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2017.05.04

ライブ at アシベ

20170503

古くからの音楽友達ゆんぴょうに誘われて、茨城県猿島のライブバー・アシベに遠征。

久しぶりに5組のブッキングライブ。

パンクロック・バンド、ARBカバー・バンド(ゆんぴょうの所属するバンド)、そして弾き語り3人という出演者だった。

あらかじめゆんぴょうから課されたテーマがあった。

完全生音ライブでやってください
大暴れして、ラインなし、マイクなしでも
ガッツリいけるってことを見せつけてください

なんとまぁ、無茶な宿題を!

パンクロックの爆音に生音が対抗できるはずないじゃないか。

内心そう思ったが、対抗なんかしなきゃいいわけで。

爆音と爆音のはざまで存在感は充分に出せるはずだと思い直した。

アシベには10年ほど前にゆんぴょうのライブを観に行ったことがあり、なんとなく店のイメージはあった。

けっこう広めのスペースではあるが、生音でも充分いける造りだった。

問題はそこに居合わせたお客さんといかに早くキャッチボールができる雰囲気を作れるかだ。

これさえできればたとえピアニシモの音でも充分に伝わっていくものだ。

おそらくゆんぴょうが一番見たかったものはそれだろう。

完全アウェイの状況で僕が「畑を耕して」いく様子をみたいと思ったんだろう。
(ちなみにゆんぴょうの生業はお百姓さん)

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店内には茨城弁が飛び交っていた。

出演者たちは皆面識があり地元民の様子。

自分が演奏をしないのであれば、ローカルな雰囲気のライブバーは好き。

でも演奏する立場だと僕はよそ者感たっぷりのまさに完全アウェイこの上なし。

5組のリハを終えお店のマスターも出演順序に頭を悩ませた様子。

弾き語りの他の二人はラインどり、マイク使用。

それも低音を思いっきりブーストさせ、たっぷりリバーブを効かせる設定。
(お二人ともギターがとてもうまい。でもせっかくのギブソンJ45やギルドがもったいないなと、つい思ってしまうのは僕の悪いクセ)

完全生音は僕だけ。

結局僕がトップバッターで続いてギルドの兄さんが2番手。3番手にパンクロックバンドが入り、4番手はJ45の兄さん。最後はゆんぴょうたちARBバンドとなった。

まあ、順当ではあるかな。

マスターにしてみれば海のものとも山のものとも分からぬ僕が生音でやるってんだから安全な位置に置いておくしかないだろう。

スタート直前に「持ち時間は20分から30分の間です」と念押しもされてしまった。

そういわれるとこちらにも意地がある。ジャスト30分で仕上げてみせようと臨んだ。
(ライブの進行を見ていて思ったのだが、他の出演者も同様の時間制約がある中で平気で40分ほどやっている。マスターは新参者にくぎを刺し保険をかけざるをえなかったんだろう)

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僕のステージは目に見えないそんな緊張感の中でスタートした。

オープニングは「僕の星から」。

客席をみまわしながら歌ううちに視線が絡み合い始める。

最後の方には手拍子も出てきて入りとしてはまずまずの手応え。

「ごあいさつ」でお客さんに直接話しかける。距離は一気につまった感じ。

ややアップテンポで「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」。

曲調とテンポの良さで手拍子ももらいいい感じで歌いきる。

ここまで距離が詰まればもう大丈夫。

カントリー・バラードを3曲続ける。

「テネシー・ムーン」~「I'll Hold You In My Heart」~「Crazy」

故郷を捨てて旅に出たけれど、いつも思うのは残してきた好きだったあの子。

こんな小さなテーマをもぐりこませる。

エンディングは「Lonly Togethr」

そして「勝手にアンコール」として「ありのままに」でしめた。

時間はジャスト30分!。。。ざまぁみろ(笑)

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ゆんぴょうから出された宿題はなんとかできたかなっという感じのステージだった。

実はこのライブの3日前里芋の芽をとっていて包丁で左中指の先端をざっくり切ってしまった。

水絆創膏を傷口に塗りこんで臨んだが、リハの段階では痛みで満足に弦を押さえられなかった。(マスターが不安に感じたのも無理はない)

ピンチだった。

不思議なもので本番が始まった瞬間バチッとスイッチが入る音が聞こえた。

痛さを感じてるどこじゃないよてなもんで、最後まで走り切れた。

アドレナリン沸騰ってヤツなんだろうな。

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トップバッターのいいところは、そのあとゆっくり他の出演者の演奏を楽しめるところ。

演奏を聴きながらそれぞれの出演者の背景などを想像しながらゆっくりすることができた。

興味を持ってくれた何人もの方に声をかけられ話をすることもできた。

うれしかったのはパンクバンドのギタリスト・ノロさん。

なんと函館出身で隣町の住吉町だったそうだ。
おとなりの谷地頭小学校に3年生までいたそうだ。
僕より2つ年下だから、そのまま残っていたら潮見中学校に同時期に時を過ごすことになっていたはず。
ノロさんはギターシンセを駆使し、興味深い演奏をしていた。

安心した(?)マスターとも帰りしないろいろ話をした。

古池さんはビートルズはやらないの?
ところどころにビートルズ的な音使いを感じるんだけど。
さりげなくディミニッシュをいれたりね

いやいや、僕のはジミディッシュ
マスター同様僕もリアルタイムでビートルズを聴いた世代だけど
僕にとってのビートルズは真空管ラジオから流れた音
それがすべてなんです
とてもおそれ多くて
自分がカバーして自分の中のビートルズを壊しちゃいけない
そんな思いがあるんです

でも影響は大きいみたいですね
随所にそんなにおいを感じましたよ
また声をかけさせてもらいますんで
ぜひ出演してください
その時も生音でね

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アシベにアウェイ感は消えていた。.

ライブの模様→https://youtu.be/MUE1Vs8RXkY

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