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2019.05.05

中島みゆき「夜会工場vol.2」を観て

 

http://stib.jp/saitamae/data/index.php?id=10342686

 

 

みゆき姐さんの「夜会工場vol.2」を浦和の映画館で観てきた。
のっけのインスト「二隻の舟」から、泣かさってしょうがなかった。

僕が「夜会」から受けた影響ははかりしれない。
ストーリー仕立ての「コンサート」のビデオを見たときの衝撃はすさまじかった。
コンサートと芝居を組み合わせるという発想は驚きだった。

そのころ僕は「ぶどうの木ライブ」での「下積み」を卒業し2時間枠を任せてもらえるようになっていた。
2時間という枠をどのように作るか。
とてつもなく難題であり、あれこれ試しては納得がいかず惑っていた。

「夜会」との出会いに大きな活路を見出した思いだった。
歌とトークとちょっとの芝居。中学、高校で演劇部にも所属していたことが芝居に対する敷居を低くしたこともあった。

「夜会」のビデオは発売するたびに購入した。
念願かなって実際のステージを観ることもできた。
それらは当時の僕のバイブルだった。

「ぶどうの木ライブ」は年数回。他に演奏の場は多くはなかったので準備に時間を充分かけることもできた。
稚拙ながらも自分の「物語ライブ」を試した。

およそ10年間の「ぶどうの木」での演奏期間で「物語ライブ」ができた回数はそう多くはない。
ストーリーを組み上げる難しさ。選曲の難しさ。歌とトークと芝居のバランスを取りながら形にまで仕上げることは至難の業だった。
形にすることができず断念したことも多い。

けれど、テーマに沿ってステージを組んでいくという発想はこの時身に沁みついた。
以来たとえ数曲のステージであったとしても僕は必ずテーマを決めて臨むことが常となった。(起承転結、序破急ライブと称していた)

「夜会」すでにおよそ20年もの間続けられている。
スクリーンで歌うみゆき姐さんはさすがにお年を召していた。でもそのほのかな年輪によりいっそう愛しさを感じる。

この人の歌、この人のステージに触れることで僕は自分のステージスタイルを作ることができた。
あらためてそう思いながら映画館を後にした。

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