「朝市コンサート」
今日の「朝市コンサート」は先週やった「おーるどたいむ de ライブ」のおさらいをした。
おーるどたいむでは「自分を通り抜けた歌たち 冬の歌編」と題して歌った。
同じ歌を違う環境で歌うわけで、環境に合わせてアレンジも歌い方も変える試みだ。
おーるどたいむでは店内で十数人のお客様に歌った。マイク不要の完全ナマ音ライブ。
きばることなく素直に体から出てくる声。それに合わせたギターピッキング。
ところが広大な市場の雑踏中ではそうはいかない。
ここではマイクの力を借り、ギターもラインを利用する。(コンデンサーマイク1本でやることも多いが)
想定している範囲は半径30メートル程度。
そこにミニスピーカーから出る音が届けば充分。
半径10~15メートルあたりでナマ音とスピーカーの音がバランスよく届くぐらいのセッティングをしている。
マイクワークが大事だと思える。
市場の広さや騒音を意識しすぎて力みがちになるところだが、あえて抑えて歌うようにした。
ギターアレンジも抑えぎみ。
ポイントはささやくような声をちゃんとマイクが拾い「魅力的」な音になること。
ところがこれが意外と難しい。
口先で歌ってもマイクはちゃんと拾ってくれる。
でもそれでは気の抜けた音になってしまう。
腹の底の音を圧縮し密度の高い音を絞りだすという感じにしなければ「芯の通った音」にはならない。
「芯のある圧縮されたピアニシモ」をちゃんと出すことを意識し、それに合わせたギターアレンジをその場で探りながら歌う。マイクにはある程度接近した状態で歌う。
声を張る部分ではマイクから半歩離れて歌う。
そんなことをためしながら2時間を歌い終えた。
けっこうくたくたになったがいい経験になった。
僕は普段からナマ音ライブを基本として奏っている。
マイクを使うのは「朝市コンサート」と「お好み焼きの三貴ライブ」だけ。
いずれも音楽ライブをやるには適さない、特殊な環境での演奏だ。
だからこそセッティングも含めたマイクワークに磨きをかけなければならない。
あらためてそう感じた今日の「朝市コンサート」だった。
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