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2019.06.16

お好み焼きの三貴ライブ

今回の「お好み焼きの三貴ライブ」をふりかえります。


今回は音楽を通したご友人たちが何人もおいでくださいました。

それも初めての方々もいらっしゃる。

「お好み焼きの三貴ライブ」としては異例のことです。


なにしろライブと銘うってはいるけれど、通常営業の中で歌ってるわけです。主役はライブ演奏ではなく、飲み食いおしゃべりのお客様。歌を聴きにきたわけではなく、偶然そこに居合わせただけ。


演ずる僕としては彼らとの「一期一会」を大切に共存をはかりつつ歌い進めます。

2時間ほどの演奏時間に種を撒き、耕しながら芽の出るの促します。やがて花開き収穫の時を迎え、次回への種を残す。

そんなイメージでやっています。


お客様には不幸にもその場に居合わせてしまったと思われぬよう、幸運にもこの場に居合わせたと思っていただけるように歌っています。


さて、自らも演奏される友人たちがたくさんいらっしゃり、とてもうれしかった。僕のやり方を観ていただけることは喜びであり、自分にとっても学びにもなります。


一方で演奏しながら心がけたことがあります。

はしゃぐな、走るな、舞い上がるなってことです。

もって生まれた性分か、知った方々を前にするとついより楽しんでいただきたいとスイッチが入ってしまいます。

「普通のライブ」ならまったくOK。お客様は皆歌を聴きに来ていただいた方々だから。


でもここは通常営業中の演奏。度を過ぎれば「一般の」お客様には「内輪だけで盛り上がってる」と感じさせてしまいます。

そうなればライブとしては失敗。


ライブ開始前の「土壌調査」で難しさの予感がありました。

家族連れの一団。おじいさんを筆頭に、父さん、母さん、孫たちたくさん。

このじいさん、いかつい顔で頑固そう。孫たちの年頃から推し量り、年の頃70過ぎ。じいさんがこちらを向いてくれれば孫たちもなびく。(孫たちは最初から興味津々)


このじいさん果たして演歌が好きなのか、フォークソングは受け付けてくれるのか。

そう思いながら夏の流行歌(昭和40年代半ば)を繋げて様子を見ました。

真赤な太陽~恋のバカンス~天使の誘惑等々。

昭和歌謡の強さは多くの世代の体にしみこんでいること。普遍性があります。(ド演歌はまたちょっと違うけどね)


悪い反応じゃない。

最初は少々苦虫つぶしていたじいさんも、もんじゃをつつきながらこちらをチラチラ。


初来店の友人たちはフォークソング世代。

彼ら向けにそろりそろりとフォークに舵を切ります。


友人たちもいい案配でノッテきました。拍手、手拍子、かけ声。


気がつくとじいさんの唇が歌に合わせてもぞもぞ動いてる。

最初はお好み焼きを噛んでいるのかなって思ってました。

が、違う❗

明らかにそれは歌詞を追う唇の動き。

やがて目が合い、ニヤリと笑います。(おっかない顔はそのままに目だけが柔和)


ここで一気に舵を切り、フォークソングコーナーに突入します。

最後は『落陽』で一気に盛り上げ、1部は終了。


2部はフォークソングで始まりカントリーソングもまじえたアラカルト。


終幕は星の歌3題。

『星のフラメンコ』

『僕の星から』

『見上げてごらん夜の星を』


最後は静かに静かに締めくくりました。

20時~23時の長い旅路。


終わるころにはとっぷりと夜も更けていました。

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