【朝散歩寸景】
以前から気になっていた畑のど真ん中にあるこんもりした樹林。
道らしい道がないので近づけないでいた。
今朝のポタリングで思い立ち周辺に分け入ってみた。
やはり道はない。
畑との際は大木と竹が絡み合い足を踏み入れることもできない。
まるで人を拒んでいるかのように思える。
ぐるりと一周まわってみてやっとみつけた樹木のトンネル。
幅2メートルに充たないが、トラクターの通った痕跡がある。
トンネルに踏み入る。
50メートルほどのトンネルを抜けると突然明るく開ける。
そこは四方が樹木に囲まれたこじんまりとした畑だった。
まだなにも植えられてはいないようだ。
この畑に行くためには件の樹木のトンネルを抜けるしかなさそうだ。農作業に行くだけでもなかなか大変そうな畑だ。
周囲の樹林を間伐すれば良い林になりそうだし、農作業のための移動も楽だろうにと思ったりする。
でも、あれだけ荒れ放題のまま何十年も放置されたような林。手入れするのも困難だろうな。
畑の規模を見るとどうも自給自足に毛の生えたような菜園のようだ。
ご先祖様から引き継いだ小さな畑を細々と守りながら年を重ね、今では荒れた樹林自体がひとつの風景としてあたりまえになってしまっているのかしら。
そんな妄想をしている内に、体中がかゆくなってきた。
どうやらヤブ蚊に献血をしてしまったようだ。
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