライブなら、トミさん一人でしゃべりまくりライブをグイグイ引っ張っていくところです

ところがライブを進めていくのは澄子さん
トミさんのマシンガントークをやんわりと受け止め、うまくまとめていきます
にこにこしながらアイヅチを打ち、さりげなく質問を挟み、トミさんの話を引き出す
そしてここぞというタイミングで歌うようにうながす

みごとです

トミさんも心地よさそうに澄子さんの舵取りにのっかています

トミさんが「動」とするならば、澄子さんは「静」

「動」と「静」の巧みなやりとりが織りなす極上の時間

見事としか言いようがありません


あっという間に2時間は過ぎ去りました

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トミさんが話している時、澄子さんはその傍らに半歩下がって立つ
そしてさりげなく舵を取る

歌い始めると4~5歩後ろの席に下がり、腰を下ろします

そこでトミさんの歌をじっと聴く澄子さんの表情が何とも言えずステキ

  ある時は目をつぶり歌に身をゆだねるように
  ある時はトミさんの後ろ姿を見つめるように
  ある時は小さく小さく身体をゆすりながら…

トミさんの歌をひとつひとつかみしめ、身体に刻みつけるように聴く澄子さん

その慈しむような表情を見ながら、深い感銘を覚えていました


  澄子さんはトミさんの歌が本当に好きなんだなぁ



愛情と信頼に裏付けられた二つの個性
「動」と「静」の織りなすコラボレーション


感銘深く、ステキなコンサートを観させてもらいました

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2009.07.28

ばんけいジャズ・フェスティバル

急遽、行くことに決めた「ばんけいジャズ・フェスティバル」

トミ藤山さんがガラパゴス党と出演される
ジャズ・フェスティバルの中でカントリーのトミさんがどういうステージを展開するのか
激しく興味がわいた

他の出演者の顔ぶれにも胸が躍った

峰厚介さん

この人のテナーサックスやソプラノサックスの音にどれほど胸を熱くしたことか
僕が20~30代の頃
峰さんがやっていたネイティブサンというフュージョンバンドに当時僕は完全にイカレていた
それまではハードバップなどのフォービートジャズ一辺倒だった
僕がフュージョンに開眼したのはネイティブサンだった

板橋文夫さん

僕がホームにして歌っていたライブハウス「ぶどうの木」に、板橋さんも時折演奏しにきていた
(そのころは「あがれば」という名のライブハウスだった)
端正なピアノに心惹かれた

正午から始まり夜の10時までくりひろげられるジャズ・フェスティバル
しかも山深いばんけいスキー場が会場

興味津々だった

あいにくの雨まじりの天候

ばんけいスキー場に着いた時、すでに1組目が始まっていた
ピアノとトロンボーンの若手によるフリージャズ

いきなりのフリージャズは少々きつかったが、聴き進むうちになじんできた

雨が降ったりやんだりの空模様
さすがに地元の人たちは長期戦に備えて、雨具やパイプいす持参
ビールを片手にゆったり聴いている
こちらは身ひとつで来たので、ビニール傘1本のみ
腰を下ろすシートすらない
体力勝負になることを覚悟しながら、フリージャズに耳をかたむけた

二番手は早くも峰厚介さん

二十何年ぶりで聴く峰さんのサックス
官能的な音色が心に迫りくる
だんだん涙腺がゆるんでくる

そしてエンディングはネイティブサン時代の、あの!
「スーパ・ーサファリ」!!

文字通りレコードが擦り切れるほど聴いた曲だ
テーマの部分はコピーしてケーナで吹いていたほど好きな曲

イントロが始まった瞬間、大声で叫んでいた

   
    ウォー!!!!!

