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2022.07.03

日照りの中で青空生演奏

真昼の強烈な陽射しが降り注ぐいつもの広場。
ほんのわずかな木影にはすでにお弁当を広げるお姉さんが一人。
木影はあきらめ、いつもの場所に「店」を広げました。
2時間もすればお日様も移動し建物の影になります。それまではガマン。
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準備をしていると後ろからポンと肩をたたかれました。
安嶋さんが聴きに来てくださったのです。
この暑さの中、有り難いことこの上なし。
ちょうどお弁当のお姉さんも帰ったので、安嶋さんには木影に陣取ってもらいました。
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この場所で歌い始めて1年になります。安嶋さんには当初いろいろアドバイスを頂戴していました。
1年たち生演奏もすっかり軌道に乗り、おなじみさんもできました。
感謝を込めて歌います。
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今日は迷うことなく「夏の歌特集」。
歌謡曲、フォークソング、ちょっとだけ演歌も。
ノンストップで2時間歌い切りました。
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麦わら帽子は優れもの!熱がこもらないのがありがたし!
サングラスも欠かせませんでした。
そして何よりも差し入れに頂戴したアクエリアス。
まるでスポンジのように身体の中に水分がしみこんでいきます。
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安嶋さんがお帰りになられ、僕もしばし休憩を。
お日様も少し傾き、「店」のまわりもかろうじて建物の影に。
川風が心地よく頬をなでていきます。
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そこに遠くからいつものおじいさんの影が近づいてきます。右手に杖を左手に折りたたみ椅子を持ってよたよたと。
ほどなくして菅原さんとも合流。
暑さでへばっていたので今日は歌よりもおしゃべりが舌好調。
菅原さんは昨夜高石ともやさんのコンサートに行かれたとのこと。なので今日の選曲はナターシャセブンの大特集。
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ここ1ヶ月、歌謡曲やグループサウンズの歌が多かったのでナターシャセブンは久しぶりでした。
やはり共通理解が深いので息が良く合い気持ちがいい!
去年の夏、菅原さんとのセッションアワーはようやっと始まったばかりでした。
お互いに手探り状態で少しずつ音を合わせてきました。
今年の夏はすでに土台ができあがってきています。
これから先は少しずつ精度を上げていくようになるのかな。
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善き仲間と善きオーディエンス。
これからが楽しみな2年目の夏でした。
にしても、
暑い、暑い1日でした。
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【青空生演奏 60歳~85歳の大セッション】

今日の青空ライブはいつもとはひと味違った楽しさがありました。
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前半はいつものようにソロ生演奏。
37~38度くらいの真夏日とあってか、芝生広場に人影なし。
広場のあちらにはSugawaraさんがぽつんと一人弾き。
こちらではボクがぽつんと一人。
さいわい壁と木の影で直射日光は避けられ、さほど暑いとは感じませんでした。
時折吹く風が心地いい。
どなたかに聴いていただくこともなく、黙々と弾き語り続けました。
これはこれで充実感を得られるものです。
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面白かったのは後半。
いつものようにSugawaraさんと合流した後でした。
ほどなく常連の85歳のおじいさんがとぼとぼとやってきます。右手で杖をつき、左手には折りたたみ椅子を持って。
いつもは僕たち「若い衆」の奏でる音(ナターシャセブンなどのフォークソング)をじっくり聴いてもらっています。
ご存じない歌でも楽しげにステップをきざみながら聴いてくださいます。
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今日はちょっと嗜好を凝らして昭和40年代の歌謡曲をやってみました。
前々回昭和20年代~30年代の歌謡曲を歌って喜んでいただけたことが下敷きになっていました。
昭和40年代の歌であれば60前半のSugawaraさんも、85歳のじいさんも知ってるかなと思ってのことでした。
じいさん、「真赤な太陽」をステップをきざみながら(足踏みしながら?)一緒に歌い始めます。
Sugawaraさんもご存じでギターを合わせてくれます。
これに気をよくしてグループサウンズものや加山雄三の歌をつなげます。
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そこにやはり常連の絵描きのおじさん(75歳くらい)が合流。
団塊の世代の絵描きさんにとってはドンピシャの選曲でした。
ポケットからブルースハープを取り出して、一緒に合わせます。
微妙に年齢差のある4人の「年輩者」が盛り上がっている図はなかなか面白いものです。
  還暦過ぎのSugawaraさん。
  古希が近いワタクシめ。
  後期高齢者・「団塊の世代」の絵描きさん。
  ウルトラ後期高齢者のじいさん。
四人で歌う「若者たち」(ブロードサイドフォー)。
なかなか不思議な図でした。
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絵描きのおじさんがうまいことを言います。
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  昭和40年代はさぁ
  我々みんな青少年だったわけ
  少年と青年とでは5年とか10年のズレがあるけど
  なんとか時代を共有できるわけ
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時にはこういう選曲で突っ走るのもいいもんだなと思いつつ、本日のラストソングは「お酒の歌」(ナターシャセブン)。
真夏日の青空の下で4時間も歌っていると脱水します。
帰宅して飲んだビールのなんと旨かったことか。
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(写真はSugawaraさんから拝借しました。ハモニカを吹く絵描きさんと)

