ライブ at JUNE

2021.01.11

【喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会】



直前まで開催の可否を検討していました。
すでにご予約されている方も数名いらっしゃり、お店側からは連絡を取ることがかなわない状況でした。

マスター・じゅんさんとギリギリまで打ち合わせました。

1.積極的な宣伝はしない
2.当日来られた方とこじんまりと歌う
  (誰も来なければ中止)
3.席の間隔を開け、1テーブル1名様の人数制限
4.通常の感染予防対策の徹底はもちろんのこと
5.参加者全員にフェイスシールド着用
  (除菌したフェイスシールドをジュンさんで準備済み)
6.長時間にならぬよう、定刻で終了する
  (いつものような残業演奏はしない)

以上のような対応を講じた上での開催となりました。

常連の方の中にはご高齢の方や持病をお持ちの方もいらっしゃいます。ご丁寧なご連絡を頂戴し、今回は不参加。
予約を頂戴していた方々も含め、6名様のご来店。
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広い店内でポツンポツンと離れて着席いただき、皆さんフェイスシールド。その下にはマスク着用。
僕もフェイスシールド着用に加えて目の前にアクリル板のパーテーション。
なんともものものしい雰囲気。
でもこれが当面は、音楽会の形にならざるを得ないのでしょうね。
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せめて歌だけは、明るく楽しくを心がけます。
1部はいつものようにお客様のリクエストを元に膨らませていきます。
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歌いながら感じたことがあります。

歌声音楽会の形にしてからすでに1年半が過ぎました。
当初は皆さんが歌いやすいようなキーやテンポを設定し、僕自信は水先案内人に徹して少々抑えて歌ってきました。

最近になり、「聴く専」の方々も増えてきます。
そういう方にも楽しんでいただけるような歌い方をすることも必要。情感を込めたり、抑揚をつけたりしてね。
お客様にのせられて今回はそんな進め方になりました。
単なる歌声音楽会ではなく、ライブ的要素の強くなったこのやり方が「JUNEライブ」にはあっているのかな。
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2部は今回のテーマ「御三家特集」。
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いつものようにマスターのトークから始まります。
「御三家の歌がなぜあれほど広く歌われたのか」
こんなテーマを図も使って熱弁。
戦後、人口構成で最も多かった団塊の世代がみな青春時代だったことが大きな要因だろうという話に。
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今回の参加者もみな団塊の世代を挟んだその前後の世代。
時代の空気を共有しています。
話がはずまないわけがない。
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まずは三人のデビュー曲から歌い始めます。
「君だけを」(西郷輝彦)
「潮来笠」(橋幸夫)
「高校三年生」(舟木一夫)
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あとは皆さんの思い入れの強い歌をリクエストいただきました。
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「恋をするなら」(橋幸夫)
ベンチャーズ初来日の2年後にヒットしたこの歌は歌謡曲に初めてエレキサウンドを取り入れた「リズム歌謡」の走りです。
テケテケテケテケと「ダイヤモンド・ヘッド」を織り交ぜたアレンジで。
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「絶唱」(舟木一夫)
やはり映画の印象はみなさん強い。当時は映画が庶民の娯楽でしたからね。

地主の坊ちゃん(舟木一夫)と小屋番の娘・小雪(和泉雅子)の悲恋物語。
背景に横たわる戦前の地主と小作や使用人との関係、さらに出征・復員の生み出す悲劇。

そんなことを語りながら歌う「絶唱」はことさら胸に来ます。
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「恋人をさがそう」(西郷輝彦)
無条件にこの歌がお好きという方がいらっしゃいました。
西郷輝彦は3人の中では一番アイドル性が高かったかもしれませんね。
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ほかにも「霧氷」「雨の中の二人」などを歌いタイムアップ。
最後にもう一度「高校三年生」の大合唱で音楽会の幕を閉じました。

準備していた歌の半分もできなかったのが残念。
「恋のメキシカン・ロック」や「銭形平次」、そして「星のフラメンコ」なんかも歌いたかったけど、またの機会に。
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次回は2月7日(日)16:00~18:00。
テーマは「ちあきなおみ」を宿題としてちょうだいしました。
(なんとまあ、難しいお題だこと(°°;)

