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2023.11.27

2023年12月 ライブ・音楽会予定

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12月10日(日) Martin古池の 井戸端音楽会
時 間  13:00~15:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
お客様とのおしゃべりやリクエストをもとに作っていく、井戸端会議のような音楽会です。
一般に「歌声喫茶」というと歌が中心の音楽会。
井戸端音楽会はみんなで歌うことはもちろんのこと、歌にまつわる背景話や参加者それぞれの思い出話など一緒におしゃべりをしようというものです。
楽器持参での参加も大歓迎です。
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12月15日(金) さんすまいる音楽会
時 間  13:30~14:30
場 所  デイサービス・さんすまいる
地元、越谷は蒲生のデイサービス・さんすまいるで長年やっている歌声音楽会。
じいちゃん、ばあちゃんたちと世間話に花が咲き、気がついたら歌っていた。
歌とおしゃべりがシームレスにつながっている音楽会です。
見学をご希望の方はご連絡をお願いいたします。(martinkoike@gmail.com)
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12月15日( 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 

時 間  16:30~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 (1ドリンク付き)
水先案内人 Martin古池

★昭和の香り漂う喫茶店で昭和を思いおこす歌の数々を参加者みんなで歌います。
歌とおしゃべりあふれる黄昏時をご一緒しませんか。

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12月16日(土) フォークの歌声音楽会@おーるどたいむ
時 間  14:00~17:00
場 所  場 所  Live cafe おーるどタイム
      https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  Martin古池
参加費  ご注文をお願いいたします。
★今月は土曜日の開催となります。
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12月21日(木) SOMPOケア 配信ライブ
時 間  15:00~16:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
★日本各地のSOMPO関連グループホームをオンラインでつなぐ歌声音楽会
 見学・応援大歓迎!(お気に召したらの投げ銭ライブ)
  毎月第3木曜日開催
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12月07日(木) ギター・ワークショップ@JUNE
12月20日(水)→仮
時 間  16:00~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 +オーダー
水先案内人 Martin古池
★12月20日は仮予定です。変更があった場合あらためてお知らせいたします。
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12月 毎週土曜日 青空演奏

時 間  12:30~16:00
場 所  越谷中央市民会館前の川沿い芝生広場

12月16日(土)の青空演奏は「フォークの歌声音楽会」と重なるためお休みいたします。

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おさらいと、新たな準備と 「青空演奏」

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今日の青空演奏は寒かった。
お散歩する人の姿もまばらで、ちょっと淋しい。
足を止めて聴いてくださる人も少ない。(そんな中で終盤聴きに来てくれたkanaちゃんや、いつも気にかけてくださるおばさんありがとう)
これから真冬にかけてそんな日が続くんだろう。
でもその分自分に向き合いながらの演奏をすることができた。
これはこれでとても大事なことだ。
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今日は前半、先週やった「おーるどたいむ de ライブ」のおさらいを重点的にやれた。
先週の本番ではふく助さんのベースに助けられてのアンサンブル。
今日やったのはソロの弾き語りでやる場合のギターアレンジや歌い方についていろいろ試すことができた。
ベースがない分ギターのアレンジでベースっぽいフレーズを織り込まなければならない。
リフやソロ弾きパートも和音の中に組み込まなければマヌケな音になってしまう。
アレンジを変えるから当然歌い方も変わってくる。(ブレスの位置や、音の切り方・ため方が微妙に変わってくる)
また本番で思ったようにはいかなかったところも見直す。
失敗とまではいかないまでも、内心「ムムッ😅」と思うところはたくさんある。
そんなところを意識しながら1曲ごとに向き合う。
ライブ本番が終わったのに、なにもあらためておさらいすることもないだろう。
そう思わないでもない。
でも長年の習慣というか性分というか、「おさらい」作業をしないことにはライブを終えた気がしない。
1時間半ほどかけてくりかえし試し、「ライブ 秋の陣」に引導を渡すことができた。
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次にやったのは12月16日(木)に予定している配信ライブ「Martin古池の歌謡ショー」の下準備。
ここ数日選曲と譜面作りに精を出し、20曲ほど選別した。
次の歌謡ショーのテーマを考え、歌を選ぶ作業は楽しいものだ。
でも最終的には10曲以内に絞り込まなければならない。
その前に全曲を歌い込んでいく。
くりかえし歌い込むうちに歌同士が自然に呼び合うように近寄っていく。近寄った歌同士の関係を膨らませてストーリーが浮かび上がってくる。
今日のところはまだストーリーができあがるところまではいかなかった。
いかなかったがふるいにかけられる歌は何曲か出てきた。
こういう「作業」はおもしろい。
何度か「作業」をくりかえしていくうちに「歌謡ショー」の直前くらいに形になっていくのがこれまでのパターンだ。
今日はその第一歩を切ることができた。
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「おさらい」と「準備」、ともに満足のいく「青空演奏」となった。

