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2021.02.27

次男とアドリブ・セッション

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次男がひょっこり顔を出してくれました。
コロナの世になってから遠方に住む次男一家とは会う機会が少なくなっていたのでありがたかったぁ。
近くに仕事があったついでとのことでしたが、先月切除したでっかい大腸ポリープを気遣ってのことでしょう。
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  オヤジ、痩せたか?
  大丈夫か?
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  なんもさ!
  日頃のトレーニングと節制の成果だっ!
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そんな会話をしながら、ふと思い出してました。
30年前に同じ会話を父とかわしていたな。
父はちょうど今の僕と同じ66歳。
直腸をガンのため全摘していました。
父も「なんもさ!」と笑っていたけど、結局大丈夫でなかった。
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  歴史は繰り返す、螺旋階段のごとし
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父がよく口にしていた言葉がふとよぎります。
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安心したか、次男は今は楽器部屋になっているかつての自分の部屋を物色し12弦ギターをひっぱりだしてきました。
半年ぶりに親子でえんえんとアドリブセッション。
一段と腕をあげたようでした。
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どちらかというと寡黙な次男との会話はいつもギターを介してでした。
ギターを奏であいながらお互いを確かめあう。
こんな親子関係も悪くはないな。

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エンタが逝って6年目の春

2月23日。
イトコのエンタがあちらに旅だち6回目の命日を迎えました。
63歳。早すぎる旅立ちでした。
2014
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古池エンタ幸介。
僕より3歳年長で、函館山の麓で一緒に育ったイトコ。
僕が歌い始めるきっかけを作ってくれたアニキ分でもありました。
函館西高のビートルズバンドでドラムをたたき女子学生の黄色い声援を受けていたエンタは、僕にとっても憧れの存在でした。
中学生だった僕にギターの手ほどきをし、PPMやブラザース・フォーを教えてくれました。
歌謡曲少年だった僕にはアメリカン・フォークソングとの出会いはカルチャーショックでした。
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その後エンタは上京し、僕は室蘭の高校に転校。
以後長いこと音信不通となっていました。
風の便りでブルースにすっかりはまり、東京のバンドでドラムをたたいていると聞いてはいましたが。
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ちょっとした偶然からエンタが高円寺で「ENTA巣」という音楽居酒屋をやっていることを知りました。
30年ぶりで再会を果たした僕たちは、ENTA巣を舞台に10年にわたるつきあいを始めます。
それは互いに遠慮のかけらもない子供時代の延長のようなつきあいでした。
ENTA巣の狭い店内で函館弁をまくし立てながらの音楽談義は今となってはとても貴重な時間でした。
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聞くと彼は上京後の20代、南阿佐ヶ谷ブルースバンドやレイジー・キム・ブルースバンドでドラムをたたいていたとのこと。
日本のブルースバンドの黎明期でした。
そして30代の頃はGUSHI(グシ)さんとコンビを組んで活動をしていました。
リンクを貼った「R&Bメドレー」はENTA & GUSHIの1983年のライブ音源です。
ちょっと荒削りで力まかせだけれど、それがいい。
熱い演奏の様子が生々しく伝わってきます。
(グシさんのギターソロがまたいい)
僕のライブスタイルとはまったく違うけれど、このエンタのスタイルが好きです。
(そういえばエンタが函館西高の文化祭でやったステージもこんな感じだった)
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エンタの演奏を最後に聴いたのは亡くなる半年ほど前、高円寺のJIROKICHI 40thというイベントでした。
一晩だけ復活したレイジー・キム・ブルースバンドで火を吹くようなドラミングを聴かせてくれました。
でもいかんせん、病気はかなり進んでおり途中降板。たしか松本輝男さんにスティックを渡したように記憶しています。
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最後の病床を見舞った時、JIROKICHIでの演奏は納得がいかなかったと一言。
そして
  「マサ坊(僕のこと)、おめえはおめえの道をちゃんと頑張れや」
消え入りそうな声でつぶやきました。
最後の握手を交わしたとき、僕はエンタからバトンを渡されたような気がしました。
永遠の「音楽キチガイ」、古池エンタの記憶は薄れることなく息づいています。
[以下、グシさんから頂戴したメッセージです]
エンタ、マーチンさんと同じくらい音楽キチガイのグシです😊
エンタさんが逝ってからもう6年になるのですね。
亡くなる1週間ほど前、中野の病院にお見舞いに行きました。
30年振りの再会でした。もうエンタを繋ぐ糸は細くて切れそうでした。
それでも久々の再会をとても喜んでくれました。
最後に交わした言葉は「やっぱエンタのつくった、僕の星まで⭐️(名曲です)は最高やなぁ」と言ったら、ニヤッと笑って「グラミー賞だぜ」と微笑んでくれました。
僕の中では最後までエンタは格好いいエンタでしたよ。
グシさん。ほんとうに早いですねぇ。もう6年。
久しぶりに「僕の星まで」のオリジナル演奏を聴きながら返信しています。
「グラミー賞だぜ」とにやりと笑うエンタの顔が浮かんでくるようです。
「僕の星まで」は今も大切に歌い続けています。エンタの歌とは節まわしやコードは多少違いますが、自分の中にすっかり定着しました。
最近は12弦ギターで音数を減らしつつも余韻を残しながらの演奏がお気に入り。
いつかMartin & GUSHIを実現したいものです。
イエイ!
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南阿佐ヶ谷ブルーバンドのギタリスト野田さんのツイートです。
BBキングが初来日した時、米軍キャンプのディナーショーで前座をしたときの写真です。
エンタにとってのお宝写真でした。
(後列左端がエンタ)
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[レイジー・キム・ブルースバンド時代の写真]
(前列中央がエンタ)
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[居酒屋ENTA巣で]
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2021年02月 ライブ・音楽会のお知らせ

