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2016.02.28

ライブ「歌初め2016」 

ライブ「歌初め 2016」
今年も無事終了。

出演者はもちろん、足を運んでくださった方々、お店のスタッフといい時間を共有できたと思う。
このライブはくされ縁のポン友・柴ちゃんが企てるライブ。
「Live in 清津峡」や柴ちゃんの立ち上げた「へたくそ親父のギター弾き語り」(へた親)といった「縁」の上に成り立つライブ。

とにかくアットホーム。ゆるくて、心地よくて。
それでいて出演者たちはマジで。
「Live in 清津峡」や「へた親」のもつあったかさをそのままライブにしたようなヤツだ。

何年も続けるうちに徐々に「歴史」が築き上げられてきた。
一昨年より去年。去年より今年。
そんな積み上げができてきたのがうれしい。

とにかく出演者の年齢に幅がある。
20代のつかさ。30代のじゅんちゃん。40代の柴ちゃん、50代のエイぼん。そして60代の僕。
お客さんも含めれば10代未満から始まり、今回は来られなかったが70代まで広がっていく。
それぞれの世代が一堂に会し、時間と空間を共有していくライブ。
素敵だなぁ。

言い出しっぺの柴ちゃん、実務を一手に引き受けてくれるじゅんちゃんには感謝。
そして「恒例」ということで温かく場を提供してくださるマスターにも感謝。

今回のライブテーマ「ありがとう」という言葉をそのまま贈りたい。

あ・り・が・と・う!

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生音ライブを基本として

声もギターも生音が一番好きだ。

ライブをやる時、最初に考えることは完全生音でいけるかどうか。
会場の作り、広さ、高さ。壁や床の材質。...
お客さんはどれくらい入るのか(見込めるか)
他の出演者の有無。いる場合は自分の出す音量とのバランス。
そういったことを考えつつ、いくつかでもクリアできれば生音で演奏するようにしている。

こういう時は声の出し方とギターのピッキングの音量バランスを考慮しながら演奏するようにしている。
特に声は自分の体を楽器になぞらえるようにしている。
具体的には腹の底で空気を圧縮しできる限りストレートに押し上げていく。
歌によって声帯への引っかけ方を工夫し、その後は鼻や頭に反響させ増幅するようなイメージで歌う。

完全生音を補うやり方はコンデンサーマイクを使った演奏だ。
歌とギターの音がほどよくブレンドされたところの音を拾うようにしている。
距離にすると立ち位置から1メートルくらいか。
ライブなどでオーディエンスの耳に届く音はブレンドされた音。
ギターと声がいい案配で混じりあったところの音を拾い増幅するのが一番自然のような気がする。

マイク位置が音の発生源に近いと、生まれたての強い音を拾える。これはこれで魅力がある。
でもそれにはギターと歌と2本のマイクが必要になる。
それぞれに録った音をミキサーでほどよくブレンドする必要がある。

そういう時にはダイナミックマイクロフォンとコンデンサーマイクを組み合わせて使っている。
声はコンデンサーマイク、ギターはダイナミックマイクというように。

しかしマイクスタンドを2本立てるのが困難なときも多い。
そこでライン入力が可能なギターを使う。
この時は生音ライブとは全く違ったものとして捉えている。
ギターは単純に歌のバッキングの道具と割りきり、歌により集中する。
歌い方も変える。よりデリケートな歌い方をする。
具体的には腹の底で空気を圧縮し押し上げ、声帯に引っかけるところは生音と同じ。
その後の響かせ方を変える。鼻や頭にあまり反響させないようにストレートに出す。
こうするとあまりこもらずに、歌は前に出ていく。

生音でやる時は音の回りかたが丸く放物線を描くように響いていく。あるいは湖面のさざ波のようなまわり方をする。
そうなるように声の出し方を工夫する。
ギターはラインで、声はダイレクトマイクロフォンという時の音のまわり方は直線的だ。

実際のライブでは完全生音と、ライン使用の音出しを両極として、その間に入ってくる。
その場その場でより良いやり方を選択することになる。

他にもラインの直接的な音に加えコンデンサーマイクなどでギターの空気感を拾いミックスするやり方もある。
若い頃色々試したが、セットが面倒で今はやっていない。

僕のライブはの8割は自ら機材を持ち込み、自分でセッティングする形だ。
ちゃんとした音響装置やPAさんはいない。
市場やお好み焼き屋さん、喫茶店が主な演奏の舞台。望むべくもない。

