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2020.05.27

【7日間ブックカバーチャレンジ 1】 「昭和ロマネスク」

フェイスブックで「7日間ブックカバーチャレンジ」という企画があります。

1週間かけてオススメの本や好きな本を紹介し、終了後友人にバトンを渡していくというものです。

コロナで長期にわたる自粛期間を有意義に過ごそうということでしょう。

藤田哲さんからご指名を頂戴しやってみることにしました。
長年出版・印刷業界にたずさわってきました。本の発行部数がどんどん右肩下がりになっているのが淋しくて。
僕を通りすぎた本たちをご紹介できればと思います。

なかには絶版になっている本もあるかとおもいます。

こんな本もあったんだと思っていただければ幸いです。

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第一弾は「昭和ロマネスク」
サブタイトルに「川内康範百詩集 歌は人の志を運ぶ船である」とあります。

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僕は子供のころカトリック系の函館白百合幼稚園に通っていました。
ある日マ・スール(シスター)にこう問われたそうです。

 「雅彦ちゃん、この世で一番偉い人は誰ですか?」

僕は間髪入れずこう答えたそうです。

 「月光仮面!!!」

ギャフンとしたマ・スール。
話はカトリック元町教会中に一気に広まったとか。
カトリック信者の家庭の子供に期待した言葉は「イエス様」だったのでしょう。

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それほどに月光仮面は子供たちの英雄でした。
子供たちはみな敷布(シーツ)を全身に巻き、夜店で買ったサングラスをかけ、おもちゃのピストルを手に駆け回っていました。(あの敷布の匂いはいまだに脳裏に残っています)

Photo_20200527062002

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月光仮面の歌を作詞したのが本書の作者、川内康範でした。
川内康範は1920年(大正9年)北海道函館生まれの作詞家です。

青江三奈さんや森進一さんらのヒット曲や座頭市の歌などを書いた方でもあります。

本書は川内康範の書いた歌詞が紹介されているだけではなく当時の社会状況を写した写真や、川内康範の思いなどをつづった寸評が掲載されています。

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デイサービスや特養などで歌う機会の多い僕は時にこの本を手にし当時の世相や作詞家・川内康範の思いを確かめて臨みます。

いわばバイブル的な本でもあります。

「歌は人の志を運ぶ船である」という言葉は「憎むな、殺すな、赦しましょう」(月光仮面のテーマ)と共にぼくの心に深く刻まれています。

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ちなみに本書のカバーの印刷立ち合いをした時苦労したことは色見本(責了紙)よりも暗く仕上げないことでした。

後工程でマットPPがかかる予定だったからです。

マットPP加工をすると品よく仕上がるが調子がくすんでしまいます。

もともとくすみがちなデザインの絵柄を明るくかつ芯のある印刷に仕上げるのはなかなか難しかったのを覚えています。

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初版: 2002年4月21日
出版社:黙出版
印刷: 共同印刷

 

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