また直前まで状況をにらみながら開催の可否を決めていくことにします。

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2021.01.06

【御三家】

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次の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」の宿題として御三家特集を頂戴しています。
御三家というと参加者の皆様にとっては(無論僕にとっても)、橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦。
これに三田明を加えて四天王と言われていました。
昭和30年代後半から40年代にかけてのことです。
たそがれ歌声音楽会の参加者の多くにとっては青春真っ盛りの頃巷を席巻した流行歌手。
僕自身は御三家最盛期のころはまだ小学生でした。
それでも町に流れる流行歌をそらんじ、大声で歌いながら友達と闊歩していました。
今思うと「歌謡曲少年」でした。
無論小学生ですから歌の意味など考えたこともなかった。
学校で習う歌よりも調子が良く、歌っていて楽しかっただけの話でした。
当時ラジオやテレビからは毎日のように御三家の歌が流れていました。
(東京オリンピックを前にして一般家庭にもテレビが普及した頃です)
電車通りや商店街のラウドスピーカーからも御三家の歌はいつも流れていました。
歌を題材に映画となり、町の映画館では頻繁に上映されていました。それがさらに流行に拍車をかけるワケです。
(函館のような小さな町にも小っぽけな映画館がいたるところにあり、市民の大切な娯楽となっていました)
大人から子供まで「無条件」に御三家を中心とした流行歌を受け入れていたように思います。
そういう歌たちは知らず知らずのうちに体にしみこんでしまったようです。
何十年も歌わなかった「潮来傘」だの「高校三年生」だの「星のフラメンコ」ってぇ歌が、歌えちゃいますもんね。
歌詞を間違えることもなくね。
イントロなんかもすらっと思い出せます。
とはいえ今回宿題として「御三家特集」を頂戴した機会に、あらためてそれぞれの歌手、それぞれの歌とじっくり向きあっています。
高度経済成長で右肩上がりの時代でした。
社会全体が明るく、「夢も希望も」感じられた頃です。
そんな世相が反映された歌たちはやはり「無条件」で歌って楽しい。
他方で高度経済成長時代のひずみが後のフォークソングに反映されていくことを考えると、とても興味深いものがあります。
例えば高度成長を支えていた労働者たちを歌った「山谷ブルース」。
そして社会の底辺で貧しいながらも必死で生きている若者たちをテーマにした「昭和ブルース」。
(この歌「非情のライセンス」の主題歌として天知茂で大ヒットしました。でも元々は映画「若者たち」の続編「若者はゆく」のテーマ曲として作られたものです。ブルー・ベル・シンガーズが歌っていました)
「たそがれ歌声音楽会」ではそんなことにも触れながら進められればいいなと思います。
御三家特集が宿題として出されたことに感謝しています。
こんなことでもなければ、この先御三家を歌う機会なんてことはまずないでしょうからね。