身体を揺すりながら、涙が止まらない

興奮さめやらぬうちに早くも出番はトミ藤山さん

深い余韻にひたりながらセッティングの様子を見つめる

フリージャズ、峰さんのフュージョンの後だ
カントリーミュージックをどのように調和させていくのか
しかも聴衆は99%がジャズファン

最近のトミさんはあえて難しい環境下での演奏に挑んでいるように思える
もちろんご自身の意志だけではなく、プロデューサーの意向やオファーの関係もあるのだろう

にしても、ハードなステージにあえて挑むトミさんはすごいと思う
そういうステージを観させていただくことは他の何ものよりも勉強になる

寡黙ではあるがスピード感あふれるジャズフェスのステージに対して、
あえてまったりムードで挑むのか、逆にスピード感で挑むのか
大いに興味があった

   半世紀、50年歌い続けてきた人の歌を聴いてください

プロデューサーの司会とともに登場したトミさん

オープニングになんとギーターインストを2曲続けた

    スチールギター・ラグ
    カントリー・ポルカ

やられた!
この手があったか!

しかもマシンガントークはいっさいなし
ジャズ、フュージョン、フリージャズに真っ向勝負を挑んだトミさんだった

間髪入れずに、「半世紀歌い続けた」歌声を披露

「ジャンバラヤ」~「Help Me Make It Through The Night」

さらにブルース「After Midnight」

聴衆をすっかりつかんでしまった

ここで一転、「アルプスの少女 ハイジ」

地元の歌手との競演は、会場の若い女性客をすっかり捕まえてしまった

この後、「ヨーデルレディ・ブルース」~「ジョージア」~「テネシーワルツ」

一気に駆け抜けたステージだった

40分があっという間のできごとだった

ほとんどしゃべることなく歌いきったトミさんのステージは目新しかった

そして疾走感あふれるステージは見事だった

ガラパゴス党のメンバーも力のこもったいい演奏をしていた
(峰さんのグループの後だけに燃えるものがあったのではなかろうか)

フェスティバルはこの後、高橋知己さんや福井良さんなどのベテランをはじめ、地元の中堅ミュージシャンが延々と、いや炎々と燃えるような演奏を続けた

陽も落ち、あたりの山々は闇につつまれる

ゲレンデのサーチライトがともされる

ステージのスポットライトも演出効果を高める

野外音楽祭のドラマチックな時間帯だ

そこに登場したのがラテンジャズバンド「パルマ ハバネラ」

血が騒いだ!

ラテンのリズム、サイコー!!

「ぶどうの木」に高橋ゲタ夫さん、横山達治さんらが2ヶ月ごとに来てライブをやっていた

この時、ラテンのリズムをたたきこまれた

リズム音痴の僕にはいい勉強の場だった

ラテンのリズムにひとりでに体が反応する

そして、いよいよ大トリ、板橋文夫さん登場

時折降っていた雨も上がり、雲の切れ間からは星も顔をのぞかせる

板橋さんの演奏はアツい

昔聞いたころは端正でしゃれたジャズピアノっていう印象だったのに・・・

こんなにもアツい演奏をする人なのか!

会場も興奮のルツボだった

圧巻だったのはツインドラムのかけあい

そしてフェスティバルに出演したミュージシャンが次々と交替して演奏をヒートアップさせていくジャムセッション!

もうたまりませんな!

10時間立ちつくし、足腰は悲鳴をあげていた

それでも強烈なビートに身をあずけ、大声をあげ続ける自分がいた

また来年、この場所に来たい

このアツい興奮に身をゆだねたい!

そんな、札幌ばんけいジャズフェスティバルだった

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2009.07.14

I'll Hold You In My Heart

   I'LL HOLD YOU IN MY HEART


愛する人 会えるその日まで 心で抱きしめる
毎日毎夜 あなたを思い 夢で抱きしめる
星空見つめ あなたは遠く 離れていても 会いたい
愛する人 会えるその日まで 夢で抱きしめる

I'll hold you in my heart
Till I can hold you in my arms
Like you've never been held before

I'll think of you each day
And then I'll dream the night away
Till you are in my arms once more

The stars up in the sky
Know the reason why
I'll feel so blue when I'm away from you

I'll hold you in my heart
Till I can hold you in my arms
So darlin' please wait for me





トミ藤山さんのアルバム「LONLY TOGETHER」に収録されています
トミさんが書かれたラブソング



前から好きで歌いたかったんですが、難しくてなかなかね

ようやっと歌っても許してもらえるかな?
…くらいのところまで仕上がってきました

本番のステージで歌わないことには自分のものになっていかないんで…



昨日は七夕さんでした
大公園・埼玉県民福祉村で星空を見上げてたんです
雲の切れ間から星が瞬いていて…


  ライブで歌おう!


