« ありがたかった 歌謡ショー@楽龍時 | トップページ | 2024年05月 ライブ・音楽会予定 »

2024.04.19

さんすまいる音楽会

昨日の歌謡ショー@楽龍時に引き続き、今日はデイサービス・さんすまいるで音楽会。
ご老人たちに歌うという点は同じだが、ショー(コンサート)と歌声音楽会とではその性格や進め方は大きく違う。
.
ショーはあらかじめざっくりしたプログラムを組んで臨む。
進行もある程度きっちり決めてある。
オーディエンスに歌を聴いていただくというスタンスだ。
.
一方歌声音楽会では参加者のリクエストを中心に進める。
事前にプログラムなどの準備をしてもほとんど意味をなさない。
「みんなで歌い、みんなでおしゃべりを交わす」ことが趣旨の音楽会。
水先案内人として多少リードする局面もあるが、蓋を開けてみなければ何が飛び出すか分からない音楽会だ。
.
デイサービス・さんすまいるでは隔月のコンサートをもう10年続けている。
最初はショー形式だったけれど、時間の経過と共に自然に歌声音楽会の形になり、定着した。
過去リクエストの多かった唄を150曲ほど集めた手製の歌集を元に進めている。
.
このところ参加者の顔ぶれがすっかり変わってしまっている。
当初からのメンバーは一人のみになり、あとはみな入れ替わった。
老人施設の定めとはいえやはり淋しいものがある。
.
同時に進行上ちょっと見直しが必要になってきている。
これまでやってきた唄のキーが合わない方が増えてきているのだ。
これまで参加者が歌いやすいキーを手探りで決めてきた。
長年そのキーでやってきたのだが、新メンバーのほとんどの方が歌いにくそうにしているのが見て取れる。
「歌う」ということ自体に慣れていないという事情があるのだろう。
.
1番は従来のキーで歌い、声が出にくそうだと判断したら2番以降はキーを変えて歌うという暗中模索をしている。
1音の上げ下げ程度であればさほど苦ではない。
でも中には大幅に変えることもある。
例えば「函館の女」はこれまでCでやってきたが、今日はAに変更。
.
多分これも歌うことに慣れるまでの一時的な変更で、いずれまた変更することになるだろう。
.
ただ面倒な手探りのキー変更にも善いところはある。
変更作業を音楽会の流れの中に組み込むことによって、参加者との会話が増えることにもつながっている。
新しい参加者たちと気心を合せていく上で大いに役立っている。
しばらくはこんな手探りが続くことになるだろう。
.
今日もサプライズがあった。
音楽会が終了するタイミングで大きな花束を頂戴した。
昨日が僕の誕生日だということを覚えていてくださった。
花束を肴に参加者による年当てクイズに発展していくのがおもしろい。
新参加者の方々はまだ僕が還暦くらいだと思っていたらしい。
古希を迎えたと聞き一様に驚いた顔をする。
皆さんから見るとまだ若者ということなのだろう。
.
 やっとこさ古稀に漕ぎ着けた
 ケツの青い駆け出し者です
 以後お見知りおきを
.
そう仁義を切ってさんすまいるを後にした。

| |

« ありがたかった 歌謡ショー@楽龍時 | トップページ | 2024年05月 ライブ・音楽会予定 »

さんすまいるコンサート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ありがたかった 歌謡ショー@楽龍時 | トップページ | 2024年05月 ライブ・音楽会予定 »