だから出音を自分で判断するしかない。
ある意味客観性に乏しく独りよがりになっているかもしれない。
耳の肥えたPAさんからすると噴飯ものかもしれない。

でも長年そんな状況下を舞台に試行錯誤をくりかえすうちに、場に合った音がそれなりに出せているんじゃないかなと思っている。

どなたか、それぞれの場に合わせたセッテイングと出音をチェックくださるかたがいればうれしいのだが。

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2016.02.26

【お知らせ】 明日の晩 Live 歌初め at Live cafe Again

Again

あらためて、ご案内を。

明日の夜、
武蔵小山駅前の「Live cafe Again」
毎年恒例「歌初めライブ」に出演します。

草深き越谷を離れ、久しぶりに都内に遠征(?)

以下、Againのライブ・インフォメーションより

Open:17:30 / Start:18:00
入場料:1,500円(+1 drink Order)

年に1度の「歌初め」。
清津峡Liveという、電気やガスがないキャンプ場で行われるLiveで知り合った20代からお孫さんがいる年代までの仲間が
音楽を通じて楽しく盛り上がります。
今年のテーマは「ありがとう」。
どんな「ありがとう」で包まれるか。楽しみです。

出演  Lazy☆Lovers
    つかさ
    エイぼん&Martin

みなさま、遊びにおいでませぇ!

地図:http://www.cafe-again.co.jp/access.html

Livecafe_again

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2016.02.21

デイサービス「さんすまいるコンサート」 2016年2月 修了

デイサービス「さんすまいるコンサート」
今回で12回目だそうだ。
隔月で続けて早2年。
あっという間だったなぁ。

...

ここでのスタイルもすっかり定着した。
おしゃべりを交わしながら、その流れに沿ってみんなで歌う。
僕は水先案内人。

じいちゃん、ばあちゃんたちは毎回心待にしてくれている。歌を楽しみながらも、皆さん真剣。
それが伝わってくるから、僕も手を抜いたりおざなりにはできない。(そんなことしはしないけどね)
ちゃんと仕上げて臨む。

今回は星にまつわる歌を特集したコーナーをもうけたり、「毎月1曲子守唄コーナー」を新設した。
これに「宿題コーナー」を加えると1時間なんてあっという間。

終盤、「生命」(いのち)~「夢」を歌った。

産まれた我が子にできるものならこの子の命を最後まで見届けたいと願う、若き父親。

後ろ手をふりながら去っていく親を見送る子。

「命の連鎖」を意識して歌う。

それまでの和やかな空気は一変。
はりつめた空気が流れる。
真剣に聞いてくれているのが伝わってくる。

歌が「夢」に移るころから、なにかが降りてきたような感覚になる。(最近こんな感覚になることが多い)
それに呼応するかのように、無意識のうちに体が揺れていく。
右に左にスイングし、やがて前に後ろにローリング。

最後の1音はEのハーモニクス。
音の余韻が消えるまで続く、息のつまるような緊張感。

ややあってため息をはく声とともに拍手。

どのように伝わり、どのように感じてくれたかはわからない。
けれど間違いなく何らかの感情をひきおこしたように思う。

最後の歌はお約束の「上を向いて歩こう」

何事もなかったかのように、再び和気あいあいと歌に興じるご老人たち。

濃密な1時間15分だった。

また来てよ
楽しみにしてるからね

そう見送ってくれる人たちに手をふりながら「さんすまいる」をあとにした。

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お好み焼の三貴ライブ 「冬の夜の弾き語り」

「お好み焼きの三貴ライブ」気持ちよく修了。
「終了」よりもこっちの文字の方が近い気がする。
今月もまたまた勉強させてもらった。

序盤はにぎやかだった。...
おしゃべりに花の咲くグループのジャマをせずに、共存モードで淡々と。
それでもちゃんと聴いてくれる人たちも多い。

にぎやかグループが帰った後は、マイクを切って完全生音で。
点滴の管が外れたように自由に歌える。
共存モードから徐々に空気を支配しはじめる。
体が左右に大きくふれてくる。スイングモードだ。
気分はデンプシーロールかレイ・チャールズ。
最高潮になった時、すかさず専太郎さんの「夢」を歌う。
歌に気持ちが乗り、密度の高い空気となって店内に流れていく。
ますますスイングが大きくなる。
声高に歌うわけではない、むしろ音量的には控えめ。
それでも体内の空気が圧縮されてゆったりとストレートに流れ出る。
若いお客さんが耳をそばだててその空気をつかまえようとしているのが見える。

