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2023.06.05

おーるどたいむ de ライブ 春の陣 2023

季節ごとに年4回やっている「おーるどたいむ de ライブ」。

その「春の陣」を終えることができた。

いつもはソロでやっているステージ。

今回は1部の近況報告コーナーではその半分をらんぶりんまっくさんにお手伝いしていただいた。

そして第2部の特集コーナーは「安全地帯」をテーマにアコースティック・ベースのふく助さんとのツーマンで展開した。

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人と合わせて演奏することは僕にとってはとても難しいことだ。

いつもはその場の雰囲気に合わせて歌いまわしやアレンジを自由に変えていく。

人と合わせる時はそうもいかないので基本形をきっちり作りあげる必要がある。

自由度が少なくなる分、ステージ自体が硬直化する可能性をはらんでくる。

でも反面で協力して作り上げていくステージはソロでは味わえない楽しさがある。

今回の「春の陣」ではその楽しさを十二分に満喫させてもらった。

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1部、ここ数ヶ月の近況報告コーナーでは4月の北海道(函館)帰省をテーマにした。

両親の命日に合わせて毎年この時期、函館に帰っている。

今年は自分にとってはエポックメイキングな出来事が多かった。

・初めて経験する突然のJアラートに飛び起きたこと
  (北朝鮮からの弾道ミサイル着弾への警戒アラート)

・中国からの猛烈な黄砂
  (あれほど黄色くかすむ空を見たのは初めてだった)

・墓参りを終え帰ってきたその日に届いた本家の従兄弟の訃報
  (函館へとんぼ返りした)

そんなことを話題に歌におしゃべりにつなげていった。

ちなみに使用したギターはHEADWAYの函館桜ギター。
函館でとれた桜の木から作られたギターだ。

・熱き心に
  (作曲:大滝詠一 作詞:阿久悠)
・ギターを持った渡り鳥
  (作曲:狛林正一 作詞:西沢爽)
・元町(MOTOMACHI)
  (作曲:小松崎健 作詞:Martin古池)

  【ここまでソロ、以降らんぶりまっくさん加わる】

・僕の星まで
  (作詞・作曲:古池エンタ)
・母のお墓 (When You Kneel At Mother's Grave)
  (作曲:Bill Clifton 作詞:高石ともや)
・日暮の想い出 (When It's Lamp Lightin' Time in the Valley )
  (作詞・作曲:J. Lyons, S. C. Hart and The Vagabonds  日本語詞:らんぶりんまっく)
・テネシー・ムーン (Tenneseee Moon)
  (作曲:ハンク佐々木 日本語詞:不明)
・故郷に帰りたい (Take Me Home Country Roads)
  (作曲:Jhon Denver 作詞:Martin古池)

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らんぶりんまっくさんとは過去何度も一緒に演奏しているのでおたがいに相手の出方を分かり合っている。
今回は「母のお墓」を初めて合わせた。(他の歌はこれまで何度も一緒にやってきた)
1回の直前音合わせでみごとに合わせこんでくれたのはさすが!
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前回の「冬の陣」で「安全地帯」の歌をリクエストされていた。
どうせやるなら、「シリーズ・北海道の産んだ歌い手たち」の一環として2部で全面的に展開することにした。
同時に盟友・ふく助さんに最近入手したアコースティック・ベース(Warwick Rock Bass Alien)で参加してもらうことに。
ふくよかなベース音で歌の骨格を作ってもらい、それに乗っかって歌うことを目論んだもの。
そこで考えたのはギターの音数をいつもよりグッと減らして、歌うことに力点を置くこと。
玉置浩二のボーカルは歌に集中しなければ消化できないと思った。
少ない音の残響と余韻の中で歌が浮かび上がっていくというイメージ。
そんなアプローチなので余韻の深いガットギター(フラメンコ仕様)を使うことにした。
ステージのイメージは北海道とそこで過ごした青春時代への郷愁を軸にした。
オープニングの「出逢い」とラストソングの「メロディ」はそういう内容の歌。
間を人生の様々なシーンをイメージさせる歌でちりばめようと思った。
・出逢い
・ワインレッドの心
・恋の予感
・カリント工場の煙突の上に
・Friend
・悲しみにさよなら
・夢のつづき
・夏の終わりのハーモニー
・メロディ
曲数が多いので2部は必要最低限のトークに抑えることにした。
(例によって1部で結構おしゃべりをしてしまったことだし)
それと、トークであまり色づけをせずに歌自体の持っているイメージを聴く側に想起してほしいと思ったことも理由のひとつ。
実際、歌い終えてみると結構しゃべってしまったようだが・・・
(意識してしゃべっているわけではないが、ついしゃべらさるのが僕の悪いクセ)
ともあれコーナー「安全地帯」をきっちり歌い込むという当初のもくろみは果たせたんじゃないかと感じている。
ふく助さんのベース音の余韻がいい仕事をしてくれ、助けられた。
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エンディングは怜子ママのハンマーダルシマー、らんぶりんまっくさんのマンドリンも加わっていつものように「街」で〆める。
常連のお客さまだけではなく、初めての方、久しぶりの方も一緒に歌ってくれる。
とても気持ちのいいエンディンになった。
今回「街」は普段以上に大切に位置づけていた。
1部、2部ともに故郷・北海道への郷愁が横たわった今回の「春の陣」。
だからこそ今暮らしている、これまで暮らしてきたこの街を故郷と同じように大切にしたいという願いからだ。
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恒例の「勝手にアンコール」はおーるどタイム・オールスターメンバーで「さよならが云えない」
椋野マスターのフィドルを中心に、藤田さんのウッドベース、らんぶりんまっくさんのマンドリンとハーモニー、ふく助さんのパーカッションでにぎやかに最後を飾ることができた。
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満員のお客さまでお店は埋め尽くされた。
ありがたいことだ。
うれしいのはおーるどタイムの常連さんや古くからの友人たちはもとより、僕が普段やっている様々な音楽活動の場で知り合った方々がたくさんお見えになったことだ。
それぞれの場所での音楽活動がそこだけで終わらず、「おーるどたいむ de ライブ」につながっていくというのはとてもありがたく、うれしいものだ。
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次回、夏の陣は8月か9月の始めにやりたい。
向こう3ヶ月、この夏をどう過ごし、それが同歌に反映していくのか。楽しみだ。
「シリーズ・北海道の産んだ歌い手たち」の第5弾は「ふきのとう」をやろうかなと思っている。
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写真はお客さまが撮影したものを頂戴した。

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