 

03月07日(日) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 

時 間  16:00~18:00
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
参加費  ¥1000
水先案内人 Martin古池

★昭和の香り漂う喫茶店。
 昭和を彷彿とさせる歌の数々を参加された方々と歌います。
 歌と切っても切り離せないのがおしゃべり。
 ひとつの歌から様々なおしゃべりが飛び出す井戸端音楽会です。
 今回の特集のお題は菅原洋一を宿題として頂戴しました。
 マスターが語り、マーチンが歌う。
 すっかり恒例となったコーナーです。

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03月13日(土) みんなで歌おう・弾こうフォークソング

時 間  14:00~17:00
場 所  Live cafe おーるどたいむ

★われらが青春のフォークソングを中心に参加者全員で歌ったり、弾いたり。
 そしておしゃべりありの歌声音楽会です。
 時としてMartin古池のワンポイント音楽講座があったりもします。
 フォークソングと銘打ってはいますが歌謡曲ありグループサウンズあり。
 何でもありの音楽会。
 Martin古池が水先案内人をつとめさせていただきます。

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03月20日(土) ありま記念

時 間  18:00~20:30
場 所  Live cafe おーるどたいむ
出 演  ありまじろう / Martin古池 / やぎたこ
チャージ ¥2000(他にご注文お願いいたします)


1月に予定していた「おーるどたいむ de ライブ 冬の陣2021」をコロナ緊急事態宣言を受けて中止としました。
ありまじろうさんをお迎えする予定でとても楽しみにしていたんですが…。

ありまじろうさんがご自身のシリーズライブ「ありま記念」をおーるどたいむで企画してくださいました。
楽しみにしていた道産子ライブが形を変え、やぎたこのお二人もお迎えしてのライブに結実します。
おりしもこの日の「ありま記念」はありまさんの還暦祝いライブにもなります。