と、決めたのであります


そういえばENTA巣の書いた「僕の星まで」も、星空を見ていて歌う気になったっけな…

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2009.07.01

トミ藤山さん 次郎吉ライブ

気合のガッツリ入ったいいライブでした

ガラパゴス党との演奏は時間を重ねてきただけに
安定感たっぷりでした

ガラパゴス党のバッキングに安心して身をゆだねながら歌っているように感じました

そしてゲスト出演の平松悟さんのブルースハープが強力なアクセントになっていて…
カッコよかったなぁ

このところトミさんお気に入りのヨーデルと他の楽器とのかけあい
今回は特に見事にはまっていました


今回、1部の最後に歌った「ジョージア」と、2部の最後に歌った「テネシーワルツ」

やけにしみました

初めてトミさんのライブを観たときの衝撃を思い出していました
「テネシーワルツ」を聴いていて、大粒の涙を流していたんです
その時の情景が浮かんできてね…



今回初めてトミさんの演奏を聴く音楽仲間たちが何人か来ました
ともに歌うことをライフワークとするべくがんばっている友たちです

ライブの後ENTA巣に流れて感想を聞いたり、様々な音楽談義に花を咲かせました

それぞれに方向性や志向性の違う音楽をめざしている友たちですが
皆一様にトミさんのライブに大きな刺激を受けたようです

嬉々として語る彼らの顔がうれしかった夜でした

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2009.06.17

トミ藤山さんのライブのお知らせ

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「テンガロンハットとシルクハット」

いつもソロライブのトミ藤山さんが対バンライブをなさるという

興味を激しくかき立てられ、下北沢のライブハウス「440」(フォーフォーティ)に足を運んだ


 テンガロンハットとシルクハット

というライブタイトルにあるように、カントリーとシャンソンの対バン


最初はシャンソンのバンド

  「山田晃士&流浪の朝謡」

シャンソンといってもジャズ、ロック、ジプシー音楽、ポルトガルのファドなどなど、様々な要素がミックスされた音楽だった

息もつかせぬスピーディーな舞台運び
パワフルなドラムとメリハリの効いたベースを基本に展開される大音量のぶあついサウンド
コード進行は間違いなくシャンソン
これにアコーディオン、トランペット、ギターが味付けしていくスタイル
ボーカルのムッシュ山田のパワフルなボーカルが小気味よい
イメージは若い頃のジュリーがシルクハットをかぶって熱唱している風だった

あっという間に駆け抜けたステージだった

若い頃シャンソンやファドに憧れたこともある僕には、興味深いステージだった



その後を受けて登場したトミさん
今回は難しいステージになったようだ

なにしろお客さんのほとんどはムッシュ山田のファンの娘さんたち
おそらくカントリーミュージックの存在すら知らない世代だと思う

彼女らに歌をどう届けようか、トミさんは苦慮しているようだった

娘たちもカントリーミュージックを歌うトミさんに戸惑いを覚えているようだった

知らない音楽にどう反応して良いかわからないのだろう

僕はそこに居合わせたねねさんや竹ちゃんさんと手拍子でバックアップするので精一杯だった
なにしろ、多勢に無勢!

今日のトミさん黒のテンガロンハットとテレキャス
湿気で狂う弦のチューニングをくりかえしながら
盛んに探りを入れている

が、なかなか糸口がつかめないでいるように感じた


ところがステージが進むに連れ少しずつ変化が表れてきた

トミさんの歌にあわせて娘たちはかすかに身体をゆすり始めたのだ

なんの特別の仕掛けがあったわけではない
(少なくとも僕の目にはそう見えた)

カントリーライブのノリ方を知らない彼女らは、トミさんの歌にあわせて身体を揺するしかなかったんだと思う

それが彼女らなりのノリ方だったと気づいたのはステージもなかばすぎてからだった

深く感銘した

最後は、決定打はトミさんの歌の力だったんだ

もちろんガラパゴスの堅実なバッキングや、ゲスト出演のトランペッター・渡辺隆雄さんの援護もあってのことだろう
(渡辺さんはシャンソンバンドのレギュラーでもあった)