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ちょっとした井戸端音楽会になった青空生演奏



あやしげな雲と遠くから聞こえる雷鳴。
雨が降り出すまでは演奏しようと思いつつ、結局雨は降らず無事最後まで貫徹することができました。
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前半3時間はひとりで「雨の歌特集」を。
フォークソングをはじめ歌謡曲や唱歌まで幅広く歌いました。
(今週木曜日の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」は雨の歌特集なのでその準備を兼ねて)
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後半はいつもならSugawaraさんとのセッションアワー。
が、よんどころのない事情でSugawaraさんは早じまい。
ひとり旅とあいなりました。
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いつも聴きに来てくれる85歳のおじいさん。
雨を予想して早くにやってきました。
おしゃべりをしながらぼちぼちと歌います。

昭和12年のお生まれとのこと。
ということは終戦を迎えた頃は小学2年生くらい。
その頃の思い出話をうかがいながら、戦後の歌謡曲を何曲か歌います。
(高原列車は行く、赤いランプの終列車、哀愁列車など)

いつもはナターシャセブンやフォークソングを聴いていただいてきました。
今回はご自身が幼少期から青春時代までの歌が続きます。
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おじいさん絶好調!
足でリズムを刻みながら、一緒に口ずさみます。
そして思い出話に花が咲きます。

そこにやってきた別のご高齢のおじさん。
「あら懐かしや」とばかりにリクエストの嵐。
これまたお話好きの方で昔話や、歌のうんちく花盛り。
三橋美智也、春日八郎をはじめ昭和20年代後半~30年代前半を彩った流行歌の数々を歌います。
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そんなやりとりを通りすがりのご老人たちが足をとめて耳を傾けます。
さながら野外デイサービスでした。
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長年特養やデイサービスで歌ってきた経験がここで活かされました。
(まさかこの場で三橋美智也や春日八郎を歌うことになろうとは思ってもいませんでした)

時間も5時をまわったので最後の歌は「テネシーワルツ」。
江利チエミバージョンで歌ってお開きに。

  あんたさんの歌は言葉がしっかり伝わってくるね
  情景が浮かんできますヮ

最高の褒め言葉を頂戴して、本日の青空生演奏を終えました。

にしても歌ってしゃべって5時間弱の長丁場。
さすがにくたびれました。
でも気持ちいかったぁ🎵
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北海道 唄の市(2)に参加して