アメリカン・ルーツ・ミュージックのやぎたこ。
独自の詩の世界を展開する道産子シンガー、ありましろう。
井戸端ライブの道産子シンガー、Martin古池。

三者三様のステージをお楽しみください。
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春が来た



昨日今日と下駄チャリ・ダホン号で越谷近郊を走り回っています。
陽気はすっかり春。

下駄チャリ・ダホン号に乗り始めてちょうどまる10年になります。

2011年の春。
僕はDAHONを手に入れました。
3月には大震災があり、同時に長年勤めた印刷会社を退職しました。
4月から1年に渡る人生浪人生活が始まります。

浪人暮らしの下駄代わりになってくれたのがDAHONでした。

この自転車がうれしいのは気軽に気楽に乗れること。
街中散歩はもちろんのこと、未舗装の道路でもひょいひょいと乗り入れることができます。

ちょっと感じのいい道があったり、知らない道に出くわしたりするとそこを行ってみたくなります。
子供の頃から続く(いまだに直らぬ)僕の性癖です。

DAHONを買った頃は10キロ程度の行動範囲を想定していました。
車輪の口径が小さいので遠乗りには適さないためです。
それ以上の距離はロードバイク・レッドアロー号で走るつもりだったんです。
ところがいざ乗り出してみると道草だらけのポタリングで、20キロくらいは当たり前に走るようになっていきました。
以来、距離やスピードにはこだわらず道草散歩をするときは下駄チャリダホン号。
ひたすらまっすぐ、遠くへ速く走りたいときはレッドアロー号と棲み分けをするようになりました。

今年も春の陽気が始まりました。
生ぬるい、心地のいい風を感じながら道草散歩の季節到来です。
下駄チャリ・ダホン号の本領発揮の季節がやってきました。

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2021.02.10

宿題は菅原洋一特集 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 3月の巻

次回の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」の宿題に菅原洋一特集をとの宿題を頂戴しました。
ちあきなおみに引き続き菅原洋一。
これまたなかなか高いハードルです。
クラシック音楽を基礎とした歌唱力。
加えて情のこもった表現力。
ひとつひとつの音を大切に歌う律儀さ。
勉強させてもらう気持ちで丁寧にトレースしていければと思います。
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「恋心」は特に好きな歌です。
この歌がはやったのは昭和40年。
岸洋子さんの歌でヒットしました。
小学校高学年だった僕には「大人の歌」という印象が強くてちょっとピンとこなかった。
ピンとこなかったけど、歌謡曲少年だった僕は歌詞をそらんじて歌っていました。
中学生の頃にエンリコ・マシアスの原曲を聴きカッコいいと思いました。
菅原洋一のバージョンはもっと後になってから知りました。
岸洋子の歌詞は女歌です。(永田文夫:訳詞)
対する菅原洋一は男歌。(なかにし礼:訳詞)
ちなみに越路吹雪の歌詞はエンリコ・マシアスの原詞に一番近いそうです。(岩谷時子:訳詞)
今回は菅原洋一特集なのでなかにし礼訳に初挑戦します。
頭の中から岸洋子を追い出し、初めての歌として覚え直すつもり。
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このほかにも「芽生えてそして」、「知りたくないの」、「行かないで」、「愛のフィナーレ」、「今日でお別れ」、「忘れな草をあなたに」と名曲が目白押しです。
タイトルを並べるだけでひとつの物語ができそうですね。
向こう1ヶ月は菅原洋一に没頭することになりそうです。
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2月の「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」は以下の通りです
  3月7日(日)16:00~18:00
  ティールーム ジュン
  水先案内人 Martin古池
  参加費 ¥1000(1ドリンク付き)

