ライブ at JUNE

2023.07.13

3年目を迎えるギター・ウクレレ・ワークショップ@JUNE

ティー・ルーム・ジュンさんでワークショップを始めてから、今日でまる2年が過ぎた。
毎月2回、2~3時間のワークショップだが参加者は5~6人で落ち着き、順調に推移している。
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ワークショップの趣旨は初心者から中級者までマンツーマン形式で、一人一人によりそいながら技能を高めていくというものだ。
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初心者というのはギターやウクレレに初めて触れるという人。
ギターの押さえ方や弦のつま弾き方といったイロハをお教えして、それに慣れ、身につけてもらう。
当面はギターとたわむれる楽しさを体感できるようになることが目標。
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中級者というのはある程度ギターを弾きながら歌えるという人。
こちらは曲のアレンジや表現の仕方をアドバイスしながら、その人に合ったやり方を見つけていく。
自分で弾き語りを楽しむだけではなく、他の人に心地よく聴いてもらえるようになるのが目標。
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初心者と中級者が混在するワークショップ。
2~3時間の間に5~6人の参加者と実際にマンツーマン応対できる時間は短い。
一人あたり10~15分。これをふたまわりするだけで精一杯。
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ひとまわり目は前回のワークショップで提起した課題の出来具合を確かめる。
良くなった点・まだ足りない点をそれぞれはっきりさせることが目的。
その上で足りなかった点を補うためのやり方を提言し、ふたまわり目までの個人練習をしてもらう。
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そして次の人とのマンツーマンへと移っていく。
参加者全員ひとまわり目が終わるとおよそ1時間が経過する。
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そこでふたまわり目に移行する。
1時間の個人練習の成果を確かめて、あらためてその段階での問題点を整理しあらたな課題を提起する。
残りの1時間を集中的に個人練習に当ててもらうとともに、次回ワークショップまでの課題としてもらう。
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こんなやり方を2年間続けてきたが、皆さん目に見えて上達してきた。
それが我がことのようにうれしい。
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上達といっても個人差がある。
ウクレレやギターの音を出すのすら苦労していた人がきれいに音を出せるようになってきている。
ギターに合わせて歌うことができなかったがつぶやくようにだが歌えるようになってきた人もいる。
シンプルにただ歌ってきた中級者の方も徐々にだが強弱を意識したり、Aメロとサビの伴奏パターンを変化させて唄のダイナミクスを意識するようになってきている。
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その歩みは牛のようにゆっくりとではあるが、一歩ずつ前へと進んでいる。(三歩進んで二歩下がる状態とも言えるけど)
これが2年間継続してきたことの積み上げなんだろうと思う。
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3年目に突入するにあたって密かに立ててる目標がある。
初級者の方々は向こう1年で中級者レベルに。
中級者の方々は自分の感覚で弾き語りのアレンジができるように。
そこまで積み上げていくことができればうれしい。
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そこから先は僕は本来の「水先案内人」の役割に徹することになる。
いまはまだ「アドバイス」とは言いながらも、「教える」ことの方が多い。
弾き語りとは本来本人の感性によって築いていくもので、教えられてどうにかなるというものではない。
過去の経験値を基にしてヒントを提示するのが水先案内人の役割だろうと思う。
ヒントを活かすか、他のやり方にトライするかは本人次第。
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参加者全員がそんな風にいずれなれることが3年目を迎えた今の僕の願いだ。

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2023.01.20

喫茶店JUNE たそがれ音楽会



ケーブルテレビ・J:comの取材と収録があった今回の「たそがれ音楽会」でした。
そんな話しを聞きつけてか、普段よりもたくさんの方が参加され、店内は満席状態。
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水先案内人としてはいつもより四方気を配って臨みました。
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①できるだけ多くのリクエストにお応えする
②初参加の方にも楽しんでもらえるように進める
③音楽会の生命線ともいえる「おしゃべりキャッチボール」は少々コンパクトになるけれど、たえず維持する。

