無国籍堂ライブ

2008.06.30

無国籍堂ライブ 仕切りなおし

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前回、ちょっとしたトラブルがありツライ思いを残した無国籍堂ライブでした

今回は仕切りなおして、新たな気持ちで臨みました

1部は日本人4人に対し、ドイツ人を中心に外国人が6人くらいいたでしょうか

彼らは日本に来てまだ1ヶ月程度と言うこともあり、どう伝えたらいいのかとまいどいながらのスタートでした

なにしろ、僕のライブは季節感が大きなポイント

梅雨とか、ほおずき市とかをテーマにしても分かってもらえるはずもなく…

何曲か歌ったところで、あきらめました


  音楽は世界共通
  言葉の意味が分からなくても
  何とかなるさ



てなアンバイで・・・

自然、ターゲットは日本人に…


1部に来てくれた日本人は

カメリアさんが初めて来てくれました
カメリアさんは昨年のLive in 清津峡でご一緒したインストギタリスト
千葉在住ということで足を運んでくれました

そして歌うたいのちさこちゃんとお友達の宇都さん
ちさこちゃんは体調を崩している中、足を運んでくれました
申し訳ないというか、感謝
宇都さんは今回2回目の松山千春フリーク

そしてもう一方、前回のライブ、喧騒の中で最後まで聴いてくれた地元の方


2部が始まるころ、大井町で「S&G三昧」オフ会を終えて足を伸ばしてくれた音楽仲間たちがやってきました

この段階でライブスペースと、三々五々で集まった店の常連さんたちのスペースがはっきりと分かれました

常連さんたちの中には前回の喧騒の張本人も…

ここからが、今回の無国籍堂ライブの中身が問われることになります
自然、力が入ります

ただ、自分に言い聞かせたのは

  
  冷静に、ひたすら冷静に
  いつもどおりのライブをやるだけ



そう言い聞かせたってことは、やはり冷静になりきれない自分がいたからだと思いますがね…

やっぱり神経過敏になっていたようです
常連さんスペースでライブとは関係のない歓声が上がるたびピキッ!
張本人君がライブスペースの方に来るたびにピリッ!


正直言って、何をどう演奏したか記憶に残っていないほどピリピリしていたようです


途中でカメリアさんにお願いしてインストを2曲ばかり演奏していただきました Img_1580

  ボクサー
  マイソング


やはりカメリアさんの演奏は魅力があります

何をどう演奏したか、どれくらい時間が経過したかも分からぬままライブは進んでいきます

とにかく努めて1曲1曲を大切に歌うように心がけました

記憶に残っているのは時間切れで先に帰るちさこちゃんのために

  マイ・ラグジュアリー・ナイト

を歌ったこと

しっとりとしたラブソングです

オリジナルのしばたはつみさんは思いを爆発させるように歌い上げます
作者の来生たかおさんは淡々と歌います

そのどちらも好きです

でも僕はあえて、押さえに抑えて歌いました
すべてのパワーと思いを圧縮して心と身体の中に封じ込め、
じっくりと歌い上げることができたと思います

今回ちさこちゃんの顔を見た瞬間、この歌を歌うことを決めていました

いろんな思いがあります

前回のあのライブの顛末を我がことのように悔しがってくれたことに対する感謝

体調を崩しているにもかかわらず、今回のライブを見届けることが自分の義務であるかのように足を運んでくれたこと

そして、彼女にいつかこの歌をレパートリーにしてほしいという願い
(彼女の個性にあった歌だと思います。そして必ず歌いこなせると思います)


Img_1582 うれしかったのは、この歌を歌い始めると常連さんグループのおしゃべりが止まったこと

おっ!?

