ステージトークと「間」
【ステージトークと「間」】
11年前、こんなことを書いていた。
今の僕のステージトークってどんな感じなんだろう。
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【音楽雑感】
ライブトークの「間」。
最近は忙しくて人のライブやステージを見る余裕があまりない。
それでもたまに観るといろんなことを考えさせられ、おもしろい。
歌や演奏はもちろんだが、僕はステージトークに大いに興味がわく。
曲の紹介程度でもくもくと演奏に集中する素朴なステージトーク。
体の中から湧き出る泉のごとく次から次へと言葉を紡ぎだすトーク。
練りに練ってきっちり効果を計算したトーク。
漫談のように笑の渦をひきおこすようなトーク。
個性が反映されていてそれぞれに興味深い。
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僕のステージトークは「間」を意識しているように思う。
基本的にステージではおしゃべりではある。(日常生活では寡黙なのだが)
でもおしゃべりの中にもちょっとした沈黙や間をはさむことが多い。
意識的にやってるわけではなく、自然にそうなっちゃうんだけどね。
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昔、浅草の演芸ホールで観た先代•江戸家猫八の噺に感銘を受けたことがある。
猫八師匠はものまねの芸人ではあるけど、語りは噺家そのものだと思った。
猫八師匠の織りなす「間」にはとてつもない密度があった。
客に何かを投げかけておいて、一瞬黙る。
ほんの一瞬なんだけど、これがとても長く感じる。
この沈黙に猫八師匠の気を感じた。
まるで舞台から落ちんばかりに身を乗り出して来るように感じる。
沈黙を破って次の言葉を発した時の納得感ったらなかった。
一瞬の「間」だけで百万言費やしても伝わらないことが胸にぴしっとおさまる。
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僕にとってはステージトークのお手本だと思ってきた。
あの境地にたどり着くことは至難の技。
でも目指したいひとつのスタイルである。
ライブを終えるたびにいつもふりかえる。
まるで牛が反芻するが如くふりかえる。
そしていつも思う。
またしてもしゃべりすぎてしまった。
多くを語らずとも「伝わる」密度の高いしゃべり。
いつになったら出来るようになるかなぁ。。。
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