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2019.05.19

「おーるどたいむ de ライブ 2019春の陣」

「おーるどたいむ de ライブ 2019春の陣」

おかげさまをもちまして、いい感じでさせていただきました。

1部では近況報告を兼ねた選曲で。
母が3月に帰天したこと、6月いっぱいで定年退職をする自分のことなどを織り込みました。

2部は若いころやっていた「ぶどうの木ライブ」の再現を試みました。
実は「ライブハウス・ぶどうの木」のママさんが来てくださったのでした。
「ぶどうの木」で僕は30代半ばから40代半ばまでのおよそ10年、レギュラーとしてライブをさせてもらっていました。
ここでのライブで僕はライブのイロハを教わり、また様々な実験的な試みをしてきました。
ここでの経験が今の自分のスタイルに色濃くつながっているのです。

人様の前で歌うようになって今年で50年。
その中で節目となる出会いがいくつかあります。

ひとつは20代後半から30代前半にやっていた「喫茶店いずみ」でのステージ。
珈琲を飲みに来ているお客様に歌う通常営業中のライブでした。
「喫茶いずみ」でのステージは今の「お好み焼きの三貴ライブ」や「喫茶店JUNEライブ」につながっています。

そしてもう一つは「ぶどうの木ライブ」。
ここで僕はテーマを持ってステージを組み上げることを学びました。その経験が「おーるどたいむ de ライブ」に直結しているのです。

「ぶどうの木」のママさんは僕にとってはまさに恩人です。
そのママさんに20年ぶりで聴いていただくことの幸せ。そして同時に大きな緊張感。

当時の僕のステージはやや「情緒過多」なところがありました。六十も半ばになった僕は「平常心」でステージに臨むことを心がけています。その変化を「成長」としてママさんにとらえていただけるか。感情を抑えて歌いつつも何かを感じてもらえるか。これが今回自分に課したテーマでもありました。

選曲は当時「ぶどうの木」でやったものから特に印象に残っている歌を選びました。また当時やった歌とトークと芝居でステージを作る「物語ライブ」のダイジェスト版も組み入れました。

ママさんはじめ来てくださったお客様がどう受け止めてくれたかは僕の知るところではありません。
でも(例によって)長時間のライブにもかかわらず、皆様笑顔でお帰りいただけて内心ほっとしています。

長いライブのエンディングは「ぶどうの木ライブ」時代のエンディングテーマ「Rockdom」。そして「おーるどたいむライブ」のエンディングテーマ「街」でシメました。

「ぶどうの木」春子ママが帰りがけ、「おーるどたいむ」の玲子ママにかけていた言葉が印象に残りました。

  「がんばって、お店をずっと続けてくださいね」

道半ばで「ぶどうの木」を閉めざるを得なかった無念と、音楽を愛する気持ちがそう語らせたんだろうと思います。

今回もいいライブをさせていただきました。
皆様には心から感謝いたします。

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2019.05.05

中島みゆき「夜会工場vol.2」を観て

 

http://stib.jp/saitamae/data/index.php?id=10342686

 

 

みゆき姐さんの「夜会工場vol.2」を浦和の映画館で観てきた。
のっけのインスト「二隻の舟」から、泣かさってしょうがなかった。

僕が「夜会」から受けた影響ははかりしれない。
ストーリー仕立ての「コンサート」のビデオを見たときの衝撃はすさまじかった。
コンサートと芝居を組み合わせるという発想は驚きだった。

そのころ僕は「ぶどうの木ライブ」での「下積み」を卒業し2時間枠を任せてもらえるようになっていた。
2時間という枠をどのように作るか。
とてつもなく難題であり、あれこれ試しては納得がいかず惑っていた。

「夜会」との出会いに大きな活路を見出した思いだった。
歌とトークとちょっとの芝居。中学、高校で演劇部にも所属していたことが芝居に対する敷居を低くしたこともあった。

「夜会」のビデオは発売するたびに購入した。
念願かなって実際のステージを観ることもできた。
それらは当時の僕のバイブルだった。

「ぶどうの木ライブ」は年数回。他に演奏の場は多くはなかったので準備に時間を充分かけることもできた。
稚拙ながらも自分の「物語ライブ」を試した。

およそ10年間の「ぶどうの木」での演奏期間で「物語ライブ」ができた回数はそう多くはない。
ストーリーを組み上げる難しさ。選曲の難しさ。歌とトークと芝居のバランスを取りながら形にまで仕上げることは至難の業だった。
形にすることができず断念したことも多い。

けれど、テーマに沿ってステージを組んでいくという発想はこの時身に沁みついた。
以来たとえ数曲のステージであったとしても僕は必ずテーマを決めて臨むことが常となった。(起承転結、序破急ライブと称していた)

「夜会」すでにおよそ20年もの間続けられている。
スクリーンで歌うみゆき姐さんはさすがにお年を召していた。でもそのほのかな年輪によりいっそう愛しさを感じる。

この人の歌、この人のステージに触れることで僕は自分のステージスタイルを作ることができた。
あらためてそう思いながら映画館を後にした。

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