できるだけ普段通りの音楽会にし、素の状態を収録してほしかったのです。
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参加者の年齢構成は50代~80代と幅広く、その中でも60代が多い。
リクエストの傾向はフォークソング系・グループサウンズ系が多く演奏としてはやりやすいものでした。
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ただそれだけに終始しては80代の参加者がおきざりにされる恐れがあります。
そこはいろいろ工夫して進行していきます。
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たとえばグループサウンズ系のリクエストが続いたらロカビリーを入れるという具合に。
共に時代は違えども日劇ウェスタンカーニバルで一世を風靡したグループサウンズとロカビリー。
「花の首飾り」と「ダイアナ」がそこでつながります。
つまり60~70代と80代の嗜好がそこで結びつきます。
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幕間に受けた比較的お若い方のリクエスト(セーラー服と機関銃)は歌集に収録されていないので、2部のオープニングにソロで歌います。
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カントリー好きのご老人にはこちらから水を向け「テネシー・ワルツ」や「カントリー・ロード」などを織り込みます。
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のど自慢で「川の流れのように」を歌い鐘を鳴らしたというご婦人のために彼女のキーで伴奏をつけます。
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「五番街のマリー」のリクエストに対してはギターワークショップで課題曲にしていた山口さんに伴奏を代わってもらったり。
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ほぼまんべんなく全体のご要望に応えられる内容にできたかと思います。
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そしてなによりありがたかったのは常連さんたちの懐の深い対応でした。
新規参加者のリクエストを優先的に受け入れてくれ(普段はわがままにリクエストをしてくれる方々が!)、適度にチャチャを入れたりしながら場の空気を活性化してくれます。
その甲斐あってか新規参加者の方もおしゃべりに加われる空気になりました。
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いつもと違う条件下の「たそがれ音楽会」でしたが、いつもと同じような空気感で進めることができてほっとしています。
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収録された動画は編集の上、2月中は11CHで放映されるそうです。(ただしJcom契約者のみ)。
またショート・バージョンは3月いっぱい草加駅前のAKOSビジョンで流されるそうです。

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〔追記〕
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Jcomでは「歌声音楽会」という名前から年寄りが集まり童謡・唱歌を中心に歌っているというイメージを持っていたように思われます。
何度も何度も童謡・唱歌を歌うシーンを作ってくれと言われました。(「里の秋」のリクエストがあったので1曲だけ歌いました)
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たしかに高齢者の比率が高い「たそがれ歌声音楽会」。
でも高齢者の好む歌=童謡・唱歌という図式にはちょっと抵抗があります。
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長年歌声音楽会をやってきましたが、童謡・唱歌のリクエスト比率は1%にも満たないのが実際です。
水先案内人のぼくが水を向けなければなかなか歌うことはないというのがこれまでの経緯です。
むろん童謡・唱歌は子供の頃親しんできた歌に違いありません。(ぼく自身を含めてね)みなさん目を細めて歌ってくれます。
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でも高齢者とはいえみなさんそれぞれに青春時代があり、それぞれに胸を熱くした歌があります。
それはロカビリーであったり、カントリーソングであったり、歌謡曲やGSソング、フォークソングであったりするワケです。
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Jcomさんの思惑を裏切るようで申し訳ないけれど、たとえ収録といえどいつも通りの「たそがれ音楽会」を再現したいと思っていました。
そしてそのような進行になり、内心ほっとしています。
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2022.12.25

【お知らせ】 ギターワークショップ@JUNE

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今週の火曜日(12月27日)ティールーム・ジュンで年内最後のギターワークショップを開催いたします。