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2023.11.21

「おーるどたいむ de ライブ 秋の陣」をふりかえる

とにかく楽しかったの一言に尽きる。
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遠路山形県長井市からやってきたオカリナの金子俊郎さんとの1部。
繊細かつ迫力あるオカリナの音を皆さん堪能している様子がビンビン伝わってくる。

昨日芝生広場で予行演習をした時はギターの音が負けて埋もれるんじゃないかなと心配したけど杞憂だった。これはライブ会場のおーるどタイムの作りがいいからだとあらためて感じる。(オカリナは生音で、ギターはラインを通すなんてことになったらカッコつかないもんね)

ステージの二人のかけあいもいい感じ。金子さんとは互いに気取ることなくやりとりできるのがいい。
山形弁の混じった標準語と函館弁の混じった標準語のやりとりがいいあんばい。(二人とも標準語でしゃべってるつもりなんだけどね、ちゃんとなまってる)
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実はのっけからチョンボをやらかした。
金子さんのオリジナル曲「花神」、いい調子で演奏してた。
間奏のギターソロを弾き始めた時、あろうことか指が勝手に「北の国から」のメロディになってしまったんだ。
途中でやめるわけには行かないんでそのまま「北の国から」で押し通した。金子さんが「花神」にちゃんと戻してくれるだろうと思ってね。
ところが金子親分、何事もなかったかのようにそのまんま「北の国から」に移行した。
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やはり場数を踏んだベテランだね。全く動じることなくチョンボをも笑いに変えるステージワークには安心感がある。

金子さんとの弥次喜多道中のようなステージはとにかく楽しかった。
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2部はベースのふく助さんと一緒に「北海道の生んだ歌い手たち」。
6回続けたシリーズで今回がその最終回。
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メジャーシーンを飾った歌手たちの歌。
先鞭をつけた大御所歌手たちの歌をいくつか。
そして今現在北海道で歌っている同年代の歌い手たちの歌を紹介した。
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その中でも特に印象に残ったのはふく助さんのベース弾き語りによる「圭子の夢は夜ひらく」。
ほぼ全編をベースだけで歌う。(ギターは最後にちょっとからむだけというアレンジ)
この歌を準備し始めた当初、ご本人はいろいろと悩んでいた様子だった。それはベースアレンジだったり、歌い方だったり。
本番では気負うことなく淡々と歌い、寄り添うようにベースを弾いていた。
説得力ある弾き語りになり、お客様の反応も上々だった。
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そしてもう1曲。「いいんでないかい」。
民謡歌手・佐々木基晴さんの歌う函館ソングだ。
佐々木基晴さんは大正15年、函館生まれ。
いまなおバリバリ歌ってらっしゃるという伝説的な大御所。
この歌をちゃんと歌いきるのが今回の僕の目標でもあった。
民謡的な歌唱の雰囲気を残しながら、自分流に歌えればと思っていた。
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うれしいことにテンポや調子のいいこの歌に皆さん大盛り上がり。
僕もそれに押されて絶好調で歌いきることができた。
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終盤の数曲はいつものようにらんぶりんまっくさんがフラットマンドリンとワイゼンボーンで歌に花を添えてくれた。
どれも今回初めての歌ばっかりだが、いいあんばいでからんでくれた。

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最後に反省点を。
調子にのってしゃべりすぎた。そのことで時間が大幅に伸びてしまった。
いつもはおしゃべりはけっこう自制している。
今回はテーマがテーマだけについ歯止めがきかなくなってしまった。
場合によっては用意した歌をやめるなどの勇気を持つことも大切。
あらためて反省!
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でも大入り満員のお客様や出演した皆さんと一緒にいい時間を作ることができたのがなにより。
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2023.11.12

