記録 おーるどたいむ de ライブ 冬の陣
楽しみにしていた「髭とフレグランス」との共演。
「髭とフレグランス」は無精髭(?)のペグさんと爽やかボーカルのかおりさんによるおしどりユニット。
おーるどタイムで一緒にライブをやるのは10年ぶりのこと。
それぞれにそれぞれの道を歩んだ10年目。
どんな演奏を披露してくれるのかとても楽しみにしていた。
もっとも毎年「Live in 清津峡」でご一緒しているが、こちらでは20分ほどのステージ。
60分の長丁場をどういう演出をしてくれるのかが焦点だった。
.
ペグさんの流れるようなフィンガーピッキング。
かおりさんのほんわかしたボーカル。
とっても心地のいい演奏だった。
選曲はかおりさんは昭和30年代の歌謡曲を中心に。
ペグさんは1960~70年代の洋楽を。
いいバランスで配していた。
そしてペグさんのギターにかかると歌謡曲が洋楽風の味付けに変わる。
骨っぽくもなり、おしゃれにもなる。
.
おもしろかったのはペグさんの歴史講座(高座?)。
1曲ごとにその歌の流れた頃のできごとや世相を語る。
とても興味深く、懐かしく、心地の良いステージだった。
.
もっともご本人たちにとっては緊張感たっぷりのステージだったようだ。(観てる側からするとそれがまたいいんだけどね)。
10年ぶりのおーるどタイム、60分という長尺ステージだから緊張するのも無理からぬところだけどね。
でも清津峡のキャンプ・音楽友達がたくさん来てくれていたので心強かったんじゃないかな。
.
.
緊張感あふれる「髭とフレグランス」のステージを受けて、僕の演奏は始まった。
ステージの上には緊張の残り香(?)が充満していて、僕もいつになく緊張気味に歌い始めた。
.
今回のテーマは「フォーク百花繚乱時代」をトレースすることだった。
前回「秋の陣」では「日本フォークの夜明け」と称して社会派フォークを跡づけた。
フォークルや高石友也、岡林信康らの世の中に目を向けた「社会派フォーク」が日本のフォークの黎明期だった。
.
1970年に吉田拓郎が登場し、歌うテーマが「社会から個人へ」と移り変わっていった時代だった。
そんな中で様々なスタイルのフォークシンガーやグループが登場した。
その流れはユーミンが登場し、ニューミュージックと呼ばれ始めるまでのおよそ5年間だった。
.
あまりにもたくさんの人たちが現れ、心に残るヒット曲が産まれた。
とても1ステージではトレースしきれるもんじゃない。
そこで僕にとっても思い入れの深い、青春時代に直結する唄を中心に選んだ。
.
①雪(吉田拓郎)
②外は白い雪の夜(吉田拓郎)
③氷の世界(井上陽水)
④神田川(かぐや姫)
⑤白い冬(ふきのとう)
⑥さよなら(オフコース)
⑦さようなら(NSP)
⑧竹田の子守唄(赤い鳥)
⑨なごり雪(風・いるか)
⑩案山子(さだまさし)
⑪根雪(中島みゆき)
⑫ミルク32(中島みゆき)
⑬「いちご白書」をもう一度
.
選びに選んだ、というか捨てに捨てて残った歌の数々だ。
ボリュームたっぷりの内容で、(いつもの如く)舌好調。
歌いに歌い、しゃべりにしゃべった。
.
.
今回「髭とフレグランス」のおふたりと共演した歌は「Silver Wing」。
我々にとってのアイドルであり、師匠でもあるカントリー歌手のトミ藤山さんが好んで歌われるナンバーだ。
急な無茶ぶりだったが応えてくれたペグさんたちに感謝だ。
.
おかげさまでお客様は大入りの満員。
皆さんじっくり耳をかたむけてくれたり、チャチャを入れてくれたり、一緒に歌ってくれたり。
ありがたいもんだ。
特に初めて足を運んでくれた中学時代の同級生・坂下君との再会はうれしかった。
彼は函館潮見中学のサッカー部に僕を引きずり込んだ張本人。
.
いやんや、たまげた!
古池にこったら特技があったとは知らねがったゎ
.
と目をくりくりさせていた。
.
.
次回「春の陣」は5月25日(日)。
中川しんちゃん、ツカサと3人の清津峡仲間でお届けする予定です。
若いしんちゃん、もっと若いツカサにあおられ、70のジジイがどんなステージを展開するか。
今から楽しみ。




| 固定リンク | 0
「おーるどタイム de ライブ」カテゴリの記事
- 記録 おーるどたいむ de ライブ 冬の陣(2025.01.27)
- おーるどタイム de ライブ 秋の陣 その2 日本フォークソングの夜明け(2024.11.07)
- おーるどたいむ de ライブ 秋の陣 その1 青空演奏の再現をめざして(2024.11.07)
- 断腸の思い(2024.11.07)
- おーるどたいむ de ライブ 夏の陣 Martin古池の巻(2024.08.27)
コメント