2014チッチとサリー 「小さな恋の物語」
ネットを見ていて懐かしい絵を見つけた。
みつはしちかこさんの書いた連載4コマ漫画「小さな恋の物語」。
高校生だったころ女子の間で流行り、コミックスをまわし読みをしていた。
僕も当時仲良しだった女子グループから借りて読んでいた。
東室蘭から伊達紋別まで1時間かけて汽車通をしていた。
帰りの夜汽車の中で読むにはちょうど良いボリュームだった。
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いや白状しよう。
僕はこのグループのひとりの娘に恋をしていた。
小柄で物静かな「トランジスタ美人」だった。
女子グループからはやしたてられた。
僕たちがまるで「チッチとサリーみたい」だと。
悪い気はしなかった。
チッチとサリーに重ねあわせ、シンプルな絵に添えらる言葉に胸をときめかせた。
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この娘と「男女交際」をしたのは夏から初冬にかけての短い季節だった。
17才暑いの夏にはじまった恋だった。巷には南沙織の「17才」が流れていた。
修学旅行を経て、雪が降り始めるころ小さな恋は終わった。
傷心を抱えながら歩く室蘭の街に南沙織の「色づく街」が流れていた。
どんなつきあいをし、何を語り合ったんだろう。
ほとんど覚えていない。
手さぐりでお互いに知りあおうとしていたんだと思う。
空回りのまま、やがて恋は終わった。
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「小さな恋の物語」の挿絵を眺めながら淡い恋の季節がよみがえる。
恋に恋する17才。
あのころのみずみずしいイメージが心の中にふくらんでいく。
40年以上の時を経て、大人になったチッチとサリーはどんな会話をしているんだろうか。
みつはしちかこ先生にそんな続編を書いてもらいたいとふと思う。
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【追記】
この物語、2014年まで続いたそうだ。
その最終回の結末が気になり探っていたらこんな文章にであった。
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