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2019.12.11

居酒屋・みよし出前ライブの想い出(2012年)

今から7年前の居酒屋みよしで「出前ライブ」をやった。

この頃「出前ライブ」を結構やっていた。
市場などで演奏している時にオファーを受けることが多かった。
当然居酒屋や飲食店での出前が多かった。


「居酒屋みよし」のライブは長男からオファーされた。
それがうれしくてFBやブログにアップした。

居酒屋などでの出前ライブはとても勉強になった。
場の空気を察する。
瞬時の方針転換をするためのライブ勘。
そんなことが今のライブのやり方に知らずのうちに活かされている。
でもそれがあたりまえのことになり、少々慣れすぎた部分もないわけではない。

今一度初心を思い出そうと思う。

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うれしいライブ・オファー

今朝長男がふらりと遊びに来た。

おやじ
のバイト先で
ライブやってくんない?
店の人がオヤジのうわさを聞いたらしい



うちのせがれは隣り町の東川口の居酒屋でバイトをやっている。
もう10年近くも続けている。
オヤジの話など人様に話すようなタイプのヤツじゃない。
察するに話しの出どころは市場あたりだろうか。

そんなことはどうでもいい話。

うれしかったのはせがれに声をかけられたこと。

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ふたつ返事でやると答えた。

我が家にはそれぞれの世界には足を踏み入れないという暗黙の不可侵条約がある。
べったりくっつかずに、ちょっと離れたところから見守るというスタイルだ。
これは僕の親父の代から続く「家風」みたいなもんだ。
子育ての時から適当な距離を置いてせがれたちとは付き合ってきた。
(ちなみに我が家の飼い猫モグにまでその姿勢をつら抜いている)
でも一朝ことが起きた時にはいつでも全面バックアップする。

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そんな習慣がせがれたちにも受け継がれたようだ。
それが逆に妙に淋しく感じられることもある。
まったくわがままなもんだ。

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所帯を持つ準備を始めている長男。
いよいよ一人歩きを始める季節になり、なんとはなしに淋しさを感じていた。
そんな折、せがれからのオファーがうれしかった。

お客さんは地元のおっさん、おばさんが多いかな

だいたい50代から60代
おやじくらいの世代が多いよ
その世代相手にライブ打てる人なんていないもな
もっと若い世代のヤツは結構いるけどさ
おっさん、おばちゃんにもわかりやすいのがいいな
興奮に引きづりこめるようなライブがいいな

しっかり朝飯をたいらげ、しっかり条件をつけ、
せがれは帰っていった。

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去年の暮れは二男とコラボレーションができた。
今年の暮れは長男と。
オレは幸せなオヤジなのかもしれないな。

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2012.12.31

居酒屋へ「出前ライブ」


長男が長年アルバイトをしている居酒屋「みよし」で出前ライブが年内最終ライブでした。



お店の常連さんたちによるクリスマス兼忘年会といったところです。

初めての店に入る時はいつも緊張するものです。
ましてや長男がお世話になっている店。

ミュージシャンの顔と親父の顔を半分半分に暖簾をかき分けました。

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店内はすでに満杯。
お客さんは中高年層を中心にいくつかのグループになって談笑中。
お酒も入っていい調子。

セッティングをしながら情報収集。お客さんの会話に耳を傾けます。

ショーケンがどうの、ジュリーがどうのという会話が聞こえます。

選曲の柱がひとつ決まります。GS(グループサウンズ)で行けると踏みました。

与えられた時間は1時間。
あとは60年代~70年代の歌謡曲で肉付けすることに。

比較的若い世代のお客さんもいるので尾崎豊やチューリップ、チャゲ&飛鳥あたりのヒット曲ももぐりこませることにします。
やや高い年齢層の人もいるので三橋美智也先生や北島さぶちゃんも用意します。

