キンカン塗って~また塗って~
昨日のお話。
7弦ギターコンサートの予約をしに「のんの」に出向く。
てんこママの作るレモネードが好きで、注文するとあてに金柑の甘露煮を出してくれた。
これもママさんの手作り。
適度な甘さと柑橘の酸味や苦みがほどよく美味しかった。
もしかしたら、金柑を口にするのは初めてかもしれない。(知らずに口にしたことはあるかもしれないが)
生まれ育った北海道では金柑は作られていない。(今はどうかわからないが)
金柑を食べるという習慣もなかったと思う。
ふと思い出したのは、真冬に手足の指先がよくしもやけになっていたことだった。
母親によく言われた。
あんた、掻くんでないよ
金柑塗っときなさい
当時の道民には金柑というとかゆみ止めだったんだ。
そういえば祖母が何かを焼酎に漬け込んでいるのを何度か見たことがある。
そんな記憶がよみがえり、てんこママに「北海道では金柑は焼酎に漬け込んでかゆみ止めにしていたんだよと伝えた。
帰宅後、なんか違うよなと思い記憶の糸をあらためてたぐってみた。
金柑が採れない北海道で金柑を焼酎に漬け込むなんてことあるはずがないよね。
子供の頃「キンカン塗って~また塗って~」というコマーシャルソングを口ずさんでたぐらいだから、しもやけに塗っていたのは医薬品として売られていた「キンカン」という商品だろうな。
てんこママにはいい加減なことを言ってしまった。
後で訂正しなきゃな。
でもおばあちゃんが焼酎に漬け込んでたものはなんだったんだろう?
またまた記憶の糸をたぐっていった。
そうだ!あれはトチの実だ。
トチの実はその辺にゴロゴロ転がっている。
容易に焼酎漬けを作ることができる。
「とち水」(焼酎漬けをそう呼んでいた記憶がある)はどんな時に塗ってたんだろう。記憶が定かじゃない。
調べてみた。
トチ水の効用は打撲・筋肉痛・肩こり・関節痛などの痛みに塗る湿布代わりや、虫刺され・疲労回復・冷え性改善だそうだ。
そうか頻繁にケガをしていた僕は、湿布がわりにトチ水を塗られていたんだろうな。
おばあちゃんはいろんなものを手作りしていた。
真っ黒に変色した専用のアルミやかんでハブ茶を煮出していた。
こちらは目の健康維持(疲れ目、充血)、便秘改善、高血圧予防、コレステロール値低下、肝機能サポート、疲労回復に効能があるらしい。
味や香りもなかなか良くて子供の頃は僕も愛飲していた。
今思うと昔の人たちは身近なものを使って民間薬にしていたんだなとあらためて感心している。
内地に移り住み半世紀となり、しもやけになることも今ではもうない。
「キンカン」のお世話になることもなくなった。
それでもあの懐かしい「キンカン塗って~また塗って~」のフレーズを忘れることはないだろうな。
子供の頃のおぼろな記憶とともにね。
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