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2021.02.27

エンタが逝って6年目の春

2月23日。
イトコのエンタがあちらに旅だち6回目の命日を迎えました。
63歳。早すぎる旅立ちでした。
2014
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古池エンタ幸介。
僕より3歳年長で、函館山の麓で一緒に育ったイトコ。
僕が歌い始めるきっかけを作ってくれたアニキ分でもありました。
函館西高のビートルズバンドでドラムをたたき女子学生の黄色い声援を受けていたエンタは、僕にとっても憧れの存在でした。
中学生だった僕にギターの手ほどきをし、PPMやブラザース・フォーを教えてくれました。
歌謡曲少年だった僕にはアメリカン・フォークソングとの出会いはカルチャーショックでした。
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その後エンタは上京し、僕は室蘭の高校に転校。
以後長いこと音信不通となっていました。
風の便りでブルースにすっかりはまり、東京のバンドでドラムをたたいていると聞いてはいましたが。
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ちょっとした偶然からエンタが高円寺で「ENTA巣」という音楽居酒屋をやっていることを知りました。
30年ぶりで再会を果たした僕たちは、ENTA巣を舞台に10年にわたるつきあいを始めます。
それは互いに遠慮のかけらもない子供時代の延長のようなつきあいでした。
ENTA巣の狭い店内で函館弁をまくし立てながらの音楽談義は今となってはとても貴重な時間でした。
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聞くと彼は上京後の20代、南阿佐ヶ谷ブルースバンドやレイジー・キム・ブルースバンドでドラムをたたいていたとのこと。
日本のブルースバンドの黎明期でした。
そして30代の頃はGUSHI(グシ)さんとコンビを組んで活動をしていました。
リンクを貼った「R&Bメドレー」はENTA & GUSHIの1983年のライブ音源です。
ちょっと荒削りで力まかせだけれど、それがいい。
熱い演奏の様子が生々しく伝わってきます。
(グシさんのギターソロがまたいい)
僕のライブスタイルとはまったく違うけれど、このエンタのスタイルが好きです。
(そういえばエンタが函館西高の文化祭でやったステージもこんな感じだった)
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エンタの演奏を最後に聴いたのは亡くなる半年ほど前、高円寺のJIROKICHI 40thというイベントでした。
一晩だけ復活したレイジー・キム・ブルースバンドで火を吹くようなドラミングを聴かせてくれました。
でもいかんせん、病気はかなり進んでおり途中降板。たしか松本輝男さんにスティックを渡したように記憶しています。
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最後の病床を見舞った時、JIROKICHIでの演奏は納得がいかなかったと一言。
そして
  「マサ坊(僕のこと)、おめえはおめえの道をちゃんと頑張れや」
消え入りそうな声でつぶやきました。
最後の握手を交わしたとき、僕はエンタからバトンを渡されたような気がしました。
永遠の「音楽キチガイ」、古池エンタの記憶は薄れることなく息づいています。
[以下、グシさんから頂戴したメッセージです]
エンタ、マーチンさんと同じくらい音楽キチガイのグシです😊
エンタさんが逝ってからもう6年になるのですね。
亡くなる1週間ほど前、中野の病院にお見舞いに行きました。
30年振りの再会でした。もうエンタを繋ぐ糸は細くて切れそうでした。
それでも久々の再会をとても喜んでくれました。
最後に交わした言葉は「やっぱエンタのつくった、僕の星まで⭐️(名曲です)は最高やなぁ」と言ったら、ニヤッと笑って「グラミー賞だぜ」と微笑んでくれました。
僕の中では最後までエンタは格好いいエンタでしたよ。
グシさん。ほんとうに早いですねぇ。もう6年。
久しぶりに「僕の星まで」のオリジナル演奏を聴きながら返信しています。
「グラミー賞だぜ」とにやりと笑うエンタの顔が浮かんでくるようです。
「僕の星まで」は今も大切に歌い続けています。エンタの歌とは節まわしやコードは多少違いますが、自分の中にすっかり定着しました。
最近は12弦ギターで音数を減らしつつも余韻を残しながらの演奏がお気に入り。
いつかMartin & GUSHIを実現したいものです。
イエイ!
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南阿佐ヶ谷ブルーバンドのギタリスト野田さんのツイートです。
BBキングが初来日した時、米軍キャンプのディナーショーで前座をしたときの写真です。
エンタにとってのお宝写真でした。
(後列左端がエンタ)
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[レイジー・キム・ブルースバンド時代の写真]
(前列中央がエンタ)
Photo_20210227101901
[居酒屋ENTA巣で]
Enta2013
Photo_20210227103901

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