そんな光景を友人M君が散文にしてくれた。
現代詩をたしなむM君だが、そんなことしてくれることはそうそうあることではない。
うれしかった。

20160219

 

「夢」に少しずつ魂が込められたような気がする。
稽古だけでは絶対にこめられないものが本番ではいともたやすくなされていく。
不思議なものだ。
お客さんとの共存の中で、化学変化をおこしていくとしか思えない。

来週のAgainライブまでにあと2回の本番がある。
もっとたたかれ、もっと鍛えらて臨めればいいな。

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【おしらせ】 おーるどたいむ de ライブ with my friends 2016 春の陣

De_2016

【お知らせ】

「おーるどたいむ de ライブ with my friends 2016春の陣」

日程が決まりました。...
3月19日(日)15:00ごろからです。

今回のゲストプレーヤーはch@bozさん。
昭和の歌謡曲や童謡・唱歌の生き字引のような方です。
僕とは毎年「八ヶ岳・森の音楽会」や「Live in 清津峡」などで行動を共にする友人。
文字通り清津峡のたき火で炊く、同じ釜の飯を食らう友です。
静かにしっとりと、そして深ぁい歌を聞かせてくれます。

ぜひともお越しくださいな。

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2016.02.15

2014チッチとサリー 「小さな恋の物語」

ネットを見ていて懐かしい絵を見つけた。

みつはしちかこさんの書いた連載4コマ漫画「小さな恋の物語」。

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高校生だったころ女子の間で流行り、コミックスをまわし読みをしていた。

僕も当時仲良しだった女子グループから借りて読んでいた。

東室蘭から伊達紋別まで1時間かけて汽車通をしていた。

帰りの夜汽車の中で読むにはちょうど良いボリュームだった。

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いや白状しよう。

僕はこのグループのひとりの娘に恋をしていた。

小柄で物静かな「トランジスタ美人」だった。

女子グループからはやしたてられた。

僕たちがまるで「チッチとサリーみたい」だと。

悪い気はしなかった。

チッチとサリーに重ねあわせ、シンプルな絵に添えらる言葉に胸をときめかせた。

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この娘と「男女交際」をしたのは夏から初冬にかけての短い季節だった。

17才暑いの夏にはじまった恋だった。巷には南沙織の「17才」が流れていた。

修学旅行を経て、雪が降り始めるころ小さな恋は終わった。

傷心を抱えながら歩く室蘭の街に南沙織の「色づく街」が流れていた。

どんなつきあいをし、何を語り合ったんだろう。

ほとんど覚えていない。

手さぐりでお互いに知りあおうとしていたんだと思う。

空回りのまま、やがて恋は終わった。

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「小さな恋の物語」の挿絵を眺めながら淡い恋の季節がよみがえる。

恋に恋する17才。

あのころのみずみずしいイメージが心の中にふくらんでいく。

40年以上の時を経て、大人になったチッチとサリーはどんな会話をしているんだろうか。

みつはしちかこ先生にそんな続編を書いてもらいたいとふと思う。

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【追記】

この物語、2014年まで続いたそうだ。

その最終回の結末が気になり探っていたらこんな文章にであった。

http://kurasinoaroma.com/52.html

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2016.02.14

終了! 「歌おう! 弾こう! うたごえフォークソング♪」

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第1回目を無事終了することができました。

たくさんの方に参加していただきました。

会の進行も和やかに進めることができました。

何よりもみなさん楽しそうに歌ってくださいました。

水先案内人としてはほっと胸をなでおろしています。

途中休憩をはさんで3時間の長丁場でしたが、最後までいい雰囲気でいけました。

楽しいことに時間の長さは関係ない?

