おーるどタイム de ライブ 冬の陣 2022
1年以上お休みしていた「おーるどタイム de ライブ」を開催させていただきました。
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「コロナの時代」にあってどんな形でライブが開催できるのか考えた上でのことでした。
Live cafe おーるどタイムも換気機能のある強力なエアコンを2台新設、ステージと客席の間にアクリル板を設置、さらにライブ中も常時窓を少し開け換気に努めるという対応をとってくださいました。
密を避けるため客席同士の間隔を開けるなどの上、少人数でこじんまりとした形でやらせていただきました。
当分の間はこういう形でのライブが続くかと思いますが、それもやむを得ないことだと思います。
ライブを再開(再会)することができた喜びと有難さは、様々なやりづらさをはるかに上回っていました。
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1部ではこの1年、「コロナの時代」を僕はどう生きてきたかという近況報告を兼ねた構成にしました。
「コロナ路で 失くしたものと 得たものと」
というテーマです。
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「コロナの時代」になり、それまで毎週のようにやっていたライブや音楽会のほとんどができない状況になりました。
生活はライブ・音楽会を軸にしてきましたが、それが根こそぎ崩れてしまったわけです。
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そんな状況で「密にならないライブ」として川沿いの芝生ライブ(青空ライブ)を始めたのは夏前のことでした。
毎週土曜日、雨の日以外は欠かさず3~4時間ほどの野外演奏を続けてきました。
決して盛況とは言えないけれど、毎回なにかしらの新しい出会いがありました。
いろんな歌をリクエストされ、知らない歌であれば翌週までには覚えて歌えるようにする毎日が続いています。
新たな音楽友達もでき、毎週最後に1時間ほど一緒に演奏するようにもなりました。
あらたな出会いのきっかけとなっている「青空ライブ」は今では欠かせない大切なものになっています。
「青空ライブ」で歌うようになった歌を3曲。
「なんとなくなんとなく」(オープニング曲)「めぐりあい」「ずっと一緒さ」
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一方で途切れることなく毎月続けることのできた「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」。
毎月宿題を頂戴し、一つのテーマや一人の歌手(グループ)に焦点を当てて深く掘り下げて歌ってきました。
参加者の多くは人生の先輩方。
当然頂戴する宿題も昭和の香りがプンプンする歌謡曲などが中心。
知ってはいてもこれまでライブなどで歌ったことのない歌ばかりでした。
毎月10曲ばかり準備してきたので、単純計算でも120曲位の新曲に挑戦してきました。
その中から厳選した歌を数曲歌いました。
「恋をするなら」(ベンチャーズ風アレンジで)「夢であいましょう」
そして昭和を彷彿とさせる乗り物、蒸気機関車・青函連絡船を舞台にした歌。
「リンゴ村から」「哀愁列車」「さよなら列車」
「津軽海峡冬景色」(青森までの「はつかり5号」の車内放送を交えて)~短調「函館の女」のメドレー
1部の最後はちあきなおみの名曲
「紅い花」
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2部は一転してカントリーソングを中心に進めました。
らんぶりんまっくさんのギター・マンドリン・ワイゼンボーンでサポート。
百人力でした。
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おととし急逝したチャコちゃんの好きだった「テネシー・ムーン」。
チャコちゃんは僕と同じ年、しかも同じ日に生まれた気の置けない友でした。
今日のライブに来てくださった方の多くとも共通の友人ということもあり2部はしんみりとスタート。
まっくさんのマンドリンが心地よく絡みます。(ワイゼンボーンの切なくやるせない音色でも聴いてみたかったかな)
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テネシー・ムーンに引き続き
テネシー・ワルツ
ここからは現在病気のため長くリハビリ療養をされているトミ藤山さんをカバーしての進行にしました。
おーるどタイムでトミさんとのライブをやるという計画をいつか必ず実現させたいという願いを込めて。
Georgia On My MindCrazyI’ll Hold You In MY HeartSilver WingsLonly Together
そしてライブは最終コーナーに入ります。
故郷に帰りたい(Take Me Home Country Roads)
ウェスト・バージニアが舞台になっている望郷ソングです。
ウェスト・バージニアは炭鉱がたくさんある土地でもあります。
故郷・北海道もまた同様に炭鉱がたくさんありました。
一昨年の夏、札幌のラッキーフェスに参加後、廃坑になった炭鉱の町々を巡る旅に出ました。
その時の印象と重ね合わせた歌詞で歌いました。
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引き続き歌ったのは生まれ育った函館の元町をテーマにした小松崎健さんの
「元町(MOTOMACHI)」
子供の頃僕はこの街で毎日のように遊んでいました。
その時の印象を織り込んだ自作の歌詞で歌います。
そして小松崎健さんのオリジナル歌詞
「元町ファンタジー」
お客様でみえていたありまじろうさんに歌っていただきました。
ありまさんは若い頃に健さんと一緒に活動をしていた方です。
歌っているうちに昔をいろいろ思い出したようで感極まり大粒の涙が。
それに誘われるようにこちらまでぐっときます。
会場にもそれが伝搬し、暖かくもしんみりした空気が流れます。
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そして本日最後のプログラムは
「僕の星まで」
いとこの故・古池エンタ幸助が元町から函館山を見上げながら作った歌。
今日、サポートに徹してくれているまっくさんとはこの歌を何度も演奏しています。
阿吽の呼吸で歌うことができました。
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エンディングはおーるどタイムではすっかり恒例の
「街」
玲子ママのハンマーダルシマーも加わりしっとりと。
忘れられぬ故郷があり、故郷はいつも心の中に生きています。
でも同時に長年根をおろして暮らしてきたこの街もまた大切な場所。
そんな思いを込め、いつにもましてしっとりと歌うよう心がけました。
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そしていつものごとく“勝手にアンコール”。
マスターのフィドルを加えて
「さよならが云えない」
で、幕を閉じました。
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長く続いている「コロナの時代」。
僕も、お客様も、お店も心待ちにしていた今回の「再開! おーるどタイム de ライブ 冬の陣」。
再開は再会。
次にこのライブで再会するのは
4月17日(日)。
延期になっていたありまじろうさんとの「道産子編」をお届けしたいと思います。
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