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2018.04.25

旭ヶ丘の家コンサート その2

「旭ヶ丘コンサート」 2日目

今日は昨日と違い、いつもの広いロビーでコンサート。
ここは3本の廊下が合わさる奥行きのある場所。
ご老人たちの数も50人以上いらっしゃる。
昨日のように一緒に歌うのはなかなか難しい。
「Mrtin古池の歌謡ショー」というスタイルになる。
それでも、少しは口ずさんでもらおうと思い馴染みの深い歌を選曲する。
持ち時間は1時間。前回はリクエストやアンコールで1時間半近くになった。ご老人によっては疲れが出るだろう。

1時間ジャストに収まるように曲数やおしゃべりを工夫した。
昨日やった曲も含まれるが、位置づけやアレンジを少し変えた。じっくり聴いていただくことを主眼にした。

おしゃべりで気をつけたのは話の流れ。時間を限ったので道草トークは減らし、歌に直結し、自然に次の曲へとつなげるようにした。(省エネトーク?)

1.星の歌3題(星屑の街、見上げてごらん夜の星を、星のフラメンコ)
2.函館にゆかりある歌(津軽海峡冬景色=リクエスト→銀座カンカン娘、与作、夕焼けとんび)
3.春の歌(港の見える丘、19の春)
4.アラカルト(舟歌、可愛いベイビー、雨の中の二人)
5.エンディング(上を向いて歩こう)
6.アンコール(テネシーワルツ)

ここまででジャスト1時間。

ご老人たちの反応はそれぞれに違う。
最初から最後まで嬉々として口ずさんでる人あり。
目をつぶって聴いている人あり。
歌に合わせて小刻みに体をゆする人あり。
最初から最後まで眠ったように車椅子の背もたれに身をゆだねる人あり。
無表情にこちらを見つめる人あり。
終始床に目を落としている人あり。
皆の輪には加わらず、広いロビーの奥まったところの窓際の席でぼんやりする人あり。

様々だ。
でも概ねショーを楽しんでくださっているのを感じる。
それぞれの作法で。
老人の感情表現を感じ取るのは難しい。
何かを感じ、それに対応するまでにかかる時間は我々の世代と比べてもかなり遅い。
筋力が衰え感じるものがあってもそれを体で表現したり言葉に表すことができない人もいる。

でも必ずなにかのサインがある。
それは目の動きだったり、顔の筋肉の動きだったり、わずかなボディアクションだったりする。

僕はその小さなサインをできる限り見落とさないように、たえず動き回っている。
全体を俯瞰するとともに、一人ひとりの動きを見定めようと凝視する。
森を見て、樹を観る。そうしながら気を感じる。
そんなやり方で歌っている。
そしてかすかな反応に笑顔でお応えしている。

旭ヶ丘の家で歌うようになって10年近い。
最初の頃はよくわからなかった。どう対応してよいかわからず不安になった。不安があるから考えて、いろいろ手を尽くした。
最近感じるのは頭を使って考えることも必要だが、一番大事なのは「気を感じ取る」こと。
だんだんそういうことがわかるようになってきた。

気を感じてそれに笑顔で応える。そうやって思いを重ね合わせる。
その積み重ねがコンサートを成立させることにつながる。

歌とトークを介してとても大切なことを旭ヶ丘の家のご老人たちに教わっている。
そんな思いで今回も無事コンサートを終えることができた。

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