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「出前ライブ」での選曲は9割以上ポピュラリティのあるものを、その場で選ぶことにしています。
(そこにいるお客さんにとってポピュラーな歌というべきか)
特に酒宴などでは選曲でライブの成否が決まってしまいます。
だからライブ前の情報収集はとても大事。
(過去これをあやまり痛い目にあったことも…)
あとは演奏を進めながら軌道修正していきます。

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オープニングは「なんとなく なんとなく」。

さっそく食いついてくれました。やはりGSは正解。

でもGSソングでたたみかけることはしません。
それをやっちゃうとGS一色になりかねません。
若い世代も、上の世代もいるわけで。
そちらに顔を向けるのが難しくなっちゃいますものね。

「少年時代」や「万里の河」、「サボテンの花」を挟みます。
この辺の歌は世代に関係なく広く親しまれています。

そしておもむろに「エメラルドの伝説」、「長い髪の少女」などGSの有名どころを何曲か。

会場は一気にヒートアップ。
GSでしばし走ります。

熱を冷ますように静かに「ホワイトクリスマス」~「Happy Birthday To You」


今日はクリスマス・イブ
キリストさんの誕生日
ここにもおひとり誕生日を迎えた方が・・・

 

そしてここにいる小さな子供たちが
幸せに年を重ねながら育っていけるように
「生命」という歌を歌います。

しっかり歌詞を聴いてもらえる土壌も出来上がったので、本日初めてのポピュラーではない歌を。

一転、「星のフラメンコ」。

再びヒートアップする会場。手拍子がありがたい。

「津軽海峡冬景色」につなげるとみなさん一緒に歌います。
(この歌はどこで歌っても必ずといっていいほど大合唱になります。歌に魔力でもあるのではないかと思っちゃいます)


わずか3分で
上野駅から青森経由で函館まで行っちゃう
すごい歌ですね
函館ついでに函館出身の歌い手さんのヤツを

「与作」(北島三郎)~夕焼けとんび(三橋美智也)

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お時間は1時間を回ったころ。
そろそろ〆にかかろうと思ってるところにリクエストが入ります。
歌い終わると次のリクエストが。

お店のマスターが助け舟(?)を出してくれます。


Martinさんさえよろしければ、
ここで一度休憩を取っていただき
そのあとリクエストタイムということに

10分休憩した後、大リクエストアワーに突入します。
くるくる、どんどんリクエスト。


俺にも歌わせろ!

というお父さんも現れます。

さあ、ここからが難しい。
うまくコントロールしなければライブのシマリがなくなってしまします。
せっかくここまでいい感じで来たのにやり方を間違ええるとぐずぐずになっちまう。

突然長男が


オレも1曲歌います!

「恋しくて」
僕がギターを弾き長男が歌う親子コラボ。


きっちり弾くから
お前はきっちり歌えよ

と、アイコンタクト。

初めて合わす歌。
Beginのオリジナルに近いアレンジから外れぬように、ちょっとだけブルースっぽさを強調して弾きます。
長男もそれに乗っかるようにハスキーな声で歌います。

お客さんたちが親子コラボにじっと注視しているのがわかります。

歌い終えると大喝采


いよー!
てっちゃーん!

崩れかねない雰囲気が再びしまった感じになります。

ここがチャンスと思い、最終コーナーに突入します。

ノリのいい歌を何曲か歌い、最後はアンコールを兼ねて「心の旅」。

一緒に歌うお客さんたち。
しつこくリフレーンをくりかえします。
そして徐々にテンポアップし、何回目かには超高速に。
息切れしそうなところで大きくブレーク、一気にテンポダウンして終演。

いあぁ、楽しいライブでした。

当初1時間の予定でしたが、終わってみればノセられノセられ2時間半。

年の終わりに最高のライブをさせてもらいました。

集まってくださったお客さん。
自由にやらせてくれたお店のみなさん。
共演し、場が崩れるのを救ってくれた長男。

心から感謝です。

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そして長男がこの店でかわいがられていることがよくわかったライブでした。
親父として、うれしかったなぁ。

 

 

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