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ふつうライブは演奏者と聴衆という関係で一方通行になるものです。

お客さんの立場としては演奏を聴く楽しみ。演奏者としては演ずる楽しみということになります。

この企画は「お客さん参加型」の音楽会で相互通行というか渾然一体となったものを目指しています。

歌う楽しみ、弾く楽しみを満喫していただければというコンセプト。

僕の役回りは司会と伴奏。いわば水先案内人といったところです。

おーるどたいむに集うミュージシャンたちの協力を得ながら、お客さんが気持ちよく歌っていただき、リラックスした時間を満喫していただけることを心がけました。

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秘密兵器はモニター。歌詞とコードを表示し、それを見ながら歌ったり弾いたり。

途中でリクエストが入れば、歌詞コード検索サイトから呼び出し随時対応できるようになっています。

昔ながらの「歌声喫茶」では歌本があって

次は**ページのこの歌を歌いましょう!

みたいな感じでやるわけだけど、歌本作りも結構大変。

そこで文明の利器を使わせてもらったわけだけど、これが結構いいあんばいでした。

(モニターをセットした増尾さん、歌に合わせてスクロール役をした愛ちゃん、画面の大きさを随時調整した文代さんありがとうございました)

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実は「歌声」とフォークソングを融合させた試みは以前から盟友・ふく助さんといろいろ模索してきました。

「唄の驛」という集まりや「呑み歌会」として試してきました。

おーるどたいむでこの企画の話の相談を受けた時、二つ返事でお引き受けしたのはそんなことが下敷きにあったからです。

ふく助さんは今回は仕事のため出席できませんでしたが、いずれ彼の経験もお借りできればと思っています。

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今後の予定は次の通りです。

3月20日(日)14:00~

4月10日(日)14:00~

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【今日です!】 「歌おう! 弾こう! 歌声フォークソング♪」

【お知らせ】

   「歌おう! 弾こう! 歌声フォークソング♪」

「おーるどたいむ」の新企画です。

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...

ライブというとなんとなく敷居が高くて…
歌は好きだけど楽器が弾けないし…

みんなで歌えばこわくない。
わいわい、がやがや歌い飛ばしちゃいましょう

そんなコンセプト。
今回が第1回目。

歌がお好きな方、どうぞ遊びに来てください。
楽器は弾けるけど、ライブをやるのはちょっとという方も、楽器持参でどうぞ!
(お店にはいろいろ楽器がそろっていますし)

Martin古池が水先案内人を務めさせていただきます。

おーるどたいむ→http://oldtimemk.exblog.jp/22860327/

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朝市コンサートでうれしかったこと

その1

力が抜けきっていたこと。
最初から最後まで無駄な力一切入らずに歌いとおせたことがとてもうれしい。...

市場でのコンサートは「風物詩」になることが目標。
喧騒と雑踏の中で歌っている姿が市場の風景のひとこまでありたい。
特別な景色ではなく、ごく自然にその場にあって当たり前というのが目標。
市場の中で共存し、溶け込んでいるってのが望ましい。

それには気負いがあってはいけない思ってきた。
人間だからどうしても欲が出る。
聴いてもらいたいとか、うまく演奏したいとかね。

でもそういう気持ちが残っているうちは風物詩にはなりえないと思う。
つまりは自然ではないってことだ。

ここ数年、「欲」やりきみはずいぶん減ってきたと思う。
それでも2時間歌っている中には、必ず数回は「欲」や「我」が見え隠れしていた。

今日はなんのひっかりもなくす~っと歌い始め、思いのままに好きな歌だけを淡々と歌い続けることができた。
時折いただく拍手や会釈や朝のご挨拶にも笑顔の会釈でお返ししながらも、淡々と歌い続けた。

ギターの音もさらっと流れてすっと消えていく。
歌も淡々と歌うことができた。

そんな状態だったから人様の前で初めて歌う「夢」も自然な気持ちで歌え、「化学変化」につながったような気がする。

漬物屋のかぁちゃんが反応してくれたことや、見知らぬじいさんに拍手をいただけたことは、終始自然にできたことへのご褒美かな。

稽古では欲の塊になる。またそうでなければいけない。
でも本番では脱力し「無」で歌う。
そんな境地に早くなりたいものだ。

.

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その2

いつものようにラストソングは「テネシーワルツ」
市場ではもう150回以上歌っている勘定だ。

...

