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2023.12.31

楽しきかな 歌い納め・青空越冬隊

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暖かくおだやかな青空演奏。
今年のしめくくりを気持ちよく歌い納めることができた。

前半の2時間はふく助さんとライブの準備に精を出した。
正月明けそうそう船橋の「音Cafe Ohana」でやるライブの練習だ。

我々の練習は一風変わっている。
演奏や歌の練習の合間に「議論」が挟まる。へたすりゃ歌ってる時間より議論してる時間の方が長いこともある。
主に歌の背景や、ストーリーについて。そしてその歌に対してどんな思い入れがあるかなどを語り合う。

音を重ねる練習は技術的な点での成熟度は上がるかもしれない。
けれども「一緒にライブを作る」という視点ではひとつひとつの歌に対する「共通理解」が同じくらい大切なことだと思う。
ライブまで一緒に練習できる機会が少ないのでなおのことだ。
技術的な練習は個人練習でまかなうことができるが、同じ気持ち同じ方向を向くためにはface to faceは欠かせないことだ。
そういう視点で考えると青空演奏の場を借りた今回の練習は実りあるものだった。
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甥っ子・直道君がふらりと遊びに来てくれた。弟の末っ子で天真爛漫な性格がいい。めったに会うことはないのだが妙にウマの合う甥っ子だ。(学生時代、二人ともサッカーのゴールキーパーをやっていたことが親近感を高めているのかもしれない)
2年ぶりに青空演奏に来てくれ、とてもうれしかった。

そして直道君に僕と弟の歴史や関係を語りながら、今回のライブの選曲のバックボーンをからませていった。
なにげないおしゃべりだ。でもそれが今回の選曲の背景にあるものを具体的に示すことにつながったかなと思う。
彼の出現で練習アワーがなごやかで中身のあるものになったと思う。
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後半戦は菅原さんたちと合流しての忘年演奏。
「青空越冬演奏隊」のそろい踏みだ。
三線の山田嬢、ウクレレの絵描きさんらと歌におしゃべりにとおおいにに盛り上がる。

菅原さんは忘年演奏に気合いたっぷり。ワンカップ大関を数本、お燗して持参。
ふく助さんもおつまみをしこたま持参。

こうなるとやる歌は決まってる。
「旅」(ワンカップ大関のCMソング)、そして「お酒の歌」。
ともにナターシャセブンの歌。
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楽しいときはいつでも過ぎてゆくもの。
この1年間、毎週この場で積み重ねてきた。
暑い日、寒い日、風の強い日。
それなりに苦労をしても続けてくることができたうれしさ・ありがたさ。
満足感・充足感に満たされたひとときはあっという間だった。

来年もまた楽しく、頑張って続けていきたいものだ。

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青空越冬隊について思うこと

青空演奏を始めて3年目になる。
始めるきっかけはコロナの影響でライブやコンサート、音楽会などがのきなみ出来なくなったためだった。
ライブ勘を損ないたくなかったのと、声をしっかりと出し続けなくてはならなかった。
いわばやむにやまれぬ事情から始めた「青空演奏」だ。
毎週土曜日の昼下がりから夕方までの4時間ほどをみっしり歌ってきた。
多くの時間は自分と向き合いながら一人で歌う。
季節毎の歌の蔵出しや棚卸しをしたり、ライブや音楽会の準備や予行演習をやってきた。
コロナ前にやってきた「朝市コンサート」の役割を「青空演奏」にあてた。
そして時に聴いてくださる方が現れるやいなや、スイッチが瞬時に入りミニライブモードとなる。
加えて後半は共にこの場所で演奏してきた朋友・菅原さんとの合同演奏になだれ込んでいく。
特にこの1年、毎回いろんな方が参加してくれるようになった。
さながら「青空演奏隊」だ。
毎週そんなことを続けながら、これまで2シーズンの越冬演奏を乗り切ることができた。
先日より3シーズン目に突入している。
真夏の直射日光も厳しいが、やはり冬期は群を抜いて厳しい。
友人たちには「まるで修行僧みたい」などと言う人もある。
中には「意地になってる」とか「年寄りの冷や水」などと辛辣に言ってくれる人もいる。
でもその心は共に「無理をするな。年なんだから」ということだろう。
当然のことながら自分では修行僧などとは思っていない。
無理をしているとも思っていない。
年であることはまあ認めざるをえないけどね。
でも年齢を理由にやることを制限することには大いに抵抗感がある。
年を重ねる毎にやれることが少なくなってはいくんだろうけど、やれるうちはやり続けるべきだと思っている。
「続けること」自体に意味があると信じたいからだ。
多くの時間は一人で歌っている。オーディエンスはいない。
それでも本気モードで歌う。
自分自身と向き合いながら歌うことは必要で大切なことだと思うんだ。
もちろん技術向上的なこともある。
同時にひとつひとつの歌に対する理解や共感を覚えるためには本気モード歌わなきゃならないと思う。
身体にしみこませるためにはひたすら歌うしかない。
野球選手は何百本も素振りをくりかえすことでバッティングの勘どころを身体にしみこませていくという。
本気モードでくりかえし歌うということはそれに似ている気がする。
青空演奏はそういう「作業」をする上で格好の舞台。
たとえ寒い日々であっても「続ける」ことは途切れさせたくない。
かといって無理して寒さに「耐える」という発想は持ちたくない。
「耐える」ということは「無理をする」ことでもある。
「無理をする」ことは精神的にまったく良いことではない。
昔の人は「艱難汝を珠にする」などといっていた。
でも自ら求めて艱難に身を置きたいとは思わない。
むしろ寒風の中で普段通り演奏するにはどうすりゃいいのか。
そしてより快適にやるにはどうすれば良いのか。
「青空越冬隊」はそんな発想でやりたい。
その意味でも一緒に「青空越冬隊」を続けてきた仲間たちには感謝だ。
寒い中でも音を合せる楽しさを共有・享有できる友の存在はありがたい。
年内最後の「青空演奏」は30日、今週の土曜日。
1年を振り返りながら歌おうと思う。

