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2025.11.30

たき火 風物詩の火は消えた

  垣根の垣根の曲がり角
  たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
  あたろうか あたろうよ
  北風ぴいぷう吹いている
  さざんか山茶花咲いた道
  たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
  あたろうか あたろうよ
  しもやけおててがもうかゆい
  木枯らし木枯らしさむい道
  たき火だたき火だ 落ち葉焚き
  あたろうか あたろうよ
  相談しながら歩いてく
子供の頃、落ち葉を拾い集めてたき火をするのが好きだった。
北国の晩秋の風は冷たく、遊び疲れ冷え切った身体にたき火の炎はあたたかくしみいった。
たき火の下に転がしておいたジャガイモを灰を吹き吹き食べるのもうれしかった。
先日散歩をしていたら庭の落ち葉をかき集め、ゴミ袋にぎゅうぎゅうと詰め込んでいるご婦人を見かけた。
大きなゴミ袋は庭先にいくつも積み上げられていた。
昔だったらたき火をしているところだろうに。
ちょっと淋しい気分になった。
なんでも2001年(平成13年)に廃棄物処理法が改正され「野外焼却」(野焼き)原則禁止とり、家庭から出るゴミはすべて焼却所で処分することになった。
違反すると5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金の対象となるそうだ。
自宅の落ち葉は家庭ゴミではあるが、例外としてたき火は認められてはいる。
でも廃棄物処理法で例外的に認められていたとしても、各自治体の火災予防条例で規制されているところが多い。
加えて軽犯罪法でも「不適切な火の取り扱い」は罰則の対象になっている。
法律でがんじがらめにされていてはたき火なぞはなかなかやれるもんではない。
加えて現代の住宅事情だ。
炎や煙が近隣への迷惑になることを恐れ、自主規制することにもなる。
かつては風物詩だったたき火。
風物詩とは暮らしの中であたりまえに行われ、習慣化し、かつ周囲からも認知されているものだ。
さいわいにも唱歌「たき火」は幼稚園や保育所などでは今も歌われているところもあるようだ。
でも実感の伴わない「歌」になってるんだろうな。
たき火の経験もないだろうし、山茶花の垣根のあるところも今では多くない。
しもやけで指先が赤くなり、痒いのをこらえているような子供たちも今は見かけない。
道ばたでたき火をしている「おじちゃん」が、学校帰りの子供たちをとっ捕まえて、「おい、坊主。寒いベさ。あたってけや」なんて光景も遠い昔だ。
たき火という風物詩の火はとうの昔に消えてしまった。
さびしいねぇ。
.
.
僕は子供たちが小さいころから山旅に連れて行った。山の中にテントを張り、小枝や枯葉を集めて火をおこした。
子供たちには枝を削るためにナイフを手渡し、火をおこすためにマッチも持たせた。
彼らは幼少の頃からナイフや火の扱いを覚えた。僕自身幼少の頃から石炭ストーブを焚くために薪を削ったりマッチで火付けをしていたからそうすることには何の疑いもなかった。
次男が小学生のころ学校から呼び出された。
先生が言うには「お宅はお子さんにナイフやマッチを持たせてるんですか」とのこと。
どうやら学校のかたすみで次男はたき火をしているところを先生に見つかったらしい。
廃棄物処理法が改正される2010年以前のことだから、たき火自体は法律に引っかかりはしない。でもすでにたき火が普通にできる環境は少なかった。
次男にすると学校の広い敷地であればたき火をしても大丈夫だと思ったそうだ。
学校のルールというものがあることだし、先生には謝罪し次男にはそれなりの小言を言った。
でも僕自身の腹の中では小学生であってもマッチはともかく、ナイフ(肥後守)必需品だろうと思っていた。ちょっともやもやしたものをかかえていた。
それは次男も同じようだ。大人になってから庭のある家を持ち、存分にたき火で煮炊きをしている。子供の頃のもやもやした思いがそうさせているのかは不明だが。(周囲が畑だらけということもさいわいしているが)
どうでもいい話でした。

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