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2020.11.03

アビーロード フォーク・ニューミュージック祭

2020_11_015

先月「アッパーカット・ギグ」でお知り合いになった学さんにお声をかけいただき、出演させてもらいました。

コロナのため半年もの間ライブ活動を制限せざるを得ない状況が続いています。やむをえないことと受け入れて、今できることだけに集中している昨今です。
それでも「ライブ勘」が錆びついていくことはなんとしても避けたい。
そんな折にいただいたオファーはうれしかった!
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今回のテーマは「我が心の北海道」でした。最近「離郷・望郷」をテーマとすることが多かったのでその延長上でちょっとだけ切り口を変えてみました。
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「カントリーロード」
先月書いた日本語歌詞版の「故郷に帰りたい」をオープニングにしました。日本語版を自分の身体になじませたいため欠かせない歌でした。
第1投目にしたのはポピュラーな歌で客席の反応を見ながら、ライブのスタンスを決めるためでした。(この後3曲は皆さんの知らない歌が続くのでね)
歌い始め、早々に手拍子をを頂戴し、やがて客席からのハーモニーや輪唱コーラスに。
さすがにみなさんミュージシャンや音楽好きな方々です。反応と立ち上がりの早いこと早いこと。規定方針通りにライブを進めることにしました。
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「函館物語」
実はこの歌をやりたかったのでテーマを「我が心の北海道」にしたのでした。歌うのは昨年の冬以来。冬の定番ソングなのですが、今年はコロナが続きそうで歌う機会が少ないだろうと予想していたからです。
石川啄木が書いた函館の句を2つ、バースとして付け加えます。
初めて聴くこの歌。カントリーロードの賑わいから一転、静かにそしてしっかり聴いてもらえているのが伝わってきます。
ありがたや!
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「元町(MOTOMACHI)」
これもまたみなさん初めての歌。歌詞を書いてから3回目の人前演奏でしたが、キーを1度上げることで徐々になじんできました。少し弾んだ感じを強調したワルツに仕上げました。
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「日暮れの思い出」
数年前、住む人のいない函館・青柳町の生家を壊し更地にしました。他人様の手に渡る前夜、僕は寝袋を持ち込み夏草の上で一夜を明かしました。星空を見上げながらこの家、この場所で過した子供の頃を思い出していました。
そんなことを話しながら歌う「日暮れの思い出」。
カーターファミリーピッキングでゆったりと歌います。
これまた初めて聴く歌に最初は耳を傾けてくれました。
やがて少しずつ手拍子が。この少しずつというのが実に気持ちいい!歌が少しずつふくらんでいく感じがします。
後打ちの手拍子が曲にとてもマッチします。
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「大空と大地の中で」
最後は北海道出身の同世代(フォーク第2世代)、松山千春のこの歌。
さすがに皆さんご存じで、歌い始めると皆さんご一緒の大合唱(?)。きれいなハーモニーまでつけてくださる。
歌詞を先導しながらのエンディングソングでした。
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「Moon bow」
(お約束の?)アンコールも頂戴しました。
「大空と大地の中で」の大合唱で場の空気が暖まっていたので、みんなで歌えそうな「Moon bow」に。
故郷への「月の架橋」です。
冒頭のハミングをしつこくくり返しメロディをすりこみます。
早々にハーモニーであわせてくれ、1コーラス目の途中からは手拍子もいい感じに入ります。
曲間のハミングはいったんピアニシモまで落とし、徐々に音量を上げていきます。ダイナミックな合唱になりました。


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おかげさまで楽しいステージになりました。
あらためて思います。
ライブは客席とのキャッチボールがあり、初めて生き生きしたものになっていく。
今宵、場と空間そしてひとときを共にしてくださった皆様に心から感謝です。
なによりもオファーをくださり、終始率先して反応してくれた学さんの気配りに感謝です。

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【追記】

今回意識したことがあります。
基本的に「ご当地ソング」なんですが、その舞台を少しずつ的を小さく絞っていくことでした。
ウェストバージニアの炭鉱町から北海道の炭鉱町へ。

産まれ育った函館の町から、函館の中の元町へ。
元町に隣接する生まれ育った青柳町の家へ。

実はこの「手法」は「函館物語」のバースに使った石川啄木の次の句に触発されています。
「東海の小島の磯の白砂に 我泣きぬれて 蟹とたわむる」
東海(=広い海)→小島(日本)→磯(函館大森浜)→その中の白砂と的を絞りながら小さな「我」の存在を表していくやり方です。
啄木はそれを五七五七七の31文字の中で表現していますが、僕はそれを31分の中で出来ないかなと思っていました。

その意図が人に伝わる必要は全くないけれど、ライブをする者のちょっとした遊び心はあってもいいかなと思います。

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