天寿全う 我が家のモグ猫

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11月11日(土)16:25
12年間一緒に暮らした猫のモグが旅立った。
10月半ばあたりから急激に弱ってきていた。
医者の診断では腎臓病とのことだった。
ネコの場合特別な病気やケガ以外であれば多くの場合が腎臓を患って亡くなっていくとのことだった。
モグの場合はかなり悪くなっており、人間でいえば人工透析を要するくらいであったらしい。
もともと大食というわけではなかったが、食が極端に細くなっていた。
10月の末には水もあまり摂らなくなっていた。
医師から処方してもらった腎臓の薬と栄養補給のためのシロップをスポイトで口から流し込む日が続いた。
(それすらも受け付けなかったり、口から出してしまったりということも多かった)
11月1日、自力で動くことも難しくなってきた。
部屋の隅に置いた椅子の上が定位置となり、そこから動こうとはしなくなった。
「終末ケア」に移行した。
椅子の上で丸くなったまま1週間過ごしてきた。
その椅子から転がり落ちてしまった。
ここまでと覚悟をした。
静かな部屋にタオルを敷き、そこが新たなねぐらにした。
ひがな丸くなりうずくまったまま呼吸をくりかえすだけとなる。
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11月9日(木)
いつ逝ってしまうかわからない状況になり臨戦態勢をひいた。
啼きもせず、身動きもせず、静かな呼吸だけをくりかえす。
「モグ」という呼びかけに対して尻尾を振ることだけが生存の証のように思えた。
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11月11日(土)
前日の夜から呼びかけに対しても反応が鈍くなってくる。
それまでは尻尾の付け根から大きく振っていた。今は尻尾の先がかすかに動くのみ。
目に宿していた光も少しずつ弱くなっている。
開いていた瞼もとじかけ、伏し目がちになる。
時折ひきつけを起こしたようにピクリと身体をふるわせる。
でもそれは己の意思で動かしたというよりも、生命反応により動いたものなんだろう。
生死の狭間をさまよいながら、消えかける生命の炎をかろうじて灯している。
僕は右足の肉球に指を挟み時折もんでやる。
残されたわずかな力で握り返してくる。
まるで握手を返すかのように。
胸が突かれる思い。
「握手」という親の代から70年続く我が家の儀式。
握手で始まり、握手で終わる信頼の挨拶。
モグもまたそれを最後に示してくれたのか。
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突然、吠える。
身体の底から絞り出すような野生の雄たけびのように思える。
そして宙に向かって四つ足をまわし始める。
それはまるで草原を走る野生の猫のように力強く感じられる。
最後の力を振り絞り、死にあらがったのか。
あるいは野生に戻ろうとする本能のようなものなのか。
もしかしたら「モグ」から「猫」に戻るための儀式なのか。
やがてぐったりと身を丸める。
静かな呼吸だけを続ける。
静かに呼吸だけを続ける時間がどこまでもどこまでも続く。
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陽が落ちるころ、2度大きな呼吸をする。
かすかな鳴き声とともに呼吸をすーっと止める。
16時25分だった。
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もう少し長く生きられるとずっと思っていた。
モグ不在の暮らしがどんなものになるのか想像もつかない。
おそらく本当の喪失感はこれからやってくるのだろう。
思えば我が家にはウサギに始まり、何代かの猫たちがいつもいた。
物言わぬ「小動物」たちだが彼らのいる暮らしにはなにか潤いがあった。
自分の年齢を考えると、この先もう猫や犬と一緒に暮らすわけにはいかない。
なんともやるせない気分だ。