そんな顔をしてこちらを見てそのまま聞き入ってくれました
歌が終わると今日はじめての演奏に対する拍手でした

この瞬間、心の中から追い出せずにいた引っ掛かりを解消できたように思います


  この歌を選んでよかった
  これで次回もまた演奏することができる


結局、この歌が本日ラストソングになりました
(……なったような気がする)



結果的に
今日、歌ってきたすべての歌がこのラブソングに集約されたような気すらしています




カメリアさん
素敵なインストをありがとうございました

ちさこちゃんと宇都さん
あなたたちの存在が今回も救ってくれました
ありがとう

初めて足を運んでくれれたseptemberさん
ありがとうございます

東武線の我が同志たち、あるあすさん、すめちゃん
いつも応援ありがとう

そしてスペシャルサンクス
ご自宅とはまったくの逆方向であるにもかかわらず、足を運んでくれたぺぐさん
頭が下がる思いです
ありがとうございます

あの場に居合わせた、すべてのお客様
ありがとうございます

来月、またやります

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2008.05.27

試練!激変!! 無国籍堂ライブ

一部と二部でこれほど展開が激変してしまったのは…
何年ぶりだろう


一部は
すめちゃんやちさこちゃんに加えて、初めて来てくださった地元のナオキさん
3人の異国の方

こじんまりとしてはいましたが、じっくりと歌い込むことができました

のっけから横文字カントリーミュージック
いつもはエンディングに使うテネシーワルツも早々と歌ってしまいました

あとは日本語の歌
季節の変わり目なので夏に向かう歌をチョイス

言ってみれば、夏に向けての棚卸し

これから完成度を高めていく歌がメインでした

一年ぶりにしてはまずまずのできでした
なにより気持ちを乗せることができたのでOKかな


展開が激変したのは二部が始まった直後

お店の常連グループのメンバーが誕生日ということで若者たちが次から次へと集まってきたのです

その数三十人は超えていたでしょう

彼らの何人かとは顔見知りだったので、頼まれるままライブの終盤でハッピーバースデイを歌うことになりました
ちょっとした余興もあるようなので、それを組み込んでライブを〆ようと思ってたんです

が!

次々に集まる若人たち
酒が入るにつれボルテージが上がってきて、とてもライブどころではない状況に

なにしろ、自分の歌声やギターの音が聴き取れないほど

ライブなどおかまいなしに仲間内でのドンちゃん騒ぎ
収拾つかない状況になってしまったのです

そんな状態になった以上、内心そこでライブを打ち切っちゃおうかとも思ったんですがね

ライブを聴きに来てくれた人もいるし、すめちゃん、ちさこちゃんも不安げな顔をしてるし…
何より、ハッピーバースデイをやる約束した以上はそこまではライブを続けなきゃいけない

そう思い、あえて続行することにしました

自分に言い聞かせながらね

  これは試練だ
  聴いてくれる人が一人でもいる限り
  できることを最大限にやろう
  これは試練だ!

予定通り、1時間を演奏し終えました

こういう状況での演奏
結構燃えるんです

総勢30名以上の若人たちの蛮声に抗して、フル音量で歌っても勝てっこないわけで
あえて腹のそこから搾り出すように、声を圧縮して歌うことを心がけました

うまくいえないのですが
声量にモノを言わせて大声で歌うのではなく
声の密度を高くしていくってイメージ
(もちろん、蛮声の嵐の前では何の効力もないんですがね)

ここまではまだよかった…

ライブ終盤、主人公君をステージに呼びハッピバースデイを歌い始めると、もう収拾がつかなくなり…
完全に占拠された状況になりました

延々とプレゼント贈呈が続き、それに対してのリアクションが続き

この時点であきらめました

結局、一番大切なライブの〆をできぬまま終えざるをえないということになりました

きわめて後味の悪い幕切れ

昔のプロテストフォーク華やかな時代を思い出してました
30年以上も前の話です
ステージを占拠され政治討論会に強制的にされてしまったこともあるし
モノを投げつけられたこともありました