お客様の反応を掘り起こしながらステージを展開するトミさんにとって、今回のライブはかなり難しいものだったと思う

なかなか掘り起こしがうまくいかない状況で、力を発揮したものは他でもない歌そのものだった


僕にとってはそのことが大きな感動だった

お客様に喜んでいただくという思いで様々に工夫をなさるトミさん
そのスタイルは僕も踏襲したいと願っている

でも歌手にとっての最終兵器はやはり「歌」でしかあり得ない

そのことを目の当たりにした思いだ



  あんた、もっともっと歌を鍛えなさい



そう言われた思いで岐路についた


またしても学ばせてもらったライブだった

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2009.05.23

トミ藤山さん サニースポット・ライブ

うまいあんばいで仕事にケリがついた
つかまる前に職場を後にし、一路池袋へ

久しぶりにくぐるサニースポットの扉


サニースポットのハウスバンドに石川マキさんを加えたトミさんライブ

ギター3本とベースの編成
短いリハの間で、どんなアレンジにしたのか興味がわく

実は同じメンバーで臨んだ前回のサニスポライブ
ギター同士がぶつかってちょっと違和感があったのだ

丸ごとカントリーの石川さんと、どちらかというとブルージーな松本さん
それぞれの個性ゆえに互いの良さを打ち消しあっていたように思えた

一曲目が始まり、おやっと思った

松本さんのギターの音色がシンプルexclamation

よく見るとエフェクターが空間系一つのみ
前回は数多くのエフェクターを駆使していた

音をシンプルにしたためか石川さんのギターの音色との落差が少ない


ギターソロの交換も音色的に前回よりスムーズ

さらに、曲によってメインのギターを入れ替えているように感じた
カントリー色の強い歌は石川さん
ブルージーな歌やポップな感じの歌は松本さん、
という具合に

トミさんのヨーデルと松本さんのソロが絡み合うというのもおもしろかった


前回の課題をうまく逆出にとっていくところは、さすがにプロのワザだなと感心


さてトミさんだが、
今回の選曲は僕にとってはうれしいものだった

僕も歌っているナンバーや、歌いたいと思っているナンバーが目白押し

さらに、普段やらない歌まで聴かせてもらった


この間、トミさんから呼吸法や発声法のご指摘を受けている

自然とその観点からトミさんの歌を聴いてしまう

すると新たな発見もいろいろある

(発見したからといって即できるわけではまったくないが…)


存分に楽しませていただき、なおかつ勉強までさせていただいた
(真剣勝負のライブだからこそ学べるものがあると実感)


120パーセントの満足で最終電車に揺られている

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2009.05.14

坊主袈裟着て踊り出す  トミ藤山さん お寺でカントリーライブ

トミ藤山さんがお寺でライブをやると聞き足を運んだ

興味がわいた

お寺でアメリカンミュージックのカントリーをやる
はたしてどんなライブになるのだろう
興味津々だった

僕も以前お寺の本堂でライブをさせてもらったことがある
カトリック教会の聖堂で演奏したこともある
「聖なる場所」は独特の雰囲気がある
その雰囲気に自分を同化させるべきか
はたまた自分の色を全面に出すかで迷い、四苦八苦した記憶がある