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2023.11.01

第17回 Live in 清津峡

今年で17回目になるLive in 清津峡。
過去数回の中断があった。
台風や豪雨の直撃を受けてキャンプ場への山道が破壊されて復旧作業が追いつかずに中止。
最近のコロナの影響での中止。
開催できなかった年を含めると足かけ20年。
よく続けることができたと正直思う。
そして今年は常連のベテラン勢だけではなく、若い力が割って入り頑張ったのがなによりうれしい。
明日のLive in 清津峡につなげていってくれそうな勢いだった。
2年ぶりに会う(僕は前回参加することができなかった)ベテラン勢はそれぞれの「味」に磨きがかかり、懐かしくうれしかった。
中学生の頃初めて参加したツカサやショータらも早30歳を超え中堅どころに成長した。
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涙が出るほどうれしい出会いや再会があった。
そのひとつは若くして亡くなったアツシの姪っ子さんが安部ンジャーズ(品川子供劇場)の一員として参加してくれたこと。
アツシが逝ってしまったのは若干26歳。
第2回から参加していたけどずっと先輩・しばちゃんの後ろに隠れるようにして恥ずかしげにギターを弾いていた。
そのアツシがソロとして独り立ちした直後に事故で帰らぬ人となった。
あれから16年。その姪っ子が若者に成長してLive in 清津峡に参加してくれた。
万感の想いで挨拶を交わした。
そしてもう一つは「清津のキヨシロー」が10年ぶりに出演してくれたこと。
彼は初期のLive in 清津峡を盛り上げてくれた主役の一人だった。
忌野清志郎に心底惚れこみ、清志郎と同じ店でロードバイクを組み、清志郎の出入りする中華屋に通い、そしてギブソン・ハミングバードをかき鳴らして歌いステージを飛び回った。
そのステージはコピーとかカバーとかというものをはるかに凌駕していた。まさに「清津のキヨシロー」でしかなかった。
Live in 清津峡では「トリ」として出演し、会場を興奮と笑いの渦に巻き込んだ。
僕はその後最後に登場し「鳥の首を絞める」(熱気を沈め次回への想いを深める)役割を担うのが習わしとなった。
「清津のキヨシロー」が最後に出演したのは忌野清志郎没後ほどなくだった。
清志郎が棺の中で着ていたスーツと同じ生地で、同じテイラーで仕立てたものを着ていた。
以来10年、ハミングバードに触れて歌うことはなかったそうだ。(ドラマーとして活動していた)
10年ぶりに見る「清津のキヨシロー」。
ステージを見ながら泣きそうになった。
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今回僕には確かめたいことがあった。
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それは自然の中で生音で歌い、弾くLive in 清津峡。
電気のないキャンプ場なのでPA装置など使えず、生音でやるしかない。
広大なキャンプ場の中で生音演奏がどれほど聴衆に届けられるのかということだ。
僕自身は毎週川沿いの広場で生音演奏をやっているし、生声・生ギターで音を届けるための訓練もやってきた。だからある程度(20メートルや30メートル)であればちゃんと音が届けられるという感じはある。
でも大事なのはそういった経験の少ない出演者たちが生音をどこまで届けられているのかということだ。
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以前は演奏会場は木に囲まれた林の広場だった。
音は木々にぶつかり跳ね返り、天然のリバーブがかかっていた。
数年前にステージ兼用のバンガローができた。
場所は「星の広場」(勝手にそう命名している)の青空天井の下、広大な広場。
音が逃げてしまうのではないかという気がしていた。
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今回聴く場所を転々と移動しながら演者たちの音を聴いてみた。
自分自身は声量に頼らず、ひかえめの音量で歌ってみた。
結果は「なんも心配いらない」ということだった。
声量やギター音量は人によって大きな違いがある。
比較的小音量で演奏する人の出す音も30メートル離れたところでもちゃんと聞こえていた。
客席のあるステージ前20メートルではなんの問題もない。
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いくつか理由があると思った。
ひとつはステージが三方囲まれており、音が逃げることなく前方に広がること。いわばエンクロージャーの役割を果たしている。
もう一つはオーディエンスが聞き耳を立ててしっかりと聴いていること。これは一番大切な要素だと思う。参加者全員が心を合わせて音楽会を作っていければ、音量の大小は大きな問題ではない。
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そして最後に強く感じたこと。
「人の出す生の音」をもっともっと信じてもいいんでないか。
むろんアコースティックな音楽会だからこその話。
ドラムやエレキベースやキーボードなどが入った場合はまた別の話なんだけど。
「人の出す生の音」を信じ、自信を持ってしっかりと歌える、弾けるということがなにより大事だということをあらためて感じさせてもらった。
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うれしさ、懐かしさ、そしてちょっぴり寂しさを味わえた今回のLive in 清津峡。
来年もまたしっかり山道を登り降りできるように体を鍛えなければね。