ありまじろうさんの企画する「北海道 唄の市」に参加させてもらいました。
場所はありまさんのホームグランド「中野じみへん」。
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首都圏に暮らす北海道人をはじめ、北海道に縁ある方々、総勢9名による音楽会です。
それぞれの参加者が15分の枠の中で、それぞれの北海道を歌に託します。
一口に北海道と云っても「でっかいどう」。
知らぬ街の知らぬ暮らしの中から育まれてきた歌をたくさん聴くことができました。
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ボクが生まれた函館は「渡島地方」と呼ばれています。
内地の人達が海を渡ってたどり着いた島=蝦夷地→北海道がその由縁だとか。
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今回選んだ歌は①ギターを持った渡り鳥、②函館物語、③故郷に帰りたいの3曲。
①ギターを持った渡り鳥は昭和34年に公開された映画の主題歌です。主演の小林旭がギター1本かついで函館に流れ着き、土地の親分さんの娘(浅丘ルリ子)と恋仲になります。でもトラブルにまきこまれた小林旭は青函連絡船で函館を後にします。連絡船を見送る浅丘ルリ子がめんこかった。
ボクも北海道に帰るたびにギターを背負って帰ってきました。
そんなわけでオープニングの1曲に。
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②函館物語は中学の同級生が作った歌です。
函館に暮らす女性が函館を旅たっていく恋人を待ちつづけるという内容の歌。
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③故郷に帰りたいはウェスト・バージニアを舞台にしたジョン・デンバーの名曲。
ウェスト・バージニアの炭鉱の町を北海道の炭鉱町に見立てて詩を書きました。
しゃべって歌っての15分でしたが(ちょっとオーバーしたかも)
ありがたいことに「アンコール」を頂戴し「元町(MOTOMACHI)」を最後の歌に。
小松崎健さんが函館の元町をイメージして書いた曲です。
メロディに乗せ、ボクは慣れ親しんだ元町の風景を織り込みました。
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さて、ボクにとっての北海道をみなさんどのように聞いてくれたかな。
久しぶりの再会や、あらたな出会いに恵まれた楽しい音楽会となりました。
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(自分の写真がなかったんで参加メンバーの方のところから拝借しました)

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5日連続の音楽会を終えて

先週の木曜日から今日までの5日間、連日の演奏機会に恵まれました。
コロナ時代以来しめりがちだったライブや音楽会が少しずつ元に戻ってきているようです。
ありがたいことこの上なしです。
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とはいえ、久々の5連チャンを終えてヘロヘロの夕暮時です。
日数にすると5日間。時間にすると10時間歌っていたことになります。
ただヘロヘロになっている理由はこの5日間のための準備をかなりの時間重ねてきたためかとも思います。
それぞれの音楽会ごとに参加者の年代は微妙に違っています。
  ①たそがれ歌声音楽会:60代~80代前半
  ②さんすまいる歌声音楽会:80代後半
  ③フォークの歌声音楽会:60代~70代
  ④認知症予防のための音楽会:70代なかば(団塊の世代)
  ⑤青空生演奏:不特定少数
およそ10年の違いでお好みの歌にもズレが生じます。
もちろんかぶるものも多いのですが、本当に聴きたい歌・歌いたい歌には明確な違いがあります。
例えば60代~70代前半の方にはフォークソングがお好きな方が多い。でも80代の方は知っていたとしても胸を熱くするところまではいかない。
「後期高齢者」と呼ばれる70代半ばの方は「青い山脈」は知っているけれど、やっと戦争が終わったという実感は伴わない。むしろご自身が青春時代を過ごした頃の「高校3年生」や「下町の太陽」などに胸を熱くする。
(ちなみに「後期高齢者」=「団塊の世代」は同時に「ビートルズ世代」でもあるわけで、邦楽と洋楽が同居している世代でもあります)
だから音楽会ごとに年代に合った歌を選んで臨むようにしています。
そのための準備がなかなかの難物。
若い頃に聞き覚えた歌はイントロや間奏にいたるまで、細かなところまで覚えているものです。
そのイメージから大きくはずれぬようにアレンジをしていきます。これがなかなか難しいのです。
わずか3分の歌を仕上げるのに何時間も費やすことだってあります。
(ボク自身「前期高齢者」のはしくれで、物忘れが激しくなっていることだしね。せっかく覚えたアレンジが次の日にはもう忘れているなんてこともざらです😅
歌の流行った時代考証や、ひとつひとつの歌に解釈を加えていくことも大切ですしね。
根気のいる作業です。
5日間の本番を終え、ほっとし、ぐったりし、ヘロヘロになろうというもんです。
でも積み重ねた準備は自分にとって大切な財産。
あと何年かして発酵し、血肉になった頃には大きな意味を持ってくるんじゃないかなと思っています。
6月も今日で大きな山場を終えることができました。
明日は音楽からしばしはなれ、頭を解放しようかなと思っています。

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