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2020.12.08

にぎやかなり!「喫茶店JUNEたそがれ歌声音楽会」

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いつもの常連さんに加え、新しいお客さまが来てくださいました。
風の便りに「たそがれ歌声音楽会」のことを聞きいてのご参加とのこと。
さらに音楽友達の宮川さんがハンマーダルシマー(ニャンダル)を持って来てくださいました。
彼女はおーるどたいむでのライブで時々お手伝いをお願いしています。
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1部はいつものようにお客さまのリクエストにお応えします。
昭和の流行歌を中心にみんなで歌います。
今回は冬の歌をリストアップしておきました。
が、「街の灯り」を1曲歌ったところでいきなり脇道にそれます。
そこからは留まるところを知らぬ道草街道をまっしぐらでした。
頼りとするのはお客さまとのおしゃべり。
話しがはずみ、そこから次の歌が決まっていくという理想的な「井戸端音楽会」でした。
水先案内人の僕はお客さまの掌の中でいいあんばいに転がされていました。
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2部は今月のテーマ「古関裕而特集」。
NHKの連続テレビドラマ「エール」がきっかけ。みなさん「エール」にすっかりはまっています。(僕もね)
古関裕而の歌を戦前、戦中、戦後に分けました。
マスターじゅんさんが語り、僕は歌う。もちろん参加された方々も一緒に歌う。
戦前編では根強い人気とリクエストのあった「船頭可愛や」を。
鬼門は戦中編でした。
古関裕而は軍事歌謡をたくさん書いています。戦争を礼賛・鼓舞する「軍歌」とは違い、出征する兵士やその家族にエールを送る歌として「軍事歌謡」と言っていました。
でもこの歌を聴いて戦地に向かった若者が多数いたことも事実。
「反戦フォーク」で音楽活動をスタートさせた僕には軍事歌謡を歌うことに拭えぬ抵抗感がありました。
この1ヶ月もの間、そのことでずっと悶々としてきました。
けれど古関裕而を歌うとき戦時下の軍事歌謡は避けて通ることはできません。
腹が決まったのは音楽会当日の朝でした。
『鎮魂歌として歌おう。あの時代を生き、そして死んでいった人々への75年後の今を生きる者ととしてレクイエムを捧げよう』
「露営の歌」「暁に祈る」を2コーラスずつ、ゆっくりと静かに歌いました。
「露営の歌」は昭和12年、日中戦争開戦の頃作られた歌です。
僕の叔父(兵隊おじちゃんと呼んでいます)は旭川第7師団の一員として中国戦線に出征し、翌13年にチンタオ(青島)で頭に銃弾を受け戦死しました。函館の本家の墓のとなりには兵隊おじちゃんの空っぽの墓標が建っています。
そんなことを思いながら歌いました。
一転して戦後編は明るく、希望を感じながらの展開となりました。
リクエストの多かった「とんがり帽子」は戦災孤児を扱ったNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の挿入歌。常連さんの多くは終戦の頃、孤児たちと同じ年頃でした。
このほかにも「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」「君の名は」など戦後の世相を反映したものを歌いました。
なかでも圧倒的なリクエストがあったのは「栄冠は君に輝く」。
「エール」の中でやさぐれ果てた佐藤久志が甲子園のマウンドの上で静かに歌い始める名場面が、参加者の皆さんの心に焼きついているご様子。
マスター・じゅんさんも高校時代母校の応援で毎年甲子園に通った思い出がおありとのことでした。1番を滔々と歌ってくれました。そして2番3番は大合唱に。宮川さんのハンマーダルシマーもいい味を出してくれました。
最後は「高原列車は行く」の大合唱で「古関裕而コーナー」は幕を下ろしました。
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今回の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」は僕にとってはとてもいい勉強になり、大きな意味を持つものになりました。
「エール」がなければ古関裕而と正面から向き合うこともなかったでしょう。
自分の知らない古い歌の背景を深掘りし、自分と同化させようとすることもなかったでしょう。
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テーマとして「古関裕而」をやるようにリクエストをくださった常連のみなさまに深く感謝します。
初めて足を運んでくださり、まるで何年も前から参加しているようにくつろいでくださったみなさまにも感謝です。
ニャンダル持参で来てくださった宮川さんにも感謝。
そして10年にわたって場を提供してくださり、共に音楽会を築いてきたマスターやスタッフのみなさんに感謝です。
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次回は年明けて1月10日(日)の予定です。(時間未定)
「御三家特集」が2部のテーマです。
小学生の頃通学の道すがら大声で歌っていた懐かしの歌の数々を用意しようかと思います。
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ちょっとだけ歌声音楽会の様子の動画を上げさせていただきます。
①高原列車は行く
②船頭可愛や
③カントリーロード→テネシーワルツ(エンディング)

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2020.11.23

【お知らせ 喫茶店JUNEたそがれ歌声音楽会】

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12月6日(日)15:00~17:00
今年最後の「喫茶店JUNEたそがれ歌声音楽会」となります。
開始時間はいつもより1時間早い15:00からです。
(今回は恒例の「残業演奏」はせず、きっちり17:00で終わる予定.....です)

昨日やったおーるどたいむでの歌声音楽会は同年代(50代~60代)の集まりでした。
「たそがれ歌声音楽会」はちょっと先輩世代(60代~70代)の集まりです。

「昭和の香りただよう古い喫茶店で、昭和を彷彿させる歌の数々」がコンセプト。
特集コーナーはお客さまからリクエストの多かった古関裕而。
今週で最終話を迎える朝ドラ「エール」の影響は大きかったようですね。
常連参加者のみなさまも夢中になって観られていたようです。
特に戦後早々のヒット曲への思い入れは強いご様子。

そんなわけで戦前、戦中、戦後に分け、馴染みの深い歌を準備しています。
僕の世代では古関裕而の楽曲を知ってはいても、特別な感情をいだくことはありませんでした。
なにしろその時代はまだ生れていなかったわけです。
頭では理解しても、情にまではいたらなかった。

