音楽雑感
昨夜、Mくんに言われたことが頭の中でずっとリフレーンしている。
古池さんは自分に合う歌って分かってる?
逆に言うと合わない歌って分かってる?
答につまってしまった。
M君に言わせると、僕の歌の一番の特徴は「ウォーミー」なところだそうだ。聴いてる人をあったかい気持ちにさせるところとのこと。
多少シリアスな唄を歌っても 、あったかさがあり、聴く側とすれば逃げ場やちょっとした希望や安心感があるということらしい。
誉め言葉ではある。
これで終わらぬのがMくん。
だからさぁ、古池さんに「せつない歌」ってのはどうも合わない気がするんだ。
それは上手いとか下手とかってことでなくてさ、声質とか人間性とかから来るような気がするんだよな。
バカヤロー、オレにだってせつない気分の時はナンボでもあるっ。
そう思いながらもMくんの毒舌に耳を傾けていた。
一理あると思いつつも、いやいやちょっと待てよという気持ちもある。
肯定する材料もないが反論する材料もない。
心の中に深く沈めて発酵するのを待つしかないんだろう。
Mくんは共同印刷在職時代の同僚。一回り下だが昔から先輩を先輩とも思わず思ったままに毒舌を吐いてきた。
「お好み焼きの三貴ライブ」には約15年、ほとんど欠席することなく聴きに来てくれている。(出勤率97%‼️)
三貴ライブでの僕の試行錯誤や変遷を知り尽くしている。良きも悪しきもね。
彼の毒舌は傾聴に値する。(受け止めるか否かは別だけどね。一面の真理ではあると思う)
何十年もソロライブをやって来た。
そのほとんどがワンマンライブ。時として自分の立ち位置ややり方が見えなくなる。
僕にはありがたいことに、その時々に忌憚のない意見をしてくれる先輩や友人たちに恵まれた。
時には完膚なきまでに叩きのめされたこともある。
でも彼らに共通しているのは根っこに肯定があることだ。だからどんなに批評され、批判され、毒舌を吐かれてもそれは建設的な意見。
「批判のための批判」とは根本的に違うところだ。
残念ながら批判や毒舌に自分なりの答えを出すのには時間がべらぼうにかかる。
自分の中に落とし込み発酵するのを待つしかないからね。沈みっぱなしで終わってしまうこともあるだろうしね。
ただ、僕にとってはとてもありがたいことだ。
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