あの時とはまったく違った状況ではあるけど
途中で中断させられることはライブ屋にはつらいことです

そんな時代のことを思い出しながら、もくもくと撤収しました


彼ら一人ひとりはいいヤツらです
それはこれまでの数回の付き合いで分かっています
でも…
酔っ払った上に群集心理が働き、今日のようなことになってしまったんだと思います

本来なら店側がコントロールすべきなんですが、うまく機能できなかったのが残念です


  こんなこともあるさ
  次は、うまくやろう

そう思い越谷へ岐路、車を走らせました




PS
帰り、一緒に帰ったすめちゃん、ちさこちゃんには感謝します
まるで自分のことのように受け止めてくれました
彼らが一緒でなければ、多分いやな感情だけを引きずってしまったかもしれない
自分のことのように怒り、慰めてくれた彼らに心から感謝します
ありがとう

次回は6月26日(土)

新たな気持ちで、やります!

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2008.04.21

第2回 無国籍堂ライブ

ちさこちゃんの「しゃべるナビ」のガイドで無国籍堂に着くと…

すでにまさみちゃん、たまちゃん、すめちゃん、
そしてエイボンさんが到着していました。

昨夜の「三貴ライブ」に続いて二夜連チャンで来てくれ…
ありがたいことです!


今回のセットは

  YAMAHAのアンプ・スピーカーを使用
  タカミネ(ライン+マイク)
  ブルーリッジ(マイク)
  ボーカルマイク2本を立てました

三貴ライブはスペースの関係でギターは1台、マイクも1本
無国籍堂は「ステージ」余裕があるのでこのセットでもOK
すめちゃんもいることだし、大奮発してフルセットにしました



今夜はお客様の出足が遅いようなので、定刻より30分遅れの7時半にスタート

オープニングはグッドモーニング・サンシャイン
サンフランシスコ・ベイ・ブルースと続けました

お客様の中には欧米の方がいることを想定して、英語の歌もちりばめてあります。

ネイティブ・スピーカーの前でつたない英語歌を披露するのは実は赤面もんなんだけど…
まあ、彼らもつたない日本語でしゃべってるんだからおあいこか…
そう開き直って歌っています

お店が無国籍堂というくらいだから、いろんな国の人が来るわけだから
いかにも日本の歌ってのもやることにしています

今回は、美空ひばりさんの、アノ歌
…「悲しい酒」

そんなこんなで、何の脈絡もなく歌い散らしていると
いきなりでかい顔が

な・なんとタケちゃん(take-zさん)が!!!
はるか地平のかなた町田からやって来てくれたのです
この千葉の片田舎まで(高根木戸の皆様ゴメン)

愕きとうれしさでスイッチ・オン!!!

一気に駆け抜け「銀の指輪」で1部を終了


と、

いきなり暗転、大音量で流れくるメロディは…
アノ聞きなれた「ハッピバースデートゥユー」

ケーキを持ってちさこちゃんが現れ…

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いやぁ…
照れくさいやら、うれしいやら…
マイッタ、マイッタ!

そういえば、演奏中オーナーのアンドレアスとちさこちゃんが出たり入ったりがさがさやってたのはこれだったのね

聞けば、アンドレアスのドイツ風(?)手作りケーキとか

ありがたくチョウダイ、みんなで食べました



第2部はお客様と一緒に演奏するコーナーをはさんでスター

エイボンさんとは「北国行き」
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すめちゃんとは「ロンリー・トギャザー」
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Img_1172まさみちゃんと女性のお客様の2重唱で「千の風に乗って」

あとはちさこちゃんやエイボンさんなど昭和歌謡歌い手さんがいるのでそんなコーナーをつくり

西郷輝彦の「初恋によろしく」「星のフラメンコ」
青江美奈さんの「恍惚のブルース」

「恍惚…」
普段はほとんどやらない歌だけに、新鮮ではありました
(20年ほど前、地元蒲生のスナックに来た青江さんご本人の前で弾き語ったことがあります。今思えば恥ずかしくて顔から火が出そう)


