喫茶店JUNE たそがれ音楽会
ケーブルテレビ・J:comの取材と収録があった今回の「たそがれ音楽会」でした。
そんな話しを聞きつけてか、普段よりもたくさんの方が参加され、店内は満席状態。
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水先案内人としてはいつもより四方気を配って臨みました。
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①できるだけ多くのリクエストにお応えする
②初参加の方にも楽しんでもらえるように進める
③音楽会の生命線ともいえる「おしゃべりキャッチボール」は少々コンパクトになるけれど、たえず維持する。
できるだけ普段通りの音楽会にし、素の状態を収録してほしかったのです。
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参加者の年齢構成は50代~80代と幅広く、その中でも60代が多い。
リクエストの傾向はフォークソング系・グループサウンズ系が多く演奏としてはやりやすいものでした。
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ただそれだけに終始しては80代の参加者がおきざりにされる恐れがあります。
そこはいろいろ工夫して進行していきます。
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たとえばグループサウンズ系のリクエストが続いたらロカビリーを入れるという具合に。
共に時代は違えども日劇ウェスタンカーニバルで一世を風靡したグループサウンズとロカビリー。
「花の首飾り」と「ダイアナ」がそこでつながります。
つまり60~70代と80代の嗜好がそこで結びつきます。
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幕間に受けた比較的お若い方のリクエスト(セーラー服と機関銃)は歌集に収録されていないので、2部のオープニングにソロで歌います。
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カントリー好きのご老人にはこちらから水を向け「テネシー・ワルツ」や「カントリー・ロード」などを織り込みます。
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のど自慢で「川の流れのように」を歌い鐘を鳴らしたというご婦人のために彼女のキーで伴奏をつけます。
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「五番街のマリー」のリクエストに対してはギターワークショップで課題曲にしていた山口さんに伴奏を代わってもらったり。
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ほぼまんべんなく全体のご要望に応えられる内容にできたかと思います。
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そしてなによりありがたかったのは常連さんたちの懐の深い対応でした。
新規参加者のリクエストを優先的に受け入れてくれ(普段はわがままにリクエストをしてくれる方々が!)、適度にチャチャを入れたりしながら場の空気を活性化してくれます。
その甲斐あってか新規参加者の方もおしゃべりに加われる空気になりました。
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いつもと違う条件下の「たそがれ音楽会」でしたが、いつもと同じような空気感で進めることができてほっとしています。
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収録された動画は編集の上、2月中は11CHで放映されるそうです。(ただしJcom契約者のみ)。
またショート・バージョンは3月いっぱい草加駅前のAKOSビジョンで流されるそうです。
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〔追記〕
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Jcomでは「歌声音楽会」という名前から年寄りが集まり童謡・唱歌を中心に歌っているというイメージを持っていたように思われます。
何度も何度も童謡・唱歌を歌うシーンを作ってくれと言われました。(「里の秋」のリクエストがあったので1曲だけ歌いました)
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たしかに高齢者の比率が高い「たそがれ歌声音楽会」。
でも高齢者の好む歌=童謡・唱歌という図式にはちょっと抵抗があります。
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長年歌声音楽会をやってきましたが、童謡・唱歌のリクエスト比率は1%にも満たないのが実際です。
水先案内人のぼくが水を向けなければなかなか歌うことはないというのがこれまでの経緯です。
むろん童謡・唱歌は子供の頃親しんできた歌に違いありません。(ぼく自身を含めてね)みなさん目を細めて歌ってくれます。
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でも高齢者とはいえみなさんそれぞれに青春時代があり、それぞれに胸を熱くした歌があります。
それはロカビリーであったり、カントリーソングであったり、歌謡曲やGSソング、フォークソングであったりするワケです。
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