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認知症予防の音楽教室

草加市が運営している認知症予防のための教室の今期(秋の部)。昨日で僕の出番は終了した。
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この教室は運動と音楽を通して認知症予防の一助にしようという行政の試みだ。
僕は昨年度からお手伝いをさせてもらっている。
ひとクラス20人で、参加者のほとんどが後期高齢者の方々。
いわゆる「団塊の世代」と戦中出生の方々が半々くらいか。
まだまだ充分にお元気な方々だが、忍び寄る老いにあらがいながらも、老いに気持ちよく対処していきたいという方々だ。
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教室は体操担当のMさんと音楽+脳トレ担当の僕とで進めていく。
途中休憩を挟み、およそ2時間の長丁場。
30分ほどの体操アワーをMさんがテンポ良く進めていく。
僕はそのテンポに合わせてギターのアドリブで簡単なBGMを奏でる。
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5~10分の休憩を挟んで次は歌の時間に。
カリキュラムがあらかじめ決められていて、毎回テーマを設定している。
選曲はテーマに沿ったものが5~6曲決められている。
今回のテーマは「テレビ普及の時代」だった。
昭和28年に初の放映が始まり、昭和34年の「ご成婚」を期に一般家庭にもテレビが普及していった時代。
テレビの番組主題歌やNHKの「みんなのうた」などの歌番組でお茶の間で歌われていたものが選曲されている。
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歌うだけでは20分もあれば終わってしまう。
歌+脳トレ時間はおよそ40分。
そこでそれぞれの歌についての深掘りをし、参加者たちの記憶を刺激する。
歌うこともさることながら、この深掘りタイムが実におもしろい。
参加者の方々が記憶の糸をたどりながら、腑に落ちる表情をされる。それを見る瞬間は実に快感。
古い記憶の糸をつなげていく作業は脳トレとしてかなり有効だそうだ。
歌は古い記憶を芋づる式につなげていくことができる。
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今回は昭和30年代の歌やおしゃべりが中心。
参加者が中学生~高校生だった頃。
そして僕は幼少期から小学生だった。
5~10年ほどの年齢の開きはあるが、同じ歌を共有することができるから進めやすい。
(この時代は子供たちも、父さん母さんも、そしてじいちゃんばあちゃんもお茶の間で同じ歌を聞いていた「古き良き時代」だった)
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歌の時間の後は再び体操の時間。
いつもなら体操に合わせてアドリブ演奏をするところだ。
今回は朝になって体操担当のMさんから急遽リクエストを頂戴した。
  「東京ブギウギ」って歌えますか
   朝ドラで笠置シズ子さんが取り上げられてるんで
  「東京ブギウギ」に合わせた体操を考えてきたんです
   歌詞も黒板に書いて皆さん歌いながら体操ができたらって
そのリクエストにお応えしてちょっとスローテンポの「東京ブギウギ」を歌った。
体操の内容は少々複雑でけっこうハード。
歌い終えると皆さんけっこう上気されている。
ゆったりと深呼吸しながら教室は終了。
深呼吸のBGMは「昴」を弾いた。
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認知症予防のこの教室は僕にとっても実にいい勉強になる。
毎回テーマやひとつひとつの歌についての事前準備を入念にやっている。
時代考証をし、歌の背景をさぐる。その上で伝えたいこと、共有したいことを整理する。
もしかしたらこの準備自体が僕自身の認知症予防になっているかもしれない。
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次は年明けて1月からの冬の部。
また新しい方々との出会いが待っている。

