5日連続の音楽会を終えて
先週の木曜日から今日までの5日間、連日の演奏機会に恵まれました。
コロナ時代以来しめりがちだったライブや音楽会が少しずつ元に戻ってきているようです。
ありがたいことこの上なしです。
.
とはいえ、久々の5連チャンを終えてヘロヘロの夕暮時です。
日数にすると5日間。時間にすると10時間歌っていたことになります。
ただヘロヘロになっている理由はこの5日間のための準備をかなりの時間重ねてきたためかとも思います。
それぞれの音楽会ごとに参加者の年代は微妙に違っています。
①たそがれ歌声音楽会:60代~80代前半
②さんすまいる歌声音楽会:80代後半
③フォークの歌声音楽会:60代~70代
④認知症予防のための音楽会:70代なかば(団塊の世代)
⑤青空生演奏:不特定少数
およそ10年の違いでお好みの歌にもズレが生じます。
もちろんかぶるものも多いのですが、本当に聴きたい歌・歌いたい歌には明確な違いがあります。
例えば60代~70代前半の方にはフォークソングがお好きな方が多い。でも80代の方は知っていたとしても胸を熱くするところまではいかない。
「後期高齢者」と呼ばれる70代半ばの方は「青い山脈」は知っているけれど、やっと戦争が終わったという実感は伴わない。むしろご自身が青春時代を過ごした頃の「高校3年生」や「下町の太陽」などに胸を熱くする。
(ちなみに「後期高齢者」=「団塊の世代」は同時に「ビートルズ世代」でもあるわけで、邦楽と洋楽が同居している世代でもあります)
だから音楽会ごとに年代に合った歌を選んで臨むようにしています。
そのための準備がなかなかの難物。
若い頃に聞き覚えた歌はイントロや間奏にいたるまで、細かなところまで覚えているものです。
そのイメージから大きくはずれぬようにアレンジをしていきます。これがなかなか難しいのです。
わずか3分の歌を仕上げるのに何時間も費やすことだってあります。
(ボク自身「前期高齢者」のはしくれで、物忘れが激しくなっていることだしね。せっかく覚えたアレンジが次の日にはもう忘れているなんてこともざらです
)

歌の流行った時代考証や、ひとつひとつの歌に解釈を加えていくことも大切ですしね。
根気のいる作業です。
5日間の本番を終え、ほっとし、ぐったりし、ヘロヘロになろうというもんです。
でも積み重ねた準備は自分にとって大切な財産。
あと何年かして発酵し、血肉になった頃には大きな意味を持ってくるんじゃないかなと思っています。
6月も今日で大きな山場を終えることができました。
明日は音楽からしばしはなれ、頭を解放しようかなと思っています。
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