それぞれの歌の背景や時代について調べ想いを馳せる。
時代の移り変わりに翻弄される古関裕而の心情を慮る。
僕にとってはとても貴重な体験で、いい勉強をさせてもらっています。
昭和29年生れの「戦争知らない子供たち」の一人である自分。前の世代の歌たちを、そしてそれらの時代をどう受け止めるのか。
妄想にひたる毎日を過しています。

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日 時  12月6日(日)15:00~17:00
場 所  ティルーム ジュン(喫茶店JUNE)
      東武スカイツリーライン 獨協大学前 東口
      徒歩3分
参加費  ¥1,000(1ドリンク付)
水先案内人 Martin古池

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2020.11.02

【記録】 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会

 

秋深まる日曜の夕暮れ時、三々五々と集まり一堂に会する常連の皆様。文字どおりの黄昏音楽会。
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三橋美智也大特集から始まり、昭和30年代の流行歌を歌う前半戦でした。
参加者の皆様はその頃に思春期~青春期を過ごされています。(僕はその頃まだ幼少期でしたがラジオから流れる三橋美智也の歌は耳になじんでいます)
「リンゴ村から」、「夕焼けとんび」、「古城」、「星屑の町」、そして「哀愁列車」。(「達者でな」はハーモニーが難しく歌いきれませんでした)
皆さん遠い目で、そして嬉々としながら口ずさみます。
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思えば三橋美智也さんは昭和30年代の日本の空気をよく体現している歌い手ですよね。
戦後の混乱も落ち着き、復興に向かう昭和30年代。
多くの庶民は希望と期待を秘めながら日々を過ごしていた。
希望や期待の裏側には挫折や傷心もあったことでしょう。
三橋さんはそんな人たちの心にすっと入りこむ歌を歌っています。
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あの時代を経験した人には実感を持って響いてくるんでしょう。
田舎から積み出される真っ赤なリンゴに町へでた恋しい人のことを重ねたり、集団就職で都会にいった兄のことをトンビに問うたり、大切に育てた馬を町に売りに出す人の気持ち。
その時代ならではの哀感がただよう歌たち。
テレビやネット、そして飛行機や新幹線などの交通機関が発達し、狭くなった(近くなった)今の世ではなかなか生まれにくい情感なのかもしれません。
人生の黄昏を迎えんとしている参加者(僕自身もそのひとり)の皆さんには、若き日の自分を思い出す歌たち。
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三橋美智也を歌い終え、やがて昭和30年代の歌へと移っていきます。
ひとつひとつの唄に引き出されるそれぞれの思い出話しなども飛び出し、音楽会はゆったりしたテンポで進んでいきます。
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やがて古関裕而と「エール」の話しに。
やはり「栄冠は君に輝く」を歌う久志のシーンに皆さん感涙したご様子。
次回、12月は古関裕而大特集をやることになりました。
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後半は「さだまさしをマスターが大いに語り、僕は歌う」コーナー。
さだまさしがソロデビューした1976年(昭和51年)に焦点を当てます。世相と絡めながら語るマスターお得意の切り口でした。
そんな中で歌ったのは「案山子」「関白宣言」「雨やどり」。
そしてリクエストにお応えし、「秋桜」「無縁坂」。
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「案山子」や「秋桜」はライブテーマの1ピースとしてよく歌ってきました。
ところが他の歌はこれまでほとんど歌ってきませんでした。
どこかで苦手意識がはたらいていたようです。
何度も歌いながら準備をしましたが、なかなか気乗りがしませんでした。
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しかし不思議なものです。
いざお客さまを前にし、歌い始めたとたんにスイッチがバチッと入りました。
歌のストーリーの中に自分がはまり込み、演じていきます。
一節ごとに感情がゆらぐお客さまの視線に後押しされていくのがわかります。
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この体験で気づかされたことがあります。
僕が「関白宣言」や「雨やどり」に苦手意識を感じていたのは、歌いまわしが難しいと言うことだけではない。
自分が発したいと思うメッセージをそこに感じなかったためなんだと思います。
つまり自我というフィルターに引っかかり、そこではじかれていた。
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ところが自我を棄て、歌の世界に身を没することで、そのストーリーを演じることが出来る。
そしてそれは聴き手の放つオーラのようなものに後押しされて可能になる。