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満足感たっぷりだった青空演奏

今日は二つの点で満足度の高い演奏になった。
①自分と向き合いながらの演奏になった前半ソロパート。
②後半、菅原さんとのセッションタイムの演奏精度がグンと上がった。
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前半は雨上がりだったせいか芝生広場に人影はあまりなかった。
そこで練習を兼ねた演奏に徹することにした。
練習内容は11月の「おーるどたいむ de ライブ」と明後日の「中学生たちと歌おう会」。
1曲ごとにたっぷり時間をかけて十数曲を仕上げていった。
良かったのは漫然と歌うのではなく、細部にこだわって歌えたこと。
歌のストーリーを意識することはもちろんだが、技術的に弱いところを集中的に詰めることができた。
たとえば息継ぎのタイミングだったり、音の抜き方を繰り返し反復して練習することができた。
特に今回はライブテーマの関係で北島三郎や三橋美智也、そして大ベテランの民謡歌手・佐々木基晴などもカバーしている。
(3人とも函館の生んだ大歌手だ)
たとえばこぶしの回し方が三者三様。喉で回すのか、鼻でまわすのか大いに迷うところだ。
ご本人たちの歌い方を意識ながらも、自分の未熟な技術力との折り合いをつけていかなければならない。
ワンフレーズごとに実際に発声をしながら反復するためには、意識を自分の内側に集中しなければならない。
そこにオーディエンスがいれば意識が外に向くのでできない作業だ。
みっしり3時間弱、そんな作業に没頭することができた。
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これまで菅原さんとやってきた歌を数曲、前回からキーを上げて再挑戦している。
菅原さんとのセッション、最初の2年間は互いのできることを探りながら「破綻」の出ない演奏をやってきた。
ここにきてより精度の高い演奏を目指すようになっている。
互いにしっかり歌えるキーを探し、それぞれの歌に合ったテンポを探しながら少しずつ形になってきたように思う。
後半はオーディエンスにも恵まれ、2人の演奏の出来を問うことができた。
意識を内向きにしていた前半と打って変わり、外向き思考のスイッチがバチっと入った。
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コロナのため演奏機会が減りライブ勘が衰えないようにと始めた青空演奏。
3年近く続けるうちにいろんな意味で欠かせないものになっている。
これから寒い季節に入っていくが、しっかり継続していきたいものだ。

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こじんまりと、そしてまったりと

今回の「フォークの歌声音楽会@おーるどタイム」もいろんな楽器が集まった。
ギターあり、キーボードあり、ハンマーダルシマーあり、そして時々パーカッションあり。(今回はフィドルの出番はなかった)
年齢層も80代、70代、60代とやや高めながら幅広い。
これがこの音楽会のいつもの常態。
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僕はこの「常態」の音楽会がとても気に入っている。
軽く飲みながら、きままにおしゃべりを交わし、思い思いにそれぞれのお好きな歌を、みんなで奏でる。
水先案内人の役割は出されたリクエスト曲を元に自然なおしゃべりを引き出し、そのおしゃべりから次の歌に結びつけ形にしていくこと。
時に少々無茶なこじつけで次の歌に結びつけることもある。でもほとんどはちょっと水を向けると自然にできあがっていく。
参加者同士の信頼感があるからこそ生まれる自然さなのだと思う。
そしてこの信頼感は長年この音楽会を続けてきたからこそ生まれてきたんだろうと思う。
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アットホームな関係ができているから、逆に水先案内人としては久しぶりの方や初めての方に「疎外感」を感じさせないように気を配る。
(玲子ママのほんわりとしたキャラクターがおおいに力を発揮している)
こうして生まれる参加者同士の自然な会話こそが「フォークの歌声音楽会」を成立させている原動力なのだと感じる。
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今回は三部構成の音楽会になった。(通常は1時間半ごとの二部構成)
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一部は昨今亡くなった谷村新司さんともんたよしのりさんの追悼コーナー。
アリス時代も含めて谷村さんの歌を次から次へと歌い継ぐ。(「チャンピオン」のギターストロークは快感だった)
締めは「ダンシング・オールナイト」。
キーボードの河辺さんがここでなぜかBGMに「ブルーシャトー」を弾き始めた。
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そこで二部はグループサウンズ特集をやることになり、いったん休憩。
二部は参加者の多くがグループサウンズ世代だった。
一方で最長老80代の大浦さんには少々なじみの薄い分野。
そこでポピュラーな歌が中心になるように水を向ける。(グループサウンズには少々マニアックだが名曲がたくさんある)
大浦さんも一緒に口ずさめているかを観ながらの進行。
河辺さんのキーボード、宮川さんのハンマーダルシマー、そしてチノネさんのパーカッションが要所要所でいい味を出してくれた。
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三部は最長老・大浦さんのリクエスト、「勇気あるもの」(吉永小百合とトニーズ)からスタートさせた。
流れは昭和の流行歌に傾く。
昭和30年代~40年代の流行歌のオンパレード。(この時代はなじみの深い名曲の宝庫)
「熱き心に」(小林旭)はおおいに盛り上がった。
この歌を作曲したのは大滝詠一。
ここで例によってのこじつけ・へりくつ。「さらばシベリア鉄道」を強引に選曲し、ラストソングにした。
僕自身は3時間の音楽会の中でこの歌だけは100パーセント本気モードで歌った。
通常歌声音楽会では参加者が歌いやすいことを第一義に考えている。
だから歌もギターもでしゃばらず、控えめにして全体のバランスを取るようにしている。
「さらばシベリア鉄道」はふしまわしが難しい。
ある程度強引にリードしなければ腰砕けになってしまうと判断した。(そしてなによりもこの歌が大好きだからね)
「熱き心に」~「さらばシベリア鉄道」と会場の空気は沸騰した。
その熱を冷ますようにエンディングテーマの「街」を静かにゆっくり歌い、音楽会は幕をおろした。
今回もバラエティに富んだ歌の数々、濃密な音楽会になった。
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次回は11月26日(日)14:00~17:00。
年内最後の「フォークの歌声音楽会」は12月16日(土)14:00~17:00。
もしご都合のつく方がいらっしゃったら、ぜひ予定帳に書き込んでくださいな。