行き当たりばったりライブのシメは
遠くから来てくれたタケちゃんをイメージして

「酒と涙と男と女」

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かくして、第2回目の無国籍堂ライブは無事終了しました

楽しい宴にしてくれた皆さん
どうもありがとうございました

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2008.03.24

無国籍堂 ファーストライブ

千葉県は船橋の高根木戸にある「無国籍堂」という酒場でライブをやってきました

今まで3回ほどここで演奏したことがあったので勝手はわかっていました

  2回はちさこ&ゆうのライブで飛び入り
  1度はMartin古池・無国籍堂ライブの打ち合わせで

けれど、正式に新ライブを旗揚げするとなるとやはり緊張感が違います

およそ2時間を一人でやるわけですから

しかもお客様は文字通り無国籍=ボーダレス

  ドイツ人もいれば、イギリス人もいる、東南アジア系の人も
  そしてもちろん日本人も

選曲などをどう組もうかちょっと迷いました
が・・・
結局はいつもどおり大雑把に決めて、あとはその場の雰囲気でやることにしました
考えても始まらないもんね

1部はまだ若干の緊張感があり、お客様も何が始まるのか虎視眈々と伺ってる感じもありました

ライブの進行も比較的整然とお行儀よく流れました

うれしかったのは年配のご夫婦が僕のブログ「街角の歌芸人」を読んで来てくださったこと

なんでも「私の青空」で検索して「街角の歌芸人」にたどり着いたとのこと

当然のことながらリクエストをいただき
普段はあまり歌わない歌だけに緊張しつつ歌わせていただきました
(ミシシッピ・ジョン・ハート風のアレンジにしてみました)

歌う方も聴く方も軽い緊張感のうちに1部を終えました

そして30分の休憩

このとき二つの出会いがありました

ひとつは

無国籍堂のママ・みわさんのお父上との出会い
彼と僕は高校時代を室蘭で過ごしていました
高校こそ違えど、彼と僕は1級違いで同じ街の空気を吸っていたのです

しかも、住まいも同じ町内(伊達市網代町)

同じ時代を同じ町で過ごしていたのです
同じレコード屋に足を運び、同じ楽器屋に通っていたのです

これは大いに感動しました

二つ目はマイケル君というイギリスの若者との出会い
彼はご両親がイギリス人の宣教師
釧路に教会を設立し、そこでマイケル君は生まれ育ったのです
青い目の道産子が語る北海道弁は実に流暢でした

そして、もしかしたら釧路のららちゃんと何らかのつながりがあるのではという予感さえ感じました(ゴスペルがらみ)

ライブの始まる前にちさこちゃんの友達が松山千春が好きなのでリクエストを頼まれていました

そんなわけで、2部はのっけから北海道シリーズの選曲になりました
松山千春の初期の名曲やら、中島みゆき姉さんの歌やらでヒートアップ

その時代を象徴する歌のリクエストも舞い込み始め、伊勢正三シリーズをやったりでボルテージはどんどん上がっていきました

1部のお行儀のよさはどこかに吹っ飛んでしまい…

拍車をかけたのが「無国籍堂」の常連グループ
「夜遊び工務店」の面々が乱入
今日は浜松に帰るメンバーの送別会ということではなむけの歌シリーズを急遽組みました

当初2時間の予定だったライブが気がつけば3時間になっていました

エンディングは「函館物語」

アンコールは松山千春の「おやすみ」

楽しいライブでした

カンペキにお客さんのノリに支えられたライブでした

このテンションでのライブはやる方は結構きついんですが
(息切れする!)
ある意味最高のライブでした

演奏する方、聴く方という部分の境目が希薄になり両者のやりとりの中から次の展開が生まれてくる
まさにボーダーレス=無国籍(?こじつけか?)


次回は4月19日(土)

楽しみなライブが始まりました

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