楽しかったマイルス・ジャズ・カフェ・ライブ
Romantic Bandさんにお声をかけていただきマイルス・ジャズカフェで歌わせていただいた。
初めてのお店、初めてのお客様に歌うのはやはり緊張する。
どんな流れで、何を歌うか。
まったく見当のつかないままにマイルス・ジャズカフェに到着。
なんと店内はすでに満員状態。
お客様はみなRomantic Bandの演奏を心待ちにしてるんだな。
そんな様子がひしひしと伝わってくる。
ざっと見渡すとお客様のほとんどが「団塊の世代」とお見受けした。
「団塊の世代」の方々はビートルズ世代であり歌謡曲世代でもある。
フォークソングや日本語カバーポップスなども聴いて来られた方々。
琴線に触れる選曲をするのは容易に思える反面、意外と難しさもある。
1部のRomantic Bandの演奏が始まってもまだ決めかねていた。
Romantic Bandはドラム、ベース、ギターが伴奏し二人の女性ボーカルが歌うスタイルのベテランバンド。
厚みのある演奏、個性の違う二人の歌い手が織りなすステージは聴き応えがある。
そして僕の選曲のヒントも頂戴することができた。
歌謡曲や映画音楽などいろんなジャンルの音楽を奏でるRomantic Band。
それもごくごく自然なアレンジ。
個を前面に押し出す演奏ではなく、お客様に溶け込んでいくような演奏が心地いい。
バンド演奏とソロ演奏の違いはあれど、僕とはとても親和性のある組み合わせだなと思う。
そんな演奏を聴きながらお客様の表情をうかがう。
皆さん、ゆったりと音に身を委ねるようなここちよさげな表情。
Romantic Band作った場の空気に乗せてもらい、それを受け継ぐようなステージにしようと思った。
当初口開けの1曲は「めぐりあい」を考えていた。
来たこともない街に来て
来たことがあるような気がしたの
会ったこともない人に会い
あったことがあるような気がしたの
ただそれだけのことなのに
その日はとてもいい日です
初めてのお店には適当かなと思っていた。
でもやめた。
この歌は初めての場所に感じる自分自身の感情の歌。
見方を替えれば、そんな自分と初めて会った人たちとの間に距離があるともとれる。
どこかよそよそしさをも感じてしまう。
この場合演者とお客様の間にある距離を徐々につめていくというステージワークになる。
でもRomantic Bandが作った空気感がすでにある。
だからいきなり身を投げ出し、委ねるところから始めようと思った。
「なんとなく なんとなく」が口開けの1曲に。
君と会ったその日から なんとなくしあわせ
君と会ったその日から 夢のようなしあわせ
これが功を奏したようで、いきなり皆さん一緒に歌い出す。
そこで方針が決まった。
今日は歌声音楽会風にしていこう。
可能な限りお客様も一緒に歌える選曲にしよう。
ひとつだけ不安があった。
お店の作りが鰻の寝床のように縦長になっている。
ナマ声、生ギターでは(特にフィンガーピッキングは)お店の一番奥にまでちゃんと届くだろうか。
アルペジオ伴奏の歌は「この歌は静かに聴いてねー」と一声かけることでなんとかなったようだ。
歌い終わってみると選曲も多岐にわたるアラカルト。
・秋の花3題。
「追伸」~「秋桜」~「曼珠沙華」
・洋楽カバーポップス
「ヴァケーション」~「ダイアナ」~「愛の賛歌」~「テネシーワルツ」
・演歌、歌謡曲
「津軽海峡冬景色」(特急はつかり5号の車内放送付き)
「いいんでないかい」(青函連絡船の終着、函館のソウルソング)
このほかにも何曲か歌ったが忘れた。
あっという間のステージだったが、皆さん一緒に歌ってくれありがたかった。
Romantic Bandの作ってくれた場の空気感をこわさず、さらにあたためることができたかな。
このあとのRomantic Bandの第2ステージに無事バトンをつなげることができたように思う。
ライブの最後はそれぞれのアンコール。
僕は「故郷に帰りたい」(カントリー・ロード)の日本語バージョン。
Romantic Bandのお三方にベース・ドラム・ギターでバックアップしていただいた。(いきなりふってしまってごめんなさい)
Romantic Bandさんとはまたいつかどこかでジョイントしたいものだ。
マイルス・ジャズ・カフェでまた歌いたいものだ。
すべてのリアクション:
吉田 嘉秀、蒲田 祐子、他30人
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