2022.03.19
2022.03.18
喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 オールリクエスト編
先月に引き続き、今回もテーマを定めずお客様のおしゃべりの中から浮かび上がった歌を歌いました。
いきあたりばったりのオールリクエスト編。
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もっとも450ページを超える簡素な手作り歌本の中から歌を選ぶのは至難の業。
歌数が多すぎてかえって選べないということにもなります。
そこで30曲ほどガイドライン的にリストアップしました。
これを参照しながら歌を選んだり、その歌に触発されて次の歌が決まったりという形になりました。
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音楽会進行の生命線は「おしゃべり」。
水先案内人の僕とお客様とのおしゃべりだったり、お客様同士のおしゃべりだったりが決め手になります。
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普通ライブは多くの場合、演じ手から聴き手への一方通行になります。
演じ手は聴き手(お客様)に演奏やトークを提供するという形です。
僕のやりたいと思う歌声音楽会はパスの交換を積み上げながら生まれていく相互通行の音楽会。
相互通行だけではなく聴き手同士のクロスオーバーなやり取りにまでなるのが理想です。(これを「井戸端音楽会」などとよんでいます)
サッカーの場合パス交換はゴールを目指すという目的のためになされるものです。
でも歌声音楽会にはゴールがありません。
目的のない「歌の旅」が歌声音楽会だとすれば、
刹那刹那に交わされるパス自体を楽しみ、歌を共にする喜びにこそ価値があるように思えます。
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今回はオールリクエストによる2時間あまりの「歌の旅」。
そんな性格がいっそう際立ったように思います。
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常連さんに加えて、新しい方も何人か来てくださいました。
そういう方々をおしゃべりの輪の中に「引きづりこむ」ことができるかということも大きなポイントになりました。
最初はおずおずと参加されていましたが、徐々にほぐれてきたご様子。
時間とともに「輪」の中にじわりと溶け出しはじめ、徐々に「和」となっていきました。
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ありがたいことに古くからの盟友がお二人来てくださいました。
音楽サークル「歌の驛」の創設メンバーで、歌との関わり方などで志を同じくする盟友たちです。
彼らの存在は「輪」が「和」になっていく空気をいいあんばいで後押ししてくれました。
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参加者の年齢構成は50代~60代~70代~80代と幅広く、歌った歌もバラエティに富んでいました。
年代ごとにジャストフィットするというわけにはいかないけれど、それぞれに少しずつかぶる歌ばかりでした。
昭和の歌謡曲の息の長さ、強さのなせるワザということでしょうか。
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あっという間の2時間でした。
常連さんはもとより、初めての方々もくつろいでいただけたようでほっとしています。
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次回は4月21日(木)17:00~19:00。
オールリクエストでお届けいたします。
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[追記]
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今日、3月17日は母の3回目の命日でした。
季節がら「案山子」を歌いました。
故郷から都会に出た息子を思う父親の歌。
皆さんお好きな歌でこれまで何度もリクエストされてきた歌です。
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それを受ける形で「無縁坂」につなげました。
年老いた母親を思う息子の歌です。
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さらに「銀座のカンカン娘」につなげます。
僕が幼い頃、母親がよく口ずさんでいた歌でした。
「カルピス飲んでカンカン娘」のくだりは今も耳に焼き付いています。
(お中元でいただいた時にしか飲めなかったカルピス。子供の頃の僕には超貴重な贅沢な飲み物でした)
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2022.03.13
ぽっかぽか「青空ライブ」
4月上旬の気候だった本日の「青空ライブ」。
気持ちよかったです。
長かった冬のトンネルをようやっと抜けた感じです。
ぽかぽか陽気だと人の出も増える。
まるで雨後の竹の子みたい。
みなさん春を満喫しています。
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そして「青空ライブ」でもいろいろと再会や出逢いがありました。
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先週に引き続き犬の散歩の「松山千春世代」のお姉さん。
今回も僕のまわり20メートルを周回しながらお散歩。
彼女のために千春特集をしこたま歌います。
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同じマンションに住むおじさん。
ザ・バンドやニッティ・グリッティ・ダート・バンドなどの渋いリクエスト。
「I Shall Be Released」を久しぶりに歌っちゃいました。
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おーるどタイムのお友達、宮川さんもボランティア活動を終えた後顔を出してくれました。
4月に予定しているライブで歌う予定曲をいくつか、ひと足早いネタばらし(?)