ちょっと一呼吸おき、ゆったりしたギターソロから始まるおなじみのパターン。

すぐ先を歩いていたじいさんの足が止まる。
うつむき加減に耳を済ましている。

歌い終える。
ギターの余韻が消えるころ、突然の拍手。

近寄りながら、おっしゃる。

       一番好きな歌だ。
あんたはお若いから知らんかもしれんが
       トミ藤山さんという歌手の
       テネシーワルツが好きでな
       あんたのテネシーワルツ聴いてて
      トミ藤山さんを思い出した

知らぬはずがない。
何を隠そう、僕の歌うテネシーワルツ
トミさんの歌をお手本にしたんだから。

トミさんの歌とは比べられないけどね。なにしろとてつもない実力、経験に裏打ちされ世界を相手に歌ってるトミさん。
こちらはしがない場末のフォークシンガー。

それでもとってもうれしかったです。

.

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その3。

朝市コンサート終盤、専太郎さんの「夢」を初演。

まだ手探り状態で臨んだ。...
それなりに歌い込んではいたけどね。
まだまだ借り物状態。

でも本番の緊張感の中で、稽古では入らぬスイッチがカチャッと入ることも多い。
結果、歌が化ける。

本番の化学変化が起きたっ❗
歌が一気に化けた。
稽古では手の届かなかった痒いとこに、すんなり行けちゃった。

厳密にいうと歌自体が化けたんでなく、歌と自分の微妙な距離感が一気につまったというべきかもしれない。

朝市コンサート終了後、いつも辛口の漬物屋のかぁちゃんがわざわざ店から飛び出してきた。

いい歌だね。
    誰の歌なの?

もちろん教えて差し上げましたよ。
Love Music Togetherの「夢」ってね。

.

.

「朝市コンサート」本日のセット。
久しぶりにローランドのアンプ。
それに合わせてマイクも変更。
チューブアンプにつなげた。
ギターはマーチンOOO。

...

この組み合わせは何年ぶりだろう。
このところ市場ではコンデンサーマイク一本槍だったからね。

ローランドのアンプもほとんど出番がなく、車に積みっぱなしだった。

口許からマイクまでの適度な距離を探すのに戸惑ったけど、いい感じの距離を見つけることができた。
ギターとの音量バランスも関係してくるからね。

困ったのはだだっぴろい市場の中で、フラットピックとフィンガーピックの音量差が大きかったこと。
コンデンサーマイクだと1メートル先の音を自然に拾ってくれるとこだけどね。
なにか工夫が必要。
今日は普段フィンガーで弾いてる歌をフラットピックの分散和音でしのいだ。
(ちょっと味気ない感じになっちゃったけど)

眠っている機材を活かしてやるためのセッテッングもおもしろいもんだ。

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中世音楽の夕べ

おーるどたいむで開かれた小松崎健さんとSally Lunnさんの「中世古楽器の夕べ」。

興味深かった。
初めてお目にかかる楽器がいろいろあり、初めて耳にする音楽があり。

プサルテリやハープの繊細でかすかな音と比較的大音量のハンマーダルシマーのコラボ。
演奏する方もさることながら、聴く方も張りつめた緊張感に満たされるひと時だった。

コンデンサーマイクを1本立てれば音をもっと増幅することはできる。
でもそうしないところが昨夜のライブの味噌だった。
耳を凝らし、気持ちを研ぎ澄まし自ら音を拾いにいかねばならない。
マイクで音を拾えば聴きやすくはなる。
でもその分ライブ空間の密度は薄まる。
聴く側に「聴くための努力と緊張」を強いるからこそ伝わってくるもの。
間違いなくそんなものがあるはずだ。

僕には生音ライブにこだわりがある。
可能な限り生音でやりたいと思っている。
生音でもピアニシモが伝わる演奏をしたいと思っている。
大きな刺激とヒントをもらえたような気がする。

演奏風景を何枚か写したが、ピンボケだった。
代わりにライブ後のひとこまを。

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2016.02.02

【お知らせ】 喫茶店JUNE サタデーナイト・ライブ

June_2016

気が付くともう今週末に。

「喫茶店JUNE サタデーナイト・ライブ」

   昭和の香りのする喫茶店で...
   昭和を彷彿とさせる歌の数々。

こんなコンセプトで始めた「JUNEライブ」。
なんだかんだともう6年。

普段の「日曜昼下がり」から舞台を移し、年に一度の「サタデーナイト」。
今年もちょいとアダルトな雰囲気でお届けします。

お近くの方も、お近くでない方も
おヒマな方も、おヒマでない方も
東武スカイツリーラインに乗り、
松原団地までおいでませぇ。

エイぼん&マーチンがみなさまの越しをお待ち申し上げております。

*******************************

時 間  18:00~20:30
場 所  tea room JUNE
     東武スカイツリーライン 松原団地 東口           http://tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/


