喫茶店JUNE たそがれ音楽会
今年最後の「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」が終わる。
おかげさまで今回も満席。
初めてのお客さまも交え、歌におしゃべりににぎにぎしい音楽会となった。
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加えて「ギターワークショップ」のプチ発表コーナーもさせていただいた。
ワークショップの参加者が1年間の成果を披露する場だ。
お客さまの見守る温かくも興味津々の視線。
緊張しながらものびのびと弾き語る。
「1回の本番は100回の練習にまさる」
まさにそんな発表となった。
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「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」を始めて3年になる。
それまでは「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」として、通常営業中のソロライブとして10年続けてきた。
コロナの時代にはいり、形を変えて再スタートした。
「昼下がりライブ」ではそこに居合わせたお客さまに歌いかける、いわば一方通行のライブだった。
そこでなにがしかの化学変化を起こし、一方通行から相互通行に変えていくというのが狙いだった。
「たそがれ音楽会」ではお客さまからリクエストを頂戴し、一緒に歌うという相互通行の音楽会に形を変えた。
時間帯も日曜の昼下がりから、夕刻たそがれ時に移した。
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「ライブ」というよりも「音楽会」という名の方がふさわしいと思った。
共に音を楽しむ会にしていきたいとの願いから「たそがれ歌声音楽会」として再スタートした。
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順風満帆というわけでは決してなかった。
コロナの影響で世の中全般、人の動きは低調だった。
多くの人々は家に閉じこもり「不要不急」の外出は控えていた。
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最初の1年は「昼下がりライブ」時代からの常連さん3~4人でこぢんまりとした音楽会が続いていた。
お客様からのリクエストを軸に進める音楽会だから、演奏する側としてはたくさんの歌を知っていなければならない。
知っているだけでは不十分で、それらをちゃんと演奏できなければならない。
昭和の歌謡曲やフォークソングなどをあらためて聴き込み、歌詞を吟味し、稽古するところから準備を始めた。
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さいわい子供時代に「歌謡曲少年」だった僕はかなりたくさんの歌を覚えていた。
以前やっていた「新越谷駅前・街角ライブ」や「お好み焼きの三貴ライブ」、「朝市コンサート」などでの経験も活きた。
地元のデイサービスや函館の特養での「歌謡ショー」の経験も活かすことができた。
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一人の歌い手にスポットライトを当て、マスターが語り僕が歌うというコーナーを設けた時期もあった。
一人の歌手のデビュー時代から全盛期にかけてを追いかける試みは大いに勉強になった。
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それらをもとにして昭和の歌謡曲を中心とした200曲ほどの歌集を作るところからスタートした。
常連さんの年齢は70代~80代。
彼ら・彼女らのリクエストや好みを取り入れながら、歌集は少しずつ増え今では500曲ほどにまで増やすことができた。
そんな作業を積み重ねた最初の1年~1年半。
いわば「たそがれ音楽会」の準備期間だったように思う。
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この1年、お客さまの数は少しずつ増えてきた。
年齢層も同年代(60年代)の方が増え、選曲も多彩になってきた。
毎回楽しみにしていてくれているようで、いつもほぼ満席の音楽会に育ってきた。
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お客さまが増えたことや年齢層が広がったことに伴う別の難しさが生まれてきてはいる。
80代の方と60代の方とでは青春時代に親しんだ歌が違うからだ。
各年代に等しく喜んでもらえるような選曲や進行の仕方に心をくだく昨今。
それはより楽しく、より実り多き音楽会に成長するための「欠かせぬ苦労」だと思っている。
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2022年最後の「喫茶店JUNE たそがれ音楽会」を進めながら、これまでの道のりを思い起こしていた。
無事つつがなく終えることができ、来年に向けて思いをあらたにしている。
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