身辺整理
このところ終日「古いもの」整理に没頭している。
古くは小学校時代の文集や写真から始まり、中学、高校を経て上京後のあれこれがしこたまある。
そいつらがいくつもの段ボールや竹行李の中に雑然と詰め込まれている。
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死んでしまえばそいつらはただのガラクタ、ゴミにすぎない。
「断捨離」よろしく段ボールごと燃えるゴミに出してしまえばすむのだが、それができない。
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20歳の秋だったろうか。
札幌の実家に帰った時、僕は中学時代から書きためた「ある日突然」と名付けた日記をすべて焼いた。
段ボールに3つか4つあった「日記」は庭の片隅ですべて灰になった。
「俺は北海道を棄てて内地に行ったんだ。過去にとらわれることは金輪際やめよう」
そんな思いだった。
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その時は若さにまかせた一大決心だった。
でもずいぶん後になって自分の若き足跡を灰燼に帰したことを悔やんだ。
赤裸々な足跡は自分の人生の中で消え去るものではなく、むしろ今の自分につながる大切な一歩だったはずだ。
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とはいえ、いつまでも(死ぬまで)タンスの肥やしにしておくわけにもいかない。
古い足跡をスキャンし、現物は処分することにした。
この2日間で段ボール3つ分を処分した。
まだ2つ分は残っている。
今しばらく、この作業に没頭することになるだろう。
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このライブ案内通知は「ぶどうの木ライブ」のものだ。
このライブは30代半ばから40代半ばまでやっていた定期ライブ。
最初のころはワープロ「書院」で素材を作り、切り貼りしながら作っていた。
後にイラストデザイナーをしている共演者・なんちゃんがPCで作ってくれるようになった。
今みるとバリバリに力が入っているのが見てとれる。
当時は全力投球で攻めまくる直球一本槍のライブだったように思う。
今のようなゆるゆるのライブになるには、この後20年の歳月を要した。
ちらし1枚からその当時の自分をふりかえることができる。
おもしろいものだ。
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