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2018.04.28

さんすまいる歌声音楽会

デイサービス・さんすまいる歌声音楽会。

2ヶ月毎に10人ほどの参加者と歌ってしゃべって1時間。このスタイルがすっかり定着しました。

何を歌うかを決めるのは僕ではなくご老人たち。僕は水先案内人でちょっと水を向けるだけ。
キーはご老人たちが歌いやすい低めの設定。
歌もしっかりと、さりとて目立たぬようにガイドライン的に歌う。
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元歌の雰囲気を壊さぬように、さりとて不要な装飾は極力省く。

ひとつの歌から膨らむおしゃべり。
おしゃべりの中から次の歌が浮かび上がる。

水先案内人の僕、ご老人たち、そしてスタッフの皆さん、参加するすべての人が作っていく道草だらけの歌声音楽会。
道草だらけではあるが最後は「上を向いて歩こう」に収束するように流れを持っていく。
水先案内人の腕の見せ所?

今回は特に興味深い展開になりました。

始まりはいつものように季節の歌。
「港の見える丘」「花」「おぼろ月夜」「北国の春」と和気あいあいと進む。
おしゃべり混じりだからこれだけで30分は軽く経過。

今回の宿題曲「スーダラ節」で大笑いした後、話題が北朝鮮と韓国の会談へ。
すかさず「イムジン河」を披露する。
さすがにご老人たちは聞いたことがある程度とのこと。でもスタッフの皆さんは僕と同世代。皆で静かにゆっくりと歌う。

「イムジン河」に込められたものを話す。
とたんに食いつくご老人たち。
朝鮮戦争の頃弾薬製造をしていたじいさんは特需で通常の3倍儲けたと語りだす。

誰が祖国を分けてしまったの

この歌詞からアメリカとソ連の代理戦争が話題になり、ベトナム戦争に飛び火。
さらに太平洋戦争の話へとつながっていきます。

語る老人たち。語る僕。
後半はさながら政治討論会の様相。

「星の流れに」(こんな女に誰がした)につながる。

あるおばあさんがポツリと一言。

「戦争の話は、若い人にしてあげなきゃ駄目だわよねぇ」

この一言が今日の音楽会のすべてを〆ました。

いつもよりもテンポを落とし「上を向いて歩こう」を静かに歌う。
しみる。
ご老人たちのこもごもが込められているように思えます。

水先案内人の腕などではなく、おばあさんの万感の思いが音楽会を〆てくれたのでした。

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