トミさんがどういうアプローチで臨み、どういう風にライブを組み立てていくのか?
激しく興味がわいた
このライブは見逃せないと思った

定刻30分ほど前
新宿西口の高層ビルの谷間にたたずむ常円寺に到着

中に入るとシャンソン歌手の小池薫さんが歌っていた
なんと袈裟をモチーフにした衣装に身を包んでいた

ステージの背後には白い花とろうそくで飾られた祭壇があり、お釈迦様を祭っている

会場全体に線香のにおいが蔓延している

オーディエンスのほとんどはご年配の方で、みな檀家さんだと思われる

袈裟に身を包んだお坊さんが数人神妙な顔で座っている


  こ、これは・・・


思わず絶句


トミさんは会場の一番後ろに腰を下ろし、周囲に気づかいながらも何やら考えている
表情が硬い

僕を見つけると隣に座らせ、堰を切ったようにしゃべりだす
おなじみのマシンガントーク


  あんたさ
  こりゃあ、難しいワ!
  この雰囲気でカントリーってのは場違いだね
  まさかいきなり「ジャンバラヤ」でもないし
  いや、まいったなぁ


そうまくしたてる

まくしたてながら、頭の中は猛烈な勢いで回転しているように見受けられた
おそらくいろんなシュミレーションを組み立てては崩していると思われた


いよいよトミさんのステージが始まる

いや、その前に坊さんが3人祭壇の前に立ち般若心経を唱え始める
会場全体がそれに唱和する


般若心経の「シングアウト」が終わり、石川真紀さんのチョット・アトキンスのギターインスト
うながされるようにトミさん登場

戸惑いの表情はおくびにも出さず、満面の笑み

オープニングは「カントリーロード」
歌い進めるうちに会場から手拍子が沸き起こる

引き続き
「峠の我が家」や「Help Me Make It Through The Night」

聴き入るオーディエンス

演奏は一転してリズミカルな「カントリーポルカ」


僕の目にはすっかりトミさんのペースが出来上がったように見えた

さらにお客様の心をつかみにかかるトミさん

「影を慕いて」「りんご追分」や新内流しなど日本調歌謡

ふたたびカントリーに戻り「ジャニーギター」
エンディングはいつもどおり「テネシーワルツ」

拍手は鳴り止まず、やがてアンコールの拍手に

ノリのいいジャズナンバー「素敵なあなた」を歌いだすと、ふたたび手拍子が湧き上がる
じいちゃん、ばあちゃんまでもが目を細めて手をたたいている

驚いたのは、般若心経では神妙な顔をして木魚をたたいていた坊さんが袈裟姿でステップを切り出したことだ
袈裟のすそがゆれて、白足袋が細かいステップを刻む

初めて見る光景!

やはりトミさんはすごかった!

おそらくステージの進行など何も考えずに臨まれたものと思われる
お客様の反応を見ながら歌もMCもどんどん切り替えていったんだと思う

そして最後は完全にトミさんワールドを作り上げ、お客様の心をつかんでしまう

意識的にそうされているというよりも、「歌の神様」に背中をおされて自然にそうなっているんだと思う

そして、そんなトミさんに飄々と合わせていく石川真紀さんもすごいとあらためて感じた


「アウェイをホームに変える」というのが僕にとても大きなテーマ

「場違い」のところでもしっかり演奏しきる
さらに、お客様の心をしっかりとつかみ楽しませる

トミさんのステージはまさにお手本そのものだった


いいライブを観させていただいた

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2009.04.25

こんとん館 ナターシャナイトに参加 トミ藤山さんと

トミ藤山さんと原宿駅で待ち合わせて、こんとん館へ
こじんまりとしているが、明るい雰囲気のお店
普段はブルーグラス系のライブをやっているようだ
(笹部益生さんやドブロヒクゾーさんの名がノミネートされていた)

店内には僕と同世代の人たちがたむろしていた


ナターシャナイトってくらいだから、高石ともやとナターシャセブンやフィールドフォークのファンが集まっている
ナターシャの歌を中心に順番で歌うという集まり


先月、トミさんがこの会で歌ったそうだ
会の雰囲気を見て、僕を誘ってくださった


この会は、
 あんたが合ってるわ


先週宇都宮ブロンコで
カントリーファンを前にしてカントリーミュージックを歌わせていただいた

最高の勉強だった


今回は僕の土俵で存分に歌いなさいと、気を配ってくださったのだと思う

お言葉に甘えた
ナターシャセブンのレパートリーからブルーグラスナンバーをピックアップ

マンドリンとバンジョーのバックアップを得て、5曲ほど歌い飛ばした

水を得た魚状態
気分は最高だった


トミさんはやはりさすがのステージだった

カントリーとは違ったブルーグラス好き、ナターシャ好きのお客をご自分の土俵にぐいぐい引きずり込んでいく

見事としか言いようがない
ステージのあやは教えてもらってできるもんじゃない
感心してばかりもいられない
お客さまとのやりとりや、「間」「呼吸」をじっくり学ばせてもらった