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若者たちと歌う

若者といっても小学生~中学生~高校生と幅広い。
知的障害のある子供たちをサポートをするNPO法人の南越谷事業所での音楽会だ。
昨日はご老人向けの配信ライブ。
そして今日は若者たちとコンサート。
切り替えはけっこう大変。
それでも今回が3回目のコンサートになるので、互いに勝手がわかり合うようになっている。
若い衆向けのコンサートとはいえ、今時の音楽はやらない。(というかほとんど知らない)
なので自分が彼らの年頃の時に聴いていた歌や自作の歌をやることにしている。
それでも彼らは目を見開いてしっかり聴いてくれるのがうれしい。
今回は全曲アップテンポでそろえた。
こざかしいアレンジは一切抜きにして、ストレートなストロークでリズム感を強調。
これがはまった、彼らは後打ちの手拍子やタンバリンなどで一斉にリズムに乗ってくれる。
これがまたしっかりしたリズムを刻んでくれるんだ。
やはり今時の若者たちはリズム感がいい。
若者たちのリズムに乗っけてもらって僕もぐんぐん突っ込んだ演奏に。
外は寒気のためかなり冷えこんでいるが、室内は熱気と歓喜の渦だった。
圧巻はラストの「Take me home Country Road」~「ハエ・ハエ・ハエ」。
テンポをぐんぐん上げていった。子供たちのリズムが崩れるかなと思っていたが、とんでもない。
かなりのハイテンポでもしっかりついてくる。そればかりかこちらをガンガン煽ってくる。
すっかりおなじみになった「ハエ・ハエ・ハエ」もリフレーンにもしっかり応えてくれる。そしてがっつり煽ってくる。
こちらも調子に乗りリフレーンを何度もくりかえしテンポアップをはかっていく。
おもしろかったぁ!
この子たちの多くは音楽に興味が深く、何人かはギターやドラムなどの楽器に挑戦している。
事業所のスタッフ全員が楽器を演奏するのでその影響を受けているのだろう。
そんなこともあり新たな提案を受けた。
次回のコンサートでは課題曲を決めて子供たちとセッション・アワーをもうけようというものだ。
子供たちのやりたい今時の歌を1曲。
僕が彼らの年頃の時に歌っていた歌を1曲。
「世代間青春の歌の共演」という提案。
10代の若者たちと70歳にならんとするジジイのそれぞれの青春時代の歌を共演するというもくろみ。
なんだかとってもおもしろそうだ。
加えて同じNPO 法人の別の事業所からもコンサートの依頼があるとのこと。
こちらは障害が少し強い子らが多いので同じようなリアクションになるかどうかは不明とのこと。
でもスタッフは「音楽で子供たちのこころを豊かにしたい」と乗り気だそうだ。
喜んで引き受けさせてもらうことにした。
長年積み重ねてきた音楽が誰かのお役に立てるなら僕としてもうれしい限りだ。
そのスタッフさんとも旧知の仲なので、意見交換しながら形にしていこうと思う。

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2023.12.27

2024年01月のライブ・音楽会予定

★「たそがれ音楽会@JUNE」1月26日(金)に変更となりました★
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1月7日(土) フォークの歌声音楽会@おーるどたいむ
時 間  14:00~17:00
場 所  場 所  Live cafe おーるどタイム
      https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  Martin古池
参加費  ご注文をお願いいたします。
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1月8日(月) Ohanaライブ わが青春の歌物語
時 間  13:30~16:00
場 所  音 Cafe Ohana
      船橋駅 徒歩5分
出 演  1部 Martin古池 with ふく助
     2部 オープン・ステージ
参加費  ¥1500
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1月14日(日) Martin古池の 井戸端音楽会
時 間  13:00~15:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
お客様とのおしゃべりやリクエストをもとに作っていく、井戸端会議のような音楽会です。
一般に「歌声喫茶」というと歌が中心の音楽会。
井戸端音楽会はみんなで歌うことはもちろんのこと、歌にまつわる背景話や参加者それぞれの思い出話など一緒におしゃべりをしようというものです。
楽器持参での参加も大歓迎です。
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1月18日(木) SOMPOケア 配信ライブ
時 間  15:00~16:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
★日本各地のSOMPO関連グループホームをオンラインでつなぐ歌声音楽会
 見学・応援大歓迎!(お気に召したらの投げ銭ライブ)
  毎月第3木曜日開催
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126(金) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 