マンツーマンによるギター弾き語りのエクササイズ。
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先日の「たそがれ音楽会」の場を借り、この1年の成果を発表させていただきました。
合い言葉は「ひとつの本番は100回の練習にも勝る」。
参加者はそれぞれのパフォーマンスを遺憾なく発揮してくれました。
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さて年内最後の今回は1年の総集編として取り組んできた歌をワークショップ内で披露する場にできたらと思っています。
あるいは来年に向けて新しい課題曲への挑戦ということになるかもしれません。
(フタを開けてみなければわからない?)
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「千里の道も一歩から」といいます。
ワークショップが始まってから1年半になります。
参加者のみなさんは着実に何歩かは進めたように思います。
来年に向けてさらに歩みを進めるために善きひとときで締めくくりたいと思います。
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同時にあらたに来年からギター弾き語りに取り組みたいとお考えの方。
すでに弾き語りをされているがもう一歩突っ込んで取り組みたい方。
ご興味がおあおりでしたらワークショップへいらっしゃいませんか。
見学は無料です。(ご注文のみお願いいたします)
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「ギターワークショップ@JUNE」はMartin古池が水先案内人を務めさせていただきます。
参加者それぞれの課題をさらに一歩前に進めるための道のりを一緒に考え、場合によってはヒントを提供するというスタイルでやっています。

皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

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2022.12.07

喫茶店JUNE たそがれ音楽会

今年最後の「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」が終わる。
おかげさまで今回も満席。
初めてのお客さまも交え、歌におしゃべりににぎにぎしい音楽会となった。
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加えて「ギターワークショップ」のプチ発表コーナーもさせていただいた。
ワークショップの参加者が1年間の成果を披露する場だ。
お客さまの見守る温かくも興味津々の視線。
緊張しながらものびのびと弾き語る。
「1回の本番は100回の練習にまさる」
まさにそんな発表となった。
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「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」を始めて3年になる。
それまでは「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」として、通常営業中のソロライブとして10年続けてきた。
コロナの時代にはいり、形を変えて再スタートした。
「昼下がりライブ」ではそこに居合わせたお客さまに歌いかける、いわば一方通行のライブだった。
そこでなにがしかの化学変化を起こし、一方通行から相互通行に変えていくというのが狙いだった。
「たそがれ音楽会」ではお客さまからリクエストを頂戴し、一緒に歌うという相互通行の音楽会に形を変えた。
時間帯も日曜の昼下がりから、夕刻たそがれ時に移した。
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「ライブ」というよりも「音楽会」という名の方がふさわしいと思った。
共に音を楽しむ会にしていきたいとの願いから「たそがれ歌声音楽会」として再スタートした。
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順風満帆というわけでは決してなかった。
コロナの影響で世の中全般、人の動きは低調だった。
多くの人々は家に閉じこもり「不要不急」の外出は控えていた。
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最初の1年は「昼下がりライブ」時代からの常連さん3~4人でこぢんまりとした音楽会が続いていた。
お客様からのリクエストを軸に進める音楽会だから、演奏する側としてはたくさんの歌を知っていなければならない。
知っているだけでは不十分で、それらをちゃんと演奏できなければならない。
昭和の歌謡曲やフォークソングなどをあらためて聴き込み、歌詞を吟味し、稽古するところから準備を始めた。
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さいわい子供時代に「歌謡曲少年」だった僕はかなりたくさんの歌を覚えていた。
以前やっていた「新越谷駅前・街角ライブ」や「お好み焼きの三貴ライブ」、「朝市コンサート」などでの経験も活きた。
地元のデイサービスや函館の特養での「歌謡ショー」の経験も活かすことができた。
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一人の歌い手にスポットライトを当て、マスターが語り僕が歌うというコーナーを設けた時期もあった。
一人の歌手のデビュー時代から全盛期にかけてを追いかける試みは大いに勉強になった。
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それらをもとにして昭和の歌謡曲を中心とした200曲ほどの歌集を作るところからスタートした。
常連さんの年齢は70代~80代。
彼ら・彼女らのリクエストや好みを取り入れながら、歌集は少しずつ増え今では500曲ほどにまで増やすことができた。
そんな作業を積み重ねた最初の1年~1年半。
いわば「たそがれ音楽会」の準備期間だったように思う。
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この1年、お客さまの数は少しずつ増えてきた。
年齢層も同年代(60年代)の方が増え、選曲も多彩になってきた。
毎回楽しみにしていてくれているようで、いつもほぼ満席の音楽会に育ってきた。
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お客さまが増えたことや年齢層が広がったことに伴う別の難しさが生まれてきてはいる。
80代の方と60代の方とでは青春時代に親しんだ歌が違うからだ。
各年代に等しく喜んでもらえるような選曲や進行の仕方に心をくだく昨今。
それはより楽しく、より実り多き音楽会に成長するための「欠かせぬ苦労」だと思っている。
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2022年最後の「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」を進めながら、これまでの道のりを思い起こしていた。
無事つつがなく終えることができ、来年に向けて思いをあらたにしている。