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静のライブと動のライブ

中学生を中心とした障害を持つ子供たちとの音楽会。
「中学生と歌おう会」
便宜上、勝手にそう呼ばしてもらっている。
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今回は宮川さんにハンマーダルシマーで協力を得る。内容のある良いライブになった。
(内容ある=教育的という意味では全くないんだけどね)
子供たちになじみのないハンマーダルシマーを紹介し、その音色を聴いてもらえたこと。
アイリッシュ3曲のメドレーという、これまたなじみのない音楽を聴いてもらえたこと。
(「Finnish Polka」は知らないけど映画「タイタニック」を知ってる子が何人かいたのはうれしい驚き)
Polkaのテンポはノリがいい、
子供たちから裏拍の手拍子が自然に湧き上がる。
これがライブ全体のリズム感を生みだした。
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アイリッシュメドレーであたたまった空気の中で歌のコーナーへ。
今回も子供たちにはほとんどなじみのない歌ばかり。
・なんとなくなんとなく (スパイダース)
・パフ 日本語バージョン (PPM)
・ともだち (坂本九)
・上を向いて歩こう (坂本九)
・いい日旅立ち (谷村新司)
・切手のないおくりもの (財津和夫)
・東京ブギウギ (笠置シズ子)
・さらばシベリア鉄道 (大滝詠一)
・ハエ・ハエ・ハエ (ヒューマン・ズー)
このまま大人向けの音楽会でやってもいい内容だ。
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実は「中学生と歌おう会」の話を頂戴したとき時に決めていたことがある。
 子供たちに無理に合わせることをしない
 子供に媚びず、僕の世代がなじんできた歌で時間を共有する
ということだ。
こちらが素直に心を開いてストレートに子供たちの懐に飛び込んでいければ道は開ける。
素直に心を開くと言うことは自分の中に残っている子供の心をそのまま出すと言うこと。
70年近く生きて形作られてきた「大人のフィルター」を通さないことが大事だと思った。
それが自然にできればたとえ子供たちの知らない歌であっても、なんらかの化学変化を生み出すことができるだろう。
そうなれば最後には時間と空間を共有し、共感を生み出せるはずだ。
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むろん全体の組み立てや多少の仕掛けや工夫も必要。
今回の場合は前半は歌に含まれる「言葉」を浮き彫りにすることを意識した。
同時にややアップテンポにしリズム感を損なわないようにアレンジ。
その上で滑舌よく語りかけ、投げかけるように歌う。
後半はリズム感やノリを前面に押し出した演奏。
最後の「ハエ・ハエ・ハエ」で僕も子供たちも一緒に爆発できるように運ぶ。
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作戦は上手くはまった。
ライブ全体が熱のあるものになり、そして最後には大爆発となった。
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「中学生と歌おう会」を終え、その一部始終をふりかえりながら思ったことがある。
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「静のライブ」と「動のライブ」があるとしたら、ここ数年の僕のライブは「静のライブ」が多かった。
同年代や人生の先輩方とのライブや音楽会が圧倒的に多かったためだろう。
何十年も生きてきた人たちと時を共有し、共感し合うためには「言葉」を意識することは欠かせない。
「言葉」=歌詞・トークは主に頭に対して働きかけられる。
反面心と身体にダイレクトに働きかけるものはメロディであったりリズムであったりする。
両者がからみあってライブを形作っていくのだとするならば、ここ数年僕は「言葉」重視のバランスが多かったように思う。
「静のライブ」だ。
人生経験の浅い中学生たちは「言葉」の前にまずは身体で感じることが先だ。
人生経験が浅いと言うことはその分物事を新鮮にピュアな心で感じとれるということだ。
そのピュアな心にダイレクトにリンクするために「煽るライブ」に舵を切った。
長いこと忘れていた「煽るライブ」。
僕は歌やトークで子供たちを煽る。
子供たちはそのリアクションで煽り返してくる。
それに対し僕もまた煽り返す。
そんなことをくりかえしながらライブのテンションがぐんぐん上がっていく。
そして最後にマックスに到達し「ハエ・ハエ・ハエ」で爆発する。
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忘れかけていた「煽るライブ」=「動のライブ」を中学生たちに思い出させてもらえた。
これもまたライブの醍醐味なんだろうな。