時 間  16:30~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 (1ドリンク付き)
水先案内人 Martin古池

★昭和の香り漂う喫茶店で昭和を思いおこす歌の数々を参加者みんなで歌います。
歌とおしゃべりあふれる黄昏時をご一緒しませんか。

★借り予定です。日時変更の場合はあらためてご連絡いたします。

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1月16日(火) ギター・ワークショップ@JUNE
1月30日(火)→仮
時 間  16:00~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 +オーダー
水先案内人 Martin古池
★1月30日は仮予定です。変更があった場合あらためてお知らせいたします。
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12月 毎週土曜日 青空演奏

時 間  12:30~16:00
場 所  越谷中央市民会館前の川沿い芝生広場

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2月4日(日) おーるどたいむ de ライブ 冬の陣 2024
時 間  15:00~
場 所  場 所  Live cafe おーるどタイム
      https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  1部 やまだこ
     2部 Martin古池 with ふく助
木戸銭  ¥1500 別途ご注文をお願いいたします。
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2023.12.17

3つの音楽会

この2日間で3つの音楽会をやった。
 ①さんすまいる音楽会
 ②たそがれ音楽会
 ③フォークの歌声音楽会
それぞれ音楽会の性質や参加者が異なる音楽会だ。
交わされるおしゃべりや歌は微妙に重なり、微妙に異なる。
水先案内人の立ち位置も十把一絡げというわけにはいかない。
そしてそこがおもしろいところだ。
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さんすまいる音楽会は地元のデイサービスで隔月で10年以上続けてきた。
デイサービスなので参加者の介護認定度の変化に伴って少しずつ顔ぶれは変わっている。(最初からのメンバーは今では二人しか残っていない)
それでも交わされるおしゃべりや歌われる歌に変わりはない。
昔はやった歌謡曲が中心だ。
ここでは昭和30年代あたりの歌もいまだに流行歌なのだ。
今回は初めてベースのふく助さんにお手伝いしていただいた。
アコースティック・ベースをアンプにつなげればもっとふくよかで厚みのある音になったんだろう。
でもあえて生音で弾いてもらった。
さほど大きくはない室内で参加者との距離も数メートル程度。
なによりもご高齢の方々の歌声は大きくない。それぞれの方の歌声を阻害する音量は不要との判断からだ。
僕自身ギターや声量もここでは6~7割程度に控えて演奏している。
いつもとは違うベース付きの演奏は気持ちよかった。
ベースとギターの区別もつかないご老人たちもなんの違和感もなく、いつものように楽しげに語り、突っ込みを入れ、歌ってくれた。
「いつものように」「楽しく」というのがキーワードのさんすまいる音楽会。
1時間はあっという間に過ぎ去った。
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その足で喫茶店JUNEでの「たそがれ音楽会」に向かう。
これまた毎月10数年続けてきた音楽会。
参加者年齢層の幅は広くなり、60代~80代。
同年代から人生の大先輩といった顔ぶれが一堂に会する。
おしゃべりの幅も広がるし、リクエストされる歌もまた多岐にわたっている。
難しいのは70~80代の古くからの参加者と60代の参加者のリクエストをバランス良くリードしていかなければならないところ。
どちらかに偏ってはいけない。かといって機械的な切り分け方をしてもつまらない。
各年代それぞれの時代を肯定しつつ、融合させていくところに面白さと難しさがある。
ここではふく助さんのベースはアンプにつないでもらい、存分に弾いてもらった。
参加人数はいつもよりやや少なめ。こぢんまりながらもおしゃべりが飛び交い、中身の濃い音楽会となった。
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翌日はおーるどタイムで「フォークの歌声音楽会」。
こちらは同年代が主力。
しかも多くの参加者がいろんな楽器を奏でる「フォーク世代」中心の歌声音楽会だ。
今回もギターのほかにキーボード、プサルタリー、パーカッションと多彩な楽器が登場した。
なによりもももっちさんが遠路マンドリンを抱えてやってきてくれたのがうれしかった。
今回はマンドリンをフィーチャーした歌をたくさん取り上げ、リリカルな音色が歌声に華を添えてくれた。
多彩な楽器のアンサンブルは気持ちの良いものだ。
3時間という長丁場ながら、長いとは感じぬ楽しい音楽会となった。
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コロナ以降僕の音楽現場はこういった「歌声音楽会」が多くなっている。
ライブのようなショー的な演奏会も楽しいが、参加者全員で作っていく「歌声音楽会」のようなスタイルがいい。
僕にはこちらの方がより似合っているように感じられる。
みっしりと中身の詰まった2日間、3つの音楽会となった。

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