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2021.02.09

喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 2月の巻

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今月の「たそがれ歌声音楽会」は第2部で宿題として頂戴していたちあきなおみ大特集をやりました。
ちあきなおみはとてもハードルが高く、宿題を頂戴したその日のうちにもう準備に取りかかりました。
コロナのためほかのライブや音楽会がほぼすべて中止となり、準備のための時間は充分にとれたのですが・・・。
やはりちあきなおみは難しかったぁ。
いくら時間をかけてもなかなか仕上がりませんでした。
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全部で13曲準備しました。
デビューの頃からはじまり、演歌やフォーク・ニューミュージック風の歌、そして戦前前後の名曲カバーと時代ごとに彼女の歌を網羅する形で準備。
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やはりお客様とのおしゃべりに花が咲き、あっという間に時が過ぎ増す。
実際に歌えたのは半分ほどでした。
おしゃべりに花が咲くほどちあきなおみは参加者の心に根付いているということなんでしょうね。
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みんなで歌うための水先案内人としては必要充分な演奏はできたかなと思います。
でもライブの中でそれぞれの歌を演ずるという点ではまだまだという仕上がりでした。
せっかく時間をかけて準備したちあきなおみの歌。
このまま終わらせてしまうのも残念です。
何曲かはさらに歌いこんで(弾きこんで)、他のライブ等でも演ってみたいと思っています。
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次回の宿題は「菅原洋一特集」を頂戴しました。
これまた難しいお題!
勉強しなくちゃ。
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港が見える丘 https://youtu.be/2netSO8L94Q
最初のもくろみはもうちょいとブルージーにと思っていたのですが。。。
お客様は皆様オリジナルの平野愛子バージョンで心に残っているご様子。
そちらに少しよせました。
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紅とんぼ
難しかった。
「語るがごとく歌い演ずる」のキワメツケ。
イメージのようにはいかなかったけれど、この歌に挑戦する甲斐がありました。
僕にとっては数少ない演歌調の歌。この先も歌っていきたい1曲となりました。
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紅い花 
この歌は特に好きな1曲です。
さらりと深く歌うことの難しさを実感させられた歌です。
これもまたこの先長く歌いたいうたです。

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2021.02.05

【港が見える丘】

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元は終戦後の昭和22年に平野愛子がリリースした歌でした。
ちあきなおみは昭和60年に同名タイトルのアルバムに収録された1曲。
このアルバムは戦前・戦後の流行歌をカバーしたもので、オリジナルに対して新しいアレンジを試みた点で秀逸な一枚だと思います。
戦後生まれの僕には平野愛子のものはやや重たく、少々ダサく感じられます(平野さん、ごめんなさい)。
ちあきなおみのものはアレンジも歌唱もとてもフィットします。
実はこの歌、函館の特養・旭が丘の家でやっている「Martin古池の歌謡ショー」では欠かせない定番となっています。
特養の入居者の皆さんには昭和22年は青春まっただ中。平野愛子の歌でおなじみかと思います。
おそらくは函館の元町に港の見える丘をだぶらせていたんじゃないかと思います。(僕の両親もまた函館の元町カトリック教会で出会っています)
その点を考慮して僕も平野愛子バージョンを意識したアレンジで歌ってきました。
このたび喫茶店JUNEさんで歌うことになり、アレンジをちあきなおみによせて歌うことにしました。
ちょっとブルージーでけだるく歌うちあきなおみの歌は絶品です。
そんなアレンジに合わせて若干ですがコードも手直ししてみました。
イメージする景色は横浜の元町ではなく、もちろん函館の元町で。
ついでに「元町(MOTOMACHI)」も歌っちゃおうかしらん。
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【紅い花】

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平成3年、ちあきなおみ現段階での最後のシングルCDだそうです。
この後昭和の歌謡曲をカバーした録音を残し、翌平成4年に歌手活動を休止し、今に至ってています。
 
「紅い花」を聴き込めば聴き込むほど感じることがあります。
この歌にはちあきなおみの歌唱のエッセンスが詰め込まれていると。
 
昭和63年に出した「紅とんぼ」が芝居的要素=表現力の1枚だとすると、「紅い花」はちあきなおみの歌唱力の集大成のように思います。
 
力を抜き、さらっと歌っている。
でも決して軽く感じない。むしろ秘められた濃厚感が漂っている。
 
ちあきなおみの歌唱技術の素晴らしさのひとつは語尾の処理の仕方にあるように思います。
 
音符の長さを丁寧に丁寧に最後まで伸ばして歌いきる。
しかも一本調子に伸ばすのではなく、徐々に弱めていき(デクレッシェンド)最後はすっと消えていく。
このすっと消える音にならない部分も体内の圧は持続したまま、次のフレーズにつなげていく。
 
