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2022.08.07

昭和の空気ただよう青空生演奏

12時過ぎ芝生広場に到着。
適度な気温で過ごしやすい昼下がり。
真夏のこの季節にしては珍しくたくさんの人通り。
ご同輩の姿もちらほら見受けられます。
前半は夏のフォークソングや歌謡曲を中心に自作曲も所々にまじえて歌いました。
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先週来てくださった「タコ社長」も仕事合間の一服がてらに来てくれます。
中島みゆきがお好きとのことでしたが、今回はあえて井上陽水を歌ってみます。
なかなかの好反応でした。
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今夜はこの場所でとうろう流しのイベントがあるそうです。
その準備のため何人もの人がテーブルなどの搬送に忙しそうでした。
ちょっと落ち着かないなぁと思いつつ歌い進めす。
でも作業をしながら聴いてくれている様子。
BGMがわりにしてもらえるならば、それもまたよし。
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2時過ぎ、いつもよりかなり早く井上じいちゃんが到着しました。
休む間もなく2部突入。
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約束通り、今日は昭和30年代後半~昭和40年代はじめの流行歌大特集です。
夕焼けとんび、有楽町で逢いましょう、ギターを持った渡り鳥、誰よりも君を愛す、黒い花びら、さすらい(小林旭)、再会、潮来傘、アカシアの雨がやむとき、君恋し、夢であいましょう、遠くへ行きたい、かわいいベイビー、若い二人、高校3年生、サン・トワ・マミー、恋のバカンス、アンコ椿は恋の花、砂に消えた涙、学生時代、恋をするなら、(ここまで昭和30年代後半)
君といつまでも、帰ろかな、恋心、知りたくないの、涙の連絡船、女ひとり、骨まで愛して、一本どっこの唄、悲しい酒、ラブユー東京、(ここまで昭和40年代はじめ)
次から次へと30曲以上も歌います。
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じいちゃん、そのすべての歌を覚えていて、一緒に口ずさんでくれます。
そして例によって随所におしゃべり。思い出話を披露してくれます。
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途中、後ろから突然の大拍手。
通りすがりのおばあちゃんが「いいわね、いいわね」としわくちゃの顔に満面の笑みを浮かべてくれます。
井上じいちゃんがすかさず「そんなところに立ってないで、ここ来ておかけなさいな」と『客引き』をしてくれます。
88歳になるというおばあちゃんも横並びにちょこんと腰を下ろして聴く体制に。
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そんな様子を見ていた平成生まれと思われるアベック(死語かな)もまた仲良く並んで腰を下ろして聴いてくれます。
あんたがたの生まれるずっと前に
世の中で歌われていた歌ばかりだよ
と井上じいちゃんが解説してくれます。
88歳のばあちゃん、85歳の井上じいちゃん、68歳の僕、そして多分30代初めくらいの若い二人。
なんだかいい景色だなぁと思いながら「古い歌」を次々と歌い続けました。
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やがてイベントの準備が整ったようで、大型スピーカーから大音量の音楽が流れ始めます。
どうやら「とうろう流しと音楽の夕べ」というイベントのようです。
若い娘さんが今風のアップテンポの歌のリハーサル。
生歌、生ギターの音はたちまちかき消されてしまいます。
時刻も4時半をまわったので、本日の青空生演奏は終了としました。
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戦後~昭和30年代の「古い歌」。
子供の頃からラジオやテレビから流れる歌で聞き覚えてはいました。
でもそれを自分がライブや音楽会などで歌うようになるとは思いもしませんでした。
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ここ数年、特にコロナの時代になってからデイサービスでの音楽会や「たそがれ歌声音楽会」でリクエストされて歌うことが増えました。
リクエストにお応えし、ちゃんと歌うためにはうろ覚えのままではいけません。
しっかり聞きこんでちゃんと練習します。
そういう「作業」がだんだん血肉になってきたように思います。
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「自分の歌いたい歌」だけではなく「お客様が聴きたい歌」をもちゃんと歌うことの大切さを感じます。
そういう機会を設けてくれているデイサービスや「たそがれ歌声音楽会」にはずいぶん鍛えてもらっているなぁ。
あらためて感謝です。

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