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めんこい女子高生は川の向こう側を歩いている時に歌声が聞こえ、つられるようにこちら側に渡ってきたとのこと。
自分もギターを弾くとのことで、しばし僕のスリーフィンガーに見入っていました。
(今時の子はスリーフィンガーなど弾かないだろうから、目新しかったのかな)
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お散歩の日傘を差したおしゃれなご婦人。
こちらを見ながらにこにこと笑いかけてくれます。
僕も負けじと満面の笑みをお返しします。
(このご婦人、散歩の帰り道にまた寄ってくれました)
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そしておかしかったのは赤ん坊を抱っこした若いおかあさん。
ちょっと離れたところに腰をおろし、赤ん坊をあやしています。
よく見ると歌のリズムに合わせ、足はステップを刻んでいるじゃありませんか。
試しにリズムもテンポも違う歌を歌ってみたら、今度はそれに合わせてステップを。
あえてこちらから声をかけることもしなかったし、向こうも声をかけなかった。
でもなんだかとてもうれしい気分になります。
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ただそれだけの さすらいの
ただそれだけの めぐりあい
ただそれだけの 人生の
ただそれだけの めぐりあい
(笠木透 「めぐりあい」)
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こんななんでもないことがとても貴重なことのように思えます。
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そして菅原さんと合流後しばらくして、いつも来てくれるおじいさん。
いつものように「わらぶきの屋根」をはじめナターシャセブン集を歌います。
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わたしの知らない歌ばかりだけど
メロディがすっと入ってくるし
歌詞が伝わってくる
毎週土曜日を楽しみにしてるよ
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とありがたいお言葉を頂戴します。
(我々もひと冬寒さに耐えて頑張ったけど、このおじいさんもまた頑張りました)
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そこにおなじみの絵描きのおじさんが合流。
今日はこの近くで写生をしていたそうです。
手にはCのブルースハープ。
気がつくとすでに4時半をまわらんとしています。
4時間もびっしり歌うとさすがに腹ペコ。
急にガス欠になり「さよならが云えない」でお開きに。
春の陽射しとともに「青空ライブ」も一気に花開いた感じです。
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いい季節になりました。
2022.03.02
2022年03月 ライブ・音楽会予定
3月17日(木) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会
時 間 17:00~19:00
場 所 喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金 ¥1000 (1ドリンク付き)
水先案内人 Martin古池
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★昭和の香り漂う喫茶店。
昭和を彷彿とさせる歌の数々を参加された方々と歌います。
歌と切っても切り離せないのがおしゃべり。
ひとつの歌から様々なおしゃべりが飛び出す井戸端音楽会です。
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今月の特集コーナーも「テーマを決めないことがテーマ」と題して歌います。
お客さまとのおしゃべりからインスパイアされた歌をつなげ、泥縄式にふくらませていく。
歌声音楽会の本来の形をじっくり2時間。
目的も到達点もない歌の旅。
当初よりめざしてきた歌声音楽会の本来のあり方にあらためて取り組みます。
★今回より開始時間を1時間遅らせ、17:00~19:00となります。
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3月10日(木) 喫茶店JUNE ギター・ウクレレ・ワークショップ
毎月2回のギターワークショップ。(2回目の日程は調整中)
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まったくの初心者の方
大昔にFコードで挫折した方もいれば、
ワンランク上の洒落た弾き語りを目指す方も。
大昔にFコードで挫折した方もいれば、
ワンランク上の洒落た弾き語りを目指す方も。
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それぞれの方にちょうどいいあんばいの個人レッスンを積み重ねることができればいいなと思います。
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ギターやウクレレとたわむれながら音を楽しめる日々をすごす。
そんなことのお手伝いができればいいなと思っています。
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2月の2回目は日時調整中のため、あらためてご連絡いたします。
048-936-4211
ご興味おありの方はご一緒しませんか。
見学のみでもOKですよ。
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ティールームJUNE
水先案内人 Martin古池
会費 ¥1000(ご注文もお願いいたします)
お問い合わせはティールームJUNEまで。

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03月27日(日) 味亭ライブ 出演
時 間 13:00~17:00
場 所 韓国料理 味亭
東武スカイツリーライン 春日部駅
場 所 韓国料理 味亭
東武スカイツリーライン 春日部駅
★草加・越谷・春日部近辺で活動するミュージシャンたちとの競演です。
詳細は後日
詳細は後日
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飛鳥山タルホピクニック
王子の「飛鳥山タルホピクニック」なるものに参加してきました。
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あがた森魚さんが主宰し毎月行われている催しだそうです。
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あがたさんは僕にとっては函館市立潮見中学校の大先輩です。
これまで函館の「赤帽子屋」さんや「こだるま食堂」で何度かニアミスしていましたがご縁がありませんでした。
それが最近ご縁があり、「飛鳥山タルホピクニック」に誘われての参加でした。
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不思議な、興味深い催しでした。
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あがたさんを先頭に20人ほどの人たちが
楽器を奏でながら、ただただ歩く。
ひたすらねり歩く。
時間にして2時間、歩数にして10000歩。
飛鳥山公園や王子駅周辺をねり歩く。
シンプルな循環コードのメロディをひたすら奏でながら。
ギターがある、アコーディオンがある、
マンドリンがあり、ジャンベやミニカホンがある。
てんでんばらばら不規則に進む隊列を
公園に遊ぶ家族連れが興味深げに眺める。
愛想をふりまくような、ふりまかぬような一団。
もくもくと奏でる音に身をまかせ
歩きつづける一団。
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最初はリズムとコード進行をそろえることに集中していました。
でも30分も弾き歩くうちに、無意識のうちに一団の音にシンクロしていきます。
そしてだんだんトランス状態に。
「没我」とでもいうんでしょうか。
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なんとも不思議な体験でした。
あがたさんがどんな意図でこの「飛鳥山タルホピクニック」を続けているのかは解りません。
でも、「音楽とはなんぞや?」「音を楽しむとはなんぞや?」ということを考える時、ひとつのヒントになりそうだなと感じました。
【お知らせ】 「おーるどたいむ de ライブ 春の陣 道産子編」
ずーっと延期になっていたありまじろうさんをお招きしての「道産子編」。
今度こそは!
と、やっとこさ開催の運びとなりました。
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北海道にルーツを持つふたり。
それぞれの世界を歌にしのばせて。
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ありまさんは3月に札幌に帰り「凱旋ライブ」をされるようです。
新鮮な札幌の空気を運んでくれることでしょう。
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僕は僕で父親が68歳の頃札幌で亡くなってから、この4月が30回目の命日。
どうしても自分のルーツを意識しちゃいます。
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くしくもこの日は僕の67歳最後の日。
67歳に明るく引導を渡し、新しく元気に年を重ねることができればいいな。
(できそうな気はするけれど、なにが起きるか解らないお年頃だしね)
そんなことを思いながらのライブのご案内でした。
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