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2022.03.18

喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 オールリクエスト編

先月に引き続き、今回もテーマを定めずお客様のおしゃべりの中から浮かび上がった歌を歌いました。
いきあたりばったりのオールリクエスト編。
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もっとも450ページを超える簡素な手作り歌本の中から歌を選ぶのは至難の業。
歌数が多すぎてかえって選べないということにもなります。
そこで30曲ほどガイドライン的にリストアップしました。
これを参照しながら歌を選んだり、その歌に触発されて次の歌が決まったりという形になりました。
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音楽会進行の生命線は「おしゃべり」。
水先案内人の僕とお客様とのおしゃべりだったり、お客様同士のおしゃべりだったりが決め手になります。
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普通ライブは多くの場合、演じ手から聴き手への一方通行になります。
演じ手は聴き手(お客様)に演奏やトークを提供するという形です。
僕のやりたいと思う歌声音楽会はパスの交換を積み上げながら生まれていく相互通行の音楽会。
相互通行だけではなく聴き手同士のクロスオーバーなやり取りにまでなるのが理想です。(これを「井戸端音楽会」などとよんでいます)
サッカーの場合パス交換はゴールを目指すという目的のためになされるものです。
でも歌声音楽会にはゴールがありません。
目的のない「歌の旅」が歌声音楽会だとすれば、
刹那刹那に交わされるパス自体を楽しみ、歌を共にする喜びにこそ価値があるように思えます。
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今回はオールリクエストによる2時間あまりの「歌の旅」。
そんな性格がいっそう際立ったように思います。
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常連さんに加えて、新しい方も何人か来てくださいました。
そういう方々をおしゃべりの輪の中に「引きづりこむ」ことができるかということも大きなポイントになりました。
最初はおずおずと参加されていましたが、徐々にほぐれてきたご様子。
時間とともに「輪」の中にじわりと溶け出しはじめ、徐々に「和」となっていきました。
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ありがたいことに古くからの盟友がお二人来てくださいました。
音楽サークル「歌の驛」の創設メンバーで、歌との関わり方などで志を同じくする盟友たちです。
彼らの存在は「輪」が「和」になっていく空気をいいあんばいで後押ししてくれました。
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参加者の年齢構成は50代~60代~70代~80代と幅広く、歌った歌もバラエティに富んでいました。
年代ごとにジャストフィットするというわけにはいかないけれど、それぞれに少しずつかぶる歌ばかりでした。
昭和の歌謡曲の息の長さ、強さのなせるワザということでしょうか。
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あっという間の2時間でした。
常連さんはもとより、初めての方々もくつろいでいただけたようでほっとしています。
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次回は4月21日(木)17:00~19:00。
オールリクエストでお届けいたします。
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[追記]
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今日、3月17日は母の3回目の命日でした。
季節がら「案山子」を歌いました。
故郷から都会に出た息子を思う父親の歌。
皆さんお好きな歌でこれまで何度もリクエストされてきた歌です。
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それを受ける形で「無縁坂」につなげました。
年老いた母親を思う息子の歌です。
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さらに「銀座のカンカン娘」につなげます。
僕が幼い頃、母親がよく口ずさんでいた歌でした。
「カルピス飲んでカンカン娘」のくだりは今も耳に焼き付いています。
(お中元でいただいた時にしか飲めなかったカルピス。子供の頃の僕には超貴重な贅沢な飲み物でした)
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「無縁坂」でしんみりと、「銀座のカンカン娘」でにぎやかに
母を追悼させていただきました。
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2022.02.19

