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2021.05.16

【歌謡スクランブル】



早朝散歩やポタリングのお供としてNHK・FMの聴き逃し録音を聴くことが多い。
ジャズ番組だったり、クラシック番組だったり、時に邦楽も聴いたりしている。
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「歌謡スクランブル」は特によく聴く番組だ。
1時間半という長さがちょうどいい。
朝の6時頃から聴き始め、番組が終了した後はニュース(NHK札幌)を聞き終えるとちょうど2時間。
散歩の時間にぴったり収まる。
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今朝聞いたのは「和田弘とマヒナスターズ」特集だった。
「お座敷小唄」、「愛して愛して愛しちゃった」、「ここがいいのよ」などは小学生のころ同級生たちと蛮声を張り上げた愛唱歌だった。
「お座敷小唄」にいたっては前奏から始まり、伴奏、エンディングとすべてまるごと覚えて「口コピ」(?)して歌っていた。
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  ズッ チャン チャカチャ チャッチャ (×2)

   ∧富士ぃのたっかねぇにふぅるゆぅきもぉ(雪)

   ∧京都先斗町に降ぅるゆぅきも(雪)

   ∧雪にかぁわりはないじゃぁなしぃ

   ∧融けぇてなぁがれりゃみぃなおぉなじ

  ズッ チャン チャカチャ チャッチャ (×2)
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なんてね。
お座敷のなんたるかも知らずに、悪友たちとアカペラ唱和をやっていた。
(ガッタンや泣き虫むっちゃん、今でも歌えるかぁい)
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この番組のいいところはひとりの歌い手を特集し、ポピュラーな歌からそうでもない歌まで聴かせてくれるところだ。
時に前半はテーマを決めていろんな歌手の歌を流し、後半はひとりの歌手を特集することもある。
担当パーソナリティがあれこれ考えながら構成した「苦労」がそこはかとなくにじみだしてくるのがいい。
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僕が毎月やっている「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」にも通じるところがある。
「たそがれ歌声音楽会」でも前半はテーマに沿った歌のアラカルトからスタートさせる。
後半はひとりの歌手にターゲットを絞って特集する。
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選曲や構成には毎月いろいろ知恵を絞っている。
むずかしくも楽しいひとときだ。
「歌謡スクランブル」の切り口を参考にさせてもらうことも多い。
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実は「歌謡スクランブル」の前身は「昼の歌謡曲」という番組だった。
「昼の歌謡曲」は1974年に放送が始まり、紆余曲折を経て今の形になったそうだ。
1974年といえば僕が北海道から東京に出てきた年だ。
好きな歌手の特集はラジカセで「昼の歌謡曲」をエアチェックし、くりかえし聴いていた。(ラジカセは数少ない家財道具のひとつだった)

数年前、偶然ラジオから流れてきた「昼の歌謡曲」のテーマソングを聴き、驚いた。
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  今でもまだ放送してるんだぁ!
  もう50年近くも続いてるんだぁ。

感動した。
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テーマソングは「昼の歌謡曲」ではビッグバンドジャズのアレンジ。
「歌謡スクランブル」ではシンセサイザーに変わっている。
でも耳になじんだメロディにちょっとうるっとした。
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質の高いこういう番組はこれからもずっと残していってほしいものだ。
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