夢
「夢」
一昨日見た夢がいまだに頭の中をぐるぐるまわっています。
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小さなアパートの一室。
学生のころ住んでいた石井荘の4畳半に似ている。
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石井壮は貧乏学生時代暮らしていたアパート。
4畳半の部屋が6室だけ。
風呂などなく、共同トイレの学生アパート。
ここに高校の同級生、大学の同期生、
弟、浪人中の予備校生。
そしてデパートの売り子のお姉さんが暮らしていた。
皆金欠病。
それぞれのあり合わせで飯を作り一緒に食べていた。
それぞれの友人が自由に出入りし、自由に交流し
酒を酌み交わしていた。
「わが青春の石井荘」だ。
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幅半軒の小さな調理場で僕は何かを作っている。
大鍋でごろりとした肉や野菜をコトコト煮込んでいる。
醤油味だろうか、デミグラスソースなのか。
煮汁の色は濃い茶色でとろりとしている。
部屋には誰かがいるが、それが誰かはわからない。
男なのか女なのかもわからない。
やわらかく煮える。
小鍋に移して部屋から出る。
1軒ほどの狭い廊下を挟んで向かいの部屋に届ける。
はずみで肉の塊を2切れ、廊下にこぼす。
それを拾い上げ流水で洗い、小鍋に戻して再度火にかける。
誰も何もとがめない。
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向かいの部屋の薄い扉を開ける。
小さな部屋の真ん中には炬燵が置いてある。
扉を背にして座っているのはエンタだ。
ふりかえることもなく函館訛りで僕を迎え入れる。
部屋の中にはエンタの友人が数人。
ギターやウクレレを弾きながら歌っている。
エンタは相変わらずふりかえらずに僕を紹介する。
これ、まさ坊。
歌も歌うが料理もなかなかなもんだ。
廊下に落とした肉もうまいことごまかして食わせる。
友人たちの笑い声。
そして歌声。
♪ It's only paper moon....
突然「東京ブギウギ」のサビにつながっていく.....
そしてまたPaper moon。
そこだけが何度も何度もくりかえされる。
エンタはこたつの天板とグラスを使ってフォービートを刻んでいる。
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そこで目が覚めました。
以来頭の中をPaper moonと東京ブギウギのメドレーがずっとまわり続けています。
これはライブでやってみれっていうエンタからのメッセージかしらん???
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エンタの最後の演奏風景。
2014年6月。場所は高円寺・ジロキチ。
ワンナイト再結成した「レイジー・キム・ブルースバンド
数曲で力尽き、たしか松本照夫さんに交代したと思う。
この後病状が悪化し、翌2月23日に旅立った。63歳だ
幼いころから一緒に育ったイトコだ。中学生の僕にギター
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