【記録】喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会

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今月の「たそがれ歌声音楽会」はオールリクエスト。
この1年、2部ではテーマを決めてやってきましたが、久しぶりにテーマ・宿題無しの出たとこ勝負。
「たそがれ歌声音楽会」の原点帰りです。
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「たまには全部リクエストで聴きたいね」
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という常連さんのリクエストにお応えしてのことです。
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宿題・テーマがないと事前の準備がない分、気が楽といえば楽。
なにしろオールリクエストでは準備のしようが無いわけで。
でもその分本番は緊張します。
なにが飛び出すか解らないし、それ以上にお客さまからリクエストを間断なく引き出すってのも簡単ではない。
お客さまの年齢層も60代~70代~80代なのでお好きな歌も微妙に違っています。
それらをかたよらぬように、まんべんなくちりばめていくのもまた難しいものです。
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おかげさまでおしゃべりがはずみ、リクエストを次から次へと芋づる式に引き出させてもらえました。
G.Sあり、歌謡曲あり、フォークソングあり。
古い和製ポップスやその流れでパット・ブーンやプレスリー、プラターズなんかも飛び出しました。
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そして本日の1曲は「有楽町で逢いましょう」。
この1ヶ月入念に準備してきた唯一の歌です。
「ティールームJUNE」43周年の記念の歌です。
創業者はマスターじゅんさんのお父上。
彼が好きだった「有楽町で逢いましょう」の一節にあった「ティールーム」というフレーズに息子純一さんの名前を重ねた「ティールームJUNE」。
その始まり物語を聞かせてもらいながら歌う「有楽町で逢いましょう」は力が入りました。
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30分の「残業演奏」の最後はお約束のカントリーソング。
 カントリー・ロード~テネシー・ワルツ。
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あっという間の2時間半でした。
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音楽会を進めながらずっと感じていたことがあります。
オレはこの人たちにくるまれながら歌い、そして生かされている。
街角の小さな喫茶店でこじんまりと、
たがいの息吹を感じ合いながら、
その息吹は混じり合い、やがて溶け合っていく。
そんな風にして歌い続けていきたいなぁ。
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そしていつかはオレもここにいるいつものお客さまたちもいなくなる日が来る。
それはいつかはわからないけれど、その日がくるまでこうして歌っていたい。
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友人・らんぶりんまっくさんの最近のひと言が頭をよぎります。
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  自分の声が届く範囲、
  ギターの音が届く範囲で
  歌っていきたい。
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彼がどういう思いでこの言葉を紡いだのかはわかりません。
でも僕もそう思います。
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場末の小さな場所でひっそりと、小さく小さく、
でも濃く深く歌い続けていきたい。
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最近60歳で急逝した友人ミュージシャン・やなぎさんのことで心が湿っているせいでしょうか。
ちょっと感傷的になっています。
感傷的であるが故に自分の立ち位置について思いを馳せる。
そんな音楽会になりました。
(音楽会ではそんなことはおくびにも出さなかったけどね)
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次回は3月17日(木)17:00~19:00。
テーマを設けず、オールリクエストで進めたいと思います。

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2022.02.17

【お知らせ】「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」

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ティールームJUNEが開店し43年目だそうです。
昭和54年にマスターじゅんさんのお父上が創業。
じゅんさんが24歳頃のことでしょうか。
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ティールームJUNEの名前の由来は
お父上がフランク永井の「有楽町で逢いましょう」が大好きだったことから来るそうです。
歌詞の一節に登場する「ティールーム」。
これに息子・純一さんの名前をかぶせたということでしょうか。
真相は明日の「たそがれ歌声音楽会」でマスター・じゅんさんが語ってくれるかも。
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祝!43歳!ということで歌いたい「有楽町で逢いましょう」。
昭和33年の歌ですが、今聴いてもとてもおしゃれな歌です。
昭和の香りただよう喫茶店で昭和を彷彿させる歌という点でも「たそがれ歌声音楽会」にぴったりな1曲。
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そんなこともあり今回はテーマは決めずに、お客さまとのおしゃべりの中から思い出される歌の数々をやりたいと思います。
「たそがれ歌声音楽会」の初期の頃のスタイルです。
いわば原点帰り。
羅針盤の無いいきあたりばったりの展開になることでしょう。
水先案内人としてはこれまでの音楽体験の蓄積が問われる道草道中。
緊張はしますがとても楽しみです。
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  時間  2月18日(金)16:00~18:00
  場所  ティールームJUNE
       東武スカイツリーライン
       獨協大学前 東口 徒歩3分
  水先案内人 Martin古池
  参加費 ¥1000(1ドリンク付き)
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★感染防止対策を実施の上、皆さまのお越しをお待ちしております。
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2022.01.22

