変わりゆく「お好み焼きの三貴ライブ」
「お好み焼きの三貴ライブ」。
今月も無事に貫徹。
ここ3~4年、客層がすっかり変わってしまった。20代の若者たちが今のメイン層。
以前の客層と違い音楽的な接点はほとんど無くなった。僕の歌は彼らにとっては初めて聞く歌ばかり。逆に彼らの好む歌を僕はほとんど知らない。
それなのに今もってなおここで歌い続けるのはなぜなんだろう。
多分彼らに対する挑戦の気持ちが僕の中にあるためだろう。
たとえ「古い楽曲」や今時「流行らない歌」であったとしても、それをちゃんと歌うことで若い世代になにがしかの痕跡を残せるはずだ。そう信じるから歌えるのだと思う。
以前の「三貴ライブ」では客層や反応に合わせて選曲をどんどん変えていった。『お客様志向』のライブだった。
今は自分のやりたい歌を自由に歌っている。
それは古い歌謡曲やフォークソングだったり、カントリーだったりする。僕を通り抜けてきた歌の数々を『一曲入魂』で歌い重ねる。
そんな歌が彼ら若い世代に痕跡を残すことができれば、スタンダードな歌になっていく。
僕の愛した歌の数々がたとえ10曲に1曲だったとしても、10人に1人であっても若者に足跡として残すことができればそれでいい。
若い世代への挑戦。
それが「お好み焼きの三貴ライブ」を貫徹するモチベーションになっている。
今日の三貴ライブ。
若者たちで超満員。
歌声は喧騒の中に吸い込まれ、ややもすると呑み込まれそうな状況。
それでも何人かは絶えず反応を返してくれた。
そのおかげで2時間しっかりと歌いきることができた。
ありがとう❗
【追記】
20代~30代の若い世代に自分の歌を問うということは、実は自分の成長にとってとても大きなことだと思う。
「古くさい歌」「今時流行らない歌」に耳を傾けてもらうために工夫をしなければならない。
楽曲の良さを充分に伝える表現(アレンジ、奏法、歌唱法)をどうするか。
リズムを変えてみたり、普段はフィンガーピッキングのところをあえてストロークで押しきったり、ミュート気味のストロークにしたり。逆にあえてオリジナルの雰囲気をデフォルメしたり。
これといって正解などない。だから毎回その場のインスピレーションでやる。
演奏結果は蓄積され次のインスピレーションの卵になる。
三貴ライブではそんな感じで臨んでいる。
この積み重ねがいずれ実を結ぶと信じたい。
三貴ライブ。たとえアウェイでも、やはりやめられない。やめるわけにはいかない。
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