出 演   Martin古池 : エイぼん
木戸銭   1,000円

June

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2016.02.01

「夢」 by Love Music Together

久しぶりにゆっくり散歩ができた。
陽だまりを選んで歩く道は心地よく、心を解き放ってくれる。
頭の中を専太郎さんの「夢」が何度も何度もくりかえし通りすぎてゆく。
この時を待っていた。

「夢」 Love Music Together
https://youtu.be/wrQfe_BF7cE

「Love Music Together」 の専太郎さんとは昨年来親しくさせてもらっているミュージシャン。
長野のプール平音楽会やOIL CITYでご一緒させていただいた。
OIL CITY LIVEで初めて聴いたこの歌が心のひだの中にすーっとしみこみ、知らずのうちに涙腺が緩んでいた。
自分も歌いたいと思った。
専太郎さんにお許しをいただき、譜面まで送っていただいた。

僕はあまり器用な方ではない。
自分の中で消化できなければ歌いたくても歌うことができないタチ。
そんなわけで「夢」は僕の中でずっと保留状態だった。

歩きながらもうそろそろ歌ってもいい時分にさしかかったかもしれないと思えた。

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さよなら  ありがとう 二度と戻らぬ季節
朝の夢に 消える影が 後ろ手に 手を振った

さよなら   ありがとう 駆けてゆきたい けれど
にじむ景色 霞む影が  後ろ手に 手を振った

もう戻らぬ 小さな影が 後ろ手に 手を振った

「小さな影が後ろ手に手を振った」
そんな光景が目に浮かぶ。
顔の見えぬ背中、手を振りながら徐々に小さくなっていく。

その背中は多分亡くなった父のものだろう。

.

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「夢」は去っていった両親に対する思いを歌ったものだ。

でも専太郎さんはそこにご自分の子供たちにも思いを託しているという。

自分がこどもたちにうたっているところもあります。
そして、親が、もう大丈夫、しっかり生きてゆくんだよ、
というメッセージを送ってくれているのと、
それを受けて悲しみを乗り越えてゆく、
というようなニュアンスも含めたいと・・・

                     (専太郎さん・談)

僕がこの歌に深い感銘を覚えるのは多分そんなところだろうと思う。

両親との別れの哀しさ。
両親の後ろ姿から受けとるメッセージ。
それは次代にも受け継がれ、くりかえされていく。
小さな個人の営みはくりかえされながらやがて家族の歴史となっていく。

「後ろ手に手を振った」というくだりにそんな思いが凝縮されているように思う。

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「夢」を聴きながら浮かんでくる1枚の写真。

それは長男の息子が1歳の誕生日を迎えた時の写真だ。
赤子を空に抱き上げる長男。
35年前、その赤子は長男だった。
そして61年前それは僕だった。

いつかはこの子が成長し同じような思いで抱き上げていくのだろう。

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【父と子 三代】

Photo

2015年冬。 子:奏吾、父:哲郎

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1981年夏。 子:哲郎、父:雅彦

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1954年秋。 子:雅彦、父:信夫

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小田俊明(専太郎)

 

  

 

 

こんな夢を見ました あなたは とても若く

 

まだ幼い 小さな私を 空高くだきあげて

 

夏の光の 中で 午後の風に 吹かれて

 

何も言わず 生きることの 意味を教えてくれた

 

長い時の  旅の中で  また再び 出会えるなら

 

あなたの名を 父と呼んで  誇り高く 生きてゆこう

 

さよなら ありがとう  駆けてゆきたいけれど

 

にじむ景色  霞む影が  後ろ手に 手を振った

 

 

 

こんな夢を見ました あなたは とても若く

 

まだ幼い 小さなわたしを  温かく抱きしめて

 

春の光の中で 朝の風に 吹かれて

 

愛すること 許すことの 意味を教えてくれた

 

長い時の 旅を終えて 今静かに 眠りにつく

 

命をかけ 産んでくれた その勇気を 忘れないと

 

さよなら  ありがとう 二度と戻らぬ季節

 

朝の夢に 消える影が 後ろ手に 手を振った

 

 

さよなら  ありがとう 駆けてゆきたい けれど

 

にじむ景色 霞む影が  後ろ手に 手を振った

 

もう戻らぬ 小さな影が 後ろ手に 手を振った

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