【記録】喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会

今年初の「たそがれ歌声音楽会」は蔓延防止等重点措置発令の日でした。
音楽会場の喫茶店JUNでは従前の感染防止対策に加え、お酒の提供ができない状況。
「ちょっと淋しいけれど、まあしょうがない」とみなさん割り切っての音楽会でした。
長引く「コロナの時代」にみなさんすっかり慣れたようです。
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今回はマンドリンのももっちさんが参加してくれました。
ほとんどの歌にマンドリンのサポート。
気持ちよかった!
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1部はいつものようにお客さまのリクエストにひとつひとつお応えしての演奏。
あっちのお客さまから、こっちのお客さまからとリクエストが途切れません。
何曲かは2部に持ち越しということに。
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2部は恒例の「宿題コーナー」です。
今月はムードコーラスの特集。
皮切りはマスターじゅんさんのトークから。
ムード歌謡とムードコーラースの「定義づけ」。
世の中の流れに沿って変化してきたムード歌謡について語ります。
歌の方もその定義づけにそう形で年代順に進めることにしました。
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1曲目の「誰よりも君を愛す」は昭和34年、まだ「戦後」が少し残っている頃の歌です。
吉田正のジャズ音階を感じさせるメロディ、情念の人・川内康範が同名の自作小説をもとにした歌詞。
これにハワイアン調のマヒナスターズの演奏と松尾和子の情念たっぷりの歌。
ムードコーラスのはしりとなった名曲です。
(この歌の良さを感じるようになるまで僕は60年もかかりました)
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続いて昭和40年代初めの頃の歌。
「ラブ・ユー東京」「たそがれの銀座」
(共にロス・プリモス)
世の中は高度成長期のまっただ中。
オリンピックも開催され、戦後は過去のものとなった「昭和元禄」の頃です。
夜の銀座にくりだす社用族が増え、銀座の街で生まれては消えていく恋の花。
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「小樽のひとよ」(昭和41年)は旅芸人が地方クラブで出会った女性との悲恋をモチーフにした歌です。(実際には小樽ではなく釧路のクラブだったそうです)
昭和40年頃には「夜の銀座文化」は東京だけではなく地方でも花開いていたということなんでしょうね。
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昭和40年代も後半になると、ムードコーラスの曲調もライトなものに変わっていきます。
歌の内容は別れ歌がほとんどなのですが、軽いタッチ(あるいは長調)のメロディラインのためか「情念」をあまり感じさせません。
それがまたいい。
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「別れても好きな人」~「宗右衛門町ブルース」~「ふりむかないで」~「中の島ブルース」。
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「中の島ブルース」はクールファイブで大ヒットとなっていますが、実は元歌は秋葉豊とアローナイツ。
アローナイツは北海道・歌志内炭鉱のアマチュア社内バンドだったそうです。
その後札幌のクラブで歌うようになったとか。
なので「中の島ブルース」は当初札幌の中の島が舞台。
後に全国区にするため大阪、長崎の中の島公園を付け加えられたそうです。
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昭和50年代に入りムードコーラスも少々様変わりしていきます。
スナックなどでカラオケが導入され、またディスコなどのダンスシーンも増えていったせいでしょうか。
素人にも歌いやすい、踊りやすいといった楽曲に変わっていったように思います。
「足手まとい」~「星降る街角」
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以上9曲のムードコーラス選集を1時間にわたって、トークをたっぷり挟みながら歌いました。
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ももっちさんのマンドリンが気持ちよく響きました。
共通の譜面をもとに、キーだけ決めてそれぞれに準備をしてきました。
現場で音合わせなしのぶっつけ合奏でしたが、いいあんばいに仕上がりました。
特に最後にやった「星降る街角」でリフをガットギターとマンドリンのユニゾンで。
決まった時の快感!気持ちよかった!
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次回は2月18日(金)16:00~18:00。
宿題コーナーはお休みして、全編リクエストとおしゃべりでやることになりました。
強いていえば「テーマを決めず行き当たりばったりに歌う」というのがテーマ。
これもまた楽しみです。