これは僕にとっては大きな気づきとなりました。
これまでもステージから自己顕示を排し、お客さまと気持ちをすりあわせることに腐心してきました。
そこからさらに1歩踏み込むことが出来たような気がしました。
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この後、越谷アビーロードで別のライブが入っていたので定刻の18:00で音楽会は終了しました。
いつもなら小一時間は「残業演奏」をするところです。
お客さまたちは事情をご理解くださり、快く送り出してくれました。
手をふり、「がんばれー!」と次のライブに向けエールまで送ってくださってね。

今回も充実した歌声音楽会となりました。

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2020.10.05

雑感 「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」を終えて

 

先月は真夏の猛暑残る中での音楽会でした。打って変わって今回は涼しい秋風の中の音楽会。季節は月替わりで移ろっていく。「たそがれ歌声音楽会」のたびに実感させられます。

今回は秋の歌を中心に進めました。
「里の秋」「旅愁」といった童謡・唱歌から始まり、「学生街の喫茶店」や「風」「白いブランコ」など秋を感じさせるフォークソングへ。
一転して「リンゴ村から」「夕焼けとんび」などの昭和30年代始めの流行歌へ。
かと思えば「ともしび」などの歌声喫茶でよく歌われたロシア民謡が飛び出します。

そして1曲歌うごとに歌にまつわる思い出やエピソードをおしゃべり。おしゃべりに触発され、いろんな歌に寄り道。

こんな脈絡のない流れにも関わらず(いやむしろ脈絡がないからこそか?)途切れることなく音楽会は続きます。
今回も予定の2時間を1時間近くもオーバー。
いつものことながらあっという間の3時間でした。

「たそがれ歌声音楽会」がいいのは「ジャンル」なんていう野暮なものに一切縛られないことかもしれません。

参加される方々はみな昭和20年代生まれの「戦後派」です。(僕はそのしんがりの29年生まれ)。生きてきた時代を瞬時のうちに共有することができます。

敗戦後の貧乏な時代に幼少期を過ごし、右肩上がりの高度経済成長期に青春時代を走り抜け、バブルがはじけたころに子育てに追われていた。やがて子供を巣立たせ、親を見送り。。。

唄ってのはそんな日常の暮らしの同伴者だったんだろうなと思います。

お茶の間に流れるラジオ(後にはテレビ)の三橋美智也や春日八郎。。。
親や近所のおっちゃんの鼻歌。
胸焦がしたグループサウンズやフォークソング。
街に流れるちょっとおしゃれな洋楽。

そんなものがごっちゃになって体の中にしみこんでいる。
そこにはジャンルもへったくれもないわけで。
個々人の「好きな歌」や「懐かしき思い出」が原動力の音楽会とでもいうのでしょうか。

体にしみ込んだ歌やそれにまつわるものを引き出すきっかけ作り。これが「水先案内人」としての僕の役割です。
ちょっと水を向けるだけで出てくる出てくる、どんどん出てくる。僕はそれに背中を押されながら歌い進めます。

「ライブ」と言われるものと「歌声音楽会」の違いはそこら辺にあるのかなという気がします。
能動的にステージを作っていくのが「ライブ」の面白さだとすれば、背中を押されて受動的に作っていくのが「歌声音楽会」の楽しさ。どっちもアリだなと思います。

今回感じたもう一つのこと。
それは昭和20年代生まれのお客様皆が年金暮らしだということです。(僕も昨年から年金暮らしに)
仕事をして給与を得られる身の上ならば行動範囲も広くしていられるし、好きなライブなどにも足しげく通うこともできるでしょう。
でも年金暮らしとなるとそうもいかない。自由に使える時間はあったとしても、自由に使えるお金はけっして多くはありません。日々の暮らしを切り詰めながら暮らしていかざるを得ないのがほとんどの年金生活者。
そんな方々が月に一度の「歌声音楽会」を心待ちにしてくださっている。僕の歌を聴きながら、大いに飲み、大いに食べ、一緒に歌いおしゃべりに花を咲かせる。
日々爪に火を点すように暮らしながら、「歌声音楽会」で大いにはじけていただいている。
ありがたいことだと思います。
それを思うとあだや手は抜けぬと思います。
水先案内人として最大限のパフォーマンスで楽しくしていただかなければと心底思います。

