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2019.12.02

「おーるどたいむ de ライブ 2019 秋の陣」を終えて

おかげさまで「おーるどたいむ de ライブ 2019年 秋の陣」を終えることができました。

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このライブは年に4回、季節ごとにやっているライブです。
およそ3ヶ月ごとに近況報告を兼ねたライブとして定着しています。
3ヶ月というスパンなので毎回テーマを決め、ストーリーを練ります。
テーマやストーリーに沿った選曲をし、充分な準備を重ねて臨むように心がけています。
準備の過程で「朝市コンサート」や「お好み焼きの三貴ライブ」「喫茶店JUNEライブ」などのレギュラーライブで実戦的に演奏し、固めていきます。
「おーるどたいむ de ライブ」は僕のライブ活動の軸となるいわばスペシャルライブ。

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今回は今年の最終ライブとなるため、この1年間を俯瞰して準備を進めてきました。
今年は大きな出来事がいくつかありました。(母の帰天、定年退職等)
そして新たに始まった「人生浪人」の日々。
これまでの自分の歩みをふりかえり、かみしめる機会を得ています。

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テーマとして浮かんでいた言葉は「感謝」でした。
これまで多くの方々とのお付き合いに恵まれてきました。
その時々それぞれの方々に励まされ、支えられ、感じ、考えさせられてきました。
そういった方々への感謝の思いを込めて「友の作った歌たち」を自分なりの解釈と表現で歌うことがテーマとなりました。

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ステージは今回も2部仕立て。
最初のステージでは晩秋から初冬にかけての季節の歌を中心に歌います。
1部ではポピュラリティのある歌が中心。

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直前リハーサルをしている時、突然舞い込んだ荒川さんの訃報。
おーるどたいむではもちろん、他の場所でもお会いするたびにいつも親しくしていただいた荒川さん。
なんとなく予感はあったけどショック。

恋の歌編から望郷の歌編へと舵を切るところで追悼の思いを込め、『十字架に帰ろう』~『Will The Circle Be Unbroken』を挟みます。
お客様としてきてくださった土屋さんがギターとハーモニーで参加してくれます。

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1部最後の歌は『旅愁』。
明治40年に犬童球渓が和訳し、中等教科書に収録されたこの歌。
明治~大正~昭和と歌い継がれてきたこの歌も最近(平成)の子供たちにはあまり馴染みがないと聞きます。
「私を通り過ぎた歌たち」シリーズとしてこれまでも歌ってきた『旅愁』。後世に歌い継ぎたい歌です。
先日富安秀行さんがライブで歌っていたのが印象的でした。
自分と同じような思いでこの歌を歌っているのだなと思い、妙にうれしかったのです。
僕も今回1部の最後に歌うことにしたのでした。
ガットギターでDフォーム。ところどころにオーギュメントを挟み、ゆっくりと静かに。
なんとなく望郷感がくすぐられる好みのアレンジに。
みなさん口ずさんでくださったのがうれしい1部の最後でした。

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2部オープニングは怜子ママ(ハンマーダルシマー、リコーダー)とのインストで『移民の夢』~『Fanny Power』のメドレーから。

そしてテーマ「友の歌シリーズ」へ。

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口火は『僕の星から』(イトコ、故・古池エンタ)。

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一口に「友の作った歌」といっても相当な数になります。とても歌いきれるものではありません。
そこで今回は選別の上、大きく二つに分けました。

音楽コミュ・「へたくそ親父のギター弾き語り」(通称「へた親」)の友人たち編。

  『夏 清津』(take-z)
    JACK ROUGUNGSの盟友たけちゃんの新作。「へた親」メンバーが集う清津峡キャンプ場への想いの詰まった歌。

  『冬の終わり』(ミツダイ)
    「へた親」の若手デュオ。透明感のあるハーモニーが効いた歌をソロ風にアレンジ。

  『星に聴く Nothan Prayer Listen To The Stars』(ららちゃん+Martin古池)
    北海道在住の「へた親」メンバー、ららちゃんの詩にMartin古池がメロディをつけた歌。

そしてご当地ソング編。

  『白川以北 一山百文』(影法師=山形県長井)
    長井市を拠点に先日結成45年を迎えたフォークグループ・影法師。
    長井弁で歌われるこの歌を翻訳しながら「原語」で歌う。長井弁の指導は長井在住の義弟。
    1868年(明治元年)、戊辰戦争で敗れて以降白川以北(東北・蝦夷地)を新政府側から見下されたところに由来する歌。
    戊辰戦争後東北列藩は連戦連敗を重ね、榎本武揚率いる旧幕府海軍とともに箱館戦争になだれ込む。
    敗れた榎本軍の「蝦夷共和国」構想はここに潰えた。

  『函館物語』(工藤信也=函館)
    中学の同級生・工藤信也の歌。観光の街となった函館に住む女と「よその街」から来た男の恋物語。

  『まだかね 今金』(阿知波一道=今金)
    函館から北上すること130キロ。今金町のお寺の住職が京都で学生生活を送り、寺を継ぐために帰道する国鉄・瀬棚線の車中での思い。
    青春の夢と僧侶としての己の道との狭間にゆれつつも、ジーゼル列車に揺られながら少しずつ腹をくくっていく心情。

  『通り過ぎる街』(STOVE=札幌)
    札幌のブルーグラスバンド「ストーブ」の歌。どこにでもある北海道の田舎の風景にそこはかとなく心情が重なる。

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〆は自作の『あすなろの歌』をアンサーソングとして。
    もともとは「あすなろ山の会」のテーマソングとして書いた歌。
    あすなろは檜ではないが檜のようにならんと毎日を生きていく。
    檜にはなり得ないが、毎日を大切に一生懸命生きること自体に意味があるのではないか。
    目的のある旅ではない。旅するための旅を重ねる日々。そこで出合う様々な人々との時。
    大切に生きれば充分に長い人生の旅路をこれまで自分に関わってくれた人々への感謝の思いとともに生きていきたい。
そんな思いで歌わせていただきました。

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エンディングは「おーるどたいむライブ」ではすっかり定着した『街』。

    この街が好きさ 君がいるから
    この街が好きさ 君の微笑みあるから

ここからは「おーるどたいむストリングバンド」(椋野マスターのフィドル、藤田さんのバンジョー、怜子ママのハンマーダルシマー)。これに土屋さんのギターがからむ大合奏です。
お客様もまたタンバリンや手拍子を交えての大合唱。

間髪を入れず「さよならが云えない」。
もともとがブルーグラスの曲です。フィドルとバンジョーが冴え渡ります。

最後は「勝手にアンコール」でやはりブルーグラス曲「楽しい時は」。
サビ部分は三声のハーモニー。これが快感でした。

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いつものごとく長時間にわたるライブでした。
ある方が僕のライブを称して「長い旅路のようなライブ」とおっしゃっていました。
「長けりゃいいってもんではない」という自戒の念を持ちつつも、好意的な評価として受け止めさせていただいています。

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歌あり、おしゃべりあり、テーマあり、寄り道・道草あり。
2時間強の長旅音楽会。
行きつ戻りつしながら、足を運んでくださった方々と共に歩んでいけるライブ。
そんなライブを目指して、また次の一歩を踏み出そうと思います。

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