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2023年11月 ライブ・音楽会予定

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11月12日(日) Martin古池の 井戸端音楽会
時 間  13:00~15:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
★今回より名称を「Martin古池の歌声喫茶」から「Martin古池の井戸端音楽会」に変更いたしました。
お客様とのおしゃべりやリクエストをもとに作っていく、まるで井戸端会議のような音楽会です。
一般に「歌声喫茶」というと歌が中心の音楽会。
井戸端音楽会はみんなで歌うことはもちろんのこと、歌にまつわる背景話や参加者それぞれの思い出話など一緒におしゃべりをしようというものです。
これまでやってきた「歌声喫茶」とやる内容は変わりがないけれど、より実体に近い名称にしました。
楽器持参での参加も大歓迎です。
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1114(火) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 

時 間  16:30~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 (1ドリンク付き)
水先案内人 Martin古池

★昭和の香り漂う喫茶店で昭和を思いおこす歌の数々を参加者みんなで歌います。
歌とおしゃべりあふれる黄昏時をご一緒しませんか。

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11月16日(木) SOMPOケア 配信ライブ
時 間  15:00~16:00
場 所  民家ライブハウス・楽龍時
★日本各地のSOMPO関連グループホームをオンラインでつなぐ歌声音楽会
 見学・応援大歓迎!(お気に召したらの投げ銭ライブ)
  毎月第3木曜日開催

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11月19日(日) おーるどたいむ de ライブ 秋の陣
時 間  15:00~17:30
場 所  場 所  Live cafe おーるどタイム
      https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  金子俊郎 : Martin古池&ふく助
木戸銭  ¥1500(別途ご注文を)
★季節ごとの定例ライブです。
今回秋の陣では山形県長井市のオカリナ奏者・金子俊郎さんお迎えして第一部をお届けします。
第二部はシリーズ「北海道の生んだ歌い手たち」の6回目。今回がシリーズの最終回。
ベースのふく助さんとお届けします。
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11月26日(日) フォークの歌声音楽会@おーるどたいむ
時 間  14:00~17:00
場 所  場 所  Live cafe おーるどタイム
      https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  Martin古池
参加費  ご注文をお願いいたします。
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11月10日(金) ギター・ワークショップ@JUNE
11月21日(火)→仮
時 間  16:00~18:30
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000 +オーダー
水先案内人 Martin古池
★11月21日は仮予定です。変更があった場合あらためてお知らせいたします。
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11月 毎週土曜日 青空演奏

時 間  12:30~16:00
場 所  越谷中央市民会館前の川沿い芝生広場

★11月18日(土)の青空演奏は山形のオカリナ奏者・金子俊郎さんをお迎えする予定です。

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