かと思うと音を伸ばさずポンっと音を摘み取るところもある。
それもバツッと切るのではなくポンと丸く切るから余韻を感じさせる。(バツッだのポンだのと抽象的な書き方ですがこういう表現しか思いつきません)
 
発音の仕方も喉に引っかけたり、口腔で響かせたり、鼻腔に抜いたりと多彩。
それに伴ってビブラートも口腔だったり、鼻腔だったり。
 
このビブラートがまた実に気持ちいい。
演歌歌手のような「あぁあぁあぁ」という大きなビブラートではなく、ごく自然に音をゆらす程度。
 
静かで、ゆったりとした、大きな山場のない(サビでぐぁーっと盛り上げることのない)「紅い花」。
こういう歌だからこそ真に歌唱力が問われるんだろなと感じます。
 
やはりこの歌がちあきなおみの歌唱の集大成ではないかなあ。
 
  ハードル高い!!
 
お客様からもこの歌が聴きたいとのリクエストがあり、目下鋭意勉強中。
自分の中に落とし込めるところまでいけるか?
 
  ハードル高い。。。

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2021.02.02

2021年02月 ライブ・音楽会予定

02月07日(日) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会 

時 間  16:00~18:00
場 所  喫茶店JUNE(tea room ジュン)
料 金  ¥1000
水先案内人 Martin古池

★マスク着用でお願いいたします。
 お店で消毒したフェイスシールドを準備の上お待ち申し上げます。

★昭和の香り漂う喫茶店。
 昭和を彷彿とさせる歌の数々を参加された方々と歌います。
 歌と切っても切り離せないのがおしゃべり。
 ひとつの歌から様々なおしゃべりが飛び出す井戸端音楽会です。


 今回はちあきなおみを特集するコーナー。
 マスターが語り、マーチンが歌う。
 すっかり恒例となったコーナーです。

 歌唱力、表現力の素晴らしさ!
 まさに稀代の歌い手・ちあきなおみ。
 とてもハードルの高い(恐れ多い)宿題を頂戴しました。
 ちあきなおみの歌の世界を消化し、自分なりに昇華できればと思っています。

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02月13日(土) 毎年恒例 歌い初めライブ2021 →延期

時 間  14:00~17:00
場 所  Live cafe おーるどたいむ
出 演  しば:シン:ツカサ:まーちん
木戸銭  ¥1000(ご注文もお願いいたします)

★清津峡キャンプ場に集う4人による、毎年恒例のライブです。
 青年、中年、壮年、老年(?)。
 今年もそれぞれの世代がくりひろげるステージになるはずでした。
 が!
 緊急事態宣言の延長が決まったため、ライブは延期となりました。
 日をあらため、必ず開催したいと思っています。

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02月19日(金) さんすまいる歌声音楽会 →中止となりました

時 間  13:30~14:30
場 所  デイサービス さんすまいる

★蒲生のデイサービスで人生の先達の皆様とともに歌い、ともに語る「井戸端音楽会」。
 水先案内人をつとめさせていただきます。
 



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紅とんぼ

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昭和58年頃から5年ほど。
僕は地元(蒲生)の駅近くにあったスナック「メモリー」の常連でした。
ギターを弾きながら歌ったり、お客さんの歌のサポートをやったりしていたのです。
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それまで何年かやってきた「喫茶 いずみ」でのミニステージから脱皮したいという思いからでした。
同時進行でライブハウス「ぶどうの木」でPPMなどのアメリカンフォークの演奏も始めていました。
「ぶどうの木」では好きな音楽を演奏し、「メモリー」では歌謡曲など「流しの武者修行」に明け暮れました。
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昭和から平成に移り変わった頃、「メモリー」は店を閉じます。
5年間の営業でしたが、得るものがとても大きかった。
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「紅とんぼ」を聴くと、メモリーのおしまいの日のことが浮かんできます。
最後まで気丈にふるまうママさんが痛々しく感じられ、こちらが泣けてきて。。。
店の灯りを落とし、扉に鍵をかけた時
「ふう・・・」というママさんの溜息ひとつ。
忘れられません。
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ちあきなおみさんの「紅とんぼ」は『語るがごとく歌う』の極地です。
語りながら淡々と歌い進めるちあきなおみさん。
大きな盛り上がりのあるドラマチックな歌ではありません。
(「喝采」とはある意味対照的かも)
でもその中にも感情の起伏を感じ取れるみごとな歌唱。
たまりません。
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僕が歌うとき、お店のママさんという立ち位置ではなくむしろ常連客のひとりのような気がしています。
ケンさんやシンちゃんやチーちゃんの気持ちで歌えばどんな風になるかな。
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写真はスナック「メモリー」での一コマです。
あれだけ通い詰めていたのに手元に残っていたのはこれだけ。
あとはおぼろ、想い出の中にしまっておきましょう。
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北国の人情