ブロンコで四苦八苦した自分
ぐいぐい畑違いの客を引き付けるトミさん

プロのワザを見せていただいた



ちょっと複雑な気分だった
ナターシャセブンは自分の音楽の原点
原点ではあっても、すべてではない

長年歌っているうちに、さまざまな道草を食ってしまった
今ではボーダーレスと言おうか、雑食といおうか、はたまた無節操といおうか…

ここに集まった人たちは、三十年近くもナターシャセブンひとすじexclamation ×2



一つの音楽をアホのような愛し続けることのものすごさ


かつて高石ともやさんがキングトーンズのことをこう紹介した


目の前のナターシャ好きの皆さんを見て、ふと思いだした

みなさんすごいよ

自分はナターシャからはずいぶん離れたところで音楽を続けている

でも、帰ることができる音楽があるとすれば…
それはナターシャセブンなんだろう

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トミ藤山さんのライブで歌わせていただき・・・汗

宇都宮まで車を走らせた

「ブロンコ」というカントリーバーでのトミさんライブ
トミさんのギター+歌に石川マキさんのギター

店内は老若男女50名ほどで満杯状態

お二人の演奏はいまさらレポートするまでもない
すばらしいの一語に尽きる

どれだけすばらしいか?
筆舌に尽くしがたし!

【4月26日(日)に麻布のコージーサークルでトミさんのライブがあります。そこで筆舌に尽くせない分をお感じになられますように】


この日記の趣旨は
そのトミさんのライブで30分近くも歌わせていただけたこと

2ステージのトミさんのライブが終わり、第3ステージに時間をいただいた



キンチョーした!

自分でもおかしいほどの緊張感だった

縛りがあった


  アンタね
  ここはカントリーのお店だからね
  カントリーをやってね


と、トミさんから指令が出ていた
そのつもりでカントリーミュージックを10曲ほど練習していた

トミさんのステージの中で「Lonly Together」のハーモニーをつけたときはそれほどでもなかった
お客様の表情を見る余裕もあった

でも、実際にステージを与えられ、一人でお客様に対峙したとき頭の中が真っ白に!

目の前にお客様がいるのに、深ぁくて遠い距離を感じた


  う、いつもと違うぞ…


と、とまどいながらも「Good Morning Sunshine」を歌い始める

歌も演奏も大きな破綻なくちゃんとやれたと思う
なのに、この距離感はなんだ?

たしかに
トミさんのステージが終わり、目的を達した客席はざわついている

でもそんな情景は「三貴ライブ」で慣れっこのはず
そういうところで演奏をすることこそ自分の信条のはず…なのに

「三貴ライブ」や「朝市コンサート」でカントリーコーナーを作って歌っているわけだし、歌いなれた選曲のはず

そう思いながら、「Fool Sush As I」「Crazy」など歌い進める

マキさんの応援を得て「Keep On The Sunny Side」を歌いながら…


  そうか!
  カントリーのお店で、英語の歌詞で歌う
  これが目に見えないプレッシャーだったんだ


はたと気がついた!

  「Keep On The Sunny Side」

「陽気に行こう」という日本語訳詩で歌っている
もう20年以上もそうやって歌ってきた

急遽作戦変更
3番の歌詞を日本語詩に変えて歌った

それで少し落ち着き、自分をコントロールできそうな雰囲気になってきた

新曲「Pins and Neede In My Heart」を含め数曲を
気分的にはちょっと落ち着いついた状態で歌えた

そして最後は「我が心のジョージア」でしめ



必死に歌った30分だった
久しぶりに歌いながら大汗をかいた


これほどの武者修行はなかった

日本語の歌をメインにしたライブの中でやる英語の歌と
英語詩だけで作るステージの違い

カントリー好きの耳が肥えたお客様の前で歌うカントリーミュージックの難しさ

師と仰ぐプロ歌手、トミ藤山さんの前で歌う緊張感


それらのことが幾重にも重なり、自分で自分に見えないプレッシャーをかけていたんだと思う

まだまだ、まだまだ、まだまだ
修行が足りない!

そう実感させられたステージだった





トミさん
最高の勉強をさせていただきました
ありがとうございます

マキさん
すばらしいサポートをありがとうございます

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