コロナのことがあって以来ライブの数は半減しています。
一方で年代別の「歌声音楽会」の比重は増えています。
今はそれぞれの「歌声音楽会」を充実させていくことに力を入れています。
そこで得たものは将来やると思われる「井戸端・老々ライブ」につながっていくのかなとぼんやり考えています。
(遠い将来か、遠くない将来か。それは不明ですが)

【追記1】
今回のマスターの「深読みコーナー」では井上陽水がテーマでした。時代や世相を絡めながら井上陽水についてマスターが語る。
それを受けて僕が歌う。
今回は「傘がない」「紙飛行機」「夢の中へ」を歌いました。
次回11月1日(日)はさだまさしを予定しています。

【追記2】
常連のおひとりが亡くなられました。
音楽会のおしまいは追悼の意を込めて、彼の好きだった「悲しい酒」でしんみりと幕を下ろしました。

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2020.09.29

「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」 開催時間変更のお知らせ

 

10月4日(日)に予定している
「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」の時間を変更いたします。

従来17:00~19:00の開催でしたが、
今月から冬時間として

16:00~18:00 とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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2020.09.07

【記録】 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 2020年9月

このところ「日曜昼下がりライブ」よりも「たそがれ歌声音楽会」を開催する頻度が増えている。

「昼下がりライブ」は通常営業の喫茶店で弾き語るライブ。
様々なお客さまの邪魔にならぬよう、かといって聴きに来てくれたお客さまにはご満足いただけるようにしなければならない。
両者の狭間で歌うスリルがおもしろいライブだ。
これまで多くの場合、お客さまとのかけあいがうまくいき最終的には自分のペースに持ち込むことができた。

順調にやってきた「昼下がりライブ」だが、ここ数年気がついたことがある。
お客さまは「昭和の懐かしい歌を聴きたい」だけではなく、実は「ご自身でも歌いたい」ということだ。

ならば「昭和の香りただよう喫茶店で、昭和を彷彿させる歌の数々」という基本コンセプトはそのままに、「歌声音楽会」にしてみようと始めたのが「たそがれ歌声音楽会」。

「たそがれ」というのは演者である僕もお客さまも人生の黄昏の時を迎えているということ、そして音楽会の時間帯も黄昏時ということでそうした。

コロナによる自粛期間を含めておよそ1年、試行錯誤をしながら続けてきた。
少しずつ形になってきた。
面白みも増してきた。
そしてお客さまも定着してきた。

音楽会の進行はお客さまのリクエストにお応えするのが基本。
とはいえその中に今自分が歌いたいテーマや歌を潜り込ませるのがミソ。
「小さなスナック」(パープル・シャドウズ)のリクエストを頂戴していた。併せて「B級グループサウンズ」を何曲かすべり込ませるのが今回の目論見。

1部の最後にこいつを持ってきた。
やはり知名度の点でイマイチだったようだ。お客さまによっては少々戸惑いのご様子。
このままでは1部を〆られないと思い、急遽同じパープル・シャドウズの「別れても好きな人」を。皆さんロス・インディオスでおなじみの歌。
なんとか無事に〆ることができた。

「ポピュラリティ」
歌声音楽会ではやはりこれが大きな要素になることをあらためて思い知った。

2部はマスターによるトークで始める。
今回は「かぐや姫」について。マスターのトークと関連付けて「加茂の流れに」と「赤ちょうちん」を歌う。

快調な滑り出し。
童謡・唱歌、オールデイズ、フォークソング、そして歌謡曲とジャンルを問わぬ多彩なリクエストであっという間に終盤へ。

今回は常連の皆様に加え、「テネシームーン普及協会」のミッチー若嶋さんご夫妻が来てくださった。ミッチーさんはバリバリのカントリーシンガーだ。
最後はカントリーソングをやろうと決めていた。
おなじみの「カントリー・ロード」~「テネシー・ワルツ」とつなげる。

そしてエンディングは「テネシー・ムーン」。
テンポをぐっと落とす。息をため込むように抑えた歌唱。あえてカントリー色を薄くする。そして最後にヨーデルを2コーラスつける。ここで一気にカントリー風味に。
去年から試みてきた歌い方だ。
お客さまにはじっくり聴いていただけたようだ。
ミッチーさんからもお褒めいただけた。

