竹にたんざく 七夕祭り
今年もまた七夕がやってきた。
北海道には今も残る七夕の風習がある。
子供たちが手に手に提灯やカンテラに火をともして町内を練り歩く。
1軒1軒、戸口に立っては七夕の歌を歌いろうそくをもらい歩く。
たけにたんざく たなばたまつり
おおいにいわおう
ろうそく1本 ちょうだいな
くれなきゃかっちゃくぞ
函館近郊ではこの歌だが、札幌などではまた違った歌詞だそうだ。
夜遊びなどめったにできない子供たちにとって、七夕祭りは大いに楽しみだった。
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仕事を早く終え、いつもの元荒川沿いの散歩コースを歩く。
夕暮れ時から少しずつ夕闇が迫ってくる。
昼間のお天気がウソのように薄い雲に覆われる空。
今年は星が見れないかなぁ
あきらめつつ歩みを進める。
やがて不動橋を越え、人通りも灯りもほとんどない暗い道にさしかかる。
北の空が急に開けてきた。
星が瞬くのが見える。
うれしかった。
北の空に向かい、故郷に向かい思わず歌う。
たけぇにたんざく たなばたまつり
七夕の晩、子供の頃を思い出し、北海道を思い出しながら歩く。
僕にとっては毎年の大切な儀式。
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