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【北国の人情】
もう7年も前の話。
雪の函館の市電の中で目にした光景が忘れられない。
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市場に向かう電車の中で。
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外は大雪。
乗り込んできたじいさん。
頭から肩から雪がつもって真っ白。
軽くほろって三人がけの椅子の真ん中に座る。
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隣に座ってた婆さんがすかさず、肩に残ってた雪をほろってやる。
それを見た右となりの女子高生が婆さんを真似て反対の肩をほろってやる。
おずおずと。
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悪いねと礼をいうじいさん。
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むろん三人は知らないもの同士。
この町にはこういう人情がまだまだ残っている。
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婆さんの長靴には滑り止めに縄が巻かれていた。
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【いとこの故・エンタとのやりとり】
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この投稿を巡ってエンタとのやりとりを残します。
この1年後の2月23日。
古池エンタ幸介は星になりました。
もうすでに体調もおもわしくなく、帰りたくとも函館には帰れない状態でした。それを思うと胸が痛みます。
文字通り「僕の星まで」行ってしまったエンタに捧げます。
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コイケ エンタ
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いつ頃からだろう?
函館へ帰って何日か過ごして、余韻を持ったまま東京へ戻り自宅へ帰る途中、
山手線に乗り換える時等にホームや電車内で「物凄い違和感!」を持つようになったのは。
「うわっ!人間が全然違う!」「なんだこのピリピリした居心地の悪さは?」なんてね。
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でも自分の居場所はここなんだよな~。ここで頑張るしか無いんだよね~と自宅の在る高円寺へ。(この街は少しだけヌルい!)
東京でも多少の人情みたいなものと出くわした過去の記憶は有るし、今もそれは皆無じゃないけど、
北海道のそれと比べてみると、やっぱり当たり前と濃さが違う。
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なんであんなにも人と人の間の垣根が無いんだろう?(← 善し悪しは付きまとうけど)都会に居ると、時代が流れたのか?
はたまた自分が変わったのか?
と廻ります。
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古池 雅彦
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エンちゃん。その感じ、わかるなぁ。
もちろん函館の人にだってへなまずるいのや、どうもこうもなんないのがいるはずだけどね。
全般に受ける印象はなんともいえぬあったかさだよね。
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若い頃、それが重たくて逃げるように東京に来たってのもあるんだけど、今となるとやっぱりイイね。イェーイ!
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コイケ エンタ
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今では「たまに帰るだけのヨソ者」になっちゃって、自分にとてはふる里でも、実際は旅行者(やって来て帰っていく人)みたいな、(自分の普段・日常には)無いものねだりな視点になっちゃうからね~。
そこでずっと暮らして居る人は、こじれちゃってると凄いのも解ったうえでの話しだよね。
...まぁ、それはともかく。親不孝息子としては、今はメチャクチャに帰りたい気分!
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古池 雅彦
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「ヨソモンのブルース」って歌、昔つくりました。
故郷であって暮らしの場ではない。おいらここではヨソモンさ。みたいな歌。
親不孝息子って点では人後に落ちない僕です。
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故郷を半分捨てるような気持ちで飛び出して…。
過去とのつながりを意識的に断ち切った時代もありました。
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だからこそなおさら今、函館が大切で…。

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