うまいこと歌声音楽会をまとめることができ、ほっと一安心。
あっという間の2時間半だった。

次回の「たそがれ歌声音楽会」は10月4日(日)。
来月からは冬時間で開始を1時間早め、16:00からの予定。

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2020.09.06

B級(?)GS特集  喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会

 

今夜5時からは「喫茶店JUNEたそがれ歌声音楽会」。
常連のTさんからリクエストを頂戴している。
パープル・シャドウズの「小さなスナック」がそれ。
シンプルな歌だけどギター1本でそれらしく(しかも参加者が歌いやすく)アレンジするのは結構難しいものだ。


いろいろひねくり回しているうちに忘れていたグループサウンズの歌をいろいろ思い出した。
それもどちらかというと爆発的なヒットには届かなかった歌ばかり。

「サハリンの灯は消えず」(ザ・ジェノバ)
「遠い渚」(シャープ・ホークス)
「愛のリメンバー」(寺内タケシとバニーズ)
etc...etc...
ついでに「別れても好きな人」(パープル・シャドウズ)
(この歌、後にロス・インディオスでヒットしたけど、もともとはパープル・シャドウズが歌ったものだ)

タイガースやテンプターズなどのヒット曲に対して、これらの歌はいわばB級といったところか。
売れた歌がA級でそうでないのがB級といってしまうのもナンだが、僕は好きだった。

この辺の歌はめったに歌うチャンスもないので、今回の「たそがれ歌声音楽会」では「B級G.S」を特集してみようかと思っている。
思春期の頃に戻ってね。

そうそうマスターとのコラボ内容が決まった。
マスターが「かぐや姫」についていろいろ語る。
かぐや姫の歌を2曲ばかり所望された。(超有名どころ)
マスターとのコラボは今回が2回目だ。
テーマを決めてマスターが語る。語りの内容に合わせて僕は歌う。
同年代のマスターの視点は興味深く、共感できる。
おもしろい試みだ。
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.
「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」
9月6日(日)17:00~19:00
喫茶店JUNE(ティー・ルーム ジュン)
 東武スカイツリーライン 獨協大学前(旧松原団地駅)
 東口 徒歩3分
参加費 1000円(1ドリンク付き)

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2020.08.03

【喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会】

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広い店内にお一人様、1テーブル。手の消毒。検温と記録。マスク着用。充分な距離。頻繁な換気。
約10名のこじんまりとした歌声音楽会。
これが喫茶店JUNEの新しいライブの形として定着していくと思われる。

そんな厳重な警戒モードの音楽会だったが、中身はとても濃かった。
梅雨が明けたこともあり、夏の歌大特集ではじまり、やがてリクエストアワーへ。
熱気に満ちた音楽会だった。

マスターの提案で今回新しい試みをした。
歌の深掘りコーナーだ。
今朝にマスターから4曲のリクエストを頂戴した。
 ①いちご白書をもう一度(バンバン)
 ②青春時代(トップギャラン)
 ③サボテンの花(チューリップ)
 ④恋(松山千春)
あまりにもポピュラーすぎてめったに歌わぬ唄たちだったので、本番前に急遽準備をして備えた。

マスターは1曲ごとにその歌の背景を語る。
世界情勢であったり、日本での出来事であったり、フォークソングからニューミュージックの流れとその衰退についてであったり。
マスターの語りからぼくの歌につなげていく。

「歌は世につれ、世は歌につれ」
その昔一世を風靡した玉置宏の「ロッテ歌のアルバム」の喫茶店JUNE版とでもいおうか。
ひとつの歌を深掘りすることで、ひとつの時代に思いを馳せる。そのことが歌への理解や思いを深める。

僕も長年やって来た「私を通り抜けた歌たちシリーズ」に相通じるところがあり、おもしろかった。
マスターの語りと僕の歌がいいあんばいで連動する。
脈絡のない4つの歌が時代の流れの中でつながっていく。
お客さまもじっくり聴いてくださり、一緒に口ずさむ。

歌声音楽会に変化と刺激をもたらす興味深い試みとなった。

気がつくと終演時間をはるかに超えていた。
あっという間の2時間半だった。

次回の「たそがれ歌声音楽会」は9月の第1日曜。
17:00スタートに開催することとなった。

「歌の深掘りコーナー」もやることに。
今度はもう少し早く準備をしてコンパクトでかつさらに濃密なものにできればと思う。

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