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2020.10.01

おつきみどろぼう

 

明日10月1日は今年の中秋の名月。
十五夜さんだ。

十五夜あたりになると毎年「絵本コンサート」を思い出す。
僕は印刷会社に勤務し数多くの印刷に関わらせてもらっていた。
その中でも忘れられないのが世界文化社の絵本印刷。
できあがった絵本をもとに絵本作家の先生の言葉にメロディを乗せて「絵本コンサート」をさせてもらっていた。
絵本作家、出版社、印刷会社のコラボレーションだ。さらに書店や幼稚園などの協力を得ることも不可欠だった。(寅さんに出てくる「とらや」のモデルになったお団子屋さんにも協力いただいた)
出版社の販促活動の一環とはいえ、出版・印刷業界としては希有な試みだった。

同時に歌い手としても得るものが多かった。
絵本コンサートの「お客さま」は子供たち。
子供たちのむき出しの反応にドギマギしたり、失敗したり。それに真っ正面から挑んで得ることのできた教訓だ。

    《当時の記録より》

  たくさんのことをいや本質的なことを
  子供たちから学ばせてもらった

  子供たちは決して「達」ではない
  ひとりひとりの子供なんだ

  当たり前の話なんだが、わかっていたはずなんだが
  本当にはわかっていなかったのかもしれない

  そして、それは大人相手のライブでも同じこと
  「お客さん」でくくってしまっちゃいけない
  ひとりひとりの集まりが「お客さん」だってことを
  肝に銘じた

  大人は自制心も備わっているし、
  全体的にものごとをつかめる「ゆとり」も備わっている
  でも子供たちはまず自分から始まるものだ

  つまらなければ情け容赦なくそっぽを向く
  ステージの進め方の問題点がモロ表面化し暴露される

   「子供相手のライブは難しい」

  多くの人がそう言う
  僕もまたそう思う

  人間社会の縮図が萌芽とはいえ、
  むき出しの状態でそこにあるからだ
  きれいごとが通用しない、情け容赦のない世界
  そう言えそうだ

  相手が子供だからこそ、全心全霊を傾け
  真正面から自分をぶつけなければならない

  「子供たち」にそのことを再認識させてもらった

10年ほど前の話だ。
印刷会社はすでに退職している。
子供たちを相手に歌うことはほとんど無くなった。

でもこの教訓、決して忘れてはなるまい。

 「全身全霊を傾け、真正面から自分をぶつける」

十五夜がやってくるたびに気持ちを新たにするここ数年だ。

 

 

帝釈天「おつきみどろぼう絵本コンサート」(2009年9月14日)
中秋の名月(2010年9月22日)
楽しくも手ごわかった「お月見泥棒コンサート」(2010年9月20日)
昨夜は十五夜 おつきみどろぼう(2011年9月13日)

 

 

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