【野外稽古】
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野外での練習が心地いい季節になった。
このところ連日越谷市内の公園や土手、橋の下などで野外練習をしている。
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この1年ライブや音楽会がのきなみ中止となっている。
今月などはただの一度も人様に聴いていただけないでいる。
正直致命的な状態だ。
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なにより長年毎週のライブを軸に生活を組み立ててきたが、その生活パターンがすっかり崩れさってしまった。
モチベーションを維持するのに四苦八苦してきた。
次にいつライブができるかわからぬままに練習をしても気合いが入らない。
自宅で音を出すのも近所に迷惑をかけぬよう気を遣う。
アレンジや歌いまわしなどの確認をするのが関の山だ。
本気モードにはほど遠い。
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ライブはお客様とのやりとりから生まれる「化学変化」こそがすべて。「化学変化」のおかげでイキイキしたステージが初めて生まれる。
ライブ・音楽会といった「化学変化」を体感することから遠ざかっていると、ステージで歌うこと、しゃべることが恐くなる。
「ライブ勘」を取り戻せるか不安になる。
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いい季節がやってきた。
そんな不安を払拭するため、屋外での練習を復活させた。
当面6月の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」を想定した選曲で歌っている。
できるだけ人のいないところで、100%の歌唱とそれに合わせたギターアレンジでやっている。
100%の声量と発声がきちんとできれば、後は場に応じて声量やギター音量は抑えることができる。(逆はできない)
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人のいないところを探して歌うのにはワケがある。
練習、稽古なので同じフレーズや歌を何度も何度もくりかえすことになる。
とても人様にお聴かせするしろものではない。
でも100%で歌うことは不安を払拭し、自信につながる。
自宅にこもりちまちま歌っているよりもはるかにいい。
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この先不安を払拭できるようになったなら、野外稽古ではなく「街角ライブ」を復活させるのもいいなと思っている。
なにしろ、この先以前のように頻繁にライブができるようにはなかなかならないだろうからね。
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でもいずれライブや音楽会が自由にできる日が来ることを信じたい。
その日のために「ライブ勘」を錆びつかせちゃならない。
それには人様の前で本気モードで歌い続けなきゃね。
15年ぶりに「街角ライブ」を復活させること。
それが当面の僕の目標になっている。
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ちなみに今日は木陰に隠れて寝そべりながら、3時間近くもずっと聴いてくれているオジサンが二人ほどいた。
お稽古演奏でもそんな方が一人でもいるとうれしいもんだ。
励みになった。
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