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2022.01.10

【お知らせ】 ギター・ワークショップ@JUNE

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年内初のギター・ワークショップは明後日、1月12日(水)です。
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初心者の方も、
昔ギターに触れはしたけれど「Fコード」で挫折した方も、
すでに弾き語りを楽しんでおられる方も
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それぞれの方にフィットしたマンツーマンのワークショップです。
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水先案内人として、ギターと戯れながら音楽により親しむためのお手伝いができればと思っています。
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見学の方も大歓迎です。
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*****************************
  時間  1月12日(水)17:00~18:00頃
  場所  ティールームJUNE
  水先案内人 Martin古池
  参加費 ¥1000(別途オーダーをお願いいたします)
*****************************
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2021.12.17

年忘れ「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」

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年内最後の「たそがれ歌声音楽会」を無事にしめくくることができました。
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コロナで始まりコロナで幕を閉じようとしている2021年。
ほとんどのレギュラーライブが中止、延期、自粛が続いています。
そんな中で「たそがれ歌声音楽会」だけは毎月続けることができました。
ティールームJUNEさんのイベント継続への強い意志のおかげです。
「自粛はすれども委縮はするな」を合言葉のようにして続けてきました。
厳格な感染予防対策を施し、その意志はお客様にも反映したうえでの開催継続でした。
(僕もまたフェイスシールド越しで歌うことにすっかり慣れました)
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年忘れ「たそがれ歌声音楽会」はそんな1年を象徴するような楽しく、しっとりとした音楽会になりました。
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1部はいつものごとくお客様のリクエストを中心に歌い進めます。
おしゃべりもなめらか。
水先案内人として水を向けることもなく、次々にリクエストがかかります。
同年代の方とちょっと先輩の年代がいい塩梅でまじりあい、両者共通の歌が多かった。
いつにもましてやりやすい進行となりました。
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2部は宿題・特集コーナー。
「永六輔・中村八大選集」のお題を頂戴していました。
「夢で逢いましょう」~「遠くへ行きたい」~「帰ろかな」と昭和30年代のテレビ番組『夢で逢いましょう』から生まれた名曲。
永六輔と中村八大のコンビが生まれるきっかけとなった水原弘の歌(「黒い花びら」~「黄昏のビギン」)。
歌がストーリーになっている大作、「幼なじみ」。
そして菊正宗のCMソング「初めての街で」。
最後は「六八九コンビ」の名曲「上を向いて歩こう」。
時間を少々(かなり?)オーバーしましたが用意した歌はすべて歌いきることができました。
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「宿題・特集コーナー」で毎月一人の歌い手さんや一つのテーマを深堀してきました。
このコーナーのおかげでずいぶん勉強させてもらいました。
聞き覚えてはいても歌ったことのない歌、歌の背景、時代考証。
そういうことを毎月深堀しながら仕上げていくのだから結構大変な準備ではあります。
でも通常の「ライブ」では歌う機会のないたくさんの歌と出会うことができました。
「コロナの時代」が僕にくれた貴重なプレゼントだろうと思っています。
(そしてその機会を作ってくれるJUNEさんや、それを楽しみにしてくれているお客様に心から感謝です)
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次回は年明けの1月21日(金)16:00~18:00の予定です。
頂戴した宿題は「ムード歌謡」。
これまた僕には難問ですが、これまで僕にはなかった世界を垣間見ることができるかな。
とても楽しみです。
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2021_12_10june-12
2021_12_10june-10

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