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2024.07.29

ぶん・いとうコンサート

吉川のノアズガーデンで開催された「ムジカマーニ・第15回サロンコンサート」。
今回はぶん・いとうさんのソロ・コンサート。
「昭和歌謡やポップスを歌いまくる」という企画だった。
なんと全25曲を次から次へと歌う3時間ほど大コンサートだった。
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僕はボーカルのぶん・いとうさんを支えるサポート隊としてギターとカホンで出演した。
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サポート隊は豪華な顔ぶれだった。
グランドピアノ2台+エレピを担当したのがくーみん、そして牧野玲子さん。演奏の骨格は鍵盤で作られていく。
これに華を添えたのがフルートの堀江正博さん。
さらに演奏を締めるリズム(パーカッション)とコーラスを担当したのがゴスペルグループ・サラブルークの三人娘。
ギターはそれぞれの音の間隙を埋めるのが役割。
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コンサートはぶんさんのお友達やご家族が大集合。
小中学校、高校、大学の同級生の方々が大集合。
ほかにもぶんさんのファンの方々が遠く台湾や福島などの遠隔地からもお見えになった。
いわば「ぶん・いとう大ホームコンサート」。
会場のノアズガーデンは30人ほどのお客様で満杯の大盛況。
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中身の濃い、そして楽しいコンサートになった。
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サポートギタリスト(時々カホン)としての出演だったが、個人的には色々と学ぶことも多かった。
まずなによりも勉強になったのはバンドの中の一構成員としての役割をどう解釈し、どう演奏するか。
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普段の僕はソロ弾き語りのスタイルで演奏している。
歌とギター、そして表情やボディアクションですべてを完結させるスタイルだ。
バンドでは全体の中で必要な音を出すことに特化することが求められる。(不要な音は出してはいけないともいえる)
これがなかなか難しかった。
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個人練習の段階では歌とギターで完結させるところから始めた。
数少ない合せ練習の中で不要な音をどんどん削っていった。
歌の骨格を形成しているピアノと音のかぶるところはどんどん削除。
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残った音はいわば出がらし。
そのままではつまらないものなってしまう。
その出がらし音をどう必要かつ魅力的な音に仕上げていくか。
このトライ&エラーがとても勉強になった。
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ちょっとおかしなたとえかもしれない。
印刷工場の製造工程でのアプローチととても似ていると感じた。
「あたりまえの品質」を維持しながら、さらに「魅力的な品質」に高めていく工程だ。
「出がらし」は必要最低限の品質エッセンス。
これに命を吹き込み生き生きしたモノに変えていく工程。
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別の言い方をすれば「家内制手工業」の弾き語り作業と「工場制手工業」(マニュファクチャー)の違いだ。
一人の印刷職人が印刷を完結させていく「家内制手工業」。
それが少し大がかりになり、分業をして品質を作る「工場制手工業」。
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ギターの役割はすでにある程度できあがった音の間隙を埋めていくのが役割。
全体練習では各楽器の音を聴きながら必要な音をさぐっていった。
分業化によって織りなされた各楽器音が「魅力的な音」に昇華できたか。
それを判断するのはボーカル・ぶんさん。
気持ちよく歌えただろうか。
そして最終的には聴いてくださったお客様の判断。
皆さん楽しんでいただけただろうか。
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コンサート終了直後はあまり話す時間もなかったのでぶんさんがどう感じていたかは分からない。
機会があれば総括会でも開き、ぶんさん始め皆さんのお話を伺いたいものだ。
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他にも色々学びや反省点もあるが、それは自分の中で整理していこう。

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